週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ?:パルデアタクティクス

パルデアポケモンリーグ本部の地下、四天王やチャンピオンが訓練をしたりするために使われる特殊フィールドにて今、四天王のドラゴン使いたるハッサクがラビの指導の下、業の特訓を行っていた。基本的な概念などを教えた後にひとまず挑戦してみようということになった。実はラビの配信を授業でも取り入れているハッサク、自主練もしているので少しだけ自信があるのかやる気満々であった。

 

「行きますよ、セグレイブっ力強く龍の波動です!!」

「グレイブァァァァァ!!」

 

力強く発射される龍の波動、それは標的として準備されていたダメージ検証用の身代わり人形へと直撃した。相当な破壊力にオモダカとチリは声を上げるのだが……ラビは厳しい目を向けていた。

 

「駄目です、今は唯出力を上げて撃っただけです。力業は技のエネルギーをチャージし一時的に臨界を超える業です」

「むぅっ手厳しいですな……」

「お手本をお見せします、フライゴンさん!」

 

繰り出されたフライゴン、フライゴンはラビの姿を見つけるとすぐにすり寄って甘い声を出す。よく懐いているのもよく分かる光景だが、フライゴンはラビの目を見ると直ぐに意図を察したのか姿勢を正した。

 

「目つきが……変わりよった」

「ええ、まるでガブリアスのような鋭い瞳です」

力強く―――龍の波動!!

「フラァアアアオオオオオッ!!!!!」

 

技の態勢に入った段階から違った、チャージに伴い空気が音を立てるかのように震えていた。そして放たれた瞬間にはフライゴンがその反動で後ろに下がり、波動が身代わり人形へと炸裂するのだが―――ダメージ検証用身代わり人形が示した値はセグレイブよりも1.5倍ほど上回っていた。

 

「フライゴンがこんなダメージ数値をたたき出すなんて、信じられへん……これが力業か」

「イメージとしてはソーラービームのように溜める感じですかね、ですがそれを意識しすぎるとエネルギーの暴発と発射の遅れが致命的になりますので注意です」

「フムッ……成程」

「といってもハッサク先生のアプローチも間違ってはいないのも事実です、高い出力で放つ事に慣れておくとやりやすくなりますから」

「そうですか、それではセグレイブ頑張りましょう!!」

「レイブゥ!!」

 

矢張りというべきか、ここでも四天王やチャンピオンから教えていくことにはなってしまったが致し方ない。寧ろこの場合は四天王たちはアカデミーに関わる身なのでそういう意味ではプラスに働くことでもあるのだから気にしないでおこう。

 

「しかしよぉまあこんな技術を復活させることができたもんやな。現代まで継承されとったん?」

「いいえ、継承されていたのはあくまで当時の資料云々で技術などは全然でしたね。精々ポケモンに使える薬とかです」

「それでは、貴方は資料だけを基にしてこれを再現したと……?」

「まあそんな所です」

 

どういった物なのかは知っていたし、その資料というのも思いの外かなり詳しく書いてくれていたので何とかなった。実際ダイケンキはそれを見て火が付いたようにやる気を出していたし……そのお陰で現代に復活できたといっても過言ではないのだ。

 

「オモダカさん、真面目な話、アカデミーに業関連のコースを作るとしてどの位が掛かると思いますか?」

「そうですね……まず会得者を増やしつつそのレベルも高める事から始めつつも可能であればラビさんの資料などをお借りしてカリキュラムを構築、予算や時間に担当教師などを選出するにしても……最短でも1年は掛かるでしょうね、業の皆伝の時間によると思いますが、出来る事ならば数年は見ておきたいですね」

「妥当な所やと思いますよトップ、実際先駆者がおるとしてもパルデアとしては極めて未知の技術体系、それをカリキュラムにするのはめっちゃ大変やで」

 

だが、リーグとしてはこれに極めて前向きに取り組む予定。後ほどクラベル校長とも会談をして正式にコースの設立を打診、生徒からも業の皆伝を望む者をリストアップして体得してもらうつもりでいる。そうなると自然にメンバーも絞られることになるのだが……ラビ的にはどうせあのメンバーだろうなぁ……という予想がある。

 

「リーグ部の設立の目途が立ちそうなのに、また忙しくなりそうですね」

「全く、やっと晩酌の時間が取れると思うたのにこれとは難儀なもんでん」

「なんかすいません、ご迷惑を」

「ほんまよ全く、せやさかいちゃんと教えてもらうで力業と早業、それで貸し借り0ってことでええやんなぁトップ」

「そうですね、そういう事にしましょう」

 

素直にラビは頭を下げた、これまでのことも踏まえて無性に申し訳なくなってきた。まあこれからは自分もパルデアリーグのあれこれに関わることになるのだし、そういう風に思ってもらえるのは素直に有難い。

 

「あっそうや、ついでやからチリちゃんにまつわるポケモンの紹介でもして貰おか?」

「こら、少し図々しいですよチリ」

「いいですよ、というかそれを言い出したら私なんてもっととんでもねぇ事今までやってましたし、まあ私が呼んだ訳でもないのにそういう事になったことについては勘弁してほしいですけど」

 

 

 

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう、今回のゲストはこちら」

「毎度、パルデア地方で四天王をしとるチリちゃんやで。美人さんやけど怖がらんとってな」

「そして今回のポケモンは此方」

「……ドンオ?」

「はい、対ナンジャモさん決戦兵器の一角でお馴染みのドオーさんです」

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