「バンギラス、地震!!」
「バアアゴアアアア!!!」
「ギィラアアアアアア!!!」
ロルとドットのテラスタル研修の基礎テストも無事に終わり、次はいよいよ応用のテストに入る事になった。リコ達よりも先に受ける事になった三人はそれらに向けてラビの手持ちとの練習試合を行っていた。今はレベが相棒のバンギラスと共にラビのバンギラスへと挑んでいるのだが……
「と、跳んだし!?」
「相変わらずよく動くバンギラスだわ……」
「ワイドブレイカー!!」
「バアガアアアア!!!」
「ギラァアアアアアア!!!」
尻尾を地面へと勢いよく打ちつけて地震を放ち、その反動で天高くへと跳び上がったバンギラスの着地を狙い打ちにする為にワイドブレイカーを放つが、大顎を開けてそれへと食らい付いた。そしてそのまま逆に大きく振り回し、地面へと打ち付けていく。
「ギィィイラアアアアアア!!!」
「冷凍パンチが来るぞ!!」
打ち付けられたバンギラスへと向けて拳を構える、それを阻止する為に無数の石礫を発射するのだが―――それを完全に無視して突進し顎へと冷凍パンチがクリティカルヒットする。レベのバンギラスは足取りが怪しくなり、そのままゆっくりと倒れ込んでしまった。
「俺のバンギラスの勝ちだなレベ」
「レ、レベルたっけぇ……」
レベとてブルベリ学園で経験を積んできたという自覚があった、伊達にレビとチャンピオンの争奪戦を繰り広げていた訳ではない。慢心などではなく自分の強さには自信があった……だが相棒共々此処まで一方的だとは思わなかった。
「何、お前もこの位にはなれるさ。まだシングルに慣れてないだけだ、ダブル向けの技を使う傾向が強いからそこさえ直せば問題ない。これはレビとロルにも言える事だ」
「意識してはいるんだけどね」
「つってもウチら何年もずっとダブルばっかだったかんね~……その辺りは何とかしてくしかないよね~……」
年単位でダブルメインだったのだから致し方ないと言えばそうかもしれないがバトルで相手はそんな事など考慮はしてくれない。それは応用テストで相手となるジムリーダーもそうだろう。
「それでお前らが相手になるのは?」
「俺はえっと……ハイダイさんってジムリーダー」
「ウチはリップって人!!なんかハッコウシティの広告で見たし!!」
レベが水タイプの使い手であるハイダイ、ロルは同じエスパータイプを扱うリップ。ロルからはすれば自分と同じ使い手ではあるが恐らく格上であろう相手が相手となると簡単にはいかないだろう……レベはレベで岩タイプの弱点としてはメジャー所の水タイプのハイダイとは……これは中々に大変かもしれない。
「私はリコさんと一緒よ、グルーシャさんよ」
「あいつか……キッツいぞグルーシャは」
「あら、知り合いなの?」
「まあ知り合いと言えば知り合いだな……一応な」
レビの相手はグルーシャ、パルデア地方最強のジムリーダーとして名を馳せる氷の貴公子とも言われる事がある男。レビと同じく氷タイプの使い手だ。そして一応自分グルーシャと交友があるので知らない間柄という訳でもないのでレビは一番きつい相手に当たる事になるのが分かる。
「あれはキッツいぞ、人生の酸いも甘いも味わい尽くしてるからな。何より迷わない奴だからな」
「それは強敵ね、だとしても全力でぶつかるしか私にはできないわ」
まあそれが一番なのも事実……そんな弟妹達を応援する為に自分がする事と言えば……
「配信しかないっしょ~!!」
「そうね、久しぶりに生配信を見たいわ」
「僕も」
「こらそこ~脳内プライバシーをオーベムで侵害するな~」
「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。本日のゲストは此方」
「どうも~ブルーベリー学園のレベで今はパルデアに留学中で~す」
「ウェ~イ!!皆見てる~!!ウチは元気100倍、やる気は1000倍、漲る勝つ気は1万バ~い!!ブルベリ学園の四天王で今はパルデアに留学中なロルですウエ~イ!!」
「如何も皆さん、ブルーベリー学園チャンピオンのレビです」
| ・おおっ兄弟妹勢揃い!! ・顔面偏差値たっけぇ…… ・何この自慢にしかならない家族。 ・羨ましい ・マジでそれな ・ご両親も鼻が高いな ・いつかご両親もでるとか?www |
|---|
「「「「それだけはやだ絶対にヤッダ」」」」
| ・まさかの異口同音!? ・綺麗なぐらいにハモってるんですかそれは。 ・ナンジャモ:なんか仲が悪い訳じゃないんだよね。 ・じゃあなんで、此処まで嫌がられる親とかそうはおらんぞ。 ・まあいる事はいるだろうけどさ。 ・どんなおやなんだ……? |
|---|
「まあうん、あれらの事は今は放置しよう。というか極力思い出したくない実家込み」
「でも何れは帰らないといけないからきついのよね……なんでお父さんとお母さんにこんな感情を抱いてるのかしらね……?」
「主にあの二人のせいだよ、友達に親の事話さないから仲悪いの?って心配された事あったよ」
「流石のウチでもあれは擁護不可能だし……」
「「「「はぁっ全く以て勘弁してほしい……」」」」
| ・仲良過ぎだろお前らwww ・ナンジャモ:まあ家族だし。 ・にしてもなんでこうも闇を抱えてるんだよ ・シロナ:闇というかなんというか…… ・アイリス:ま、まあ家族の問題って他人から見たらそれで?みたいなのもあるし……。 |
|---|
「さて、今回ご紹介するの此方」
「ジカ」
「メブキジカです」
| ・おおっメブキジカ!! ・こりゃまたイッシュだな ・まあ出身だしな。 ・立派な角だなぁ……。 ・花が咲いてて葉っぱもある……? |
|---|
「メブキジカはノーマルと草の複合タイプ、彼らの特徴は季節によって角の様子が変わる事ですね。春夏秋冬によって角には変化が起こります、春にはピンクの花を咲かせ、夏には深緑の葉を茂らせ、秋には見事な紅葉が、冬には角は白くなり身体には冬毛が生えます。この特徴から愛好家も多く存在しているポケモンです」
| ・へ~四季によって変わるのか!! ・それは面白い。 ・アイリス:名前も春に姿を見せるから芽吹きを知らせるからそうなったんだって ・分かりやすい ・でもいい名前。 ・でも今の姿は何なん? |
|---|
「春から夏への移り変わりの途中ですからね、花と葉が一緒になっているんです。因みに季節の姿によって気性なども変わってきます。秋が最も気性が荒く、冬が最も大人しいとされています。因みに夏の葉はお茶に加工されます、私も大好きなんですよ」
「香りが良いわよね、私も好きよ」
「俺はちょっと強めなのがいいな」
「ウチも~!!」
| ・へ~そうなんだ。 ・あれかな、繁殖期とかそれらか? ・まあ秋って事はそうじゃね? ・お茶、興味ある ・地方によって香りが違うとかもあるらしいな、甘いとか ・辛い渋い酸っぱいね~♪ ・何故うたった |
|---|
「メブキジカの特性は葉緑素、草食、夢特性が天の恵みです」
「どれも良い特性って天の恵みなの!?」
「あ~それでか~レンタルバトルのメブキジカ異様に強かったんだよね」
「ああ、私が学園で育てたメブキジカですね。レンタルバトルで使うポケモンを育てる課題で育てた子ですよ」
「兄さんが育てたのね?そりゃ強い訳だわ」
| ・天候でスピードアップ、草無効、追加効果アップ ・どれも割とエグい特性ばっかりだ…… ・天の恵みだけが厄介な訳じゃないからなぁ…… ・組み合わせ次第じゃどれも厄介だぞ……。 ・草ポケモン使いとしては草食とか極悪の極みです。 |
|---|
「私のメブキジカは葉緑素ですね、メブキジカは爆発的な突破力という物は持ち合わせてはいませんがフィールドに長く居座りながら高火力を繰り出し続けるというのは得意です」
「( `・ω・´)ンンン?爆発的突破力ねぇのに高火力?どういうこと?」
「超火力はないけどある程度高い火力はあるって事だよ、それなりに器用だからかなり上手い戦い方さえ構築できればこれが中々侮れない」
「例えば?」
「捨て身タックルとウッドホーンで体力を上手く使いながら戦ったりとかだね」
| ・あ~成程、反動を自力で回復できるのか。 ・確かに超火力はないけど頼りになるタイプの戦術だわ。 ・そう思うと結構怖いな。葉緑素でも ・これで天の恵みだと変わるから特性ってやべぇわ。 ・ガラッと変わるからな。 |
|---|
「他にも捨て身タックルをすると分かればゴーストタイプで透かそうとする相手も多いです。パルデアだとラウドボーン辺りが多いですかね」
「炎とゴーストタイプね?」
「そう、そこを地団駄で逆に狩ったりもします」
| ・ノーマルで効果が無い、そっから威力2倍地団駄か!! ・うわぁ結構怖いなぁwww ・なんだかんだでやりようが色々あってすげぇなwww ・そりゃ呼び捨てポケモンだしな。 ・結局この人のさん付けの法則分かった人おる? |
|---|
「葉緑素さえ発動すれば彼女の速度はドラパルトすら凌駕します、それらを上から宿木や電磁波、甘える、嘘泣き、悩みの種などで翻弄するのも剣の舞などで攻撃を上げて突破するのもよしです。トレーナーの腕一つで四季折々の光景と同じく姿を変えるのがメブキジカなのです」
| ・おおっカッコいい事言うなぁ ・良い事言ったって思ってるやろなぁ……。 ・でも実際どれも良い特性だからなぁ……戦い方も変わるし ・イッシュ行きてぇ…… ・でも魔境なんでしょ? ・トリプルバトルに手を出さなきゃOK |
|---|
そんな所で配信を切るとメブキジカは自分の角の幾つか葉を取って自分へと渡してきた。これでお茶を淹れて楽しんでくれという事だろう、何時もお世話になっている。
「お兄ちゃん、お茶入れるの?でもまだ早いんじゃないの時期的に」
「いやこの時期のをお茶にしても美味しいんだ、花の甘い香りが混ざって俺はこれも好きなんだ」
「何それウチも飲みたい、タマンチュラタルトと一緒にしたい」
「あら、いい発想ねそれ」
私が自身の葉を差し上げるのは貴方のみですよ、これは信頼と敬愛の証……いつもいつも、私達の事を気に掛けてくれる貴方への……感謝です。時期の葉を好んでくれているのは知ってますから。笑みを作りながらも何処か計画的な物を匂わせる表情を作っているメブキジカ、それなりに長い付き合いである彼女にとってラビの事はお見通しなのだ。
「ゴト、ゴ~ゴゴト」
「シィキ、ジカメブ」
自分を姉貴分と慕ってくれている妹分のゴーゴートが近づいてきた。葉をやった事への文句を言いたげな顔だが、自分が自分でした事なのだから何も言えないらしい。
「ジィカ」
大丈夫貴方の事も大切だから、と軽くグルーミングをしてやる。素直に受けてくれている姿に笑みを浮かべつつも折角だからラビに二匹揃ってブラッシングを後でお願いするとしよう。
金色暴君の姉貴という訳で……ドリームジャーニー枠のメブキジカです。