週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ?:レジェンドオブ……?

各地方にはそれぞれその地域に根差した伝説という物がある。カントーでは伝説の三鳥、ジョウトでは虹と銀の伝説、ホウエンでは陸と海と空の伝説、シンオウでは創世シンオウ神話が……自分の生まれ、地元のイッシュ地方にもそれはある。それが英雄の神話たるイッシュ神話だ、他地方とはやや趣が異なるという印象を持ったものも多い。

 

 

一匹のドラゴンポケモンが双子の英雄と共に新しい国を造り、人とポケモンは幸せな日々を過ごしていた。しかし、ある日双子の英雄は真実を求める兄と理想を求める弟に別れ、どちらが正しいかを決めるべく争いを始めた。双子と共に国を興し過ごしてきたドラゴンポケモンはその身体を分かち、真実を追い求める兄には白きドラゴンレシラム、理想を追い求める弟には黒きドラゴンゼクロムが味方に付いた。

しかし、元は一つの身であったドラゴンの力は何方が勝つとも負けるともいえぬような泥沼へと落ちて行った。そして次第に疲れ切った双子の英雄はどちらかだけが正しいのではない……そう互いに呟き、争いは終わりを告げたという。

だが、その双子の子供たちが再び争いになった時、レシラムとゼクロムは炎と稲妻でイッシュを灰燼に帰し姿を隠した……。

 

 

それがイッシュに伝わる英雄の神話。陰と陽、二つに分かれた英雄の話は皆が知っている、そしてそれを使って悪事を企む者も存在していた……イッシュ地方でサトシがプラズマ団と対決した話も有名だが、その時既にプラズマ団は切り札を一つ手に入れる事に完全に失敗していた。故に予定の変更と計画の大幅な改変を余儀なくされていた。それを行った人物は……

 

「この奥だ、行こうダイケンキ」

「ケンッ!!」

 

ずっとだ、ブルーベリー学園からこのイッシュに戻ってからずっと誰かに呼びかけられていた気がしていたんだ。誰かを自分を呼び続けていた、求められている気がしていた。最初は分からなかった、エスパータイプのポケモンがテレパシーで助けを求めているのかと思って出向いた先でエスパータイプの使い手がいれば相談をしてみたが、そんなテレパシーは君は受信していないと言われてしまった。だけど、この声は嘘じゃない、寂しかっている声が聞こえて来た。そしてイッシュリーグに挑戦する直前に自分はその場所を割り出した。それが―――

 

「お前が、俺を呼んでいたのか……俺は君の空白を―――埋められるのか?」

 

自分が永遠の友として受け入れたポケモンだった。

 

 

 

―――。

 

ここはどこだろう。

 

―――!!

 

ゆめの、中なのかな。

 

―――いっ!!!

 

かぜが気持ちいい。

 

―――おいっ!!!確りしろ、ラビぃ!!!

 

だれかのこえが、聞こえる……だれだ―――フリー、ド?

 

 

まず感じたのは不思議な香りだった。草花の青々しさと形容しがたい匂いがしている、それらによって世界が一気に広がっていったのが分かる。空を渦巻いたような雲が覆っていて余りいい天気ではない事がよく分かった。ぼやけきった視界が徐々に開けてハッキリとしていく、そして飛び込んできたのは

 

「パァゴッ♪」「パゴッ?」

 

二匹の、テラパゴスだった。そして自分を見て酷く狼狽しているフリードにリコ、ロイ、ドット、ブライア、そして自分のポケモン達、何でそんな顔を……

 

「なんだ皆……見ないうちに、老けた?」

 

一瞬泣きそうになったフリードは直ぐに袖で顔を目元を拭うとワザとらしく悪い顔をして言ってやった。

 

「―――老けてたとしたらまたお前の童顔が加速するな!!ざまぁミ゜」

 

ラビのガゼルパンチ!!フリードは引っ繰り返った!!

 

「誰が童顔だ連絡不足のドアホフリードぉ!!!ってなんだなんだダイケンキ!?オノノクスやめろ何々何があった!?ってゴーゴートも!?ゴーゴートがデレてる!?何この一大事変!?わ~バカバカバカクレベースお前は流石に無理だ潰れるから!!?ラティオスお前はなんでそこで泣いてるんだクレベースを止めてってギャアアアアアアッ!!!?」

「良かったぁ本当に良かったよぉラビざぁぁぁぁんっ……」

「ほんどうにほんどうにじんばいじたんだよぉぉぉ……」

「まだ、ちゃんど、コラボだって、してもらってないのにっ……もうだめかと……!!」

 

子供たちはもう涙ダムの結界寸前で大粒の涙を必死に堪えていた、何があったんだと思ったら直ぐ傍から大泣きの声が聞こえて来た。リコ達はそこにいるのに誰が……と思ったら

 

「うわああああああああっ本当に、本当に心配したんだぞラビぃぃぃぃっ……わらひなんて、まだひゃんとひゆつぎゅにゃいもでひてないって……うわあああああんっ!!」

「アンタかよ全力で泣いてんの!!?」

 

なんとブライアだった。もう子供たちが比較にならない位に号泣している。それにつられて子供たちも泣き始めて抱き着かれてもう色んな意味で収拾が付かなくなってきた。

 

「フ、フリードおい!!宥めるの手伝って―――って何時まで伸びてんだよテメェ!!」

「ピィカ?ピ~カ……ピカピチュ、ピィカピカカピ。ピカピカカカチュ?(フリード?あ~あ……ダメだこれ、完全に伸びてる。まあ諦めたらどう?)」

 

それから皆を宥め切り、フリードが復活するのに約30分程度は掛かったとさ。

 

「ンで、レックウザとのバトルが終わった後に地面からとんでもない光が上がったと思ったら地盤が崩れ始めて大慌て、それが落ち着いたと思ったらデオキシスとラティオスが俺とダイケンキを抱えて上がって来た。デオキシスは俺の介抱を頼んできたと思ったら、俺は意識どころか心臓が一時止まってた……と?」

「そういう事だ、俺が大急ぎでマッサージしたら動いたから安心したけど逆にお前が全く動かねぇから大慌てだよ……それで必死に声を掛けてたら目を覚ましたって訳だ、あっ安心しろ人工呼吸はやってねぇから」

「それを聞いて安心したわ、お前にされるとか1週間飯が喉通らねぇよ」

「そこまで言うかテメェ!?」

 

そりゃ皆慌てるし泣かれる訳だ……しかも六英雄の皆様方まで此方を心配するような視線を送ってくれている。申し訳ないと頭を下げると、レックウザの思念がテラパゴスを通じて送られてきた。優れたる操り人の一大事だ、無事で何よりというお言葉を頂いた。どっかの叛逆龍と違って威厳があって素晴らしい。

 

「ンで……このデオキシスは何なんだ?平然と喋るし……」

「なんだと言われてもな……テラパゴスと関連があるらしいんだが……」

「マジか!?ってそれもあるけどレックウザが遂に俺達をラクアに導いてくれるらしい!!お前も来ないか!?」

「来ないかってフリード博士、ラビは仮にも心臓が一時的に―――「付き合うに決まってんだろ」ラ、ラビッ!?」

 

如何やら自分が眠っている間に随分と進展があったらしい。ブライアはラビの身体の事を考えて休ませるべきだと進言したいようだが当のラビがそれを拒否してしまった。

 

「ここまで来て俺だけ放置プレイとか冗談じゃねぇ、如何やらデオキシスもテラパゴスとは関係があるみたいだ、ラクアにも関係している可能性がある。連れてくしかねぇだろ」

『承知した。元より私は君に敗北したも同然の身、この身を描く者、ラビへと託そう。如何様にも使って欲しい』

「良いのか、お前それで」

 

ラビ的には一時的に同行して貰う程度の認識だった。だがデオキシスとしては自分全てを預けるというニュアンスで言っているようだ。

 

『今の時代では誰かにゲットされるのは珍しくないのだろう、だが私と同胞、デオキシスという存在は極めて希少だと把握した。ならば実力ある者の下で保護を頼みたい。無論、君が願うのであらば私の力は存分に発揮する』

「……分かった、宜しくなデオキシス」

『此方こそ、頼むぞ描く者』

「ラビでいいさ」

 

こうして、ラビは新たな仲間、テラスタルデオキシスを仲間に加えた。そしてライジングボルテッカーズと共に遂にラクアへと旅立つ運びとなった。さあ見果てぬ冒険の先にあるのは一体何なのか?続く。

 

To Be Continued……!!

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