「それでですね、アオイとハルトもうチャンプルジムをクリアしちゃったんですよ!!いやぁホントに凄いですよね」
「随分と早いですねぇ……彼らの成長速度には目を見張る物がありますね」
こうしてネモと話すのも慣れた物だ、ネモの家の裏にあるバトルコートでの会話もこれで一体何度目になったの事か……まあそんな事は気にならなくなっている自分がいるのだが。
「それでは次は」
「距離で言えばベイクシティのリップさんだけど、レベル的な意味で言えばフリッジシティのライムさんになるかなぁ」
となると次はゴーストかエスパータイプになるという訳か。何方も一筋縄ではいかないタイプだ、ゲームと違ってゴーストとエスパーのポケモンは極めてトリッキーな性質を併せ持っている。特にゴーストなんて自在に障害物を通り抜けるし搦め手だって大得意。
「それなら次回の配信はエスパータイプ辺りにしましょうか」
「ええっ?!どんなポケモンなんですか!?教えてくださいバトルしてください!!」
「そういうと思ってましたよ、まあ流石に今は連れてませんけど私のゴーストタイプの主力ならいますので、そちらで相手をしてあげましょう」
「やった~!!!」
「いや今回は私はゴーストで統一しますか」
「じゃあ6対6!?」
「3対3です」
「それでもやった~!!!」
扱いやすいのかそれとも面倒くさいのか最近いまいちわからなくなってきた。というか最近はネモもかなりガチで此方の戦力を分析しつつパーティメンバーの構築を変えて来てるのでタイプ統一のフルメンバーで勝つのは真面目にキツい。まあそれでも勝つ為に努力はするつもりだが。
「それでは先鋒はこの方ですよ、GOゴルーグ!!」
「ルグッ!!」
「それならこっちはヌメルゴン!!」
「メンゴッ!!」
尚、2-0で勝った。
「それでも一匹持ってくネモさんって何なんですか、しかも持って行ったの私の準ガチメンバーの一角なんですけど」
「でもゴルーグにかなり荒らされた~……ゴルーグがあんなに俊敏に空を飛び回れるなんて知らなかったよぉ~」
「私のゴルーグさんはその気になれば鳥ポケモンとガチドッグファイトしますからね」
「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。本日ご紹介するポケモンさんは此方」
「サナァ」
「サーナイトさんです、あの、サーナイトさん私の頭撫でないでください」
「サナッ♪」
| ・お~サーナイトだ!! ・なんて御綺麗な…… ・お美しい…… ・結婚してくれ ・帰れポケナー ・オスの可能性もあるだろ ・何か問題でも? ・というか今度は撫でられてるよ。 |
|---|
「サーナイトさんはエスパーとフェアリータイプの複合タイプです。エスパータイプらしくサイコパワーが強く、そのサイコパワーで身体を支えていて重力も感じていないみたいです。一応歩く事はしますけど高速で動く時は空中浮遊で動きます。尚、特性は浮遊ではないです」
| ・ポケモンあるある、浮いてるのに浮遊じゃない。 ・マジでそれな。 ・どれだけ騙された事か…… ・というか、サーナイトさんなんで主抱きしめてんの? ・こういうのなんて言うんだっけ?あすなろ抱き? ・あれ男と女逆だろ ・つまり、主は女でサーナイトさんはオスだった!? ・何それ捗る。 ・というかまたメガストーン持ちかよ!? |
|---|
「違います。私が男でサーナイトさんはメス、女性です。サーナイトさんの分類はほうようポケモン、これは包容力の事でも抱擁の事でもあるとも言われていますね。それ故なのか分かりませんが、私のサーナイトさんは私を良く抱きしめるんです、ラルトスの時は逆に私が抱きしめていたのにいつの間にか逆転してましたよ。はい、メガストーン持ちですよ。苦労してゲットしました。」
| ・包容力、つまり、バブみ……!! ・病人多くね? ・サーナイトとかいう人気ポケだししょうがねぇ。 ・アキラメロン。 |
|---|
「さて、実はサーナイトさんは進化系列を含めて野生での生態がよく分かっていないポケモンさんでもあるんです。ラルトスさんの時は明るい感情を察知すると人間に近寄って来ると言われ、キルリアさんの時は明るい感情からサイコパワーのエネルギーを得る、そしてサーナイトさんの時は多くの感情を浴びて信頼を築き上げたトレーナーの元で進化しこれまでの恩返しとしてパートナーを命懸けで守ると言われていますので人間社会に適応した進化を遂げたポケモンさんと言えます」
| ・へぇ~そんな感じなのか ・でもなんかストーリーを感じさせるな。 ・最初は弱かったあの子が何時の間にか強くなって今度は守る側へ…… ・なんかもう一本アニメ出来そうなぐらいのストーリーあるな ・っつうかサーナイト主役の作品あるしな。 ・ああ、オバサナ? ・お前は雷パンチで殺す |
|---|
「このように心が通じ合ったトレーナーの為ならば命を投げ出すのは正しく、貴方の騎士という名前に相応しいかもしれませんね。因みにサーナイトさんがガチでその気になったらサイコパワーを一点に凝縮圧縮させて超小型のブラックホールが出来ちゃうのでそういう事態にはならないでくださいね?」
| ・ブラックホール!!? ・こわっ?!いやこわ!!? ・それ守る気ある!!? ・寧ろ守るべき相手が死に掛けてるから、どうせなら私も一緒に貴方と……なのかもしれん ・ただのヤンデレだぁ!! |
|---|
「私も一回……ああいやなんでもありませんサーナイトさんがブラックホールを作ろうとして周囲一帯がとんでもねぇ事になった事なんて知りません覚えてません、ね~サーナイトさん♪」
「サ~ナ♪」
| ・何があったぁ!? ・いやマジで何があったんだよ!!? ・サーナイトがマジでそれやろうとするってとんでもねぇ事態だぞ!? ・何誤魔化してんだ!!? |
|---|
「ふむ、状況がよろしくない。サーナイトさん、カメラに向かって天使の投げキッス!!」
「サ~……ナッ♡」
| ・あっダメ ・しゅき。 ・許しました。 ・惚れました。 ・結婚したい。 ・それは反則だろwww |
|---|
「さて、サーナイトさんは技の分野でも極めて優れています。サイコキネシスやサイコショック、ムーンフォースにマジカルシャイン、タイプ一致でも相当な選択肢があるのにこれらに加えて10万ボルトにマジカルフレイム、シャドーボールにエナジーボールなども出来ます。加えてサポートでもその豊富さは凄いです、攻撃もサポートもなんでも御座れです。普通に戦っているだけでは器用貧乏になってしまうかもしれませんが、トレーナーの裁量次第で強くも弱くもなる、信頼が大事と言えるポケモンさんです。私は瞑想から特殊技で攻めたりするのが多いですかね、特に特殊技のレパートリーが多いのでどんな相手にも対応出来るのも強みです」
| ・マジで色々出来るなぁ……。 ・出来過ぎて困るわ。 ・これは特化させるべきか、万能を目指すかで確かに悩む。 ・活かすも殺すもトレーナー次第か……。 |
|---|
「加えてサーナイトさんの特性は自身の状態異常を相手へと移すシンクロ、相手の特性と同じものになるトレース、夢特性はダブルバトルなどで味方からの攻撃でダメージを受けないテレパシー。全てがトレーナーの腕が試されると言っても良い物ばかりです。サーナイトさんが向けてくれる信頼に応える為に此方も頑張られなければいけないのです。トレーナーにも一定のレベルを要求しますが、サーナイトさんに必要なのは信頼です。心を通じ合ったからこそ出会えるポケモンさん、貴方も出会ってみませんか?」
配信を切ってもサーナイトは自分を抱きしめ続ける、自分がラルトスの頃にしていた事を真似ているつもりなのだろう。泣き虫で良く自分のベッドに潜り込んできていたラルトス、それがいつの間にか大きくなってサーナイトへと進化した……感慨深い話だ。
「って、あらららら?」
感慨に耽っているとサーナイトによってベッドへと運ばれてしまった。そしてベッドの上へと座わらされるとごく当たり前のように隣に座って来て、ニコニコ笑顔で圧を掛けられる。
「お昼寝したいと」
「サナ♪」
「はぁ~……なんか最近昼寝してばっかりな気がする」