「交渉したきゃせめてテメェで来い赤アフロ」
「メタグロス、コメットパンチ!!」
「メタアアアア!!!」
「受け止めてから一本背負い!!」
「きゅうううんぬぅんっ!!!」
「メ、メッタァァァァッ!!?」
「何ぃっ!?」
| ・うっそぉっ!!? ・アシレーヌがメタグロスを背負い投げしたぁ!? ・投げれるもんだっけメタグロス!? ・トウキ:い、いや一部の格闘タイプならまだしも、フェアリーな上に水タイプで特殊の方が強いアシレーヌがそれをやるなんてことは難しい筈だ!!しかも重力が発動していて更なる重さがある状態でなんて見事な一本背負い!! ・ミクリ:滝から流れ落ちた流水が水面に落ちた雫のようになんて美しい一連の所作!! ・ダイゴ:驚いたね、しかもコメットパンチを確りと受け止めたうえでこれをやってる、受け流して勢いを利用するならまだ分かる、だけど…… ・センリ:信じられない、相手のパワーを完全に受け止めたうえで自らの腕力のみで…… |
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「メタグロス体勢を立て直せ!!サイコキネシス!!」
「アクアテール!!」
引っ繰り返った状態でサイコパワーを放出し地面を隆起させて攻撃してくるが、アシレーヌは地面を滑るかのように移動、無数の棘のような岩を通り抜けているのかと錯覚するような華麗な動きで懐に入り込む、渾身のアクアテールを叩き付ける、がそれは異常なまでの破壊力を秘めているのかアシレーヌがそのまま一回転をするとメタグロスを地面ごと抉り取り空中へと晒した。
「なんてパワーをしてるんだ、アームハンマー!!」
「ムーンインパクトォ!!」
| ・えっなにそれ ・何その新技!? ・えっいやムーンフォースじゃ――― ・いやいやいやいやいや!!? ・キバナ:そういう技じゃねぇからそれ!!? |
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アームハンマーを振り被って来るメタグロスに対してアシレーヌは右の手にムーンフォースを集中させた、シンジは打ち出すには間に合わないと思ったがアシレーヌはそんな無粋な事はしなかった。何故ならばムーンフォースを纏わせた手をそのままアームハンマーへと突き出したのだ。流石のメタグロスも驚愕に目を見開いた。このメタグロス、サトシともバトル経験がある程に実力と信頼を寄せている個体、だがアシレーヌが殴り掛かって来るなんて考えた事もなかった。
「アクアブレイクッ!!」
「きゅうううううあらぁぁぁ!!!!」
歌姫に相応しい甲高く美しい声とは裏腹に力強く重々しい拳の一撃がメタグロスの頭部へと炸裂した。スーパーコンピューター並の頭脳を誇るメタグロスの頭も混乱してしまう程の一撃、地面に叩き落されると再びムーンサルトアクアテールで空中へと誘った。
| ・カスミ:……あれ、アシレーヌって格闘タイプだっけ? ・サトシ:いや、水フェアリーな筈…… ・タケシ:その筈なんだけど…… ・すっげぇなあのアシレーヌ、水タイプなのに空中にいる時間がすげぇ長い。 ・いやうん、技によって浮くのもあるからそれなら難しくないよ? ・あれ、完全にフィジカルでやってるよね? ・もう笑うしかねぇよこんなん |
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「メ、メタァァ……!?」
「(ここまで上下に振られると方向感覚に狂いが……メタグロス程のポケモンにそれが起きるなんて事が……)止むを得まい、メタグロス大爆発―――」
「アシレーヌ、メタグロスをバルーンで包め!!」
「れえええええええええぬぅぅぅっ♪」
もうメタグロスの強みを生かす事は無理だと判断して、なんとかあのアシレーヌに一矢報いる為に大爆発を指示。がそれよりも早くラビはアシレーヌにメタグロスを泡で包むように指示。それを受けてアシレーヌはメタグロスを二重の泡で完全に包み込んでしまった。そのままメタグロスは大爆発を発動、一陣の爆風と閃光が周囲を包み込んだ。
「……こんな事が起きるのか」
シンジは無意識にそんな言葉を口走っていた、自然に口からまろび出ていた。そこには確かにダメージを負っているがまだまだ余力があると言わんばかりに身体の汚れを払いつつ、水を出して落としているアシレーヌの姿がそこにあった。
「何とか間に合ったなぁ……上手くいって何より」
「何を……」
「メタグロスの周囲に泡による障壁を二重に展開して衝撃を緩和して加害範囲を大幅に抑えた。アシレーヌのバルーンは強力でね、特別に割れないのを二つばかり使ったのさ」
アシレーヌがバルーンを使って戦うのは有名な話だ、割れないバルーンを足場に割れやすい物を相手にぶつけてダメージを与えるのがアシレーヌの得意技とは聞くが……それで大爆発を抑え込んだ……?どうやったらそんな発想に思い至るんだ……シンジは目の前のトレーナーの頭の回転力の高さに末恐ろしさすら感じた。
「まだいけるかアシレーヌ」
「きゅうぅぬ?」
胸に手を当てながらポーズを取り、誰に物を言っているのか理解しているのかしら?といわんばかりのドヤ顔、この程度で動けなくなる程軟な鍛え方をしていると思われるのは心外ですわと不敵に笑っているアシレーヌにつられて笑う。
「……それだけの強さと戦術、ポケモンとの連携が出来ている、成程四天王が執着するのも理解出来る……俺も貴方とはPWCSで戦いたくなった、という気持ちが出てしまいます」
「思うだけにしてくれると有難いです、生憎私も社会人としての仕事がありますから」
「そうですね……余計な事を言いました、申し訳ありません」
「で、続けます?」
「勿論―――行くぞ、エレキブルバトルスタンバイぃ!!」
「エレキブルルルルルルルルッ!!!!」
登場したのはエレキブル、だがボールから出た瞬間にエレキブルはその身に膨大な電気を纏わせていた。着地と同時に地面が焼ける程の電力が迸っている、その身にステルスロック、まきびし、毒びしが襲うがそれを苦にもしていない。それを見たアシレーヌはドヤ顔をしながらも面白そうなお相手じゃないとやる気満々だった。
「お前、仮にも相手電気タイプだぞ、少しは自重しとけ」
「きゅうううんぬ?」
「分かった分かった、後で喉のケアと毛並みのチェックはちゃんとやらせて頂きます」
「きゅうん」
交渉が成立したと言わんばかりにアシレーヌは自主的にボールへと戻っていく。シンジはそれを見ても何とも思わない、どんな相手でもエレキブルと叩き潰すという気持ちしかない。
「なら―――俺はこいつで勝負をさせて貰うよ、シンジ勝ってみろ!!」
「!!」
「GOゴウカザル!!!」
「ゴゥガァァァ!!!」
| ・おおおっゴウカザルだぁ!!? ・なんだよあのシンオウリーグの再現かよ!? ・オーバ:なんだゴウカザル持ってたのかよ!?というかでけぇな!? ・サトシ:すげぇ立派なゴウカザルだ、腕の太さ凄いなぁ ・シロナ:しかも、何かしら不思議と凄い威圧感を感じるわ ・ダイゴ:なんだろうか、目力の影響かな……。 |
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ラビが繰り出したのは普通のゴウカザルよりも大きなゴウカザル、その瞳は頭に灯している炎が如く赤く光っているようにも見える。ゴウカザルの姿にエレキブルのボルテージも上がっていく、それはシンジも同じなのか口角が上がっているのが分かる。矢張り、彼にとってこのカードは色んな意味で気が引き締まるのだろう。
「ゴウカザル!!」「エレキブル!!」
「火炎放射!!」「雷ぃ!!」
「ゥゥゥゥゥゥゥゥウウウウギャアアアアアア!!!」「レキブルァァァァァァ!!!」