週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:サンドタイラントバンギラス

「「~♪」」

「お帰りなさいサザレさん、お茶入れたんでどうぞ」

「あっ有難うレベ君」

「おうこっちはスルーかレベ、俺もお茶くれ」

「いや出すけど……飲める?」

「ぶっちゃけ無理」

 

漸くイッシュから帰ってきたラビとサザレ、パルデア地方は故郷ではないのに漸く帰ってきたという感じになってしまった所をラビは妹二人に抱き着かれてソファーの上で拘束中。レビとロルは嬉しそうに兄に抱き着いている。

 

「ンでお兄ちゃん、お父さんとお母さんの様子は如何だった?」

「ゲロ甘過ぎで吐きそうだった」

「「「ですよね」」」

「(揃って言われてる……まあ分かるけどさ)」

 

きっとラバイも同じ反応をしたのは間違いないだろう……一先ず自分達が留守の間の事を聞く事にした。1か月程度のイッシュへの帰省だったが、庭は大して荒れていない様に―――

 

「あれ、なんか荒れてね?」

『……ごめんなさい』

 

特別に滅茶苦茶になっているという訳ではないのだが、本来はバトルフィールドが専門のダイオウドウまでもが庭の環境整備を手伝っている。何が起こったのだろうか……そう思っているとレベが言い難そうに答えた。

 

「そのさ……ダイケンキとかオノノクスとかが庭を収めててくれたんだけど……なんか一部のポケモンはお兄ちゃんがいないとなると直ぐに暴れ出したんだよね……何とかしようとは思ったんだけど……その、何分強くてさ……」

「あのバンギラスは一体何なの?ブリザポスとあそこまで渡り合うとか普通じゃないわ」

「パラドックス連中も大暴れで大変だったし……いやぁこの庭治めてるお兄ちゃんエグいわ」

 

と言ってもラビも大した管理はしていないのだが……とバルコニーで休憩を取っているダイケンキへと視線を向けると何処か少し疲れたような表情で栄養価の高いフーズを貪っている。自分がいない間かなり疲れたらしい……そんなダイケンキの視線から向けられる物で様々な物を察する。

 

庭を実質的に仕切っているのは確かにダイケンキではあるもののラビはその上位者という認識をされている。故か居るだけで抑止力として機能する所がある、特に古代のパラドックス組はラビを群れのボスとして完全に認定して従っている。が、それが居なくなると一部のタガが外れたり自分が新たなボスになる!!と言い出す輩も居るのだが今回は違う、バンギラスがいない間は自分がボスとなって此処を統率すると言い出した結果、それに反抗するポケモンが多数出現し、レビ達でも抑えきれない程の大バトルが勃発したのであった。

 

「成程……今回はバンギラスがやらかしたか……」

「あのバンギラスなんなの?ボクのバンギラス、全く歯が立たなかったんだけど……?」

「結局パラドックスポケモン達を薙ぎ倒して最終的にダイケンキを怒らせて戦いまくってたよね、いやぁあん時のダイケンキの迫力もやばかったわ~マジパネェわ」

「ブリザポスでも抑えきれなかったわ……あんなに素早く動くバンギラスなんて知らなかったわ」

 

何なのかと言われたら困ってしまう……ラビのポケモンの中でも一二を争う程度には狂暴な奴、というしかない程度にはやべぇ奴。人気になる前の紹介でも大失敗枠として言われる程には大荒れな配信となって、結局対バンギラス配信になってしまった。

 

「んじゃ配信を通して教えてやるか……」

 

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。本日ご紹介するポケモンさんは此方―――と紹介する前に、ダイケンキ、ウーラオス!!」

「ケェンッ!!」「ウルルルルルルルルルララァ!!!」「ガアアアアアア!!!!」

 

・おっ?ダイケンキに……な、なんだこいつ!?

・えっ何、もしかしてウーラオス!?それにアーマーガア!?

・マジかよ激レアすぎるポケモンじゃん!!

・って事はマスタード師匠の所卒業してんの!?

・マジかよ主マジで何者だ!?

・ある種のバケモン

・ナンジャモ:否定しきれないのがまた何とも……

・ナモ公がいます!!

・まあそれは兎も角、何で紹介まえに出してんだ?しかも二体も

 

「今回紹介するポケモンですが、私の持っているなかで極めて気性が荒いです。一度配信でした事はありますがあの時は暴れ始めたせいで完全に対策を実践していただけでしたからね……今回はそのリベンジです」

 

・えっなんだそりゃ

・あ、あ~……あいつか!!

・ナモ公とコラボ前の頃のあいつか!!

・あ~……懐かしい、あれはあれでやばかったなwww

・何々新参にも教えてくれめんす

・とりあえずヤヴェのが来る、ヤッヴェのが

・ヤベェじゃなくてヤッヴェなのがなんか怖い。

 

「それでは……バンギラス!!」

「ギラアアアアアアアア!!!!バグガァグガァ……ガァァァァァ!!!」

「ケエエエンッ!!!」「ウルルルララララララ!!!ルゥゥウウアアアアクアアアア!!!」

「ガアアアアアアアアアア!!!!!」

 

・バ、バンギラス!!?

・出たよ、前回出た時は兎に角暴れまくった奴。

・こいつかぁ……

・確かにこいつは気性荒いからなぁ……

・キバナ:だが、ラビが此処までいうって普通の気性の荒さじゃねぇぞ

・アイリス:う~ん私のカイリューみたい。

・サトシ:いやあれよりひどいぞ?

・うわぁチャンピオン!?

 

「ウルルルルルルルルルララァ!!!」

「まあそういう訳だから、この後バトルしてやるから、な?」

「……グガァ」

「ありがと。バンギラスは岩と悪の複合タイプ、地形を変える事など朝飯前のパワーを誇っており、腕の一振りで山を崩す程の地響きを引き起こす程。その一方でそれらに対して全くの躊躇もなく、自らの住処を作る為に山を崩す事も辞さないので地図を書き換える必要が生まれる程です」

 

・うっへぇぇ……

・偶に見るけどやっぱやべぇ奴だな

・こいつ使えるトレーナー尊敬するわ。

・分かる。

・でもカッコいい……!!

 

「このように山を崩壊させてしまう生態がある為に、山一つを縄張りとし自らそれを綺麗にする事を欠かさない生態を持つボスゴドラとは極めて相性が悪く相容れない存在です、バンギラスの最大のライバルはボスゴドラと言っても過言ではありません。加えてかなり好戦的で山で戦う相手を求めて彷徨う事も多く、それでボスゴドラと激突したり、ガラルではジュラルドンともよく戦うそうです」

 

・キバナ:ああ、よくある事だな。勝ったり負けたりしてるな。

・マジかよ……

・というかこれに戦いを挑めるジュラルドンもスゲェな……

・相性は有利だからな。

・ナンジャモ:と言ってもバンギラスは地面技の名手でもあるしなぁ……

・アイリス:お互いに弱点を突けるような存在かぁ……

 

「そんなバンギラスの特性は砂起こし、夢特性が緊張感です。砂起こしはフィールドに出ると砂嵐を引き起こします、これがまたバンギラスの強さを高めているとも言えます」

 

・他だとカバルドンぐらいだっけ?

・結構レアな特性だな。

・夢特性は木の実食えなくする奴か……

・でもそんなに砂起こしってやべぇの?

・キバナ:やべぇぞ、特にバンギラスが持ってるのがやべぇ

 

「天候はタイプによって様々な恩恵を与えてくれますよね。日照りでは炎タイプの威力が上がり、雨では水タイプの威力が、砂嵐下では岩タイプの特防が上昇します。バンギラスは鎧ポケモンの分類通りに物理と特防が高いですが、特防が更に上昇し仮にハイドロポンプを受けたとしても真正面から受け止めた上で平然と反撃出来る程の物になります」

 

・ま、マジかよ……

・しかもバンギって攻撃も高いんだよなぁ……

・キバナ:低いのって素早さぐらいだよなぁ

・ナンジャモ:だからアーマーガアとか出してたんだね、ボディプレ出来るから。

・物理で真っ向からぶち破るのが一番楽なのか。

・真っ向勝負が一番楽ってバグだろwww

・マジふざけんなwww

 

「この影響もあって岩と悪というタイプ故に弱点が多い筈なのに圧倒的な強さを見せるのがバンギラス、防御性能が高いのもそうですが攻撃面も相当に優秀です。何方かと言えば物理アタッカーではありますが特殊アタッカーとしての活躍は可能です」

 

・そう、こいつ特殊も相当に行けるんだよ……

・アランのは悪の波動とか使ってたっけ?

・悪波は強いからなぁ……

・怯みゲーですね分かります。

・まあそれだけでも採用理由になるから。

 

「ストーンエッジに岩雪崩とロックブラストに岩石封じ、叩き落とす、噛み砕く、地震、10万馬力、けたぐり、ヘビーボンバー、冷凍パンチ、私のバンギラスで使う機会が多い物理技ではこの程度ですが実際はもっと覚えますし特殊技を含めるとそれこそ凶悪な範囲となります。火炎放射や冷凍ビーム、10万ボルト、大地の力、ハイドロポンプまで出来ますからね、その気にさえなればフェアリータイプの技なんて全部使えそうな勢いです」

 

・軽く紹介しただけでこれってマジ?

・怪獣かよ

・怪獣みたいなもんだよ。

・映画で怪獣役によく抜擢されるしな。

・納得だわ。

 

「これらに加えて短所であるスピードと火力を増強する龍の舞、動きを封じる電磁波や挑発にいちゃもん、強制交代の吠える、防御の身代わり、フィールド作成のステロと変化技も中々に強いですから侮れません。特に一度龍の舞をするだけでそのスピードは大きく上がり、火力も上がるので暴君とも呼ばれるに相応しい怪物級の物を手に入れます、更に加速したいならロックカットという手もあります」

 

・自力でフォロー手段確保してるとか怪物級だわぁ……

・こいつが映画で破壊光線で街蹂躙してる理由が良く分かるわ……

・ピッタリだよな。

・こいつサポートは贅沢すぎね?

・アイリス:だけど後続に凄い余裕と有利な状況を齎してくれるよ?

・ナンジャモ:それ言われたらやりたくなるよね。

・龍舞だけでやばいのに更に加速すんなぁ!!

・キバナ:もうそこまで行ったら悪夢だな……

 

「攻守が高いバランスで纏まり、その気になれば自力で加速して相手を殴り飛ばしたり大怪獣さながらにビームを放って相手を大蹂躙しつくす暴君バンギラス、如何でしょう?」

 

・こいつ、如何すればいい?

・鬼火で火傷とか?

・キバナ:それもありだけど特殊もあるんだからな?

・あ”っ

・シロナ:実はアーマーガアは最適解の一つだったりもするわ。

・アイリス:ローブシンもありかな?

・サトシ:砂嵐が気にならないルカリオとかもどうだろう?

・ミミッキュで剣舞からじゃれつくとか?

 

配信を終えるとすぐさま、バンギラスは自分に向けて悪の波動を放ってきた。がそれをダイケンキがアシガタナを抜き放って打ち払う。その表情には明確な怒りが浮き彫りになっている。そこへバンギラスの懐に飛び込んだウーラオスが流れるような水が如く拳を打ち込む水流連打を叩き込み、頭上からはボディプレスを敢行するアーマーガアが迫る。

 

「バアアアアグアアアアアアアア!!!」

 

雄叫びを上げると共にウーラオスを力任せに捻じ伏せ、迫ってくるアーマーガアを炎のパンチで迎撃する。吹き飛ばされながらも体勢を立て直してラビの頭上に位置取ると、ウーラオスも顔面に蹴りを入れて脱出してダイケンキの隣へと立つ。

 

「久しぶりに―――ガチでやるかバンギラス」

 

 

 

その言葉を待っていたぞ、今日こそ俺こそがお前の王だという事を教え込んでやる。さあ来いと言わんばかりにハンドサインをするバンギラス、ジョウト地方のウツギ博士から託された卵、それから孵ったのがヨーギラス、現バンギラス。幼い頃は寧ろラビにべったりと懐いていたのだが……バンギラスになると途端に強気且つ狂暴な性格へとなってしまった。

 

「まずはウーラオス、お前からだ!!」

「ウルルルルルルルルルララァクァアアア!!!!」

 

バンギラスはラビの事を嫌っている訳ではない、寧ろ好いている。どんな相手だろうとも怯む事なく戦いを挑み蹴散らしていく姿は自らがルールだと言わんばかりの傍若無人。

 

「ウーラオス下がれ!!ダイケンキ、聖なる剣!!」

「ダアアアアアアキッ!!!」

「バアアグガァァァッ!!」

 

ダイケンキへと向かって行くバンギラス、ウーラオスと戦うよりも更にボルテージが上がっている……が一方でダイケンキは何処か呆れているようにも見える。

 

「グガアアアア!!!」

「ケェンッ……!!!」

 

好い加減に、隣を譲れ!!!そう叫ぶバンギラスにダイケンキは鼻で笑って言う、誰が譲るかバカと。

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