あとフラエッテ、お前XYだと深窓の令嬢みたいな感じだったのに……従軍経験ありの肝っ玉姐さんみたいになっててもう言葉失って笑ってまた失ったよ。ンで泣いたよ。
「はいという訳で注意事項は以上ですのでこれらの事を確りと頭の中に置いた上で指示には絶対に従ってくださいでないと最悪の場合死にますのでその辺気を付けてくださいそれでは行きますか」
「うん、ラビ取り敢えず棒読みやめようか」
レッド&コライドンVSシロナ&ミライドンというエキシビションマッチが終わった所で改めて注意事項の説明やらをしたラビはなんというかやる気を失ったケッキングのような感じで極力パワーを使いたくないと言わんばかりの超棒読み、棒読み過ぎて逆にどうやって出してんだと言いたくなるような感じだった。
「はぁぁぁ~……ったくこれからエリアゼロの護衛役をやるってのに妙に力が抜けていけねぇや……さて、ダイケンキ、オノノクス、クレベース!!」
外に出ると同時に繰り出したラビのポケモン達、このエリアゼロ経験があり実力も確かなメンバーを今回厳選してきている。特にクレベースはパラドックスポケモン6連戦時の根性を評価して1軍入りになった、なお落ちたのはゴウカザル。
「オノノクス前衛」
「ノクス」
「ダイケンキは中央」
「ケン」
「クレベース、お前は最後方だ」
「ベッス」
「んで最後にっと!!」
全員のポジショニングを決めると最後にラビはこっそりととあるポケモンを出した、それはラティオスだった。
「おおっこれは―――前から思っていたが君は本当に良くもまあこれだけ珍しいポケモン達を揃えたもんだなぁ……」
「禁則事項です、というかそれなら伝説のポケモンを寄せるおやつを配るおっさんをなんとかしたらどうですか。レビのブリザポスもその人から貰ったおやつが原因っつってましたよ」
途中で口を塞いで大声を出さないようにしつつもブライアは呆れたような顔で言った。それは自覚している部分もあるがそのお陰で此処では安全性が高まるのだから勘弁してくれ、と言いながらもラティオスに指示を出す。
「お前は空中を頼む、何かあったら即座に俺に知らせろ。いいな」
「クオオオン」
そういうとラティオスは勢い良く飛び上がった、と思った瞬間にその姿が掻き消えて姿が完全に見えなくなってしまった。リコ達は必死に目を凝らすが捉える事は出来ない、と思っていたら目の前の風景が一瞬ブレてそこでラティオスが笑っていた。ラビがおい、というと改めて空へと跳び上がっていった。
「そういえばラティオスやラティアスは透明になる能力があるって聞いたな」
「透明になってる訳じゃない、正確に言えば身体の毛が光を屈折させて彼らの位置を覚らせなくしてるんだ。だから体温や匂いで相手を感知する相手にはこれは通じない」
「そうか、光学迷彩のラティオスによる空中警戒……これなら滅多に気付かれない!!」
「まあ流石にアーマーガアにするべきかは迷ったけどね、あいつはあいつで実力も確かだし我慢さえしてくれればこういう事もしてくれるからな―――だがそういう事はあっちゃならないのが今回の仕事だからな」
その言葉と共にラビは更にもう一匹、ゴーゴートを繰り出してその背中に跨った。ゴーゴートはちゃんと握るつもりはあるのかと言わんばかりの目を向けて来るがラビの目を見て、そうかならよいと視線を直した。
「一度一回りしてくる、ダイケンキ任せるぞ」
「ケン」
「頼むぞゴーゴート!!」
「ゴトッ……!!」
角を握った瞬間、ゴーゴートは一気に駆け出して行った。その先には今にも崩れ落ちそうな程にボロボロな崖、思わずリコは悲鳴を上げた。
「あっ危ない!!ニャ、ニャローテ!!」
「心配要らないよ」
大急ぎでニャローテに指示を出そうとしたリコだが、ブライアの言葉の真意を理解する前にそれを目にする事となった。人一人、いや小型のポケモン一匹程度の体重で崩壊してしまうほどに脆くなっていた崖、それを強く踏みしめながら跳躍したゴーゴートはそのまま岩肌を駆け抜けていく。垂直ではないものの、傾斜がきつすぎて到底歩くどころか立つ事も困難な筈の場所を走り抜けていく光景は最早芸術にすら映る。
「え、えええっ……だって崩れかけだったじゃんか……」
「カモ?……カモ、ウェエルルルッ!?」
「大丈夫ウェルカモ!?」
本当は見た目ほど脆くないのではないか?とウェルカモが確かめようと片足を置いてみるのだが、物の見事に大崩落。ドットが咄嗟に手を引っ張ってウェルカモは事なきを得た。
「でも、どうして……」
「ゴーゴートっていうのは山間部に生息するポケモンだからな、こういう足場の悪い切り立った断崖とかは寧ろ絶好の場所ではある。だけどあのゴーゴートはそれだけじゃ説明が付かない、体重移動やら色々言えることはあるけど……あいつにとっては自分が通る所が道だから、ってのはラビから聞いた事がある。それ位傲慢って意味で言ったと思うんだけどなぁ……」
極めて傲慢で自分気質なスーパー気性難、だが実力は極めて高いとラビは配信で言っていた。それが事実であったと示すかのように、エリアゼロを駆け抜けるその姿は酷く優美。
「それとラビも今回の件でかなり気を張っているんだ、何せ今までが今までだったせいで信頼のない私に加えて、君達が一緒なんだからね」
「前回、って事はラビはその時も護衛をしてたんですよね?」
「だがその時は面子が面子だった。他にはレッドさんやシロナさんにサトシさん、それにオレンジアカデミーのチャンピオンクラスで今はブルーベリー学園に交換留学中のアオイ君とハルト君の二人だ、これだけ居て確実な安全という物が確保できていたんだ」
その言葉に思わず全員が言葉に詰まった。そこまでの面子を揃える事の意味、エリアゼロの絶対的な危険性だけではない、パラドックスポケモンを踏まえた命の危機に確実な対処を行えるレベルだったからである。
「だが今回彼らはいない、実質的に私たちの命を預かってくれているのは彼だ。素直な事を言えば彼が護衛を引き受けてくれることに驚いているさ、彼は現実主義者のロマンチスト、ポケモンバトルは計算式と言いながらも人とポケモンの絆を信じている。此処に居る彼らならば私たちを確実に守ってくれると信じている」
フリードは改めて周囲を見る。自分達を行く道を切り開くのは攻撃力に自信があるオノノクス、後衛には絶対的な防御力のクレベース、頭上には姿を隠しながら文字通りの天の目となって警戒をして異常をテレパシーで伝達出来るラティオス、そして中央にそれらを統率するラビの最強最高の相棒のダイケンキ。普通に考えてこれで危険になるのが難しい、寧ろ一番危険なのは……
「ゴーゴートのみを連れてるラビか……俺も確りしなくちゃな、リザードン、キャップ、お前達も頼むぞ」
「グウォオオン」
「ビィカァ」
任せとけと不敵に笑うキャップと応と答えるリザードン。俺もちゃんとした大人だ、子供達を守る盾位にはならなければ……
「それじゃあみんな、気を引き締めて行くぞ。ゼロダイブ……開始だ」
『はいっ!!』
「さあ兎も角元気を出して行こう」
ラビの過去編に需要はありますか?
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あり
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ない
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さっさと次書け