週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイカンムリ:ミーティングレジェンド

「レレレジロック」

「レジアアアイ」

「ジスチジレジジジ」

「ジジジジジレジジキ」

「レジジジザザザゴ」

 

無数の巨人から敬われる更なる巨人、レジロック達もラビの記憶よりもずっと大きい個体で2.5メートル程度はあるのにその王たる巨人は5mは下らない程の巨体だった。これが大陸を引っ張ったという伝説も残っている巨人、レジギガス。

 

「レジギガス、余、バドレックスは伏して其方に頼みたい事がある。どうかこの願いを聞き入れては下さらぬか」

 

レイスポスから降りて自ら膝をついて頭を下げるバドレックス、レイスポスも膝を折って頭を下げる。その姿にレジギガスは何やら思案するような電子音を発するが、その視線はレジシリーズ達のそれと重なってラビへと注がれているようにも見えた。

 

「此方は余の友にして恩人、ラビとユウリである。彼らの尽力のお陰もあり余は再び愛馬と共に歩むことが出来、其方とこうして顔を合わせる事が出来たのである」

「……」

「レジジジジアイ、レジアイ~」

「レレレジロ、ロック」

「スチチチ、ザザザ、レジル」

「ジリザザザ、レジ」

「レジジジザグ、ザザゴ」

 

沈黙を続けるレジギガスを前に、配下の巨人たちは何かを相談するかのように電子音をぶつけ合う。時折身振り手振りで何かを示しているかのように見える。ユウリは思わず不安になってラビの腕を取ってしまう。

 

「ラ、ラビさんなんか、空気が……」

「ああ……少し、マズいのかもしれないな」

 

最悪なシナリオを考えなければならないだろうか、何せレジギガスはアルセウスと戦っているかもしれないという考察もある。それはアルセウスに持たせるとタイプが変わるプレート、プレートの裏側に刻まれた物語の断片にプレートは倒した巨人の力が封印されたものとある事が根拠だ。そしてレジェンドアルセウスではレジギガスを捕獲するとまっさらプレートを入手出来る事から関連しているのは間違いなしとまでされている。

 

そうなると……アルセウスによって生み出されたディアルガとパルキアから加護のようなものを受けている自分を警戒している可能性すらある。そうなると非常にマズい、本当にマズい。

 

「―――……ズッ……ジジッ」

『レレジジジレジ』

 

他のレジよりもずっと厳かで、重く低い声が響く。レジギガスのものだ、それに何かを相談していたと思われるレジ達は左右に分かれて道を作る、ラビが真っ直ぐにレジギガスへと到達出来る回避不可の道。

 

「ラ、ラビ……レジギガスが、お主に自分の所まで来いと言っておる……」

「ラ、ラビさんっ……」

「……分かった」

 

ユウリの頭を軽く撫でてから、ゆっくりとその道へと足を踏み入れた。レジに見つめられる道、その前を通る度に無数の音が鳴り響く、見定められているかのようなそれに威圧感を感じずにはいられないが、足を全く止めない。そして辿り着いた巨人の元。レジギガスはその長い腕を伸ばすと自分の顔の前で手を開いた。顔を鷲掴みにされるかと思ったが次の瞬間、その手から波動のような物が放射された。

 

「……グググッガァ……!!」

「ダークライ!?」

 

その波動からまるで逃れるように影から飛び出したのはダークライ。ボールの数の関係で影に潜んだままのはずのダークライが飛び出してきた、しかも表情から明らかに本意ではない、引きずり出されている。そして波動の放射が終わった、まるでダークライを引きずり出す為だけに行ったかのように。

 

「な、なんとあのようなものが影の中に潜んでおったのか⁉」

「もしかして、ボディガードってあのポケモンの事……?」

 

「ダークライ大丈夫か!?」

「ァァァァッ……」

 

何時もとは逆になってしまったかのようにダークライの身体を案じるラビ、身体には全くダメージはない様子だが……それを見たレジギガスは再び音を鳴らし、それをバドレックスが通訳を行う。

 

「ラビ、レジギガスはこう言っておる。通訳するぞ」

 

―――其方の身体からは時と空間、二つの力なる加護を感じる。時の方が強いようだが……問う、お前は何だ。

 

「……敢て、敢て名乗るとするならば……俺はラビ、描く者だ」

 

―――描く者よ、汝が我の元に来た理由は。

 

「単純な話だ、俺の家族になった奴が怪我をした理由をはっきりさせに来た。その理由が秩序を司るジガルデによるものだと分かった」

 

その名を口にすると一斉にレジ達がラビへと身体を向けた、まるで戦闘態勢を取っているかのような……ユウリがエースバーンを出そうとするがそれよりもずっと早く、ラビと自分を丸ごと隔離するかのような壁が出現した。

 

「ワ、ワイドガード!?」

 

手出しは無用、そう告げているかのようなそれにレジ達は態勢を解いた。

 

―――かの秩序、ジガルデに何を望む。

 

「理由を知りたいだけだ。ファイヤー達に問題があるなら俺が言い聞かせる、それ以上は別に……ああ、ダイマックスアドベンチャーのあれこれもやってるならもっとちゃんとやれって言いたい」

 

その言葉にレジギガスは少しの間黙り込んだ。何かを考えこんでいるかのような仕草をしているが……ゆっくりと身体を起こすとバドレックスが驚いたように通訳した。

 

「ラ、ラビ!!レジギガスがジガルデの所まで案内してくれると言っておるぞ!!?」

「えっマジで?」

「マジである!!それと我も近々あれの元に行かなければならないと思っていたところだ、付いてくるがよい、と言っておる!!」

 

レジギガスはレジ達を連れてそのまま歩き出して行く、その後に続くようにラビ達も続こうとするのだが―――ラビやユウリをレジドラゴとレジアイスが持ち上げて運び始めた。

 

「は、運んでくれるのか?」

「わ~ありがと!!」

「レジアイ」

「ザグッド」

「この方が早い、との事だ。ウムウム、矢張りレジギガスは素晴らしいであるな!!」

「バクロォ~ス」

 

うんうんと頷いているとレイスポスから呆れたような声が上がってきた。

 

「むっ?なんであるか」

「バクロ」

 

いつの間にかレジ達は先に行ってしまって、自分たちは完全に置いてきぼりになっていた。

 

「ま、待ってほしいのである!!余も余もついていくである~!!!」

 

大慌てで追いかけていくバドレックス、レイスポスは何のために自分が居ると思ってんだよ……乗れと、溜息を吐きながら思うと追いかけ始めた。

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