週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:鉄棘皿ナットレイ

「ったくあのバカ夫婦何も変わってねぇんだから……こりゃあの子ら家で預かった方が……いやそれはそれでハッスルしてまた下の弟妹が増える……」

「何というか悩ましい問題だよねぇ……というかそれやったらさ、確実に私とラビの子供って思われるよね?お爺ちゃんお婆ちゃんだと思ってたのがお父さんお母さんで、お父さんお母さんと思ってたのが実はお兄ちゃんとその嫁だったってのも大分ダメージでかい気もするけど」

「それはそれで問題だなぁ……あ~あ、何でこんな事に頭悩ませてるんだろうな」

 

新しく生まれてしまった双子、正直喜ばしい気持ちと複雑な気持ちが入り交ざっている。抱いてみると本当によく笑うし色んなものが刺激される暖かな気持ちになる、レビやレベの時を思い出してしまうのだが……それ以上の物が色々と付き纏うのはバグだろうか……。

 

「というかよ、俺達が結婚して子供出来たとしてもあの子らより年下で関係ってなんかややこしい事にならねぇ?」

「え?あ~……確かに、この場合って何になるの?年下の叔父と叔母?」

「昔はよくありましたって事が何で現代になって起こるのかねぇ……」

 

サザレはシレッとラビが自分との子供を望んでくれている事に嬉しさを感じてしまった、男の子だろうか、それとも女の子?どっちでもいい、元気に生まれて来てくれるだけで……ってそんな事を考えるには余りには早すぎるのに何を思っているのか……と自分を戒めるのであった。

 

「ンでこれから如何するの?」

「観光するんだろ、だったらまあ……どっかで飯食いつつどっか行く位はするつもりだけど」

「なんかふわっふわだね……まあそういうのも好きだけど」

 

イッシュにはそれなりに観光スポットがあるし顔馴染みもいるので案内は出来る、問題は何処をどのぐらいの期間かけて巡るのかという事になる。そこまで時間は掛けたくはないし……最長でも1か月程度には収めたいとは思っている。

 

「というか、本当にもう出ちゃっていいの?」

「いいんだよあのバカ夫婦の空間に何時までも居たくないだろ……あの二人だって子供の世話があるんだからある程度は自重するわ」

「だと、いいんだけどなぁ……」

 

一先ず結婚を許して貰えた事は極めて良かったのだが、あそこに居たくはないというのは同意見。また何時でも来ていいからね、という温かいお言葉を貰えたが遠慮したい……。

 

「という訳で、何処から巡ればいいとかあるか博士」

「それだけのために来た訳?あらら、全く貴方ってば私をなんだと思ってるの?」

「うちのバカ夫婦の友人の博士、以上」

「本当に可愛くなくなったわねぇ~あなた」

 

観光に行く前に立ち寄ったのはアララギ研究所、一応同じ街にいる訳だし顔ぐらい出して行くのが礼儀だと思って挨拶に来た。サザレはあのアララギ博士にこんな口の利き方をしていいのかと戸惑っていると……アララギは笑いながら気にしないでと答えた。

 

「私とラビは家族ぐるみでの付き合いがあってね、元々は父さんがハルさんとリムさんと接点があって仲が良いのよ。ラビのダイケンキだって私の渡したミジュマルから進化したんだからね、元気かしらあの子」

「元気も元気ですよ、ラビの家の庭の管理人みたいに色んなポケモンに頼られてるんです」

「あらら、ちょっと消極的なあの子にしては大成長ね」

 

珈琲を飲みながらもアララギは当時の事を思い出す、ブルーベリー学園に入学する時にパートナーポケモンとして此処から一匹を選んだラビ。そんなラビが飛び級で卒業して改めてイッシュを旅をする時に顔を見せてくれた時に成長したダイケンキの感動は覚えている。

 

「折角だからさ、配信していかない?イッシュ地方のポケモンで」

「もうずいぶん紹介しちゃったんだけどなぁ……まあ丁度手持ちにしてない奴いるけどさ」

「流石ラビ、準備いいね」

「いや単純に強いから連れて来ただけ」

「あらら……まあいいじゃない」

 

 

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。諸事情で用事が出来ましてイッシュに帰省しております、いやぁ故郷は懐かしいですね」

 

・おおっ里帰りか。

・いいなぁ俺も帰りたいなぁ……でも仕事が、減らんとです……!!

・社畜だ……

・でも私も何年帰ってないのかな……。

・偶に帰ってもいいかもしれんけど帰ったら帰ったで戻ってこれそうにない気が……

・どんな実家だwwww

 

「さて、そんな故郷からお届けする今回の放送。本日のゲストは此方」

「ハ~イ皆元気にしてるかしら?私はアララギ、ポケモン博士と呼ばれてるわ。今日は宜しくね」

 

・また博士かぁ!!!

・ナンジャモ:なんなのこのラビ氏の人脈は……?

・ナモ公がいます!!

・それはまあ、チャンピオンやらが来てる時点でお察し。

・まあ故郷らしいし顔見知りでも可笑しくはない……?

・同じ町出身という可能性もあるしな。

 

「さてまあ今回紹介するのは此方です」

「―――……レイ?」

「あらら、ナットレイね」

「ええ、ナットレイです」

 

・おおっナットレイだ。

・強いんだよなぁこいつ……。

・ナンジャモ:なんか不思議な感じがする子だね。

・ダイゴ:ナットレイとはいい趣味をしてるね、中々に強い子だよ。

・うおダイゴさん!?

・キバナ:鋼タイプだから出やがったな?

 

「ナットレイは鋼と草の複合タイプ、洞窟などに生息し先端が鉄の爪となっている蔦を天井に伸ばして突き刺す事で身体を支え、通り過ぎようとする相手へと襲い掛かる奇襲戦法を得意とします」

「その辺りに注目が集まりがちだけど、ナットレイの体重は100キロを超えるのよね。だからそれを支える持久力とパワーがあるって事でもあるのよね」

 

・あ~成程

・そうなると攻撃が高い感じ?

・いやこいつ滅茶苦茶硬くて厄介なんだよ。

・ホントそれな。

・キバナ:こっちでも使う奴が一定数居るからなぁ……。

・アイリス:イッシュではどっちかと言うと少数派かな?

・あっそうなの?

 

「地上では蔦で身体を持ち上げたりして移動をします、見て分かる通りに素早さはそこまで高くはありませんがナットレイは防御と特防が際立って高く、特攻と素早さは低く耐久型としては極めて理想的な能力をしているんです」

「タイプ的にも苦手なのも少ないものね」

 

・確かに耐久型としては理想的

・でもそうなると如何運用するべきなんだ?守ってばっかじゃ勝てんぜ。

・そうでもないポケモンも居るからまあ見てな、教えてくれるから。

・どんなポケモンにも扱い方があるもんな。

・アイリス:私も興味あるなぁ

 

「ナットレイの特性は鉄の棘、そして夢特性には危険予知がありますがこれがかなり厄介です」

「あらら、どうしてなの?」

「この危険予知、ナットレイに進化してから発現するんです。進化前のテッシードさんでは鉄の棘のままでそれが変異して危険予知へとなるんです」

「それは判別が難しいわね……というか貴方どうしてそんなこと知ってるの?」

「さあ何ででしょうね。鉄の棘は直接攻撃してきたポケモンにダメージを与えるという物です、鮫肌と同じ感じですがこれによって物理受けとしてはかなりの強みになります」

 

・ダメージと効果抜群判断か

・うわ、それ厄介だな……

・んじゃ俺のテッシードは夢特性かも知れないって事か?

・そう言う事だな。

・ダイゴ:しかし変化してから夢特性とは面白いね、興味深い。

・アイリス:ホント面白いね~

 

「そして攻撃も中々に高く、相手の攻撃を受けてから自分の攻撃を当てていくスタイルになりますね。極端に遅い為に遅ければ遅い程に火力が上がるジャイロボールが主力になりますね、他にはパワーウィップや身代わりを壊すのに有効な種マシンガン、相手の持ち物へのはたきおとすなど中々に厄介な技を覚えます」

「こうしてみるとかなり相手に圧を掛けていく技が多いのね」

「変化技を加えると更に厄介ですよ。体力面をカバー出来る宿木の種、相手の体力を削るステロに毒々、相手の動きを縛る電磁波、守りを固める身代わりに守るに堪える、そしてボディプレスとのコンボや更に防御を厚くする為の鉄壁」

「ワオ厄介ね」

 

・技自体は多くない、多くないけど……!!

・漏れなく厄介もんばっか覚えやがってこいつ!!

・フィールド制圧、相手の動きを縛る、状態異常……マジで厄介だな!!

・これで防御厚いんでしょ?

・いやぁきついでしょ

 

「他には鈍いや剣舞なども覚えますね、この為に攻撃型のナットレイを使う人も一定数居ますね。ナットレイのジャイロボールは馬鹿にならない力ですから。遅いのが気になるならトリックルームを使えばいいですからね。イッシュリーグではジャイロボールが超加速して凄い事になったぁ……」

 

・ダイゴ:元が遅いから威力も期待出来る物ね。

・遅いってアドバンテージにもなるんだなぁ

・あれ、でもトリックルーム使ったらジャイロボールの威力どうなるの?

・シロナ:威力はそのままよ、あれは素早さが遅いポケモンが早く動けるだけだから

・へ~

・そうなんだ。

 

「基本は鉄壁などで守りを固めつつ後続のサポートとなるステロや宿木の種を相手に植え付けてダメージと回復を両立、効果抜群が来るなら守るで防御、電磁波と毒々で相手を翻弄、相手の動きが鈍くなった所でジャイロボールでぶっ飛ばすというのが多いパターンですかね。中途半端に相手が遅いならこちらが鈍いで更に遅くなればいいですし」

 

・こうして実例出されるとマジで厄介だ……。

・炎技打っても守るで防がれるのか……。

・いやでも俺こういう戦い好きだなぁ

・同じく。

・呪いで防御と攻撃も上がるから一石二鳥だな。

 

「生半可な覚悟で近づけば、鉄の棘と共に襲い掛かり、遠距離から攻撃しても攻撃をはじく鋼の鎧を纏う鉄棘、ナットレイ如何でしょうか」

 

・これ、どう突破すればいいんだ?

・無難に……特殊炎技?

・アイリス:でもこの子硬いんだよ、ドラパルトの大文字耐える位には

・キバナ:アーマーガアとかで鉄壁ボディプレスとかか?

・ダイゴ:炎タイプで速攻が一番かなぁ……

 

そんな所で配信を切る。ナットレイは地面に爪を食い込ませながら身体を持ち上げて逆さになる。やっぱりそっちのほうが落ち着くのだろうか。

 

「この子逆さになっちゃったわね?」

「そっちのほうが落ち着くのかも」

「なんかラビのポケモンってそういうの多くない?」

「否定できん……」

 

 

 

別に好きな訳じゃない、お前らだって腕立て伏せとかするだろうに。自分は鍛えているつもりなのだ……もっとこの蔓を太く丈夫なものにしたい。自分がテッシードだった頃にいた群れのボスの蔦は酷く太く逞しいものだった、あれには憧れた物だ……。

 

「でもこの子の蔦凄く発達してるわね、よく使ってる証拠ね」

「トレ?トレレレ!!」

「あらら、褒められて嬉しいのかしら?」

 

そうだ、分かっているな!!私の蔓は強いんだ、太いんだ、暴れるとやばいんだぞ!!と言いたげにアピールするナットレイ、何処か脳筋な所があるナットレイ……だがいざバトルになると酷く頼りになるのでイッシュリーグではお世話になった。

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