週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:バトル、ラビ&ドット

六英雄からの希望で力試しの代役を務める事になったラビ、形式としては一対一のバトルをそれぞれリコ、ロイ、ドットと行う事となる。オリーヴァ、ファイヤー、ラプラスとのバトル、六英雄出ないだけ気が楽……なんてことはなく三人は尋常じゃない程に緊張していた。

 

「まさかラビさんとバトルする事になるなんて……」

「か、勝てるかなぁ……」

「ふ、二人はまだいいでしょ経験あるんだから……ああいや僕もあったね……ははっ……」

 

だが自分たちが前に進むには挑むしかない、自分たちがこれから先にいるであろう六英雄に出会う為にも、エクスプローラーズと戦うために自分達には力という物が必要なのである。

 

「さて、最初は誰から来るか」

 

普段の物腰柔らかで丁寧語を常とするイラストレーターラビはそこにはいない。ポケモンリーグチャンピオンにすら一目置かれるトレーナーであるラビがそこにいる。それに向かおうとするのは―――ドットであった。

 

「僕から相手だ!!僕の相手は、このっ!!ウェルカモです!!」

「ウェェルモッ!!」

「ならば、相手はラプラス」

「クゥウウンッ!!」

 

ボールから繰り出されたラプラス、繰り出された先は普段使われているスタンダードフィールドとは違った水に満たされたフィールド、水タイプの為に特化したフィールド。水タイプも多いので運動不足やらを解消する為に掘削班が頑張ってくれた自慢のフィールドである。

 

「審判は私、サザレが務めるよ。それじゃあ二人とも、準備は良いね。それじゃ―――バトル、開始!!」

「先手必勝だ、ウェルカモ水鉄砲!!」

「ルロロロロロ!!!」

 

勢いよく噴射された水鉄砲がラプラスへと向かう、だがラプラスは全く回避するそぶりも見せずラビも動こうとしない。頭からそれを浴びるのだが……タイプの関係もある為か全くダメージはないように見える。

 

「やっぱり、効かないか……なら、ステップを刻みながら叩く!!」

 

此処は接近戦しかないと、ウェルカモに叩くを指示。華麗なステップを踏み、左右へ大きく動きながら迫ってくるが、ラプラスの瞳はブレる事無く真っ直ぐウェルカモを捉え続けている。そのままジャンプからの一撃がラプラスの頬を捉えるが―――ギョロリとその瞳が大きく動く。

 

「引きずり込め、ダイビング」

「クォォンッ!!」

 

その巨体が軽く浮き上がる、そのまま圧し掛かるようにしながらもウェルカモの脚を咥えて潜水を開始する。

 

「ウェ、ウェルカモ!!」

 

幸いウェルカモは泳ぐことも得意とするポケモン、水中戦も問題なく出来るが……問題はドット。激しく動くラプラスに拘束されて動けないウェルカモに対してどのような指示をすべきか一瞬悩んでしまった。

 

「飛ばせ、ハイパーボイス」

「クオオオオオオオオオオオオオッ!!!!」

 

水中での爆音、捉えられていたウェルカモは全く避ける事も出来ずに水中から吹き飛ばされるように直撃。浮島のような足場へと打ち上げられた、既にダメージも多いのも窺い知れる。

 

「ウェルカモまだいける!?」

「クゥゥゥゥゥッ、ルンモッ!!!」

「崩せ、ドリルライナー」

 

未だ潜水し続けていたラプラス、それは直ぐにウェルカモが乗っている足場の真下に移動、そして高速回転ながら角を思いっきり突き刺し、その回転と自らの質力と速度を使って足場を一瞬で粉砕してしまった。

 

「カ、カモォ!?」

「怯んじゃ駄目だウェルカモ、相手が近づいてきてくれてるんだ、けたぐり!!」

「(そう、それが正解)」

 

ウェルカモは即座に体勢を整えながらもラプラスへと蹴りを炸裂させた、回転中でラプラスの視界は利かないので正しい選択、流石のラプラスも苦悶の表情を浮かべつつも水へとダイブ、ウェルカモは別の足場へと着地する。

 

「いいぞウェルカモ、次も狙うぞ!!」

「ウェェルッ!!」

「サイコキネシス、閉じ込めろ」

「閉じ!?」「「込めろ!?」」

 

思わずリコ達も言葉を続けてしまった。水中のラプラスは狙いを定めたサメハダーが獲物の周囲を回るような軌道を描きながら泳ぎ続けている、ウェルカモは最大限の警戒をしている中でそれは起こった。突如として足場周辺の水が一気に隆起した。大地のように隆起した水は分厚い壁となってウェルカモを取り囲んでいく。

 

「ジャンプだウェルカモ、脱出だ!!」

「カァモッ!!」

 

跳びあがるウェルカモ、ステップでも生かされる強靭なジャンプ力で水の壁を乗り越えようとした時に悲鳴染みた声を上げた。

 

「ダメ、罠だよドット!!」

「罠って、しまった!?」

「10万ボルトだ」

「クゥゥゥゥンラァァァァァ!!!!」

 

全身から電気を発生させ、それを角へと収束させて一気に放出したラプラスの10万ボルトは真っ直ぐ跳びあがったウェルカモを正確に打ち抜いた。電気タイプの技は効果抜群、それを浴び続けたウェルカモはゆっくりと足場へと墜落し、その瞳を完全に回していた。

 

「ウェルカモ戦闘不能!!ラプラスの勝ち!!」

「お疲れラプラス、良い10万ボルトだったぞ」

「クゥゥ~ンッ♪」

 

ラプラスは甘え切った声でラビへと甘える、その姿と先程のバトルの強さの激しいギャップを感じるが、ドットはウェルカモを労うのであった。

 

「有難うウェルカモ、良いバトルだったよ。水中戦の練習とかももっとしないとダメだね」

「カァモ……」

「うん、そうだね。頑張ろう、ゆっくり休んでね」

 

ボールへと戻しながらもリコ達の元へと歩んでいくドットだが、その姿に六英雄のラプラスは何処か満足気な笑みを浮かべていた。自分たちの選択は間違っていなかった、そして彼らはまだまだ強くなれるという確信があった。

 

「次は僕とアチゲータだ!!」

「ならば、此方はガラルファイヤーだ。言っておくがロイ、お前が一番きついかもしれないという事を理解しろ、生憎……俺のファイヤーは凶暴だ」

「ギャアアアアアアアアアアアアッ!!!!」

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