週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ?:アフターファイヤー

ツツジとシャガはアカデミーとの本格的な提携の為に一時的に戻り、弟妹達は応用テストに向けての特訓と称して庭の一部区画でキャンプをしている。サザレはコルサからカメラマンとしての仕事が入ったので其方に行っているので久しぶりの一人の朝食、これが当たり前だったのにいつの間にか賑やかになった我が家。朝食を食べているメンバーの中にニュービーがいる。

 

「ギャアアッギャアアッ!!」

「ケェン」

「ギャアアッ(ガツガツムシャムシャガツガツムシャムシャ)」

 

朝食の席を手に入れる事が出来たファイヤーは隣のダイケンキに美味いな!!と笑顔で言うと当然だろ相棒の料理だぞ、と返され納得しながらも食事にガッツいていた。バトルが好きなファイヤーはこの庭に既に順応して充実した日々を送っている。最近では悪タイプの仲間からも有望視されているのが分かった。その理由が―――

 

「ガアアッ!!ガアアアッ!!!」

「ギャアアアッ……ギャアア」

 

早くも食べ終わったアーマーガアはさっさと食え、そしてバトルだ!!とファイヤーへと絡んでいる、それをじゃあ先にバトルフィールドに行って待ってろと言われると早く来いよ!!と先に飛んでいく我らがバ鴉。ファイヤーはそんなことも気にせずにマイペースに食べ進め、ゆっくりと水を飲んでからバトルフィールドへと向かって飛んでいく、そんな様子を応援するかのように見送るポケモン達がいる。

 

「まあ考えてみたらそうか……」

 

声を上げているのは悪タイプのポケモン達。彼らにとってアーマーガアは勝つことが難しい上に厄介な戦闘狂、そんな相手に技の相性がよくないのに互角以上に戦って見せたファイヤーは憧れの対象になっている。

 

「フゥッ……」

「お兄ちゃんおっは~……」

「どうした随分ズタボロだな……?」

 

朝食を終えて優雅にティータイムを楽しんでいると庭の奥から妙に汚れてボロボロになっている妹二人がやってきた。二人は二人でキャンプを張っているはずだが……

 

「お願いお兄ちゃんお風呂使わせて……あのバンギラス、こっちが汚れないようにしてるって分かってて技を選んで来たわ……!!」

「もうダメ……幾らウチでもこれは無理っしょ……」

「ああ成程、好きにしていいぞ」

 

二人も二人で一応ドラム缶風呂を楽しんでいた筈だが……流石に土埃やら泥やらを巻き上げられてしまい、髪などについてしまったそれを我慢する事が出来なかったのだろう。乙女心とはそういう物なのだ。

 

「お疲れムーランド、どうだ二人の様子は?」

「ラァンム~ム~ラァン」

「あ~……成程ねぇ」

 

二人のキャンプを監督しているムーランド、ムーランド指揮の下で自分のポケモンとのバトルをさせているが基本的に制限と下限は一切なしのガチバトル、それをほぼ一日中続けている。成果も出ているが、差し入れを持って行ったときには二人は基本的にポケモン達と爆睡中。余程きついバトルをしているのがよく分かる。

 

「ム~ランドムゥゥゥゥ」

「バンギラス先発からのサーフゴーとハガネールって……」

 

形式としてはレビとロルのタッグの二対一、それにも関わらず戦闘不能はハガネールのみで勝利したという報告を上げてくるムーランド。我ながら自分のポケモン達の実力が恐ろしくなってきた。そんな自分を察したのか、ムーランドは自分の意見をうかがうように喉を鳴らしてくる。それを撫でてやりながらも如何するべきか思考をする。

 

「兄さん、それは無用よ」

「ほんそれ」

「……早くねお前ら?」

 

考えていると背後から風呂から上がってきた二人がいた、女性のそれは長いと思っていたのだが……実際サザレは自分よりずっと長いしそういう物だと思っていた。

 

「ムーランドのそれは兄さんのそれをベースにしてるけどどこか違うから凄く勉強になるわ、共に戦った第一線の物と仲間と共に歩んだ視線が統合された戦術を取る」

「正直言って滅茶苦茶キツイけどすっごい楽しいし、これを途中でお預けとか下げポヨすぎて泣けるね」

「……まあその気があるなら結構だ、ムーランド」

 

喉を撫でられて恵比須顔だったムーランドはその言葉で一瞬でキリっとした。先ほどまでとは全く違った様子に二人は息をのむ。

 

「俺が許そう、チオンジェンやファイヤーにも声をかけていい。二人には最高の相手を用意しろ、いざって時は俺を呼べ」

「ムゥゥゥン!!」

 

詰まる所、ムーランドの判断でラビをトレーナーとして呼び出す事も許可するという事。二人からすれば更なる上限が解放されたも同じ、まだまだ上を駆け上がる事が出来る事への喜びが湧き上がってくる。それに……チオンジェンやファイヤーとは是非とも戦ってみたかったのだ。

 

「それなら此方だって私の剣で全てを切り払って見せるわ」

「ウチだって!!ウチの勾玉の凄さ知らないな!?」

 

張り切ってムーランドの後に付いていく二人だが……二人は言葉の意味を理解していない。チオンジェンやファイヤーの解禁とは詰まる所準伝などの解禁と同義であり、自分が出張るメガシンカなども含まれる。ダークライやラティオスとのバトルも待っているという事……さてどうなる事やら。

 

「今日はキバナさんから連絡が来る予定だし、ガラルのポケモンでも紹介するか」

 

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。今回のポケモンは此方」

「フサァアアアアグァ……!!」

「タチフサグマさんです」

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