| ・あれ? ・配信始まった? ・でもなんか画面が……? ・なにこれフリップ? ・何々……オレンジアカデミーよりお送りします、配信主のラビはバトルをするのでこういう形でさせていただきます。バトルをどうぞお楽しみください ・えっヌシがバトルするの?相手誰? ・うわっ弟君じゃん!!? ・いやつうかポケモンポケモン!! ・バンギやん⁉そして―――ガチグマだ!!! ・オーキド:なんじゃとぉ!? ・ナナカマド:何とぉ!!! ・ククイ:マジかぁ!! ・うわぁ博士が一気に来たぁ!!? |
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砂嵐を発生させているバンギラス、それを鋭くも力強く睨み付けながらも歩みを続けるガチグマ。それに対してバンギラスは静かにそれを睨み返す態勢を取っている、何時、何方が先に仕掛けても可笑しくはないのだが―――
「藪を突くぞ、バンギラス悪の波動!!」
「バァァアゴアアアアアア!!!」
均衡を破ったのはレベ、口から紫色の波動を放つバンギラス。それをガチグマは―――
「切り裂け」
「ワギィ!!」
その爪にて一閃、それだけでバンギラスの悪の波動を打ち払ってみせた。バンギラスの特攻は攻撃に比べて低いと言っても高い部類に入る。だが、それでは足りない。ガチグマを揺るがすには足りなさすぎる。だがそれを見てレベとバンギラスは笑いをさらに強めていた。
「藪へツッコめバンギラス!!噛み砕く!!」
「バガアァァァァ!!!」
| ・逆に闘志あふれてるよあの子!? ・オーキド:あのバンギラスも素晴らしいのぅ!!トレーナーとの絆も素晴らしぃ!! ・キバナ:いい身のこなしじゃねぇか!!くぅぅオレ様も戦いてぇな!! ・おおっガチグマとバンギラスの力比べ!!? ・ナナカマド:何と貴重な光景だろうか……こうしてはいられん、録画だ録画!! ・いやアーカイブ残すだろうから多分大丈夫っすよ? ・ヌシは毎回残すからな。 |
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「押し込めバンギラス!!」
「そのまま力を抜いて投げ飛ばせ!!」
「ワッギィッ!!」
「バオゴガアッッ!?」
思いっきり突進し噛み付こうとするバンギラスを押さえていたガチグマだが、指示を受けて脱力、そのまま押し倒されるようにしながらも後ろへと投げ飛ばす。ガチグマは確かにヒスイのポケモンではあるが……元々はラビのリングマだったのだ、戦闘経験は極めて豊富。
「ガチグマ守りは捨てろ―――ぶちかまし!!!」
「……ワギィィィイイイイイイッ!!!グオオオオギィィィイ!!!!」
その言葉がトリガーとなったのか、ガチグマは野生の本能を剥き出しにしたかのようにバンギラスへと突撃し始めた。瞳は赤く染まり本能のままに駆け出すその姿は正しく太古の野獣、その圧力はバンギラスですら驚きを隠せなかったのだが―――
「バンギラス恐れるな!!龍の舞をしながら回避!!」
相棒の言葉を受けてすぐさま正気に戻り、その指示を全うする。尻尾で宙へと舞い上がりながらも高速回転を行って攻撃と素早さを高めていく。が、高速回転中のバンギラスの尾へと的確に食らい付くとそのまま首の力だけでバンギラスを地面へと叩きつけた。
「っ―――バンギラス悪の波動!!」
| ・食いつかれて叩きつけられながらも反撃出来てるぅ!!? ・何あのバンギラス、こわ……。 ・アイリス:振られてるのに狙いは正確で至近距離、ダメージは期待出来る…… ・ダイゴ:だけどあのガチグマ、想像以上にタフで屈強だ。 ・ナナカマド:おおっバンギラスを空へと放り投げた!! ・オーキド:バンギラスは空中での動きは取れんはず、これは上手いのぉ!! |
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「バンギラス、ボディプレスしながらアイアンテール!!!」
「バアアアアア!!!」
落下に合わせて回転を加え、全体重を乗せながらの尻尾を振るうバンギラス。その威力は通常の何倍もあるであろうそれに対してガチグマは助走を付けてからぶちかまし、激突によってフィールドが大きく揺れる程の衝撃が巻き起こり、一瞬、砂嵐が無効化されたかのように視界がクリアになる。組み合ったガチグマとバンギラスの姿がそこに見えた。
「地震だ!!」
「させるな、インファイト!!」
飛び上がろうとしたバンギラスの脚を掴んで引きずりおろし、馬乗りの状態になってそのまま剛腕を何度も何度も振り下ろす。
「炎の牙!!」
振り下ろされる腕へと噛み付くバンギラス、炎を纏ったそれはガチグマに確かにダメージを与える一方でその身体が赤くなった。火傷が発生した、此処でそれを引くかともラビは弟の運の良さに舌を巻く。
| ・キバナ:おおっ火傷ひきやがった!? ・マジか此処で引くか!! ・オーキド:これでガチグマの攻撃は下がる!! ・シロナ:だけど此処で引くなんて……単純なパワーだけじゃないって事ね。 ・アイリス:あ、あのガチグマ強くなってない?気のせい?打撃音が重くなってる……? ・サトシ:あのガチグマ、もしかして根性!? |
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「プレゼント有難う、ガチグマぶちかませぇ!!!」
「ワッギィィィィ!!!」
火傷を受けた事でフルパワーを発揮出来るようになったガチグマはそのまま両腕をハンマーのようにバンギラスへと叩き込んだ。瞬間、フィールドが陥没するかのようなクレーターが作り出された、それと同時にバンギラスの健在と力を証明する砂嵐が止んだ。
「ワギィィィィイ!!!」
「バ、バンギラス戦闘不能!!ガチグマの勝ち!!」
クレーターの中心で動けなくなっているバンギラスと勝利の雄たけびを上げるガチグマが勝負の結果を物語っていた。審判を担当していたキハダはバトルに圧倒されながらも勝敗を下した、凄まじいバトルに観戦していた生徒達も言葉が出なかった。
「バンギラス、ご苦労様……また、一緒に強くなろう」
レベは静かに相棒へのねぎらいの言葉を掛けると兄に向けて頭を下げた、そしてそのまま下がっていく。敗者ではあるが堂々と前を向いてフィールドから去っていく姿は勇敢な挑戦者そのものだった、が去り際に零した涙をナンジャモは見逃さず、その背中を追いかけた。
「次はウチが行くけど良いよね?」
「いいわよ、譲るわ」
「……勝つよ、ウチは」