週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイカンムリ:サーベイランス、ギガント

「しかしジガルデとなると……相当に厄介であるぞ」

 

バドレックスの言葉に頷くしかないラビ、ダイマックスアドベンチャーであれが待ち受けていると分かれば一戦一戦に緊張が走り、常に乱数と戦わなければならないのだから。それがこの世界だと更にシビアなものを要求されるのだからたまったものではない。

 

「簡単にゲットして終わり、なんて次元の話じゃないからなぁ……」

「そ、そんなになんですか?」

「そんなにだ。ユウリ、お前はどんな解決を考えた?」

「え~っと……ピオニーさんから貰ったこれでゲットとか……」

 

そういって取り出したのはピオニーから貰ったマスターボール。究極にして最高のボール、確定という言葉と共にポケモンをゲットするモンスターボール。ピオニーが貰った物らしいが、如何にも使う気になれなかったらしいもの。それでジガルデをゲットすればいいのでは、とユウリは思っていた。ザシアンのように強力な仲間になってくれるという思いもあった事だろうが……ジガルデのゲットについては慎重にならざるを得ない。

 

「ジガルデは伝説のポケモンだ、確かにマスターボールでもなけりゃまともに捕獲なんて苦行の一言だ。だけどジガルデは簡単にゲットしていいポケモンじゃない」

「な、なんでなんですか?」

「先程も言った通りジガルデは秩序を司っておるのだ、生態系を監視し安寧と秩序を齎すのがジガルデというポケモンの生態なのだ、つまりジガルデというのは生態系を保護する最後の安全弁なのである」

 

自然には生態系を守るという役目を担っている存在が幾つか存在するがジガルデはその最たる存在なのである。例えば人間による大規模な自然破壊を察知し事前に抑止、大火災を鎮火、外来種による生態系の異常の阻止などなど……それが無くなるという事はガラルの環境バランスが一変するかもしれないという事だ。

 

「そもそもジガルデがファイヤー達を攻撃したこと自体が謎だ、戯れが明らかにガチバトル過ぎて周辺環境に異常が起きると判断したのか、ファイヤー達自体を外来種として判断して排除したのか……ダイマックスアドベンチャーの事を踏まえると色々考えが及びまくるのがまたやだぁ」

「例えばどんなのであるか?」

「こんなの」

「バァァアアルクッ!!」

「ぬおおっ!!?な、ななんであるかこの筋肉の化け物はぁ!!?」

 

登場と同時にモストマスキュラーをするマッシブーンに、バドレックスは驚きすぎてレイスポスの背中から落ちた。レイスポスも一瞬ポカンとしたが、直ぐに騎乗者のマントを咥えて背中に乗せ直した。ラビはマッシブーンの事を説明するとバドレックスは頭を抱え始めた。

 

「……余が治めていない間にこの雪原はいつの間にそんな修羅の国になってしまったのであるか」

「ブリザポスとレイスポスの群れがいた時点で修羅を超えた阿修羅の国だろ」

 

寧ろ昔の方が余程やばかっただろ、とラビは確信している。ブリザポスとレイスポスの群れがいた?なんの冗談だ、シャンデラ並みの特攻お化けと無駄のない種族値の物理アタッカーが群れを成していた?それと遭遇したら尊厳も投げ捨てて逃げる自信がある。

 

「俺が一番危惧してるのは、ダイマックス巣穴に出現するマッシブーンみたいな連中をジガルデが送還していた場合だ。その場合、あの巣穴に伝説やら幻やらが犇めき合う事になる。俺の経験上、そうなったらもう最悪もう大怪獣バトルだ。ウルトラホールがある以上、とんでもねぇのが出て来ても驚かない、いや驚くだろうけど出て来る事には驚けないと思う、目の前にしたらふざけんなってキレるとは思う」

「た、例えば?」

「グラードンカイオーガレックウザが揃い踏みでホウエン神話の天地海大決戦がガラルで起こる」

「―――ガラル壊れちゃう」

「冗談抜きで壊れるであるぞ……!?」

 

流石のユウリですら魂が抜けそうな顔で驚愕と震えを止める事が出来ずに乱れまくった声色でそれを言い、流石のバドレックスも大いに頭を抱えた。だがこれはまだマシな部類だから笑えない。酷い場合はシンオウ創世神話勢がバトルを始める恐れがある、しかもウルトラホールから来た場合は別世界の神という事になる、最悪の場合この世界の神々、そしてその上の神が出て来てどえらい事になる。

 

「如何するべきかなぁ……王様、ジガルデがいる場所に覚えない?」

「う~む……確証はないのであるが、カンムリ神殿ならば何か分かるかもしれないのである」

「神殿?そんなのがあるの?」

「うむ、あるのである。あの山の頂上に聳え立つのが余と愛馬達が過ごした思い出の地。同時にあの神殿はこのカンムリの地に住まう神々を敬い、祈りを捧げる聖地なのである」

 

それは期待が出来る情報がたくさん……とラビが思ったところでストップをかけた。神々……という事は神は単体ではなく複数いる?と思ったところでバドレックスが大声を上げた。

 

「おおっそうだ、ならばカンムリ雪原に伝わる大地の巨人にも力を借りるのである!!かの巨人とは余も親交がありきっと力を貸してくれるはずであるぞ!!」

「凄い王様、神様と知り合いなの!?」

「うむっ任せておくがよいぞ!!凄いぞ、何せ一度山が崩れるような雪崩を受け止め、配下の巨人と共に山を元に戻したほどの力があるのである!!」

 

そんな風に胸を張って語るバドレックスと一体どんなポケモンなのか、ワクワクが止まらないユウリ。がラビはどうしても不安が止まらなかった、巨人となるとあれしかいないのだが……力になってくれるのだろうか、いや強さは保証出来るのだが……なぜだろう、凄い不安になるのは。一応、名前を確認しよう、勘違いかもしれない。

 

「因みに王様、その巨人の名前は?」

「うむっその胸に刻むがよい、レジギガスというのだぞ!!」

「おおっなんか強そう!!」

 

ラビは 物凄く 反応に困った。

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