週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ?:ラビ&ナンジャモ

「全くラビ氏強すぎるよぉ……」

「それを言う為だけに来たんですか、暇なんですか?」

 

自宅でイラストレーターとしての仕事をしている最中にやって来たナンジャモ、一応お茶やら菓子やらを出して出迎えてはいるが、基本的にラビはナンジャモに対して若干扱いが悪い。配信者の先輩として敬ってはいるが……それなりに付き合いも深くなってきた為かそれなりに雑になって来たのは事実。

 

「というかさ、ホント水ポケモンで蹂躙するのやめてくれない?電気タイプのジムリーダーの面目が丸つぶれじゃん」

「それじゃあ今度は飛行タイプで蹂躙すればいいんですね分かります」

「全っ然分かってねぇ奴じゃんそれぇ!!!?」

 

寧ろ飛行タイプに負けたらそれこそ電気タイプジムリーダーとしては尊厳破壊である。水タイプは電気タイプに攻撃しても等倍で済むが、飛行タイプは効果今一つという差があるので飛行タイプに負けた方が余計に来るのである。

 

「そういえばさ、ラビ氏ってぐるみん氏とコラボってしないの?」

「してもいいんですけど、此方と彼方ではスタンスが違いますからね……合わせるのが色々面倒なんですよ」

「あ~まあそりゃそっか、ぐるみん氏は顔出しNG系だもんね。ラビ氏はそんなものは知らんってスタンスだもんね」

「いや気にはしてますよ」

 

コラボすること自体は別にいいのだが、問題はドット側にある。と言っても向こうがコラボするならちゃんとセッティングをしたいという事でどんな内容にするかをプレゼンするので判断してほしいという事だった。まあ昔ならいざ知らず、今や自分は配信者としてはナンジャモと肩を並べる存在になってしまったのだから致し方ないかもしれないが……専業でもない自分にそこまで気を使わなくても良いような気もしなくもない。

 

「ぐるみん氏は全体的に刺さりやすい内容と笑いやすいから色んなフォロワーが付いてる系、だけどラビ氏は内容的にエンジョイでありつつもガチな部分が存在する、加えて毎回毎回チャンピオンやらジムリーダーが見に来てる、客層が違うと言えば違うからね。ぐるみん氏が尻込みしてもしょうがないよ」

「私としては気軽でいいんですけどねぇ……どっかの弟に首ったけになってる人みたいに」

「そうそう、ボクみたいにじっくり休みたい&レベ氏に会えたら超嬉しいなぁみたいな感じで来てるんだからって誰が首ったけだぁ!?」

「違うので?んじゃレベには諦めるように」

「やめろぉぉぉぉ!!そうだよレベ氏大好きだよ愛してるよ!!」

「録音完了しました、ロトム、これポリ2に管理するように言っといて」

『了解ロト!!』

「ギャアアアアアアッ何時の間にぃぃぃぃ!!?ちょっとラビ氏油断も隙もなさすぎない!!?」

「伊達に10年旅はしてないんですよ、自分を偽り、相手を惑わせる術には多少の心得がありましてね……」

「(こ、これ深入りしたらマズい奴だね多分……)」

 

リーグで好成績を残したりチャンピオンリーグに上がったりした事もあり、ラビは度々そういうのに追われた事があるのでそれを撒いたり対策に余念がなかった。特に音声の録音などは手っ取り早く出来るので常套手段である。

 

「でもさ、ラビ氏ってずっと旅してたんだよね」

「ええまあ」

「それだけの腕前があるんならそのまま続けてサトシさんみたいな生き方もあったんじゃない?」

「ない、と断言は出来ないでしょうね」

 

だけど自分はこの生き方に後悔はない、惰性で続けていた旅を打ち切れたのはいい切っ掛けだった。まあ代わりに出掛けづらくはなってしまったがそれはそれだ。

 

「だけどまあこれでいいと思ってますよ」

「そっかぁ……」

「随分と変な事を聞きますね、芸人へ本格的にジョブチェンジするんですか?」

「実は大手の事務所から連絡が来てコメディアン路線もいいかなぁってンな訳あるかぁい!!」

 

だからそういう所があるからいけないのでは……と思っているとナンジャモがあっそうだと呟いた。

 

「実はドット氏から連絡来たんだよね。なんか皆一旦こっちに戻って来るんだって、それでラビ氏になんかお願いがあるんだってさ」

「私に、ですか。しかもドットさんから……何やら面倒事の香りがするなぁ……ライジングボルテッカーズとしてのお願いだろうからなぁ」

「あ~……なんかそれっぽいよね」

 

今度は一体何の用なんだろうか、資金提供なら連絡してくれば融資はしてやるのだが……直接という事は何かしら用事があるという事だろう。バトル、テラスタル研修、黒いレックウザ関連か……

 

「まあ何があっても対応するだけですけどね」

「おお~頼もしいねラビ氏」

「人生経験なら負けませんから。ロケット団だけじゃなくてギンガ団やらとも一戦やらかしたし、今でもポケモンハンター共とやりあってますし伝説のポケモンとの遭遇だって負けませんから」

「うん、だから普通のイラストレーターって言い訳が通じないんだよ?」

「自覚してるからやめてください」

 

ダイケンキが自分の肩に手を置いて諦めろ、と言いたげに視線を投げかけてくる。それと同時にバドレックスもやって来るのだが……。

 

「大丈夫分かるから。相棒、真実だとしても言っていい事と悪い事があんだぞ」

「ケェン、ダァインキ」

「うるせぇ、テメェはテメェでどうなんだよバクフーンとは」

「ケ、ケェンッ!!?」

「俺とサザレの事をいつまでもいじくれると思うなよ相棒」

 

「ねぇバド氏、本当にラビ氏ってダイケンキの言葉分かってるの?」

「ウム、完全に理解しておるな……言葉は分からなくても相手の目、動き、言葉の強弱やら全てを総合して予測している、と思うのである……恐らくほぼ無意識的に」

「極めると此処までになるのかぁ……バド氏も大変だね」

「いやいやいや、此処は酷くいい所であるぞ」

 

と、さりげなくバドレックスと一緒にお茶を飲むナンジャモであった。

 

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。今回のゲストは此方」

「貴方の目玉をエレキネット!!ナニモンナンジャ?ナンジャモです!!今回はラビ氏とのコラボをお送りするぞ~!!」

「今回紹介するのは、とととと……こちらです」

「ホ"ホ"ホ"ッッ……」

「ヨルノズクです」

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