週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:ウォッチドッグマフィティフ

「悪いなラビさん、いきなり訪ねちまって。偶々近くまで来たから挨拶した方がいいかなと思ったんだけど……なんか余計な世話掛けちまったみたいで、変なルートで来ちまってすいません」

「気にしないでください、気軽に遊びに来て下さい」

 

ラビの元を訪ねて来たペパー、但しルートが野生の木の実を取りながらだった為にねばねばネットやらが仕掛けられているエリアだった。が、そこは相棒のマフィティフが警告して引っかかる事はなかったが今度は警備班であるゲッコウガとヨノワールが排除対象として動き出そうとした際に、ペパーが二人の事を知っている事と自分はラビの知り合いで会いに来た事を素直に告白、ゲッコウガがロトムでラビに直接連絡を取った事で二人は難を逃れたが、ペパーは素直に反省している。

 

「バフッ!!」

「おっマフィティフご機嫌ちゃんだぜラビさん」

「それは良かった、家で取れた木の実で作ったフーズなんですけど口にあったようで何より」

 

マフィティフに新作のフーズの味を見て貰っているが、反応を見る限り悪くないらしい。ポケモンフーズは基本的に人間が食べても美味しくはないのでポケモンに確認して貰うしかないのが厄介な所……しかしこうしてモリモリと食べている姿を見ると本当に元気になったのだなぁ……と思う。

 

「今更聞くのも変ですが、マフィティフさんのご様子は?秘伝スパイスの効能は不明な点も多いでしょう、しかもそれを食べて強く大きくなったポケモンも居ました」

「それならご心配なく!!ポケモンセンターで精密検査も受けて健康体ですってジョーイさんも腰抜かしてたぜ、だけど秘伝スパイスについてはすげぇ剣幕ちゃんで聞かれちゃったからつい、はぐらかしちまったぜ」

 

医療従事者からすれば当然だろう、何せマフィティフはバトルはおろか身体所か瞳を動かす事も出来ない程の重体だった筈だった。それなのに身体によく効くスパイスを使ったサンドイッチを食べさせ続けたら元気になりましたよ、なんて言われたら困るなんてレベルの話じゃないのだから。

 

「しかしスパイスについては興味深いのは確かですね……上手く使えれば有用なのは事実、ですが悪用が怖すぎますよね……ヌシポケモンを見てる身としては」

「全くだぜ」

 

人工栽培に成功して医療に大きな進歩!!だけで済めばいいのだが、野生のポケモンが食べるだけであんなことになるのだから人間が運用するならば絶対にあれだけで済まないのは目に見えている。悪の組織連中が悪用した場合なんて恐ろし過ぎる、秘伝スパイスを食べた伝説ポケモン?やめて考えたくない。この世界の伝説はマジでやばいのだから。

 

「まあマフィティフさんも元気そうで何よりです、何せ検証も全くない不思議ちゃんスパイスですからね。手伝った身としては気になってたんですよ」

「アハハハハ……元気ちゃんになったからよかったけど普通に考えたらやべぇことしてたからなぁ……お陰で留年しそうになったしな……ははは……」

「……そっち、大丈夫なので?」

「……なんとか……」

 

アカデミーでも大変そうなペパー、彼を励ます為に自分のご飯を少し分けようとお皿を押すマフィティフとそれを見てありがとなぁ……と素直に嬉しがるペパー。矢張りこの二人の絆は素晴らしい……折角だ、今日は彼にしよう。

 

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。今回紹介するのは此方」

「バウフッ!!」

「マフィティフさんです」

 

・おおっマフィティフ!!

・パルデア民としては嬉しい。

・パルデアのポケモンさんか?

・ナンジャモ:そうだね、他で言えばホウエン地方のグラエナとかが近いかな?

・あ~何となくわかった気がす

・ギガスギガス。

 

「マフィティフさんは悪単タイプのポケモンです、大柄で何処か迫力のある面持ちをしていますが実際にその気になったマフィティフさんの顔はかなりの迫力があります。しかしそんな一面を見せるのはバトルの時や大切な家族を守る時です。かなり温厚な性格で子供と遊ぶ事が大好きでムーランドと同じく子供を預けられるポケモンとしては大きな信頼を受けています」

 

・強面だからなぁ

・でもだからこそ番犬お願いする所も多いんだよな。

・そりゃこんなの居たら泥棒も逃げるわ。

・悪タイプにピッタリってか。

・でも俺も子供の頃はマフィティフが遊び相手だったな

・ナンジャモ:おっボッチか?

・ナモ公うるさい。

 

「喉袋にはエネルギーが蓄えられるようになっており、大切な家族に危機が及んだ時には此処に蓄えられているエネルギーを活用して攻撃などを行います。特に家族を守る時にはそれこそ鬼神の如く活躍するそうです」

 

・キバナ:マジでムーランドみたいな感じだな。

・アイリス:そうだね、似てる感じする。

・泥棒を撃退したって事例も多いもんな。

・頼れる一家の番犬ポジ

・文字通りな。

 

「そんなマフィティフさんの特性は威嚇、番犬、夢特性が張り込みです。番犬は威嚇を無効にし攻撃を上げ、更には吠えるや吹き飛ばしといった強制交代を封じます。そして夢特性の張り込み、これは相手が交代した場合に発揮され、なんとその場合の攻撃と特攻が2倍になるというものです」

 

・全部つっよ!!?

・攻撃ダウン、威嚇封じと攻撃アップと強制交代封じ、ダメージアップ。

・全部強くて笑う。

・ダメージ2倍って美味しいけど、交代の時か、少し難しいか?

・キバナ:いや、状態異常と併用したら行けるが……これ、きつくねぇか?

・アイリス:うん、張り込みか番犬かで凄い悩む。

・ドゆこと?

・おいナモ公ジムリーダーの出番だぞ。

・ナンジャモ:なんかボクの扱いだけ凄い雑じゃない!?

 

「番犬の場合は相手が起点作成要員だった場合にはそれを嵌める事が出来ますし、ならばと交代しようとすれば張り込みだった場合は後続に大ダメージが入ってしまうという恐ろしい択を迫られる事になるんですよ。だから相手からしたら威嚇じゃないとなると……!? という思考になります、加えてマフィティフさんは相手を交代出来なくする食らい付くを覚えますから起点作成だとマジでキツいです」

 

・あ、あ~……成程ぉ……

・確かに起点作成型ってそっちに集中させっからなぁ……

・???なんで、他の技使えばいいんじゃね?

・キバナ:そうなると肝心の起点作成が疎かになる可能性があるんだよ。

・アイリス:技を幅広く深くって凄い難しいの

・ナンジャモ:だから起点作成、ってパーティの役割があるんだもんね。

 

「ポケモンが技の威力、効果を最大限発揮出来る数は4つ、という統計もあります。テクニカルルールとも言われる一部の試合ではこれが採用されてバトルで使える技の数が4つまでというバトルも存在します」

 

・4つ!?すくなっ!!?

・4つの技で戦えってか!?何それむっず!?

・だから起点作成はそっちに集中させる、だったら他の技使ってる暇はないか……

・俺、戦える気しないんですけど……

・同じく……

・俺も

 

「このルールで戦い抜いている人は技一つにバリエーションを持たせることが多いですね、火炎放射を一つやるにしても出力の調整や溜め打ち、身体を使って軌道を変えて防御、神速を攻撃ではなく回避技として使うとか……勉強になる事ばっかりでしたね」

 

・キバナ:ガラルでも一時あったなテクニカルシーズンっつうのが

・ナンジャモ:ンで結果は?

・キバナ:生憎3位だった、リーグ戦形式だったがルリナが2位で1位がダンデだ。

・納得だけどルリナさん2位って凄くね?

・水ってそもそも決まった形がないみたいなもんだし、そういう応用こそ本領なんじゃね?

・ああ成程納得。

 

「さてマフィティフさんが覚える技は噛み付く系が多いですね。喰らい付く、噛み砕く、サイコファング、三色牙、じゃれつく、ワイルドボルト、草分け、起死回生、我武者羅、報復、逆鱗……特殊はバークアウトやハイパーボイス……攻撃は高いのですが特殊は不得手な感じですね」

 

・あ~でも割かしいいラインナップ

・俺好きよこの並び。

・牙系がいいな、壁対策も出来るし打ち分けも出来る。

・素早さも自力で行けるし……

・普通に優秀では?

・強くね?

 

「変化技としては食らい付くとのコンボが狙える甘えるや怖い顔、爪研ぎ、鈍い、挑発、吠える、道連れと中々です。私のマフィティフさんは番犬で食らい付くで相手を交代不可にしつつ甘えるや怖い顔で能力を下げる、特殊相手ならばバークアウトなどで特攻を下げるという事も出来ます。相手が壁を狙うならばサイコファングで壁ごと砕きます、相手を捕らえて離さない番犬マフィティフさん、如何でしょう。」

 

・え、エグい……。

・キバナ:いやでもいいコンボだな……これやられると辛いな。

・アイリス:安心なのが張り込みと食らい付くの相性悪い点かな?

・ああ成程、食らい付くあれば張り込みは除外できるから。

・ナンジャモ:あっ成程。

・おいジムリーダー

・お前の地方のポケモンやぞwww

・これだからナモ公は……

・だから扱いが雑になるんだよ。

・ナンジャモ:例えそうじゃなくても君達扱い酷くするよね!?

 

そんな所で配信を終えるとマフィティフは身体を伸ばしていた、窮屈な思いをさせてしまったかなと撫でてやると嬉しそうに喉を鳴らす。そんな姿を見るペパーは真似をするように自分のマフィティフの喉を撫でる、すると同じように嬉しそうにした。そしてラビのマフィティフに誘われるとそのまま駆け出してじゃれ合い始めた、そんな光景にペパーは思わず微笑んだ。

 

「なぁラビさん、偶に遊び来ていいかな?ラビさんのマフィティフとも友達になれそうだし」

「勿論、いいですよ。前以て連絡さえくれれば歓迎しますよ」

 

 

「バフゥ」

「バウッ!!ババゥフティバウフゥ!!」

 

少し、そちらの主人について尋ねてみたらまるで増水した川のように流れだす言葉の数々に笑いそうになるのを堪える。自分を必死に看病し、治す為に奔走してくれたペパーに途方もない感謝を抱いているのが良く分かる。

 

「ババゥ……ウォォン」

「バウフ?」

 

今度は俺の話を聞きたいだぁ?大したことはない、唯偶然ヌシポケモンに襲われて死に掛けていた所を助けられてそのまま手持ち入りしたくらいしかない。お前に比べたら別に……やめろ泣くな、俺が虐めたみたいじゃねぇかマジでやめろ。と言いたげに焦り出すマフィティフ、オラチフ時代にラビに助けられた経験があるという話は、ペパーのマフィティフにとっては涙腺を崩壊させるに十分すぎたのか、涙を流してしまう。そんな姿に焦ってムーランドに助けを求める。

 

「バ、ババゥ!!バゥゥゥフッ!!」

「……バゥッフ」

「ババルウ!!?」

 

ムーランドから返ってきたのは唯一言、頑張れ。それだけだったことに顔を真っ青にするマフィティフ、兎に角ペパーのマフィティフを必死に励まして泣き止ませようとするのであった。

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