週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:アクセルファイターバシャーモ

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。本日のゲストは此方」

「皆さんどうもこんにちわ、私ホウエン地方のカナズミシティでジムリーダーをさせて頂いておりますツツジと申します、本日は宜しくお願いいたします」

「ソウリュウシティソウリュウジム、ジムリーダーのシャガだ」

「本日はこのメンバーでいきます」

 

・おおっジムリーダーが二人、今回は大人しめなゲストだな!!

・いやいやいや……可笑しい可笑しいから。

・パルデアのジムリーダーならまだ分かるんよ、ホウエンとイッシュじゃねぇか!!

・他の配信でこれだったら多分阿鼻叫喚だぞ。

・だって此処だし……

・放送局だし……

・くそ反論できねぇ!!

・ナンジャモ:そうだよね、普通だったら凄い事なんだよね。

・キバナ:チャンピオンとか平然と来るからな此処

・アイリス:ホントホント、シャガお爺ちゃん元気そうで何より~

・ワタル:また今度お会いに行くつもりだったが、こうしてお顔を見れるだけでも……

・だからあんたらのせいだっつの!!!

・いや全くだよぃ……。

・アイリス:んんっ~お爺ちゃんから逃げてる子がなんか言ってるなぁ~?

・ナモ公がいます!!

 

「そしてご紹介するポケモンさんは此方」

「バッシャァァァァ!!!」

「バシャーモさんです」

 

・おおっカッコいい!!

・でた夢女子を大量生産した罪深きポケモン!!

・お前のお陰でラグラージが……

・ユルザン!!!

・落ち着けぇ!!!

・はい

・うわぁ急に落ち着くなぁ!!?

 

「バシャーモさんは炎と格闘の複合タイプです、オスの方が額のV字の鶏冠や羽根が長く、メスの方が短いとされており、これら全身の羽は数年ごとに古くなると勝手に燃え落ち、新しくしなやかなものに生え変わります。ゆえに長く生きたバシャーモの羽のしなやかさは驚愕の一言だそうです」

 

・あれ鶏冠なのか

・アンテナかと……

・ロボかよwwww

・まあ言いたくなる気持ちはわかるwww

・実際カッコ良いもんなwww

・おおっラビさんのバシャーモも中々っすね!!俺のも負けてないっすけど!!

・おおっバシャーモユーザーが来たか。

 

「バシャーモさんの特徴と言えば闘争心が高まる程に手首から灼熱の炎が噴き出す事ですが、それすら越えるのが足腰の強靭さです。30階建てのビルを楽々と飛び越してしまう程の脚力を持ち、そこから繰り出される蹴りの威力はポケモンの中でもトップクラス。好戦的な性格も相まって、どんな相手にも炎と蹴りで立ち向かいます。特にその炎と脚力を活かしたブレイズキックの威力は計り知れず、脚力を活かしたジャンプを用いたスカイアッパーは空を舞う飛行ポケモンを平然と墜とす破壊力を有しています」

 

・あれ、炎より格闘要素が強い?

・それは言うな。

・でも炎もすげぇ得意だからなぁ……オーバーヒートで何度焼かれたか……

・あるある過ぎて泣ける。

・あの、一応格闘タイプっすよね?

・まあスカイアッパーは対飛行タイプ技でもあるから……。

 

「特性は皆様ご存じの猛火、そして夢特性は―――加速です」

「加速!?加速なのですか!!?」

「なんと……強力な特性を持っておったのか」

 

・ペンドラーと同じ奴!?

・そうあれだ……うっそだそこいつ加速すんの?

・いいじゃんもう高速移動できそうじゃん……

・30階飛び越える奴が加速するの?何、相手壊すの?

・すげぇ言われよう……まああいつのバシャーモもやべぇし。

・俺の事っすか!?

・お前以外に誰がいんだよ、加速してから飛び膝蹴りするのやめてやれ、新入部員泣いてたぞ

 

「小回りが利く上にスピードもあり、アタッカーとしても優秀ですが私のバシャーモさんは基本的にサポートが多いですね」

「サポート、ですか?私としては加速を活かして縦横無尽に走らせつつ、炎で牽制し強力なキックっというのを考えたのですが」

「同じくだ、どのように動かすのだ?」

「単純な事です、加速は一定時間ごとに素早さが上がりますからそれを活かす。守るや見切り、身代わりなどの防御系を併用して素早さを上げながらも剣の舞やビルドアップをして攻撃を確保、そして―――バトンタッチで後続に託して蹂躙です」

 

・げぇっバトンタッチ覚えるのかよ!?

・エ、エッグ……

・また、この人の戦術はエンジョイじゃねぇなぁ……

・アイリス:覚えるんだぁバトンタッチ……

・キバナ:シンプルにエグい戦術考えやがって……。

・ナンジャモ:やっぱりラビ氏って鬼だよ。

 

「素早さを上げると必然的に先制技で此方の上を取ろうとするのもいますからそれに対して疾風返しで更に上をいく、いざというときはカウンターや堪えるからの起死回生もありますから保険は十分です」

「ラビさん、我がトレーナーズスクールに来ません?」

「いやソウリュウ学園に」

「まあアカデミーとの契約が切れたら考えます」

 

・やべぇよ普通に次の手三の手を用意してるよこの人。

・なんだったらそのままインファイトとか飛び膝で殴っていい訳だしな

・あれ、想像以上にこの運用やばくね?

・いざって時はそのままエース運用か

・やっぱりこの人可笑しいよ。

 

「因みにメガシンカしても特性は加速です、なので通常特性のバシャーモでも加速を得られないというわけではないのでご安心を」

 

・ナンジャモ:ああそうかメガシンカを……って簡単にできるかぁ!!?

・ナモ公がいいこと言いました!!

・そうだよ普通メガストーンもキーストーンも簡単に手に入らねぇんだよ!!?

・ふっつうに幻のアイテムだからな!?

・いっぱい持ってるあんたがおかしいんだよ!!!

 

「それは同感ですわ。よくもそれだけのメガストーンを……」

「まあ伊達に10年も旅をしてなかったという事です。それとバシャーモさんは炎と格闘以外でもいい技を持っています、水対策の雷パンチや帰還の蜻蛉返りに必殺の一撃にもなりうるブレイブバード、同じ炎タイプ相手にはストーンエッジや地震、エスパーには叩き落とすと中々なレパートリーがありますので自分だけのバシャーモさんを追い求めるのもありです。燃え滾る情熱の格闘家バシャーモ、いかがでしょうか」

 

・サラッというけど御三家だから滅多にゲットチャンスねぇんすよ。

・でもほしいよなぁ……

・キバナ:対策としては……マリルリとかどうだ?水な上にフェアリーだ。

・アイリス:疾風返しもそこまで効かないもんね。ギャラドスもいいかも。

・ワタル:トリックルームもいいと思うぞ、サイコフィールドも使える。

・ナンジャモ:ミミッキュとかすごい辛そう。

・カキツバタ:あ~……えっとボ、ボーマンダとかどうだろ。

・アイリス:威嚇で攻撃下げるしいいかもね!!

 

その後はジムリーダーの二人が折角いるのであれこれとやった後に配信を終了、するとシャガがラビへと頭を下げた。

 

「ラビ君、改めて君には感謝する。コメントの中にカキツバタがいた、最近学園でも大きく成長していると聞く。君のお陰だ」

「私は燻っているそれに着火剤を混ぜただけです、燃え残っていたそれに火をつけたのは彼自身ですよ」

「そうか、そうだな……私はカキツバタの帰ってくる日を楽しみにしてるんだ」

 

そんなしみじみとしているシャガ、そんな雰囲気を壊すのを悪いと思いつつもツツジが声を上げた。何やら困った声色をしている。

 

「あ、あのぉ……すいません、このバシャーモ、何故か私の手を取って何かを言ってるようなんですけど……これどうしたらいいんでしょうか……?」

 

 

 

「ああ気にしないでください、それがそれの癖です」

「く、癖ですか?」

「ええ。タケシさんみたいなもんですので」

「あ~……」

 

ほほう、この私と同じように美しい女性への愛を語らう者がいるとは……きっとそのタケシとやらとは良い友になれるな、それよりも……とバシャーモは熱心にツツジの手を取って愛を囁き続けている。灼熱の炎が如く燃える愛の戦士、と自らを自称するバシャーモ。実力はあるのだが……この性格故に1軍入りが定着しない残念なメンバーでもある。

 

「だけどその位にしておかないと……」

「バァシャ、シャモシャモバァ―――シャアアアアアアアアッ!!!!?」

 

口説き続けていたバシャーモが突然真横に吹き飛んだ、見事な飛び蹴りがバシャーモの横腹を捉えて数回地面をバウンドさせてから落着した。突然の事にツツジは目が点になるが、目の前に来たポケモンに正気を取り戻した。

 

「ミミロ~……ロッミロミロミロミ~……」

「ミ、ミミロップですか?」

「ええ、端的に言えばバシャーモの彼女です。あいつ、ミミロップがいる癖にそれだからミミロップはそれを見付ける度に蹴り飛ばしてるんですよ。それでもやめないからもう性根ですね」

「しかし見事な飛び蹴りだったなぁ……」

 

ミミロップは何度も何度もツツジに頭を下げてからバシャーモの足を掴んで引きずって去っていった。その後姿を見つめるツツジが放った一言にはラビは否定の言葉を持ち合わせず、シャガは同意を浮かべるしかなかった。

 

「色んなポケモンがいるものですね……」

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