週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ?:レイドバトルフィナーレ

「あらゆる無限を凌駕する力を今此処に、超克せよメガシンカ!!」

 

メガリングとラティオスの翼に付けられていたメガストーンが反応する、強い絆が齎す奇跡の進化、メガシンカ。それが今、伝説のポケモンたるラティオスに起きようとしている。青い身体は妹の色が混じり紫へ変貌し、腕は大型化し翼は腕へと移動している。メガラティオスへのメガシンカが完了した。

 

「すっげぇっ!!ラティオスって進化するの!!?」

「ラティオスがメガシンカするなんて聞いた事ないぞ俺!?」

「話した事ないからな」

「うぉい!!!?」

 

少しはされる側の気持ちが分かったかと言いたげなラビはリコの肩を叩いた。

 

「さあ行くぞ少年少女諸君、伝説のポケモンとのバトルなんて大冒険は滅多に経験出来る物ではないぞ、さあ存分に楽しめ少年少女!!」

 

その言葉を胸に立ちあがる彼らを見てラビは自分も彼らを導く側に立ってしまったなぁ……と少しだけ彼らの若さが羨ましくなってしまった、若いのは見た目だけで中身はすっかり老成してしまったが為に新鮮味が薄れている自分と彼らの感覚は違う。そんな彼らの踏み台に相応しい存在になろう、と思う中でレックウザは流星群の発射体勢に入っていた、が上を見ずに此方を見ている。流星群を散らせずに集中砲火するつもりらしい。

 

「ラティオス、ラスターパージ!!!拡散でぶっ放せぇ!!」

「シュオオオオオオッ……!!!」

 

その言葉を受けてラティオスは天を見上げながらも力を練り上げる、全身からサイコパワーを集めつつもそこでドラゴンタイプのエネルギーも混ぜ込んでいく。ドラゴンタイプの力強さを加えて力を跳ね上げる、エネルギーチャージが進んでいくごとに増していく音にリズムを取るかのようにホゲータはステップを踏み始めた。地団駄をするのかと思いきや、一歩一歩踏み締める毎に身体から炎が迸り始めた。

 

「ホ、ホゲータ!?こ、これって……」

「それは、ニトロチャージ!!此処で新しい技習得か!!」

「ホゲホゲホゲホゲホゲホゲホゲッ~!!!」

 

これまでの激しいバトルを見てホゲータの闘志の炎は激しく燃え上がった、湧き上がる衝動を抑えきれずに炎へとくべ続けた結果、ニトロチャージを覚えたのだ。それを見てラビは笑う。

 

「ラスターパージで道を作る、さあ駆け抜けろ!!」

「「はいっ!!」」

 

直後、眩いばかりの輝きと共に無数の流星が一直線に放たれた。灯台のあるこの岬諸共消し飛ばしてやると言わんばかりのそれに流石のフリードやアメジオですら怯むがラビは笑い続ける、こんな時こそ笑い飛ばすのが冒険だと言わんばかりに。

 

「いっけぇっ拡散ラスターパージ!!!」

「ウオオオオオンッ!!!」

 

放たれたエネルギーはすぐさま拡散すると流星群へと目掛けて向かって行く、少々の撃ち洩らしはあるがそれらはサザンドラ、アシレーヌ、ムーランドが協力して破壊していく。それらによってレックウザへの真っ直ぐと伸びた道が確保できた。

 

「ニャローテ、マジカルリーフ!!」

「ホゲータ、ニトロチャージ!!いっけぇ!!」

 

切り開かれた道へと向けられたマジカルリーフ、ニトロチャージ。流石にダメージが蓄積し始めているレックウザには相性が悪くとも勢いのあるこの二つの技を平然と受け止められるだけの体力はない、マジカルリーフで視界を塞がれた所にホゲータのニトロチャージが頭へとヒット、大きくのけぞらせることに成功する。そしてそこへラスターパージの幾つか命中してレックウザは海へと没する。

 

「やったぁっ!!!」

「ニャローテ凄いよ本当に!!」

「あっホゲータ!?」

「シュワァァン」

「大丈夫、この通りラティオスが回収済みさ」

「えっ何時の間に!?」

 

ニトロチャージ後を考えていなかったのか、海に落ちかけたのでラティオスはラスターパージを中断して大急ぎで回収に出てくれたのだ。そのお陰でホゲータは海に落ちる事はなかった―――が、直後に海から巨大な水柱が立った。レックウザが再びその身体を起こした、あれだけ技を受けておいてまだ動ける辺り流石と言わざるを得なかったのだが……

 

「パァアアゴッ!!!」

「……」

「パゴ、パアアゴッ!!パゴラ~テ!!!」

 

崖際から顔を覗かせたレックウザに向けて、リコのテラパゴスは必死に何かを問いかけているかのようだった。それを黙って聞くレックウザだが……静かにその手をテラパゴスに翳した。リコは駆け出しそうになったが、ラビがそれを止める。

 

「パ~ゴォ~♪」

 

何故ならばレックウザはテラパゴスを傷つけないように、優しくその手で撫でていた。テラパゴスもそれを受けて心地良さげにしている。僅かな安息の時間が生まれるとそれは終わってしまった、レックウザは再び咆哮を放つとゆっくりと天へと向けて飛び立っていった。

 

「レックウザ……またどこかに行っちゃうのか」

「テラパゴス、いいの?」

「パァ~ゴ♪」

 

何処か不安げなリコにテラパゴスは笑った。何かを得たのか、それともお互いにしか分からない何かが通じ合ったのかもしれない。

 

「また会えるでしょうよ、一度生まれた縁はそう簡単には切れない」

「―――はいっ!!」

「そして―――アメジオ、それはお前との縁も同じだな」

 

無言のまま此方を見ているアメジオに牽制染みた言葉を放つラビ、それを受けても言葉は出さず静かにアーマーガアを繰り出した。遠巻きに此方を見ているエアームドが二体、彼の仲間だろう。

 

「次はそいつらを奪う、覚悟しておけ……リコ、そしてラビ」

「出来るもんならやってみろ、生憎俺の取れる手札は多いぞ」

 

火花を散らしながらもアメジオはアーマーガアの背に乗り、仲間と合流しながら去っていく。その姿を確認しながらもラティオスはメガシンカを解除した。

 

「お疲れさんラティオス、こんな事に巻き込んで済まなかったな」

「クゥゥウウン、シュワァアン」

「確かにな……色々言われそうだ……やれやれ、あいつらが来る前に凄い事になっちまったな」

「悪いなラビ、また巻き込んじまって……まさかここまで話が拗れるとは……」

「今回ばかりは致し方ないだろうよ……」

「あの、あいつらって?」

 

リコが思わず聞いてしまったそれにラビは笑顔で答えると、フリードもそれに乗っかかった。

 

「実はね、テラスタル研修のためにアカデミーに私の弟や妹が留学しに来るんですよ」

「テラスタル、ああそうだそれだ!!リコ、ロイ、ドット!!お前らもその研修受けてみないか!?」

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