週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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バトル:ディザスターVSレビ&レベ

「キルァ!!」

「ブリザポス、踏み付け!!」

 

全身から溢れだした波動が迫ってくる、カタストロフィだ。それを迎撃する為に選択された技は踏み付け、というよりもそれによって巻き起こった衝撃波である。それがカタストロフィを相殺した、それにパオジアンは目を丸くした。そして同時に目を輝かせながら嬉々として向かってきた。

 

「来るわよ、スマートホーン!!!」

「バシロォス!!!」

 

刹那、パオジアンの姿が無数に増えたのだ。影分身ではない、これは空気中の水分が氷結したもので生み出した氷の虚像、よく見ればボヤけていたりもするがこれを咄嗟にやられると相手は面食らうだろう―――だけど生憎自分達はそんな事はない。故のスマートホーン、スマートホーンは虚像を無視するようにパオジアン本体に炸裂した。

 

「キルルルルルゥ……!!」

 

一撃をまともに受けて吹き飛ばされ、壁に叩きつけられるがパオジアンはすぐさま姿勢を正す。その瞳を見たレビはこの子は本当に厄災と言われるべきポケモンなのかとすら思った。確かに纏う雰囲気には異様な物があり、技にも寒気にも似たものを覚えるが……こんな純粋にバトルを楽しんでいる目をしている子が悪い訳がないと素直に思った。

 

「貴方、いいわね……ねぇっ貴方、もっとバトルしたい?」

「キル!!キルキル!!」

 

レビの言葉に勢い良く頷きながらも早く続きをしたいと言わんばかりに跳躍の体勢を取るパオジアンにレビは笑ってしまった。なんて可愛い子なんだろう、兄のアーマーガア程ではないが……何より自分のブリザポスに対しても全く戦意が衰えず向かい続けて来るところも気に入った。

 

「シロォス?」

「本気も本気よ、あの子は私が貰うわ。お兄ちゃんだってそのつもりで私を寄こしたわけだし」

 

ブリザポスのお嬢本気?と言いたげなのも分かるが、こんな逸材を放置する事なんて出来ない。バトルにおいての逸材はバトルを恐れず、バトルに意欲的な事。それで居てこれだけの能力があるなら放置する事は出来ない。

 

「パオジアン、さあ続けるわよ―――氷柱落とし!!」

「バシォォオオオオオオスッ!!!」「キィィィィルルルルルルル!!!」

 

ブリザポスとパオジアンの技の激突、だが巨大な氷柱はパオジアンのそれをあっさりと上回ってみせた。だがパオジアンはまだ挫けない、自らの牙を聖なる剣として氷柱へとぶつかっていった。そして両断してみせた瞬間に、突進してきたブリザポスへ笑みを浮かべて再び壁へと吹き飛ばされてしまった……そんなパオジアンにレビはモンスターボールを投げた。パオジアンはボールに吸い込まれるとそのまま―――ゲットされた。

 

「パオジアン、ゲットね。災いの剣と言われるのは今日で終わりよ、今日からあなたは私の剣よ」

 

災いの剣という言葉に対して激しい憎悪を向けるかのような揺れ方だったのに拘らず、自分の剣と言われると揺れは収まった。

 

「シロォス……」

「何よブリザポス、貴方だっておやつに釣られてゲットされたんだから人の事は言えないわよ?」

「……シロッス」

「分かれば宜しい」

 

 

「アームハンマーでぶち破れ!!」

「レェジロック!!」

 

迫る悪のエネルギー、災いの器たるディンルーのカタストロフィだ。それを真正面から受けて立つレベ、ロマン砲を愛する彼は砂パの使い手。故かどちらかと言えばパーティは鈍足よりになる為にそれらに合わせた戦術を得意とする、故に回避というよりも技による相殺などが多い。レジロックのアームハンマーによる一撃でカタストロフィを真正面からぶち破った。

 

「ロックオンからストーンエッジ!!」

「ざ、ざざざざざっ……レッジジイ!!!」

 

レジロックの頭部、7つの発光体が連続で発光するとディンルーの身体にターゲッティングが成された。そして全身から鋭い岩の弾丸を生み出すとそれを激烈な勢いで発射する。負けじとディンルーもストーンエッジを発射する、狙うはレジロックがやったような相殺、だがストーンエッジは生きているかのようにディンルーのそれらを回避するとディンルーへと炸裂していった。

 

「ボクのレジロックは強いんだからこの位当然さ」

 

ロックオンは次に繰り出す技を必中にする技、それによって命中率不安のストーンエッジを確実に命中させる事が出来るのだが……その応用でストーンエッジを操作して相手のストーンエッジを回避するのは滅多にない事。代わりとしてディンルーの攻撃を受ける事になったが、防御自慢のレジロックには損傷が軽微。

 

「ソ、ゲソ……!!」

「かなり、硬いなこいつ……」

 

地面に岩タイプは効果がいまひとつ、レジロックの攻撃とはいえダメージはそれ程ではないという事か……ならば、通じる攻撃をするだけだ。とディンルーは勢い良く駆けだしてきた。あれはヘビーボンバーだろうか、だが近づいてくれるならば楽だ。

 

「ソソゲェェェ!!!」

「躱して気合パンチぃ!!」

 

飛び上がって一気に迫ってくるディンルーの一撃をレジロックはそっと身体をそらすだけで回避した。そして黒い右腕でディンルーの顎を捉える気合パンチを放った。自身の数倍の重さがあるディンルーを軽々と吹き飛ばす一撃はディンルーにクリティカルヒットした。

 

「うおっしゃぁっ大当たりぃ!!」

「レジロック」

 

レジロックも満足げな声を上げる。レジロックは戦いで身体が削れるとその辺りで新しい岩を見つけて身体にくっつけて修復を行うという習性がある。レベのレジロックの場合は右腕が黒い岩である黒曜石で多く構成されているのが特徴。

 

「ソ、ソゲェッ……!!!」

「マジかよ……レジロックの気合パンチがクリーンヒットしてまだ動けるのか」

 

黒曜石の腕というのもあってレジロックのパンチの威力はラムパルドの諸刃の頭突きにも匹敵する程の破壊力を発揮するのにまだ動けるとは……そんなディンルーに興味が湧くのも当然、そんなレベにレジロックは好きにすればいいだろうにと言いたげな音を立てた。

 

「へへへっだね!!よぉし、いけぇモンスターボール!!」

 

アンダースローで投げられたモンスターボールはディンルーの器の中に入るように当たるとディンルーを吸い込んでいく、そして―――そのままディンルーは捕獲された。

 

「よしディンルーゲット!!レジロックもお疲れ様」

「レレジロック」

 

気にするな、という発光と音をさせるとレベを再び肩に乗せて歩き出すのであった。

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