週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:無限頑丈歌舞伎ダイノーズ

「……これでよしっと」

 

パソコンに向かいながら何かを呟くラビ、その様子は常にセキュリティ担当のロトムとポリゴン2によって見守られている。何かあったら即座に飛び出て来て対処を行えるような態勢を整えている、ラビの家の敷地はかなり広いが、それらをカバーするような探索網が構築されている。

 

「ロトム、これゲッコウガ達に渡してきてくれ。何時も有難うって」

「ロトトトトッ!!」

 

笑いながらも籠を持って飛んでいくロトム、何時もこの家を守ってくれている警備隊へのお礼の品を持って行って貰った。警備隊の長は無論ゲッコウガ、ヨノワール、ネンドール、ゾロアーク、ゴルーグなどのメンバーが協力している。

 

「……あいつらにも此処の事覚えて貰わないとなぁ……手書きの方が喜ぶよなぁ……折角だ、イラストとかも入れとくか―――イラストレーターの本気、見せたる……!!」

 

『自宅マップ?』

 

食事時、弟妹達の口が揃いながらもリザードン級のミックスフライ&チーズカレーを食べる手を止めるのであった。

 

「改めて言うまでもないけど俺の家は元々農家をやっていた方の家を譲り受けたものだ、ポケモンと一緒にやる大規模農家だった為にこれだけのポケモン達がのびのびと暮らせる程の土地があってオーキド博士にはまるで自分の研究所並だと言われた」

「どんだけ広いんだよ此処……そりゃ巡り切れない訳だよ」

「最早ビオトープね」

「でもそんな事はウチらもう分かってるし、今更マップとかいらなくね?」

「罠を張ってある所があるからな、今の内に教えておかんとマズいから」

『罠!!?』

 

周囲には侵入者向けのトラップも仕掛けてある、と言ってもまきびしや毒びし、ステルスロック、ねばねばネットなどのポケモンの技ではあるが……ゲッコウガ曰く、とても役に立っているらしいが……偶に迷い込んで来たポケモンやトレーナーが引っ掛かりそうになるのでゲッコウガが助けたりもしている。

 

「何ちゅう物騒な……いやでもこの庭のポケモン達を守るためには必要なのか……」

「そうね、オーガポンやガチグマ達を守るには必要だわ」

「やるなら徹底的!!それな!!つうかこのイラスト面白~!!」

 

庭のどのあたりにどんなポケモンが多いのか、時間による差なども確りと書き込んである。朝昼晩の三枚で構成されている、ラビお手製の自宅の庭マップ。何故こんな物を渡すかと言われれば―――

 

「俺とサザレがパルデアを離れる日が来るからだ」

「それって、もしかして―――」

「兄さんとサザレさん……もしかして」

「婚約したって事じゃね!?」

「ア、アハハハ……う、うんそう言う事、かな?」

 

恥ずかしがりながらも確りとその指には指輪が輝いている、その輝きにロルは目を輝かせた。

 

「うっひょ~もっと見せて見せて~!!これが乙女の憧れの婚約指輪ってデカくね!!?ダイヤマジでデカくね!!?これなんカラットになるん!!?」

「頑張って用意した」

「いやお兄ちゃん普通こんなの用意出来ねぇよ!!?マジで如何やったん!?」

「ものごっつ頑張った」

「返答になってるようでなってなくてウケる~!!」

 

爆笑するロルの横でレベも興味深そうにそれを見つめていた。父と母も持っていた物だが、あのバカップルでも年がら年中つけていた訳ではなかったし此処まで立派な物でもなかった。あれが兄が愛する人へと贈る想いの大きさなのだ。

 

「―――やっぱりお兄ちゃんは凄い」

「尊敬されてもなぁ……唯の見栄に近い」

 

『レベ氏……ボク、嬉しいよ』

『ナンジャモさん―――』

 

「うわああああああああっ何を考えてるんだ僕はぁああああああああ!!!?」

「何々!?急にレベ君が発狂した!!?」

「なんだSAN値チェックに失敗したか!!?おい、そこにある奴持って来い!!気付けに効くから!!」

「ガッテンテン!!どっせぇええい!!」

「ガハッ……!!」

「誰がそれで殴れっつったぁ!?中身を使えって言ってんだよ!!?」

「野郎じゃねぇし女郎だし!!」

「わ~レベ君確り~!!?」

 

ギャアギャアと騒がしくなる家の中に思わずレビは笑いが込み上げてきた、思えば学園に入る前の実家は毎日がこんな感じで賑やかだった。またこんな風に感じられるだけでも嬉しい……例えそれが……愛する兄が遠くに行ってしまうような事だとしてもだ。

 

「兄さん、その時は留守は任せて頂戴。私が責任を持ってこの家を守るわ、大丈夫よいざという時はブリザポスにも出て貰うから」

「頼りになる妹だよお前は、にしても本当なのかよあれがおやつに釣られたって」

「本当よ?私がおやつを広げてたら寄ってきたのよ、それで上げたら喜んでくれて仲良くなったら自分からボールに入ってきたのよ」

「本当に伝説かアイツ」

 

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。今回紹介するポケモンは此方です」

「ノォズズ」

「ダイノーズさんです」

 

・おっ?また面白そうなのが来たな。

・実際面白いからなこいつ。

・でもけっこうつよいぞ?

・マジで強いからな。

・ツツジ:ええ、私が保証いたしますわ

・そりゃ確か―――ン?

・うわぁまたなんかすげぇのが!?

 

「ダイノーズさんは岩と鋼の複合タイプ、鼻の下にある髭のようなものは磁力によって集められた砂鉄です。それ程の磁力を持っており家電製品なんてあっという間に使い物にならなくなる程、ですがそれによって地磁気を利用した浮遊移動を可能としています」

 

・つまり何、常に浮遊なの?

・岩鋼なのに!!?

・ず、ずりぃ!!と思ったけど他にもいるな。

・なんかここ見始めてからそういうのも減ったよなぁ

・言えてる。

 

「頭のこの部分、これは帽子を深く被ったような感じで目を覆う形になりより強固な防御状態へとなります。さてそれよりも一番の特徴が―――ダイノーズさん」

「ノウズ」

『ノウズノウズノウズ!!』

 

・なんか飛び出したぁ!!?

・ち、ちっちゃいダイノーズ?

・ちっちゃいのかデカいのかどっちかにしろwww

・じゃあなんて言えばいいんだよ!?

・ちびノーズ?

 

「これはチビノーズと言います、正式名称ですのであしからず。これらを磁力によって自由自在に操る事が可能で動く事もなく三方向から相手を仕留める事も可能です」

 

・なにそれカッコいい。

・ファンキーなポケモンかと思ったら想像以上にやり手だな!?

・ナンジャモ:面白いなぁ~電気とも無関係とも言えないし興味あるな~

・ナモ公がいます!!

・ツツジ:ご興味あるのでしたらご教示いたしますわよ?

・キバナ:おうおう血が騒いでんなホウエントレーナーズスクールきっての秀才

・アイリス:そう言えば岩タイプのジムリーダーだっけ?

・ナンジャモ:……やっぱ遠慮しとくよ

・ツツジ:どうしてですの!!?

 

「さて、ダイノーズさんの長所はその防御性能。元々進化前のノズパスさんは物理防御の鬼だったのですが進化した事で特防も同じ位に高くなっています。しかも岩タイプなので砂嵐で特防が上がるので益々壁役として磨きがかかった感じですね、と、此処で皆さん思ったのがタイプによる弱点、ではありませんか?」

 

・まあ、それは思った。

・幾ら高くても岩と鋼だからなぁ……。

・4倍の弱点はきついぞ……

・ナンジャモ:やっぱりタイプによってはその辺りが鬼門だよね……

・アイリス:その点に限っては電気が羨ましいよ。

・キバナ:確かにな

・ツツジ:ぐ、ぐぬぬぬ……ラ、ラビさんダイノーズの魅力を!!負けないでください!!

・なんで熱くなってんの?

・相棒だからじゃね?

 

「お任せを。ダイノーズさんの弱点は4倍が格闘と地面、そして2倍弱点が水タイプ……ですが半減出来るタイプは虫、岩、ドラゴン、フェアリー、氷、エスパー、更に4分の1は飛行とノーマル、毒タイプは無効に出来る。戦う相手さえ選べば相当に優秀なタイプを持っているんです、加えて地面タイプで高火力筆頭の地震は常に電磁浮遊しているも同じなので実質的に格闘タイプのみです」

 

・お、おお……

・改めて出されるとこれは凄いな。

・半減が6つ、更に半減2つ、無効が1つ……

・あれ、ダイノーズ強くね?

・ツツジ:そう、強いんです!!

 

「加えて特性です。特性は頑丈、磁力、夢特性が砂の力となります。私のダイノーズさんは頑丈ですね、ダイノーズさんは防御面が高いですがその一方で決してタフネスではありません、ですので頑丈は突然やってくる急所のケアにも繋がっています」

 

・高い防御特防に絶対防御の特性……

・何この浮沈要塞。

・連続技に弱い……あれ?

・そうじゃん氷柱針とかロクブラとか半減になるじゃん!!?

・マジか素でケアされてる!!?

 

「体力の低さについては痛み分けを覚えますのでその辺りでフォローも可能ですが、私はママンボウさんとセットで扱う事も多いですね。ママンボウさんの願い事でダイノーズさんの体力を全て回復させる事が可能ですので、その気になれば無限に頑丈を発揮させられますから」

 

・ナンジャモ:ラビ氏!!ラビ氏!!それ普通にやべぇコンボだから!!?

・おい今しれっとやべぇコンボ言いやがったぞこの人!!?

・無限頑丈!!?何それ怖い!!!

・キバナ:マジか無限頑丈とかできるのか!?

・アイリス:これはまた、革命的なコンボが……。

・ツツジ:ラビさん、私の相棒を此処まで……!!

 

「他には豊富な電気技、相手の動きを封じるステロや挑発に電磁波、頑丈を活かす我武者羅、火力増強しつつ高火力のメテオビームに徹底光線、岩タイプの技に付き纏う命中率を上げる重力など……相手にしてみるとかなり厄介且つテクニシャンなのがこのダイノーズさんです」

 

・やべぇ想像以上にやべぇこいつ。

・そうか、ノズパスの時点で結構電気技覚えるからこいつだって行けて当然か。

・キバナ:やっぱ地面とか格闘で攻めるのがベターか?

・ナンジャモ:4倍だもんね、逃したくはないよね。

・アイリス:ドリュウズの型破りなら行けるかな?

・あ~それもあり。

・格闘で真っ向勝負が楽か?

・ツツジ:ふふん如何ですか皆さん、私の相棒は!!

・なら今度はアンタが語ってくれよ

 

そんな所で配信を切る。このダイノーズも警備を担当している一匹でチビノーズを使って広域警戒を担当して貰ってる。

 

「何時も有難うな」

 

 

そんな言葉はいらないと何時も言っているのに……全く強情な奴だと思うがそう思うのも飽きて来た。そう思いながらも再びチビノーズを飛ばす、こいつの家は俺の家でもある、だから守るのは当然の事なのだ……まあ礼のお菓子は貰ってやらんこともないが……。

 

強情な性格ではあるがダイノーズは極めて義理堅い上に漢気に溢れている性格、深夜に侵入しようとしてきた不届き者をその身体で押し潰して成敗した事もあれば、家屋に向けて放たれた破壊光線を自らを盾にして受けた事もある。

 

我が友、ラビに仇なす者はあらゆる手段を以て退治してみせよう。この俺の、目の黒い内は手を出させぬぞ。

 

そんな風に張り切っているダイノーズ、他のダイノーズと違う点がある。それは砂鉄が隈取のようになっているという点だろうか。それによってより一層の威圧感が出ている点である。

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