週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:貰い火ヘルガー

アオハル姉弟との接触は思った以上に上手く行った、連絡先も交換出来たし仲良くなれそうで安心した。だが問題なのはこれからだ、仮にこの世界に二つのパラドックスが交わるとしたら色々と考える事もある、まずはロースト砂漠にいるであろう二体の対応。

 

「イダイナキバ、テツノワダチ……タイプ相性は兎も角問題なのはその戦い方だな」

 

一方は過去、一方は未来からの来訪者だ。現代のポケモンバトルとは異なるだろうし、特に過去からの来訪者はそれこそ生存競争そのものと言っても過言じゃない戦い方をして来る恐れがある。故に戦うポケモンは吟味……

 

「いや居たな、ウチにもガチで相手を倒しにかかる暴れん坊が」

 

やばい奴にはやばい奴をぶつけるんだ、ではないが対応出来るのはこの位かもしれないから致し方ないのだ。相性としても悪くはない、後は……自分がアオハルとペパーに合わせることが出来るか如何かに掛かっている。

 

「問題は俺が制御できるか……いやするだけだな」

 

そう思いながら一つのボールに手を伸ばす、握るだけでボールは震えている。内部にいるポケモンがバトルか!?それならば早く出せ、戦わせろと言っているのが分かる。これでも大分言う事を聞くようになった部類で、以前はボールから勝手に飛び出して自分の手持ちとバトルを始める始末だったのだから。

 

「と言ってもこのまま放置したら機嫌を損ねるからなぁ……しょうがないか」

 

溜息交じりに外へと出る、庭のバトルフィールドへと出るともう一つのボールに手を伸ばす。

 

「悪いが何時もの相手を頼むぜ」

 

ボールは2回だけ震えた、此方の聞き分けの良さには何時も頭が下がる思いだ。こんな役割を押し付けてしまっているのも申し訳ないのだが……正直言って助かっている。

 

「さてと、如何なるもんかな」

 

そう呟きながら二つのボールを投げて、内部にいたポケモンを繰り出した―――

 

 

 

「今回紹介するのは此方」

「ガウゥ!!」

「ヘルガーさんです」

 

・おっあくタイプ。

・ヘルガーだ!!

・というかなんか持ってね?

・メガストーンじゃね!?

・マジかパルデア地方のじゃまずみられないメガシンカ!?

 

「私のヘルガーさんはメガストーンを持たせてます。カロス地方を旅した時に入手機会がありましてそれ以降御守りも兼ねて持って貰ってます。ヘルガーさんは炎と悪タイプの複合です、ヘルガーさんは進化前のデルビルさんに比べて立派な角、背中には肋骨状、胸には髑髏の様なものがついて益々悪タイプとしての格が付いた感じがしますね」

 

・やっぱりカッコいいなぁ

・クールだよなぁ……

・男の子って本当にこういうの好きよね。

・あっでも喉撫でられてご満悦だ。

・かわええwww

 

「ヘルガーさんの遠吠えは地獄から死神が呼ぶ声と例えられるほど不気味で、聞いたポケモンは慌てて自分の巣に戻ってしまう程の迫力があるそうです。こんな風に恐れられる一面もあるのですが逆にこの特性を使って牧場などでは牧羊ポケモンとして使われたり、用心棒として野生ポケモンさんを追い返す役目を担っていたりするんです。こんな恐ろし気なお話とは裏腹に群れの統率は極めて上手で獲物なども独り占めはせずに均等に分け合うというリーダーとしての素質も高いんです」

 

・ああそういえば爺ちゃんが牧場やってるけど相棒ヘルガーだわ

・マジバナなのな、でも確かにピッタリかも。

・それでいながらも群れのリーダーとしてはピッタリ。

・う~んカッコいいだけじゃなくて有能とか完璧かよ。

 

「そしてこれはヘルガーさんに限った話ではありませんが、ヘルガーさんはダークポケモンという分類をされています。これを見て悪い印象を抱いてヘルガーさんを毛嫌い、いや悪ポケモン自体に悪い印象しか抱かずに迫害する人もいます。中には災害が迫っているから知らせに来たのに、逆に災害を齎すポケモンとして認識する方々もいます。ですが悪ポケモンさんは怖いばかりではありません、寧ろ悪ポケモンさんはとてもミステリアスな魅力が沢山ある方々でもあるのです。ですから偏見を持たずに接してあげてください」

 

・一部の田舎だとそういうのあるよなぁ……

・災害……ああ、アブソルか。

・まあそういう勘違いをするのは分からなくはないけどさ……

・分からないからこそ怖い物はあるから難しいんだな

・だから此処で学んでいこうぜ俺達は

・そうだな、取り合えず俺は悪タイプ大好きだぞ。

・グラエナモフモフ……

 

「そんなヘルガーさんの特性は早起きと貰い火、そして夢特性に緊張感です。ダークポケモンと言われているのにも拘らず太陽と関わりが強いポケモンさんでもあるんです。メガシンカを行うと特性はサンパワーへと変わります。寧ろお昼とかの方が活発に活動するポケモンなのかもしれませんね、ダークポケモンじゃなくてサンポケモンさんですね、因みに私のヘルガーさんは凄い早起きで朝の4時ぐらいに起きて私に散歩を強請ってきます。お陰で目覚ましいらずです」

 

・逆じゃん。

・黒いのも実際は太陽からの熱を得やすくする工夫なのかもな

・というか散歩強請るのかwww

・そんなクールっぽい見た目な癖に散歩強請るwww

・唯の犬じゃねえかwww

 

「まあこのヘルガーさんの特性は早起きではなく貰い火になります。同じ炎タイプには相当に強く出られますので通りの良い悪タイプの技で押していくという戦法もありです。少々撃たれ弱い所を逆に利用して、メタルバーストと同じ効果を持つ報復で一気に相手へ逆襲すると言った戦法も出来ます。かなり多芸でソーラービームやサイコファング、雷の牙などの技も覚えるので相手の弱点を的確に突く事も出来ます」

 

・思った以上に何でも出来るなぁ。

・弱点タイプにも強く出られるのもいいな。

 

配信を閉じながらも膝の上で丸くなるヘルガー、こんな可愛らしいヘルガーだが件の暴れん坊を抑える役目の一端を担っている。相性的にも強いのもあるが群れのリーダーでもあったヘルガーとしてパーティの流れを乱すものは許せないのだろう。色々と助かっている、その上で自分の事を認めてくれている。だが朝早くの散歩の為にベッドにダイブして自分を起こすのだけはやめて欲しい。35キロのダイブは痛いのである。

 

そんなヘルガーの相手をしながらも過ごしている時の事だった、メールが来た。差出人はアオイとハルトだった。用件は……例の事だった。

 

『カラフシティに到着しました。ロースト砂漠に行きませんか?』

 

という内容だった。遂にその時が来たのか……と覚悟を決めながらもカラフシティへと向かう為の準備をしながらも二人に通話を繋げるのであった。

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