週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:シスターブラザーカミング

「フゥッ……ほれヘルガー、朝御飯だ」

「ルガァッ!!」

 

妙に甲高い声をあげながらも専用のポケモンフーズに齧り付くヘルガー、朝4時に叩き起こしてくるヘルガーの散歩兼ジョギングを終わらせると直ぐに朝御飯を準備してやって自分はシャワーで汗を流す事が日課になっている。目覚まし要らずなのは助かるのだが……もう少し寝かせて欲しいという本音があるのも事実なのだ。

 

「さてと……今日は如何するかな」

 

そんな言葉を呟きながらも平然とエプロンを付けながら鍋に水を入れて火に掛ける、迷っているような口ぶりの癖にその動きには淀みなどはなく流れるように朝食の準備を進めていく。5時半から始まった朝食の支度、早すぎるようにも思えるが……確りとした理由がある。

 

「みんな~朝御飯出来たぞ~」

 

庭へと出て声を張り上げると一斉にポケモン達が走ってくる、待ってました!!と言わんばかりの勢いだ、そう庭にいるポケモン達の食事を作る為にもヘルガーには何時も起こして貰っている事情があった。流石に全てのポケモンが食べる訳ではないが、それでも相当の量の準備が必要となってしまう。

 

「さてと……今度俺達の飯だな」

 

皆に食事を配り終わると今度は人間の食事の番、最近客人が多くなっていた関係で沢山の朝食を作るのも慣れているもので偶に作り過ぎてしまう事もあった程。そんな事もあったためか手際よく作ってテーブルへと並べていくと皆が起きて来た。

 

「ふわぁ~……おはようラビ~……いつも早いね~……」

「おはようサザレ、ヘルガーに起こされてるからな、それと―――」

「んむっ!?ちょ、ちょっと朝からそれは卑怯だって!!?」

「ほれ、顔洗ってこい」

「んもう……」

 

悪戯心が顔を出したので起きて来たサザレへの悪戯を炸裂させた、満更でもない顔をしつつも洗面所へと向かって行くのを見送ると上から更に降りて来る音が聞こえて来た。

 

「ふわあぁぁ……お兄ちゃんおはよう……」

「ウェェ~イ……お兄ちゃんおっは~……」

「おはようございます兄さん、いい朝ね」

「応纏めて起床か、とっとと顔洗ってこい」

 

降りて来たのはレベ、ロル、そしてレビのラビの弟と妹達だった。本来彼女達はブルーベリー学園の所属ではあるのだが……テラスタルを扱う為にオレンジアカデミーへの短期留学をする事になりその間は自分の家に泊まる事になったのだ。

 

「どうだ疲れは取れたか?」

「いやぁ流石にブルーベリー学園からパルデアは遠いね……身体がガチガチだったよ」

「でもお兄ちゃん家のお風呂広々でじっくり羽伸ばせてめちゃ元気だし~!!」

「広いお風呂は本当に良いわね……」

 

朝食を取りながらも皆に様子を聞く、今日からオレンジアカデミーに通う事になるのだがその事についての不安は一切ないとの事。寧ろ……

 

「それより兄さん、次は一緒に寝て貰うわよ?」

「ウチも~!!」

「あのな、年頃の娘が平然と兄と寝るとか言うんじゃありません」

「いいじゃないこんなに可愛くてきれいな妹が一緒に寝たいって言ってるのよ?兄としては本望ってものじゃないかしら、そもそもレベだけが一緒に寝るなんて普通にズルいわ」

「言うようになったなぁこいつ……というか唯の嫉妬じゃねえか」

「でもサザレさんとのガールズトークも楽しかったし~」

「アハハハッんじゃまたしようか」

「するする~!!」

 

まだ部屋の片づけが終わり切っていなかったのでレビとロルはサザレと同じ部屋で寝て貰ったのだが、如何やらそれなりに楽しかったらしい。

 

「しかし、こっちでもリーグ部を作るなんて話が持ち上がるとはな……お前らがこっちに来たのはその為でもあるんだろ?」

「ええ、なんでも学園内トーナメント大会設立に合わせて生徒のポケモンバトルの技術向上やポケモンとの接し方を生徒達で高め合う為らしいわ」

 

近々開催予定らしい学校最強大会(バトルスクールウォーズ)、その設立に合わせて姉妹校であるブルーベリー学園のリーグ部を此方でも設立する事になったとの事。と言ってもブルーベリー学園程の規模でするつもりはないらしいが……その設立のためにもレビ達が此方に来たという事情もある。

 

「折角だから兄さんも受けたらどう?」

「俺はとっくにテラスタルの研修を受けて合格しとるわ」

「残念ね、兄さんとパルデアを巡るいいチャンスだと思ったのに」

「あっそう言えばさ、チャンピオンとか四天王が一斉に学園を留守にしてるけど良いの?」

 

サザレがブルーベリー学園の事を気にした。チャンピオンたるレビを筆頭に四天王のレベやロルまで此処にいる。それならブルベリーグのあれやこれやはどうなるのだろうか?

 

「今頃カキツバタがチャンピオン代理をやってるよ、んでそこからランキングを繰り上げていく感じだね。スグリは多分5位固定だと思う」

「あれ何で?」

「スグリ君は最近リーグ部で相談役みたいな立場に収まってるのよ、皆から相談を受けて一つ一つ丁寧に対応して一緒に悩んであげて一緒に歩いてあげてる、だから本当は2位なのに5位に留まってるのよ」

「5位って辺りがなんだかんだで自分のバトルの腕前にも自信あるのが伺えっよね~」

 

そうなるとゲームでの構成が一部変わっている感じになるのだろうか……?だがスグリが良い感じになっていてホッとしているラビがいるのであった。現在、そんな新体制のリーグにアオイとハルトは挑戦中との事で善戦中とスグリから聞いたとの事。

 

「あ~ご馳走様~!!やっぱお兄ちゃんのご飯最高っしょ~!!」

「朝御飯をガッツリ食べたのは本当に久しぶりね……朝にはやっぱりアッサリとしたご飯よね」

「学園だと、ガッツリ濃い目みたいなのしかないもんね……」

「流石にウチでも朝からあれはキッツいわ~……ラバイ兄ちゃんの所で朝御飯食べてたよね~」

 

普通の朝御飯しか用意していなかったのだが、想像以上に喜ばれて此方としても吃驚である。やっぱり自分の時から変わっていないのか……将来的に双子が通う時は此方に通わせた方がいいのではないだろうか……と真面目に考えるラビであった。

 

「ラビ、洗い物は私やっとくよ。今日はアカデミー行くから準備あるでしょ?」

「ああ悪い」

「……っ兄さん、一緒にアカデミー行くの!?」

 

サザレの行動に良妻アピールかしら、と一瞬目を光らせかけるがすぐさまその矛先をラビへと向けたのであった。

 

「ああ、先日ちょっとあってな……その事でアカデミーのトップに報告を入れなきゃならなくなってな……ハァッ全く以て鬱陶しい」

 

先日の黒いレックウザの一件、それを偶然配信中だったナンジャモが目撃し、それをパルデアリーグへと報告したとの事。それで配信中だった映像ごと提出したのだが……そこには自分と思わしき人物がレックウザと戦っているのが映っているらしいので事情聴取をされる事になってしまった。

 

「それじゃあ今日は一緒に登校できんの!?やった~朝からテン上げでFUUUU!!!」

「フフッやっぱり留学して正解だったわね、それじゃあ兄さん早速行きましょう」

「僕も嬉しいけどさ、取り合えず兄さんの準備とかあるんだし待とうよ」

「はいはい、お前らに紹介したい連中もいるから早めに行くか」

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