「い~やぁ~突然お邪魔しちゃってごめんね~ラビ氏」
「いいえ何時でも来てください、事前連絡は欲しいですが」
「アハハのハ~それについてはごめんごめん、ボクも用事の帰り道でさ」
家にやってきたナンジャモをもてなすラビ、如何やらジムリーダーとしての仕事をした帰りで顔だけ出して行こうと思ったのだが折角なのでラビが家の中へと招いてお茶にしている所なのである。
「それにしても本当にラビ氏のお庭って賑やかだよね~此処まで色んなポケモンがいると大変じゃないの?ボクも結構なポケモンを持ってる自信はあるんだけど此処までじゃないよ」
「そうでもないですよ、木の実畑や木を植えてありますから自由にやって貰ってますよ。ポケモンは元々の生活リズムにしてあげるのが一番ですからね」
お世話をしていると言っても自分との関わりを強く望む面子ばかりだし、その気分が無ければ此方に来る事もないので楽な部類なのである。そんなナンジャモへと頭の上からマゴの実が落ちてくる、上を見るとそこにはハバタクカミが可愛く笑っていた。
「おおっカミちゃん氏有難うね~」
ハバタクカミは嬉しいサプライズ成功と言いたげな笑いを浮かべながらも庭へと移動していくのだが、ナンジャモにはこの庭の事情というかパラドックスポケモンについても話している。配信者として登録者数稼ぎのための話題を望んでいる彼女ではあるが、此処で暮らしているパラドックス達の幸せを確りと願ってくれているので公にしたりなどはせずに寧ろ秘匿に協力してくれている。
「あっそうだった、ラビ氏ラビ氏ぐるみん氏の事って知ってる?」
「ぐるみんさん、ですか?ああ、あのニドリーナの着ぐるみを着て配信してらっしゃるあの?」
ポケモンバトル初心者向けの事を話題にしたり、様々なポケモン関連の情報を発信している配信者。流石にナンジャモ程ではないがそれでもファンはかなり多い配信者、着ぐるみ姿なのにかなりハイテンション且つエキセントリックに動き回る事が特徴的な配信をしている。
「そう、それでぐるみん氏からラビ氏の事を聞かれちゃってさ。それで色々話しちゃったんだけどコラボしたいなぁみたいな流れになったんだよね」
「コラボですか……ナンジャモさんのご紹介ならお相手したい所なんですが……」
「何ですか?」
「せめて一度お話をしないとコラボするか否かは難しいですね」
「あ~それは当然の意見だね」
配信だけでは相手がどんなタイプの人間なのかというのは分からない、なので一度ちゃんと対話をしてみたいというのは当然の成り行きだとナンジャモも思うし当然の意見だ。
「でもさ、ボクとの初コラボの時は普通にOKくれたよね?」
「あの時の私は登録者数が4000人程度のエンジョイ配信者ですよ?登録者数200万人超えの配信者からのコラボ要請を断れる訳がないじゃないですか」
「あっ……いやそれはごめんなさい、ボクの配慮が足りてませんでした」
言われてみたらそうだった……と素直に反省するナンジャモ、なんだかんだと言われているが、彼女は確りとリテラシーを守るタイプなのである。
「あっそうだ、それならナンジャモさんとある実験を手伝ってくれませんか?」
「ほえっ?実験?」
「ええ、なんせ―――レベも挑戦してる事です」
「レベ氏も!?す、するする!!あっ……えっとほらあれだから!!共通の話題が出来たら話しやすいとか全然思ってないからね!!?ただその、カッコいい所見せたいだけで!!」
「全部出てますよ、レベが良いなら私はナンジャモさんと仲良くするのは良いと思ってます」
「あ、あうぅぅぅっ……」
「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。本日ご紹介するポケモンさん―――を紹介する前に本日はコラボ編とさせて頂きます、それでは今回コラボしていただきます方をご紹介します」
「貴方の目玉をエレキネット!!ナニモンナンジャ?ナンジャモです!!今回は何とコラボ回だぞ~!!ボクナンジャモと毎度おなじみラビ氏とのコラボ配信だぞ~」
| ・なんかこの二人のコラボも定例化して来たな。 ・でも人気エグイよね。 ・実際コラボの公式切り抜きの再生数エグイからな。 ・ラビ氏いい男だもんな。 ・あらやだわ私好みの優男♡ ・やべぇ奴いるんだけど。 |
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「さてさて今回はどなたを紹介するのかな?」
「今回は此方です」
「スゥレイ」
「エクスレッグです」
| ・おおっエクスレッグ!! ・こ、今度はちゃんと虫、だよね!?バッタだよね!? ・れっきとした虫ポケモンだから安心しろ。 ・良かった……いや虫タイプ苦手だからよくないのでは!? ・草 ・草タイプなのね。 ・いや違うけど!?いや確かに相棒草タイプですけど!? |
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「おっ~エクスレッグ氏~、この前ジムリーダー交流戦があってその時にカエデ氏のエクスレッグとバトルしたけどカエデ氏のエクスレッグ動きまくるんだよね」
「そうですね。エクスレッグは虫と悪タイプの複合タイプ、エクスレッグはその名前のように足に特徴を持っています。最大の特徴がこの背中に背負っているようにも見える第三の脚と言われる物です」
「そうそう、これがまたすごいんだよねぇ~」
| ・エクスレッグってエクストラレッグなん? ・さあ? ・エクストリームじゃない? ・キバナ:Xとエクストリームって聞いたぞ? ・アイリス:私はエクストラレッグに一票 |
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「この脚は奥の手として隠されており、これを使って戦う状態を決戦モードと言います。しかしこれはエクスレッグにとっては本当の切り札である為に体力を著しく消耗します。常に使って戦える時間は最大3分が限界とも言われていますので要所要所で上手く使う事で戦闘力を高めています」
「あ~それでカエデ氏のエクスレッグも時々使ってたんだ、この決戦モードでエレキフィールド下のハイスピードライチュウに追い付いてきたんだよ。ライチュウのコースを先読みして最短で距離を詰めてきたんだよ」
| ・何そのクッソロマンモード。 ・ヒーローかよ。 ・実際エクスレッグ主役のアニメはある、ダークヒーロー系だけどファンも多い。 ・イルカマンと劇場版でコラボもしてたね。 ・というかあのライチュウに追い付くの!? ・あいつ、クソ速くなかったっけ……?確かドラパルトすら振り切ってたような…… ・カエデさんってなんだかんだですげぇからなぁ…… ・そのエクスレッグならそのぐらい出来て当然か |
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「エクスレッグの特性は虫の知らせ、夢特性は色眼鏡です。私のエクスレッグは色眼鏡です」
「へ~カエデ氏のは虫の知らせだったよ、その飛び掛かるでライチュウやられちゃってさ~」
「エスパータイプに効果抜群ですからしょうがないですよ」
| ・色眼鏡なんだ~ ・キバナ:んっ?って事は……相当な範囲になるんじゃね? ・えっそうなの? ・あっそうか悪って元々通り良いのにそれが更によくなるから ・うわマジか |
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「色眼鏡エクスレッグの凄さはその通りの良さです。エクスレッグは踵落としという格闘タイプの技を覚えます」
「へ~岩や鋼にも強くなれるってあれ?色眼鏡は効果がいまひとつを等倍にするから―――この踵落としと悪技で全タイプのポケモンと等倍で戦えるじゃん!?」
「はい、私のパーティではそれを活かした切り込み兼突撃隊長をして貰ってます」
「レィグ」
| ・おおっそりゃすげぇな!!? ・タイプ相性ってかなり苦心するのに、色眼鏡の力ってスゲェ!! ・へぇ~聞いた話だと小回りも利きそうだしいざという時の決戦モードもある ・やっぱり虫タイプってちょくちょくスゲェのいるよな。 ・ホントそれな。 |
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「虫タイプは相手の能力を下げる技も多いですが、同時に通りが悪いタイプも多いのも確かです。ですが色眼鏡ならばそれを等倍でダメージを与えつつ能力を下げられます、ナンジャモさんもこれにやられたのでは?」
「えっと~ボクが受けたのは虫の抵抗と飛び付くと飛び掛かるだね」
「特殊、素早さ、攻撃ダウンですね」
「うわ結構下げられてるね!?エクスレッグにボルテッカー耐えられた時は何で!?と思ったけど謎は解けた!!いやぁバカに出来ないね虫タイプ」
| ・うわぁかなりエグイ能力ダウン ・話聞く限り、ライチュウの攻撃かなり下がってたんだろうな。 ・多分素早さも下げられたから追い付かれたんだろうな ・それはあると思う。 ・エクスレッグ超強いじゃん……!!? ・黒い身体でカッコいいし……!! |
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「虫タイプは相手の能力を下げる事が得意と思われがちですが、エクスレッグは草分けや高速移動で自力で素早さ上昇、剣舞で攻撃を上げる事も可能です。出会い頭で先手を取りつつ飛び掛かるなどで相手の動きを縛り、吸血などで回復をしつつ踵落としや地獄突きや不意打ちで相手を攻める戦い方をします」
「こうしてみるとボクはエクスレッグの事全然知らなかったんだなぁ~……いい勉強になったよ、今度個人的にカエデ氏にお願いしてリベンジしようかな、可能なら配信で」
| ・おおっジムリーダー対ジムリーダーは見たい!! ・絶対凄い戦いになる!! ・キバナ:オレ様もこいつ気に入ったな、パルデアに行く事があったら捕まえるぜ。 ・アイリス:サトシが好きそうだな~意外ともうゲットしてたり。 ・ハッサク:アカデミーでも持ってる生徒は多いですね。 |
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配信を続けているラビを見つめるエクスレッグ、今日はバトルではなかったか……と思いつつも第三の脚の手入れをする。自分の自慢の脚、だが……自分の脚は脆い。他のエクスレッグが全力戦闘の決戦モードを3分継続できるのに対し自分は1分程度が精々……そんな落ちこぼれで役に立たないと思っていた自分に新しい世界を見せてくれたのがラビだった。
「私のエクスレッグは通常のエクスレッグよりも第三の脚の強さが凄いんです、その分活動時間も短いですが、上手く立ち回ればいいだけですので気にしてません」
「お~流石ラビ氏だね~!!」
そう、自分の脚は逆に凄いんだと言ってくれた。その脚の強すぎる力に逆に体力の方が持たないでいるだけだと。だからそれをうまく活かせばいいと、それからはそれを活かすべく特訓し続けている。だが幾ら体力をつけても活動時間が伸びない、寧ろ減った事もあってその時は大いに焦った事もあった。だがそれは違った、それを見た時ラビは大喜びだった。それは―――
「さてナンジャモさん、実はお手伝いしてほしい事がありまして」
「うん、なんか言ってたよね。まだ配信中でいいんだよね?」
「ええ、実は―――ヒスイの秘技の再現をお手伝いしてほしいんです」
「ヒスイの、秘技!!?」
| ・えっ何今日はまだ続くんですか!? ・ラビ氏の配信、まだ見ていいんですか!? ・ああ、たくさん見ろ。 ・にしても秘技とは一体…… ・何やんだろ。 |
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「それでは行きますよ、エクスレッグ!!」
「レイグッ!!!」
「力強く―――踵落とし!!」
「レエエエエイッガアアア!!!!」