週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:先制音波偵察型オンバーン

「見つけたわよ、伝説のドラゴンスレイヤーの息子!!」

「人違いです」

「ずっとあなたを探してたのよ、私は貴方だけじゃなくて貴方の母親にもずっと会いたかったんだから!!」

「人違いです」

「さあバトルしましょう、いざ尋常にバトルよ!!」

「人違いです」

「人違いですBotになってるよ……」

 

割と本気でそう言う事にして欲しいとすら思っている、なんで折角のイッシュ観光の疑似新婚旅行中に母親に憧れていると思われる女性に喧嘩を売られなければいけないのだ、こっちは完全なオフなんだから勘弁しろと言いたい。だから人違いです、で切り抜けようとするのだが全く話を聞いてくれない。

 

「私はラングレー!!史上最強のドラゴンバスターになるのが夢のトレーナーよ!!」

「憧れのドラゴンスレイヤーならカノコタウンに居ますから勝手にあって来てくださいついでにその夫は竜の里出身ですからバスターとしての腕試しにどうぞそして二度と俺に絡んで来るな迷惑だ何で折角離れたのにこんな事になるんだあのバカ夫婦は高精度誘導ミサイルかなんかか」

「サラッと親を売ってるよラビ」

 

ラングレー、ベストウィッシュでも登場したドラゴンポケモン打倒を目指していたトレーナー。アニメではドラゴンマスターを目指すアイリスのライバル的な立ち位置だった筈だが……まさかこうして目の前に現れてしかも母を憧れと言われると複雑な気持ちになる。

 

「なるほどカノコタウンに居るのね!?アドバイス感謝するわ、それはそれとして貴方ともバトルはしたいわ!!さあドラゴンタイプを出しなさい、勝負よ!!」

「なんで私がドラゴンタイプを持ってきている前提で話を進めるんですか、いや持ってますけど貴方と戦う理由が」

「此方はドドゲザン!!」

 

ドラゴンバスターを名乗るだけあってドラゴンタイプを半減に出来るポケモンを持ってきた、恐らくは他には氷やフェアリータイプなんだろうなぁ……と思う一方で妙に冷静でこれでドラゴンバスターを名乗るのか……と思う自分がいて驚いた。

 

「ドドゲザンか……じゃあ、バスターを名乗りたいなら勝ってみろよ」

「ラビ……?」

 

妙に熱くなっているラビを見るが同時に理解する、あれだけ邪険に扱いバカ夫婦と平然と口にするのに両親の事は大好きなのだという事が良く分かった。

 

「蹴散らせオンバーン!!!」

 

 

 

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。今回もイッシュからお送りいたします、そして今回ご紹介するのは此方」

「バアアアンッ!!」

「オンバーンです」

 

・おっドラゴンタイプ!!

・アイリス:オンバーンだ!!私も大好き~!!

・ワタル:立派なオンバーンだ、だが通常よりも牙と翼が大きいな。

・えっわかる?

・キバナ:何言ってんだ長くて鋭利、大きくて被膜も広いだろ

・……駄目だ分らん。

・キバナ:ほらもっとしっかり見ろ。

・う、う~ん……?

・ナンジャモ:駄目だボクも全く……

・これだからナモ公は……

・ナンジャモ:そっちだってわかってなかったじゃないかぁ!!

 

「オンバーンは飛行とドラゴンの複合タイプです。オンバーン最大の特徴はこの頭の大きな耳です、これはスピーカーのような役割をしていて此処から超音波を放つ事でどんな暗闇でも問題なく飛行する事が可能で暗闇での戦いでは右に出る者はいないと言われる程です」

 

・アイリス:この耳が可愛いの~チャームポイント!

・確かにでっかいなぁ……

・蝙蝠系では定番だな超音波

・クロバットとかより凄いのかな

・いやぁあいつ強いぜ?

 

「その強さは暗闇ではサザンドラすら戦いを避ける程です、実際ダブルバトルで味方のマタドガスが煙幕を展開した途端にオンバーンが相手のサザンドラを圧倒したという記録もあります。逆に明るい状態ではオンバーンはサザンドラを避けるという現象が起き、昼夜でパワーバランスの逆転が発生します」

 

・はぁ~サザンドラでも勘弁なのか。

・まあ相手は超音波で暗闇とか視界妨害をガン無視で来るんだもんな。

・ワタル:その場の環境によって強さの上下はよくある事だからな。

・アイリス:ドラゴンタイプでもそれは同じって訳だね~

・ナンジャモ:興味深い、メモッとこ

 

「オンバーンはかなり血の気が多いポケモンで近づく相手には全て襲い掛かる獰猛さがあり、耳から出す爆音波は大岩すら粉々にする破壊力を秘めておりますが、オンバットさんの時から変わらない所として好物の果物を前にすると大人しくなります―――お腹空いた?」

「バン(ガブガブ)」

「はい、チイラの実です」

 

・あっホントだ大人しくなったwww

・というかサラッと出したけどチイラって貴重な奴じゃなかったっけ……?

・しかも凄い辛い奴だな。

・でも美味しそうに食ってるな……

・おおっチイラの実、私これ使ったカレー好き

・ええっ……。

 

「オンバーンの特性はお見通し、すり抜け、そして夢特性はテレパシーです。テレパシーはダブルバトルなどで味方からの攻撃を受けなくなるという特性です、放電や噴煙などの広範囲攻撃は味方を巻き込んでしまうのですがそれらの心配がなくなるというものですね」

 

・あ~それいいな、シンプルにいい。

・ダブルだとな、シングルだとすり抜けかな

・いやお見通しも捨てがたい。

・カキツバタ:こっちとしてはテレパシーがいいねぇ

・アイリス:おっ久しぶりに来たわね。

 

「オンバーンはスピード自慢、ドラパルトには及びませんがそれでもドラゴンタイプとしては5本の指に入る程には高い素早さを持ちます。これが最大限活きるのが閉所と暗闇が合わさった空間でこの場では伝説のポケモンとも互角以上にやり合うと言います」

 

・マジかよ……。

・超音波ドラゴンって結構恐ろしいな……。

・そんなスピード自慢とはしらんかった。

・これより素早いのもいるからすげぇよなぁ……。

・全くだ。

 

「オンバーンは流星群や暴風、エアスラッシュ、火炎放射、熱風、竜の波動、悪の波動、シャドーボール、サイコノイズなどを覚える事から特殊型が向いていますが、蜻蛉返りなども覚えますから流星群を打ってから手持ちに戻って有利なポケモンと合わせる事も可能です」

 

・なかなかいい技覚えるなぁ

・回復潰せるのいいな。

・ワタル:流星群の特攻ダウンを無効にしつつ情報を持ち帰るのか。

・アイリス:やられると結構きついなぁ

・ナンジャモ:ラビ氏って本当にそういう戦術思いつくの上手いよね

 

「爆音波の使い手でもありますからそれを主力に据えながらも適宜流星群などを使いながらも超音波や嫌な音、挑発で相手の動きを妨害して隙を作り、そこで月の光や羽休めで回復して追い風で味方をサポートしたら蜻蛉返りという先制偵察型というのもありだと思います、持ち物ありならば、すり替えで相手の持ち物を奪ってしまうというのも可能です」

 

・ワタル:……成程、これはいいかも。

・俺、シンプルにこれやられたら困るなぁ……

・何気に回復2種類とかやめてくれ。

・挑発あるならサイコノイズいらんか?

・アイリス:でもダメージ与えられるから選択かなぁ……?

・ナンジャモ:ボク挑発派

・キバナ:オレ様も。

 

「防御が硬い相手ならば怒りの前歯で大幅に体力を削る事も可能ですし、得意の爆音波は身代わりを貫通してしまいますからその気になったらとんでもなく厄介ですよオンバーン。私のオンバーンは超音波と嫌な音をミックスさせて放てます、相手を混乱させつつ防御下げられます、便利ですよねこのコンボ、ねっキバナさん」

 

・キバナ:だな、オレ様もよく使うぜ

・砂嵐下でそれはやめてくれ。

・アンタの場合フライゴンだけどマジで厄介だからやめて

・マジで辛いからやめてくれ。

・ほんそれ。

 

「このコンボは物理技でもある蜻蛉返りとの相性がいいです、オンバーンは特攻が高いですがそこは後続の高い物理火力を持つ仲間に繋げられます。強烈な音を叩きつけながらも仲間の音をより響かせる名サポーターなオンバーン、如何でしょうか」

 

・アイリス:注意としてはフェアリーにそこまで強くないとこかな

・ワタル:他だとアイアンヘッドやらを使える場合が多いからな、後は矢張り氷がきつい。

・キバナ:そこは蜻蛉返りでカバーしてやるんだろうな

・ナンジャモ:むしろサブとしての氷が一番きつい?

・大丈夫だと思った相手からの効果抜群……

・割とそれが一番きついよな。

 

 

そんな所で配信を切る。オンバーンには追加でチイラの実を出してやるとオンバーンは喉を鳴らしながら顔をこすりつけて来た、大好物を出してくれて有難うと言った所だろう。ラングレーとドドゲザンとのバトルは頑張ってくれたからそのご褒美でもある。

 

「ラビなんであの子に少し怒ってたの?」

「別に怒ってたわけじゃないさ……苦手なタイプ相性でスレイヤーと呼ばれた人を知ってるからその厳しさを教えてあげようとしたんだよ、まあこの後母さんとバトルして知るんだろうけどさ」

 

 

 

矢張りオーガポンとチヲハウハネの作るチイラの実は最高だ、チイラの実こそ至高にして究極の木の実だと頬張りながらもラビの話を聞く。まあリムは苦手なタイプ相性をメインに据えてスレイヤーとまで言われた程の傑物だったからな……その凄まじさはハルのオンバーン(父さん)からよく聞いた、ベイリーフに負けたと聞いた時は流石に耳を疑ったが……あの人のメガニウムに何時か勝てるように頑張らなければ……。

 

ラビのオンバーンはハルのポケモンの子供、そんなオンバーンはどんな相手だろうと油断するなと厳しく父から言われているし当然のように苦手な相性では常に笑えと言われた、故かドドゲザンを相手にしたオンバーンは笑い続けた。例え鋼タイプだろうと負けはしないのだ。

 

「バンバンオ~ンバン」

「もう全部喰ったのか?しょうがない、これで終わりだぞ」

「ンバァアーン♪」

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