週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ?:ダブルティーチャー

「ダイノーズ、力強く、ラスターカノン!!

「ノォオオズッ!!」

「サザンドラ、素早く悪だくみ!!そこから悪の波動!!」

「ドドドドドドドッ……ラァァァァァ!!!」

 

バトルフィールドに立つダイノーズとサザンドラ、その双方へと指示を飛ばすラビ。特大の鋼の光線を発射するダイノーズに対してはサザンドラは悪巧みで悪い笑みを浮かべると一気に高まったそれを吐き出すかのように悪の波動でラスターカノンを相殺、が、あまりの威力にそれらは弾かれて周囲へと落ちようとするのだが、それをメタグロスとオーガポンが相殺する。ラビの家の庭のバトルフィールドではいくつかのルールがある。その内の一つが流れ弾などは手の空いている者が相殺する事、これ目当てでフィールド近くに待機している者もおり、ジャラランガやローブシンといった一部のポケモンはいつ来るかわからないそれに備えるという事で訓練にもしている。

 

「これが力業……そして早業、確かにこれは従来のバトルの常識を一変させてしまうほどの物ですわ。早業から力業も可能と思うと……幾らでも応用の仕方があります」

「あのラスターカノンも威力としては破壊光線クラスだった、単体としても素晴らしい効果を持っている……これをカリキュラムにか、指導者としては実に燃える話だな」

「そういって頂けると有難い限りです」

 

この日、ラビの家には二人の客人が来ていた。と言っても今までのような突然の来訪者というわけではなくラビが連絡を取って招待した人なので準備はしっかりと出来ている。その人物というのは……

 

「私のダイノーズにもぜひ覚えさせたいですわ、ご指導お願い致しますわ」

「あのサザンドラが立派になった物だ、見違えたぞ」

 

客人はホウエン地方、カナズミシティのジムリーダーにしてトレーナーズスクールで教員も兼任している岩タイプのスペシャリストのツツジ。一方はイッシュ地方、ソウリュウシティのジムリーダーにしてドラゴンマスターと呼ばれ、ソウリュウ学園の学園長もしているシャガ。

 

「それで如何ですかね、アカデミーへのご協力は」

「是非ともさせて頂きます、その代わり私の街のスクールでも取り組ませて頂きますわ」

「それについては私も同意見だな、まあその辺りはオモダカ理事長との話を詰める事にはなるだろうが……まあ許可は下りるだろうな」

 

この二人を呼んだのは業のカリキュラム作りの協力をお願いする為、アカデミーでもやろうとはしているがリーグ部の創設や学園発案のバトル大会などもあったりで教師陣は忙しく、四天王やチャンピオンは業の習得に励んでいてカリキュラム作り処ではない。かといってラビもそちらに明るい訳ではなく、慣れない事で疲労も溜めてしまっている。そこで頼れる人たちを頼ってしまおうというのがラビの考え。

 

「と言ってもツツジ嬢の担当は入門クラスではなかったかな?」

「ええ、でも入門だからと言って基礎ばかりですとモチベーションを保てない子もいます。それにレベルが低いポケモン達が覚える技は基本中の基本ですし、それならば業の練習も比較的に簡単なのではないかとも思いまして」

「成程、一理あるな。流石ツツジ嬢、私は少し頭が固いのかもしれんな」

「あ、あのシャガさん出来れば嬢などと呼ばないでいただけると……少し気恥ずかしくて」

「これは失礼した」

 

ツツジとしてはシャガの方が圧倒的に立場は上、そんな人に嬢などと言われるのは少し気恥ずかしかった。

 

「それにしても本当にラビさんのお庭は不思議な所ですね、色んなポケモンがいて」

「それでいて秩序だっている、全く面白い。そして―――この業を既に習得して十全に使いこなしている者たちばかりなのだから驚かされる」

 

業の披露を終えて空いたバトルフィールド、そこに入ってきたのはマスコット扱いされ始めている大問題児アーマーガアと情熱の格闘家バシャーモ。互いに弱点が突ける関係なのもあってか、互いに苦手を克服する為もあって頻繁にバトルを繰り返している、まあアーマーガアの場合は誰でもいいのだろうが……。

 

「ガァァァァァッガアアアアア!!!」

「バシャァァァァ……ンンンッッ!!!」

 

早業鉄壁からの力業ボディプレス、早業剣の舞からのスカイアッパー。急降下の一撃と急上昇の技の激突は空気を震わせて爆音を周辺にまき散らす。互いが交錯しすれ違う中で真上から火炎放射を打ち下ろすバシャーモと真下から自分諸共高速回転して暴風を発生させるアーマーガア。両者とも一歩も引かない戦い、トレーナーの指示などなくても高度な読み合いなどもこなす光景にツツジは息をのみ、シャガは関心の視線を向けていた。

 

「す、凄いですわ。トレーナーの指示がなくともあのような……」

「長い付き合いな上に頻繁にバトルもしてますからね、それに自然界じゃバトルなんて日常的に行われてますからね」

「そうだな、中には挑んできたトレーナーを返り討ちにする手練れなポケモンも少なくない。そのポケモンを真似たり教えたり、野生のポケモン達の試行錯誤というのも侮れん。サトシ君がよくやる環境の利用戦術、あれこそ野生達の十八番と言っても過言ではない」

 

ツツジもジムリーダーとして、トレーナーズスクールの教員として腕前には自信があるがそれでもまだまだ知らぬ事は多い。サトシとも戦ったが、鋼タイプの技を会得したとはいえ、ピカチュウでイシツブテとノズパスを倒された時なんて驚いた。同時に思った、ジムリーダーは導くのではなく導かれる立場でもあるのだと。

 

「パルデアに来てよかったですわ、折角ですから配信にもお出しくださいね」

「同じく」

「勿論です」

 

 

 

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。本日のゲストは此方」

「皆さんどうもこんにちわ、私ホウエン地方のカナズミシティでジムリーダーをさせて頂いておりますツツジと申します、本日は宜しくお願いいたします」

「ソウリュウシティソウリュウジム、ジムリーダーのシャガだ」

「本日はこのメンバーでいきます、そしてご紹介するポケモンさんは此方」

「バッシャァァァァ!!!」

「バシャーモさんです」

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