週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ?:PWCSランク

ラビの庭はパルデア地方の特別管理保護区として認定されている。個人の土地がそのような認定を受けるのはパルデア地方どころか世界的に見ても稀な事でそれこそ先祖代々受け継いできた土地が旅をする伝説ポケモン達の休養所として機能している、希少なポケモン達の繁殖地となっている、という場合には下りる事があるが……ラビの場合はそんな事はない。ただ、個人が所有している土地に珍しいポケモンが多数いるぐらいでしかない。

 

「勿論、矢張り懐疑的な声は大きかったですがそれをオモダカさんやラビさんがパルデアに齎したか、これから齎すであろう経済的な効果や文化的な発展やパルデア地方そのものの地位の向上などを根気強く話した結果として保護区認定が認められたのです、まあその一方でポケモンリーグ本部が極めてあっさりと許可を出してしまった事への衝撃と困惑が強かったのも否定できませんが」

「お役所仕事って奴ですか……まあ今回はそのお役所の上層部が速攻でOKを出したせいで下が大パニックになったという所でしょうけど」

「大体あってます」

 

ラビの家へとやって来たハッサク、パルデア四天王の中では一番付き合いがあるのがハッサク。師であるコルサと友人関係があるのもそうだが、大人としての良識を一番に持っているのもデカいがそれに加えて父が龍の里出身というのも関係している。

 

「そういえば、ハッサクさんはウチの父とは知り合いなんですね」

「ええ、同じドラゴン使いですから専用のコミュニティで今でもよくお話をさせて頂いておりますよ。最近ではお子さんの自慢話が多いですかね」

「いや本当にすいませんでした……」

「いえいえ、私としても生徒を持つ教師の身。親御さんが話すお子さんのお話というのはこれからに生きますし為にもなるんです。あのハルさんにしては随分とお子さんにデレデレしてる印象がありましたが……」

「バカップルが抜けてないのが周囲からどれだけ奇異と羞恥の目で見られるかを齢50を越えて漸く理解出来たんですかね……」

「本当にご両親に対して辛辣ですな……」

 

そんな話もそこそこにハッサクが今回来てくれたのはリコ達についてだった。本来ならばフリード達が聞くべきなのが、色々と不安が残るので自分が聞く事になった。というか本格的にライジングボルテッカーズのメンバーになってる気がする……。

 

「リコさんはセキエイ学園に戻るか、此方に本格的に通うかを迷っているようでして……というのもリコさんが編み出した第三の業、巧業でしたか、それについてのお話を詰めたいというのもありますがご本人がトレーナーとしての成長を希望しておりまして、より設備や指導面が充実している此方に転入する事を考えておられるのです。それにご両親も居られますしね」

「成程……パルデアとしては矢張り、巧業も広めていく方針で?」

「ええ、リコさんのバトルは幾度か拝見しておりましたが……リコさんの”いっぱい”や”鋭く”に”全力”という指示が力業や早業に近しいものだとは思いませんでした」

 

パルデアとしては矢張り巧業もカリキュラムとして取り入れていきたい方針らしい、と言っても肝心の巧業がまだまだ発展途上なので情報が全く足りていない、なので本格的な研究をしたい。リコには出来る事ならばオレンジアカデミーに移籍してほしいなぁ~というのが素直な所だろうが流石にこればっかりは勝手にやる訳にはいかないのでリコとのすり合わせも行っている所らしい。

 

「ロイやドットは?」

「ロイ君はこのままライジングボルテッカーズに所属しつつも各地を旅する事を計画中だそうです。その手始めとしてこのパルデア地方でのジム巡りを計画中との事です、そして何れは他の地方を旅すると言っておりました」

「成程な……確かにパルデアならいいかもしれませんね、ガラルじゃなくてよかった」

「ラビさんはガラル地方のそれには否定的ですか?」

「否定的というかなんというか……毛色が違い過ぎて馴染めないと言った感じです」

 

ガラル地方はポケモンバトルそのものを興行にして地方の活性化を図っている。故に地方全体でポケモンバトルを後押ししている状態、なので基本的にジム巡りに当たるジムチャレンジにもトレーナーへのサポートが充実していてジムチャレンジ期間中にはホテルが無料で使える程。

 

「まあ俺は普通に野宿してましたけど」

「おや、因みに理由は?」

「俺の手料理じゃないと喰わない連中もいますし、一々ホテルに細かい要求出すのもマナー違反でしょ。腕も鈍っちゃいますし」

 

まあ食材の調達も酷く簡単だったことを踏まえるとガラルの旅は一番ストレスフリーではあった気がするのだが……充実しすぎて物足りない感じが常にあったのが印象的だった。なのでガラルはある程度旅を経験した後に行ってみると改めて自分を見つめ直すきっかけに繋がると思っている。

 

「それでPWCSへの参加についてなのですが……本当にモンスターボール級からのスタートで宜しいのですか?ラビさんの実力や推薦などを踏まえるとスーパー、いやハイパーボール級からのスタートでも問題は全くないと思えるのですが……」

「如何して一から上げられる物を途中からやらなければいけないんです?それに私は今までPWCSに参加した事は一度もない、そんな人間がいきなりハイパーボール級なんて不正を疑えと言っているようなものですよ、パルデアに面倒な騒乱の種を蒔くだけの事です」

 

パルデアリーグ内で驚かれている事がラビのPWCSに参加についての階級について。四天王やチャンピオンから推薦を受けるトレーナーがそれらを全く行使する気が皆無で一から階級を上げるつもりだと公言している。これにはオモダカも驚いたという。

 

「ハイパーボール級には自力で上がりますよ、他者からの評価で得た自分の評価などいりません」

「……承知いたしました、改めて伝えておきます。中々に拘りがあるようで」

「唯頑固なだけです」

 

そう、頑固なだけなんだ……そして面倒な人間だ。我ながら本当に……度し難い。

 

「ねぇラビってあれ、お客さんいたんじゃないの?」

「もう帰ったよ、ンで如何したよ」

「ううん、式場はさここがいいじゃないかなって思って。ボウルタウンにある所なんだけど」

「コルさんもいるからなんか装飾とかすげぇことになりそうな気しかしないのは俺だけか?」

 

 

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。本日ご紹介するポケモンさんは此方」

「ヒッヒ~ルマァァ!!」

「ヒヒダルマです」

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