週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:強面束縛ギャラドス

「本当にラビさんって、凄い強い……」

「うん、レビさん達ってブルベリ学園でチャンピオンと四天王をやってたって言ったのに簡単に勝ってみせた……」

「しかも、多分本気じゃない」

 

ロイ、ドット、リコはバトルに完勝してみせたラビの強さに改めて言葉を失っていた。彼の弟妹達だって自分達からしたら遥か高みに居る実力者であるのにも拘らず、あっさりとその上を飛んでみせた。そしてリコの言葉通り、早業も力業も、テラスタルすら使っていない。本気ではあるが、最大限にまでは踏み込んでいない。

 

「一体本気になったらどこまで強いんだろう……」

 

それは怖いもの見たさな好奇心、ラティオスという幻のポケモンを持っている上にメガシンカもさせる程のトレーナー。そんな彼が本当の意味での全力を出したらどんなバトルをするのだろうか……見てみたいと思うのはトレーナーとしては当然の事。

 

「バトル、したい……もう一度、ラビさんと」

 

 

 

 

「お疲れ様ラビ、どうだったみんなの実力の程は」

 

配信を切り、スマホロトムを返却するサザレはそのついでにバトルの感想を尋ねてみる。彼から見た弟たちの評価はいかに。

 

「悪くはないが……まだテラスタルが馴染んでない、慣れてないのもあるだろうが咄嗟に選択肢に挙げられていない。これからもっとテラスタルを使って行けば自然と此方のバトルを物に出来る、これからに期待だな」

「それじゃあまたバトルする時が楽しみって事でいいのかな」

「そゆこと、時間が経てばたつほどにあいつらはまた強くなる。俺の妹と弟だぞ、この程度じゃ折れるどころか歪みもせんよ」

 

そこにある圧倒的な信頼が少しだけ眩しかった、愛する家族に向けられる愛情と信頼が何処か羨ましくあった。自分にもその一部でいいから注いでほしいなぁと思っていると見抜かれたのかウィンクをされてしまって慌てて目をそらすのであった。

 

「さてと……んじゃ行くか」

「あれどっか行くの?」

「バトル学の授業の一環でポケモンを一匹紹介してほしいってリクエストを受けてな、気性の荒い奴のな」

「でもバンギラスよりかは可愛いんでしょ?」

「アイツに比べたら大体の奴が可愛いわ」

 

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。今回はオレンジアカデミーからお送りします、先程はバトルでして、今回は紹介をいたします。尚、今回はアカデミーから要請を受けて授業の一環として進行をさせて頂きますのでご了承ください」

 

・いつぞやのブルベリ学園の講師みたいなもんか

・にしてもあのバトル凄かったよ

・オーバ:やっぱ復帰しようぜ推薦状書いてやるから。

・キバナ:オレ様も一筆書くぞ?

・ダイゴ:ボクも手伝おうかな?

・うわぁなんかすげぇ事になってる!?

 

「いりません。今回紹介するポケモンは此方です」

「ギャアアアアアアアッ!!!!」

「ギャラドスです」

 

・即答!?即答したぁ!!

・チャンピオンと四天王とジムリーダーからの推薦を!!

・もういっそ清々しい位の即答で笑うわ。

・アイリス:あっギャラドスだ!!

・ワタル:これは嬉しいな、俺も使っているポケモンだ。

・そう言えばギャラドスもドラゴン枠でいいんですかワタルさん。

・リザードンもな。

・あれはメガシンカでドラゴンになるからセーフ

 

「ギャラドスは水と飛行の複合タイプです。進化前は皆様ご存じの世界一弱いともされているポケモンのコイキングさん、頼りなくて情けないだのと言われていたのも今は昔、進化すると此処まで立派な姿へと変貌致します。オレンジ諸島には一年に一度コイキングさんが集う島があり、その島の滝を登ったコイキングさんはギャラドスへと進化すると言われています。私も観察させて頂きましたので事実です」

 

・釣りに行ったら釣れて家族の一員になった奴も多いよなwww

・あったあったwwww

・めっちゃコイキング釣れて笑ったわwwww

・それでヒンバス釣れて大騒ぎになった事あったわ。尚俺の相棒ミロカロス

・進化してんじゃねえか!!!?

・場所を教えろください

 

「そんなギャラドスは進化によって性格が一変、狂暴且つ獰猛なポケモンとしても名を馳せています。一度怒らせてしまうと手が付けられず、村や町、野山を灰燼に帰すまで気が収まらないという記録も数多く残っている程です。加えて人々の争いに呼応して現れたりもした事からギャラドスを破壊の神と神格化されて崇めている地域も多いのです」

 

・そうそう、俺も良く婆ちゃんに言われたらわ

・いい子にしないとギャラドスに食べられちゃうぞ、だな?

・教育のためってのもあったが、恐怖の継承的な意味合いもあったのかもな。

・実際に村や町を焼かれちゃったとかな。

・でもそれが人間が悪いから、悪い事しちゃいけません、とかな。

・あるある。

 

「そんなギャラドスですが、トレーナー的にはかなり戦力として欲しいポケモンでもあります。特性は威嚇、そして夢特性は自信過剰。高い攻撃力と中々な素早さ、耐久力と弱点の少なさも両立しているので水タイプをパーティに入れる場合はギャラドスを真っ先に候補として挙げるトレーナーも多いという話もあります」

 

・あ~やっぱ強いのか。

・威嚇に自信過剰とか耐久でも攻撃型もいけるのか。

・水と飛行だと弱点って何?

・ダイゴ:電気が4倍に岩が2倍だけだね。

・有難う御曹司!!えっ強くね?

・電気に弱いけど、そこはまあ水タイプとして当然だし、岩なんて自分で対応出来るし。

 

「物理面が強いのでそちらをメインにするのがお勧めです。技としては滝登り、アクアテール、地震、氷の牙、雪雪崩、噛み砕く、アイアンヘッド、ストーンエッジ、スケイルショット、やけっぱち、飛び跳ねる、パワーウィップなどがいいでしょう。特攻は高くはありませんが、やろうと思えば火炎放射やハイドロポンプ、暴風や雷と言った技も習得可能ですのでかなり幅広いです」

 

・おお~いいラインナップ!!

・飛び跳ねるにパワーウィップも覚えるの!?水タイプ相手にも強く出れるじゃん!?

・というかおい!!お前電気苦手なのに雷覚えるのかよ!?

・お前本当に水飛行か……?

・マジで空から落とす系の雷か?

・ワタル:少なくとも俺のギャラドスは自分から10万ボルト撃つぞ?

・えええ~!!!?

 

「変化技としては龍の舞、挑発、吠える、身代わり、電磁波などがあります。自身の攻撃と素早さをあげつつも相手の行動を束縛しキツいのならば別の相手を引きずり出す戦い方も可能です。相手に麻痺を撒けるというのが中々な点です、それを利用して相手の行動を挑発と共に縛っていく、唯力強いだけではないのがギャラドスの面白い所」

 

・これは確かに面白い……。

・突破出来ないならいっそのこと吠えるか、確かに合理的だ。

・キバナ:これ、ギャラドス対策にギャラドスもいいんじゃねえか?

・ワタル:実際有りだと思うぞ、威嚇でギャラドスのパワーを抑え込むのも面白い。

・チリ:チリちゃんの相棒のドオーもええと思うな、ちょすいやったらなおよし

・アイリス:貯水ドオーも有名になったね~

 

「滝登りの果てに辿り着いた龍のギャラドス、如何でしょうか。それではここからはバトル学、今回ご紹介したギャラドスにバトルしていただきましょうか。キハダ先生、お願いします」

「オッス!!それじゃあ皆、幾つかの班になってくれ、そしてそれぞれがギャラドス対策を考えて、代表者がその作戦でラビさんのギャラドスに挑戦して貰うぞ!!」

 

 

「ギャアアアッ」

「まあそう言わないで、貴方だって同じような感じで成長したじゃないですか」

 

それを言われると痛いんだが……俺はダイケンキらと違って先生役なんて出来ないし手加減なんて器用な真似も出来ないから向かって来るなら容赦なしで叩き潰すだけだ、それで授業になるのか?と素直に疑問に思う。

 

「構わないさ。知識を巡らせて策を練り実行に移す事に意味がある、それが破られそうなら修正する、バトルで問われる素養の一つ、力で崩れるか否かを存分に試してやれ」

 

そういう事ならやるけどよ……まあ憎まれるのは慣れてる、任せとけ―――おいラビ、なんかおめぇの弟妹となんか前に戦った戦闘狂の嬢ちゃん出て来たぞ。

 

「……頑張ろうかギャラドス、一応ママンボウ連れて来てるから」

「ギャァァァ……」

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