週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ?:ナンジャモ、ドット、ロル

『ナンジャモさん!?それにラビさんまで!!?』

『お兄ちゃん!?』

 

「おはこんハロチャオ皆の者~お久しブリリアント&シャイニング物語~」

「どうも~」

 

リコ達が訪れたのはハッコウシティ。テラスタルの研修があるというのもあるがブレイブアサギ号が使っているドックがこの街にあるというのもある、その為に顔を出しに来たのだが……そこには平然と寛いでいるナンジャモとラビの姿があったのであった。

 

「何か簡単に会えちゃったね……?」

「う、うん。ナンジャモさんどころかラビさんまで……」

「ナンジャモ姉さん何やってるんですかこんな所で!!?ラビさんまで一緒になって!!」

 

ハッコウシティに来て早々、ナンジャモは忙しいだろうから簡単には会えないなんて言ってしまったドット的にはそれをひっくり返されてしまった。一般的に言えばドットの意見は正しいのだが。

 

「そう言われましても、配信はあくまで趣味の延長線上なだけで本業はイラストレーターなので依頼が無い時は割かし暇な物で」

「実際問題、ラビ氏って週1でやったりしてるから時間はかなり潤沢にあるもんね。それにライジングボルテッカーズが今使ってるこのドック、それを紹介したのはこのボクだからね、そういう訳なんだから硬い事は言いっこなしだよ生ぐるみん氏~」

 

そういう物なのかなぁ……と思われている中でサラッとレビとロルがラビの隣に座ったりする中でナンジャモとレベの視線が合い、お互いが軽く頬を赤らめるのをラビは見逃さなかった。ポケモントレーナーにとって目は命でもある。

 

「それにね、顔出し配信者にとって周囲の目を気にする事無くくつろげる場所って言うのは貴重だからね。ハッコウシティだとボクは如何してもジムリーダー兼配信者!!として振舞わなきゃいけないから肩が凝るんだよね~あとはラビ氏のお家ぐらいじゃないかな?あそこは最高にセキュリティが仕事してるからお昼寝も楽々だからね~」

「ゲッコウガやヨノワール達には私達も感謝してるわ」

「この前もジュンサーさんになんか引き渡ししてる現場見てマジ吃驚したし、でも同時に何時も有難う~って思ったよね~」

「ジュンサーさんが感謝状をゲッコウガ達に出したって聞いたけどあれってマジなのお兄ちゃん」

「マジマジ大マジよ、ウチに侵入しようとしてた連中の中にポケモンハンターが混じってたらしくそれも検挙出来たらしい。それを足掛かりにパルデア地方内で大規模捜査したらポケモンハンター組織を3つ壊滅させられたって聞いた、最初はトレーナー宛の予定だったけどそんな事言われてもその時普通に寝てたからなぁ……」

「な、なんだろう凄い世界の違う会話をしてる気がする……」

 

余りにとんでもない会話内容にリコの口角が引き攣りそうな程に痙攣している。普通こんな話が出る事などはあり得ない、がラビの庭には珍しいポケモンが多く居る為に狙うものは多い。その全てがゲッコウガ達に阻止されている訳なのだが……。

 

「そう言えばお次のテラスタル研修はボクみたいだね、お相手は~生ぐるみん氏と!?」

「ウェ~イウチだし~!!マジヨロテラヨロ~!!」

「お~ロル氏だったか~!!これはまたまた楽し気な事になりそうな予感がびんびんだねぇ!!あっそうだ、ラビ氏折角だからバトルしたら?ほら、リハのつもりで配信しながらさ、生ぐるみん氏もお願いしたら?」

「ええっ!!?」

「マッ!?お兄ちゃんとバトルしていいとかナンジャモマジいいパスだし~!!」

「ハッハッハ~もっと、もっと称賛をくれたまえ~!!」

 

ロルは完全にその気なのだがドットは完全に狼狽えてしまっている。ラビ自身は趣味だと語っているがその登録者数は自分の遥か上を行く格上、超大手配信者の一角にもなっている程。そんな人と簡単にコラボなんて恐れ多いのだが……

 

「やるやるやるに決まってるし~!!ドットもそれでいいよねイイねはい決定!!」

「僕の意思は!!?」

 

とロルの勢いに流されてあれよあれよと状況が変化していく事に戦慄を覚えるドット、なんとか断らないと……そう思っている中でラビはナンジャモへと言った言葉で詰まってしまった。

 

「テストは配信中に行うんですよね?」

「うんそだよ~スペシャル生配信で行うからね!!だからラビ氏の配信のゲストで慣れるのも一つの手だと思うよ?」

「えっ配信するんですか……!?」

「うん、ほらラビ氏の配信枠の人達って僕の配信よりもずっと民度いいんだよね。ポケモンの紹介云々でずっと来てるからかその流れを汲んでる人が多いから、コメントも温かいよね、ボクの弄りは凄いけどね」

「いやそれは貴方の素質ですから」

「そうそう、ボクってばコメディアンとしてお茶の間のアイドルにだって……誰が芸人だ!!」

「そういうとこやぞ」

 

あっという間にコントをやってのける二人に周囲が笑う中でドットだけが顔を青くしていた、それにロルだけが気付いていた。

 

「ドットン」

「うわぁ、なんだロルか……如何したの、皆外に行ってる筈だけど」

 

バトルと配信のために皆が外に向かっている中、ロルはまだ外に行かないドットの元へとやって来ていた。矢張りというべきか、顔色が優れていない。

 

「今からでもレベみたいにナンジャモンの許可貰ってお兄ちゃんに研修お願いする?」

「えっな、何を言って……」

「まあ無理する事もないっしょ、スイッチ、切り替わらないんでしょ着ぐるみなしだと」

 

その言葉に思わず胸が苦しくなるような感覚を覚えた、自分の内心を全て見透かされたかのような感覚を味わった。だが直ぐに訪れたのはそれが無くなる感覚、太陽のような笑顔を浮かべてロルが笑っていたからだろうか。

 

「ウチは騒ぐのとかマジテン上げで寧ろやりまくりんって感じだけどさ、それが苦手な人がいるのも分かってるしそれを強要する気もないんよね強制とかマジガチ萎えだし」

「……で、でも研修をクリアしないと……」

 

リコもロイも研修をクリアした、本当に頑張っていた。それなのに自分だけが、自分だけが何もせずにいるなんて事は……そう思っているとロルは言った。

 

「いやドットンは一人じゃなくね?ポケモンと一緒じゃん、だったら別に良くね?」

「えっ」

「ほらちょっと失礼!!」

 

ロルは勝手にドットの腰のモンスターボールに触れた、そこからクワッスとカヌチャンが飛び出してくる。バトルでもないのに呼び出されて首を傾げている二匹にロルは座りながら聞いてみる。

 

「ねね、クワッスにカヌチャンはドットンの事好き?」

「クワッス!!」「カチャチャヌ!!」

「だってさ、じゃあ大丈夫だよ。トレーナーはポケモンと一緒ならどこまでもいけちゃうから!!」

「何処までも……?」

「そっんじゃそう言う事だから、ドットンはもうちょっと後から来ても大丈夫だから~んじゃピスピスピース!!」

 

騒がしく、明るく、そして何より楽し気に去っていくロルの姿を見送るドット。思わずクワッスとカヌチャンを見るとクワッスは変わりなく大丈夫!!と自信満々な顔でいるしカヌチャンは元気よくお手製のハンマーで素振りをしている。

 

「―――そっか、クワッス達と一緒に出るんだよな……だったら、大丈夫、かな……?」

「クワッス!!」「ヌチャ!!」

「……よし、二人共い、一緒に頑張ろう!!」

 

「ロ、ロル。僕もやっぱり一緒にゲストで出る!!」

「マッ!!?ウェ~イゲスト二人で魅力は2倍を超えて2乗の掛け算~!!」

「話は決まったらしいな、それじゃあ―――皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。本日のゲストは此方」

「ウェ~イ!!皆見てる~!!ウチは元気100倍、やる気は1000倍、漲る勝つ気は1万バ~い!!ブルベリ学園の四天王で今はパルデアに留学中なロルですウエ~イ!!」

「え、えっとその……ド、ドットです宜しくお願いします!!」

「本日ご紹介するポケモンさんは此方」

「レイッズッ!!」

「エルレイドさんです」

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