週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ?:担任の……成長?

「アシレーヌお願い出来るか?」

「きゅんぬ……?」

「悪かったって……今度埋め合わせすっから」

「きゅうんぬ」

 

ブライアの調査の補佐をしているラビとサザレ、ラビはラビで手持ちを入れ替えておりその内の一体であるアシレーヌにてらす池の奥深くまで機材の一部をセットする事を依頼している。アシレーヌ的にはこんな事をさせる為に私を呼んだのか?とジト目で見られたが、何とか了承して貰う事が出来た。本当に我ながら自分のポケモンは癖が強い。

 

「ンで如何なんだブライア先生」

「ふ~ん……何かしら変化があるかと思ったんだが、以前計測したのと全く数値が変わっていないなぁ……ハッキリ言ってちょっと悪い意味で予想外だ。あんな事があったんだから何かしらあっても可笑しくはない、だが全くない。というよりも……これを見て、これが以前取ったデータだ」

 

見せてくれたデータには以前取った物が表示されているのだが……その数値が寸分違わず同じ数値を示していた。

 

「同じ数値って事はあるんじゃねぇの?」

「無くは無いが……此処には野生のポケモンも生活していればこの水を生活用水として使っているキタカミの里の皆様方もいる事を踏まえるとそれは考えにくいんだ。こっちを見てくれ、これは1週間毎日取ったデータ」

「……全部違うな」

「だろう?本来はこのように小さな数値だとしても変動はあるんだ」

 

ブライアが言いたいのは自分が過去に取ったデータと全く同じ数値、まるで時間がその日に巻き戻ったかのような……という事。ラビ的にはそんなことが出来るのはディアルガくらいだと思うのだが……ヒスイを一時的に繋げた影響が出ているのかもしれない。

 

「と言ってもない訳ではない、つまり数億分の一を偶然引き当ててしまったって事もあるって訳でしょ。宝くじで使えなくて残念でしたね」

「やめて、こう見えて私そういうこと気にするんだぞ……これがリアルラックは消耗品と言ってた生徒の言葉の意味か……意図しない且つこんな消耗は嫌だぞ!?」

「俺だっていやだよ」

 

無駄急所とかね。

 

「ぐぬぬぬぬっもしも数億分の一が本当だとしたらポケットモンスター宝くじで一体どれ程の……!!以前の6等ではなく4等が当たってたかもしれない……!!」

「買ってるのか、そこはせめて倍の3等とか行こうよ」

「何と言うか意外に愉快な人なんだねブライア先生って」

 

こっそりと写真を撮るサザレの先には数億分の一という確率を引いてしまった自分への後悔とこれが発揮されていた場合のあれこれを言い始めるブライアの姿がある。そう、割と彼女は愉快な人間なのだ、妙な所でみみっちいし。

 

「そう言えばブライア先生、ゼイユちゃんに護衛お願いしてるんじゃありませんでしたっけ。スマホとかで連絡しました?」

「もちろんこれでも私は教師なのだからね、教え子に連絡くらい……り、履歴にない、というかゼイユ君から大量の着信が……」

「はよ出ろ」

 

この後、漸く繋がったゼイユから怒りのハイパーボイスでの抗議が行われ、ブライアは必死に頭を下げて謝罪を行うのであった。更にリコ達を連れてきたゼイユに顔を突き合わせて更に説教を受けるのであった。

 

「ほんと信じらんない!!最近はいい先生になって来たと思ってたのにこれなんだから!!」

「いや本当にすいませんでした……なんとお詫びしたらいいのか……」

「ああもうっ!!だから反省してるのは良いけどそうやって生徒相手に頭をそんな下げてどうすんのって言ってんじゃん!!」

 

「ゼ、ゼイユさん強い……」

「リコ達もこのくらい強く出ていいんだぞ、主にこの説明不足の似非博士に」

「うぉい誰が似非だ!?俺はちゃんと博士号とってるっつうの!!」

「取ってるなら何で当然の連絡とか情報共有が出来てないんですかねぇ……?」

 

漸くやって来たリコ達と話をしつつ説教が終わるのを待っていると漸く彼女らの本題であるテラパゴスについて尋ねる、ブライアはラビのテラパゴス以外のテラパゴスに酷く興味を惹かれている様子ではあるが……

 

「ほらテラパゴス、ちょっとお口を開けてくれるかい?ほらこうやってだ、あ~」

「パゴ~」

「そうそう偉い偉い……フムフム、ラビのテラパゴスと目立った差異はないな」

 

あのブライア先生がポケモンの事を第一にして、自分の欲を抑えて静かに見ている事がラビには信じられなかった。まあ自分のそれは学生時代のそれが余りにも強く焼き付いているからなのだが……本当に変わったんだなぁと思ってしまう。

 

「生憎私もテラパゴスの事は研究中でね、ラビのテラパゴス頼りといった所なんだ。しかし、君のペンダントになっていたこのテラパゴス君の事を踏まえるとルシアスという人物もテラパゴス君に出会っていると仮定してもいいと思う。その六英雄というのもテラパゴスとの関連性は恐らく極めて高い」

「やはり、先生もそう思いますか」

「うむ。そして君達が探しているという件の六英雄だが……サザレ君、君が撮ったというあれを」

「はいはい、これですね」

 

サザレによって撮られた写真、そこにはヒスイのダイケンキとの激しい剣戟の一瞬を切り取った物がある。

 

「バサギリ!!それにこっちはダイケンキ!!?」

「おいラビもしかしてお前の……」

「残念ながら外れだ。俺もその写真があったからお前らのキタカミ入りに同行したんだよ、旅費浮かせるために」

「うぉい!!」

「そうだラビ、君の配信を見せて貰う事は出来るかい?」

「すげぇ雑な振りだけは変わらんなアンタ」

 

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。本日ご紹介するポケモンさんは此方」

「―――……ルッチャブァ」

「ルチャブルさんです」

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