週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:ブレードシールドギルガルド

「そうですか、それではシロナさんはシンオウに」

『ええ、離れすぎだってゴヨウに言われちゃってね……ごめんなさいね凄いお世話になっているのに直接謝る事が出来なくて』

「気にしないでください。此方こそ楽しい日々を有難う御座いました、特にガブリアス同士のバトルの約束を果たす事が出来て光栄でした」

『貴方とは正式な場でバトルがしたいわ、やっぱり今度のPWCSに出ないかしら?私やサトシ君、レッドさんからの推薦も得られると思うわよ?』

「考えるだけ、考えておきますよ」

『そう言う事にしておいてあげるわ、今はね』

 

ブルーベリー学園からの連絡、彼方に残っていたシロナから此方には戻らずにそのままシンオウに戻る旨が伝えられた。如何やら流石にパルデアに居すぎたらしくお叱りが飛んできたとの事。そう言う事ならば致し方ない、サトシとレッドは自由行動なのでその内に此方に帰ってくるらしいとの事。別にここを拠点にしてくれなくてもいいのだが……と思うだけで口には出さなかった。

 

「リコとロイもガラルに行くらしいし暫くはまた二人っきりだな」

「久しぶりだね」

 

リコとロイは自分とコルサのバトルの後、コルサとバトルし認められレックウザと遭遇したという森の詳しい位置を教えて貰ってライジングボルテッカーズのモリーと共にその森へと向かった。そこで黒いレックウザと同じトレーナーのポケモンだったと思われる巨大なオリーヴァと遭遇したという。そのオリーヴァもレックウザが出て来たというのと同じボールを持っており、最終的には何とかそのオリーヴァと打ち解け、共に歩んで貰えることになったという。

 

「そのオリーヴァ、見たかったんじゃない?」

「しょうがないだろ、コルさんからの合作要請を蹴る訳に行かないからな」

 

ラビはその場には同行しなかった。というのも自分とロイとのバトルで高まったコルサのインスピレーションとボルテージを作品へとぶつける為に自分もその手伝いをしていた。その結果、出来上がったのは自分のメープルとコルサのキマワリのコラボレーション彫刻が出来上がり、ボウルタウンの新たな名物と化した。

 

「メープルが駆け出して技を繰り出す瞬間とソーラービームを放つ寸前の力強いキマワリの彫刻。刹那のキマワリと卓越のドーブルだっけ」

「俺は大したことしてないけどな」

 

ラビがしたのはコルサのイメージを受け取ってそれを絵に描き起こし、それをコルサが微調整しながらも彫刻に仕上げ、最後に其処に色を塗った位。合作というには何とも言えない感じだが、久方振りの師との合作は胸が躍ってしまった。

 

「そう言いながらも嬉しそうだよ」

「コルさんには世話になりっぱなしだからな……正直言っていい気分だよ」

 

そんな笑顔を浮かべながら茶を啜るラビの姿を我慢出来ずにシャッターを切る、それをラビは気に留める事もない。それ程までに気分がいいのだろう、これで一体何枚目になってしまう事やら……ポケモンを撮るよりもずっと多くなってきたかもしれないなと思いながらも鼻歌交じりに歩き出す彼の背中を目で追ってしまう自分がいた。

 

 

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。今回紹介するのは此方」

「ドドドドドッギルガード!!」

「ギルガルドです」

 

・おおっカッコいい!!

・剣と盾、剣と盾だ!!

・出たマジで大好き!

・ホント男の子ってこういうの好きよね。

・ホント、飽きないのかしら

・なんで飽きるんだ?好きな物を飽きる方が可笑しいだろ。

・アイリス:ホントホント、私も好きだよギルガルド

・キバナ:オレ様も好きだぞ

・ナンジャモ:ボクも。

・……あれ?

 

「ギルガルドは鋼とゴーストの複合タイプです、ヒトツキさんというポケモンの最終進化形です。面白いのが最初は一刀流、それから進化すると二刀流、そして今度は剣と盾になるという所、三刀流になる!?と期待していた方は多いのではないのでしょうか」

 

・あったあったwww

・順当に増えるから三刀になる!?ってなwww

・でも剣と盾のオーソドックスな感じもいいよな。

・これぞ定番!!だよな。

・王道な感じする。

・というか、あれギルガルドってこんな黒っぽい色だっけ?

・いやこれってもしかして……

・またか、またなのか!!?

 

「王剣ポケモンとも言われており、ギルガルドは王になる才能を持った人間を見極める能力があるとされています。認められた人間は王になり国を統治する存在へと成っていくとされています。事実として国によっては歴代の王に仕えるポケモンとしてギルガルドがいる事が少なくないんです」

 

・へぇ~!!面白いな

・いわゆるキングメーカーだっけ?

・まさしくそれだな。

・俺なんて絶対に認められねぇだろうな。

・同意。

 

「ああっ後色違いです」

 

・しれッといったよこいつ!!

・あああっクソカッコいいんじゃぁぁぁぁ!!!

・妖刀みたいな感じがイカスゥぅぅ!!!

・まあゴーストタイプだし正に妖刀か

・何なんこの人の色違い所持率

・アーマーガア見て落ち着け

・逆に落ち着かねぇよ怖えよ

 

「ギルガルドと言えば特性、特性はバトルスイッチ。これは実践した方が分かりやすいですかね、ダイケンキ手伝ってください」

「ケンッ」

「ダイケンキ、ギルガルド、聖なる剣!!」

「ケェエエエンッッ!!!」「ギギッ!!ドァァァァ!!!」

 

・おっ?相棒のダイケンキさんが出て来た

・でも何を

・おおおっ!!?聖なる剣の撃ち合い!!?

・あっギルガルドの姿が!!?

・赤い刃がイカスゥ!!!

・って互角に撃ち合ってる!!?

・おい、おい可笑しいだろ!!ダイケンキがなんでギルガルドに拮抗、いやなんで押してるの!?

・だって此処のヌシの相棒だぞ。

 

「ご苦労様でした。御覧の通り、ギルガルドは攻撃する時には姿を一変させてブレードフォルムへとなります。これは攻撃特化の姿であり、物理と特殊の両面の火力が凄まじいレベルにまで跳ね上がります、が逆に言えば防御面が脆弱になります。となれば次は防御の姿、キングシールド!!」

「ドドドドドドッ!!!」

 

・おおっ剣を盾で隠した!?

・隠したっつうか収めただな。

・キバナ:盾が鞘ってイメージだよあ。

・ナンジャモ:いやぁロマンですな。

・ダイゴ:しかしキングシールドでシールドフォルムへの移行時間が極めて短時間だ。

・アイリス:ホント凄い速い

・サラッと混じるダイゴさん。

 

「このシールドフォルムは逆に防御と特防が圧倒的です、代わりに攻撃面はサッパリです。これがギルガルド最大の魅力です、攻撃面と防御面を切り替えながらバトルを行う事が出来るという面白さ、攻撃を追求し続けるのか、それとも耐え忍ぶ戦いをするのかはトレーナー次第です。弱点と言えばブレードからシールドフォルムになる為には交代かこのキングシールドを使う以外にない事ですね、どこぞの世界チャンピオンはキングシールドの瞬間に木の板を投げつけてキングシールドを不発にさせるという滅茶苦茶な事やってましたね」

 

・出たwww

・伝説のカロスリーグのあれかwww

・ピカ様のあれだな。

・誰が思いつくんだよあんなの。

・アイリス:普通はさ、キングシールドが発動する一瞬のスキを突くだと思うよ

・キバナ:オレ様もそう思う。

・ナンジャモ:いやだって……サトシさんだよ?

・それだけで納得できるのズルいって

 

「それと不思議な事なのですが、このバトルスイッチは特性を変化させる技を受け付けないという特性を持っています。悩みの種を受けようが不眠にならずミイラを受けてもミイラにならずトレースもされないという効果があります。これに関しては研究者も苦労しているらしいです」

 

・はえ~何でだろうね

・分かったら苦労せんよ。

・ダイゴ:オダマキ博士も首を傾げてたね。

・アイリス:アララギ博士も分からないって言ってた

・博士でもお手上げなのか。

 

「ギルガルドを使う上で大変なのは戦法を読まれやすい事です、能力の特徴は姿を見れば一発ですしフォルムチェンジを利用する戦いも技次第で落とし穴に嵌められる事もあります。加えて技威力が最高クラスの物を覚えられないというのもあります。どの位かと言えば、最高物理技は諸刃の頭突きとギガインパクト、最高特殊技が破壊光線位しかありませんので剣の舞などで上手くフォローしてあげる必要があります」

 

・あ~……そうか。

・シールドの状態での剣舞とか重要そうだな

・それは真面目に良いコンボ。

・それに特殊技もいけるなら威嚇にも強いしな。

・あれ真面目に凄いじゃん。

 

「こんなギルガルドとの相性がいいのはサーフゴーの時も紹介したサザンドラです。互いの弱点を任せる事で最高のパートナーとなれます。王の剣であり王の権威を象徴するギルガルド、いかがでしょうか、ああ、因みにゴルーグさん回で言った振り回したのはこのギルガルドです」

 

・キバナ:オレ様としても対策必須だからな

・ナンジャモ:ああそうか、ダンデ氏も持ってたね。

・そうかゴルーグさんの時のあいつなのか。

・ピッタリだな……。

・にしても如何すればいいんだ?ブレードの時に攻めるしかない?

・アイリス:それがベター、イカサマなんていいかも

・成程ブレードフォルムの攻撃力を利用するのか。

 

 

そんなこんなで配信を切る、するとギルガルドは自分を守護するかのように周辺を警戒する。此処には敵はいない―――

 

「ガアアアアアアッ!!!」「えんがるぁぁぁぁぁぁ!!!!」

「ドドドドドッ!!!」

 

いやいた。アーマーガアとウガツホムラのバトル、互いに争いながらも此方に迫ってきたのをキングシールドで受け止める。弾き飛ばされながらも争う事をやめない二匹、ダイケンキが締めに向かうのを見送りながらギルガルドに礼を言う。

 

「ありがとな」

「ギル」

 

 

この人を傷つける事は許さない。この男は何れ王になる、いや自分がしてみせる。だが彼はそれを頑なに拒否し続けている、何が気にくわぬのか……自分を手にすれば王になれるのに……そんな風に思うギルガルド。

 

ギルガルドには王になる才能がある人間が分かる、だがその一方で自らの霊力で人間やポケモンを思うがままに操る事も可能としている。平民であったものが王になり暴君と化した例もある為にギルガルドに認められるという事は傀儡にされてしまうのではないかという研究者もいる。

 

「ドドドドドッ……ギルード」

「んっ?いや遠慮しとくよ、俺は今が一番いいから」

 

何度誘いを掛けてもラビは拒絶する。最早ギルガルドも意地になっているのか、絶対に首を縦に振らせてみせると今も努力している。その一方で彼を守る盾として、敵を屠る剣としてラビに仕えている。案外、ギルガルドにとってラビを王にする事は唯の種族的な流れに過ぎず、本心としては今のままで良いとすら思っているのかもしれない。

 

「ゴルーグさん、ギルガルドを握れ!!ギルガルドで聖なる剣だゴルーグ!!」

「ドドドドドドッ!!!ギルガァァアアアド!!!」

「ルッグゥウウウ!!!」

 

ゴルーグに振るわれるのもかなり様になっているというか、完全にノリノリである。流石ファイアロー、そしてウルガモスと一緒にアニメを見るのが好きなだけはある。

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