「出来たぞ~今日が順番の奴は来い~」
基本的にラビの庭では食事が自由に行える、菜園の生産量を超過しない限りは許可されているそれらで済ませるポケモンの方が多いのだがラビの作る食事の方がいいと思っている者も多い。特に気位が高く自らを王だと思っているようなポケモンにその傾向が強い、その筆頭がジャローダだろう。
「ジャァ~ダ」
「分かってる、お前のはいつもの配合に俺の気まぐれスパイスを添えてだよ。毎度毎度の事だが味の保証はせんからな」
「ロダッダッダ」
戯け、貴様が我の為に作った。それがマズい訳が無かろうと言いたげに食べ始めるジャローダに本当にこいつは良くも悪くも変わらないなぁ……と思いつつその隣で黙って食べているゴーゴートになんとなく目を向けてしまう。
「ホントお前さん変わったな」
「……ゴト」
エリアゼロの一件以降、ゴーゴートが妙に大人しくなった気がする。何度か乗る機会もあったが此方をひどく気にするような素振りが多かった。矢張り心配をかけてしまったせいだろうか……。
「お前ぐらいだな変わらないの」
「きゅううぬ」
あら、何の事かしらと言いたげな程の不敵な態度とドヤ顔が似合っているアシレーヌ。変わっていないのは本当に彼女だけかもしれない……そんな気位が高いトリオの他にはバンギラス、カイリュー、シャンデラ、ゴリランダー、ポリゴンZ、ペンドラーが今日の食事番として食事を楽しんでいる。彼らすれば毎回呼んでくれと言いたいだろうが流石に勘弁してほしい、作るのも大変なのだ。
「何時も大変だねラビ」
「手伝ってくれて感謝してるよ、お前が来る前はこれを毎日一人でやってたからな」
「……改めてラビの事尊敬してるよ私」
今回もだが、食事の準備はサザレも手伝ってくれている。でないともっと時間がかかっていた事だろう……それでも彼らは文句ひとつ言わないだろうが味が落ちないのであれば早く出した方がいい。これをやって思うのはオーキド博士を始めとしてポケモンを預かってくれている博士達はこういったお世話もしていると思うと本当に頭の下がる思いだ。
「それにこれ、栄養面も確り考えられてるよね。例えばアシレーヌは喉が命だから喉の粘膜を保護したり殺菌作用のあるのが中心だね……でもなんか妙に筋肉が付きやすくなる食材ばっかりじゃない?」
「そこはほら、本人の希望だから」
「あ~……」
本当に何なんだあのアシレーヌと思う一方でそりゃ確かに希望するよね、という気持ちが同時に湧き上がるサザレであった。
「栄養学的にも凄い詳しく書かれてるね……これ本出版しても良いじゃない?イラストレーターラビのポケモンの栄養学みたいな」
「イラストレーターとしてはまずはイラスト関連の本を先に出したいんですけどねぇ……いやそもそも本を出す気とか皆無だけどさ」
本当に自分の恋人は自己顕示欲というか承認欲求が薄い人だなぁ……と思うが、だからこそ未だに収益化をしないのもポケモンの為を優先しているからこそ。
「はぁ~……今の俺の順位は……うわっ昨日まで半分より上だったのにもう下になってる……それだけモンスターボール帯から流れ込んで来たって事か……」
「うわっ本当に滅茶苦茶変動してるね」
そろそろ本格的に自分から相手を探した方がいいのだろうか……と言っても本戦の開催はまだまだ先だしガツガツしてもな……というかネット上では自分の家は半ばポケモンジム的な扱いを受けている、下手に外出して挑戦者を待たせるのもなぁ……と思っていると中々外出出来ずにいる。そんな心配もあって、最近は買い物もサザレに護衛兼荷物持ちとしてカイリューに付いていって貰っている。我ながら豪華な護衛役だと思うが……最悪の場合でもカイリューならばサザレを守り切れる上に帰って来るのも早いからという判断で納得した。
「ごめんください!!」
そんな思考をしながら食後のメブキジカのお茶を楽しんでいたらまた誰か訪ねて来た、まあどうせPWCS関係なのだろうか……こういう事も多いので最近は紹介配信も出来ていない……最悪は夜にでもやるかとも思い始めてきた今日この頃……さて一体誰かと思って出てみるとそこにいたのは女性だった。見た目的にサトシと同年代だろうか……そんな彼女は礼儀正しく頭を下げながら自己紹介をしてきた。
「お初にお目にかかります、私はカントー地方から参りました
その名前を聞いて一瞬名前が出なかったが、何とか引っ張り出せた自分を褒めたくなってしまった。アニメポケモンの初期も初期、予備校ポケモンゼミの初級クラス最優秀生徒として登場、且つアニポケにしては珍しく、しかも漢字表記でのフルネームで登場したのが優藤 聖代である。名前から優等生なのがヒシヒシと出ている。
「此方こそご丁寧に有難う御座います、勿論バトルはお受け致します」
「突然の来訪に関わらず有難う御座います」
何というか本当に優等生な対応だなぁ……とラビは受け取る。超が付くほどに丁寧だ、アキラは熱が入っていた為に荒さがあったが彼女はそれらは一切感じさせない優雅さもある。一先ずバトルフィールドに案内しつつも配信の許可も取り付けておく……のだが、妙に熱っぽい視線が後ろから来ている……ロトムにこっそりカメラを起動して貰うとあからさまに目をキラキラさせてこっちを見ている聖代がいる。これはあれか……リコと同じパターンか……?
「あ、あの優藤さん?どうかされましたか……?」
「ああいえそのえっとっ何でもありませんわ!?べ、別にそのサインとかツーショットとか諸々お願い出来ないかなぁとか全然思ってませんわよ!!?」
「そ、そうですか(全部出てるんだよなぁ……)」
あれこんな性格だっけと記憶を振り返れる程に覚えてない、一話限りのゲストキャラの性格をそこまで完璧に覚えられててたまるか……と自分の記憶力を正当化しているとドローンロトムがやって来た。
『スマホロトムより互いの情報を取得。このバトルはPWCSランクバトル、スーパーボールクラス公式戦として承認されました。対戦ルールは2対2、ポケモンの交代は両者自由となります。ラビ選手 VS 聖代選手。それでは両者、最初のポケモンをフィールドへ』
「勝利の栄光は私と貴方の物よ、サンダース!!」「サァァァァァッ!!」
「さてお願いしますよ、サーナイトさん!!」「サナァァ」
はい、また初代無印からです。各シリーズから何名か選抜して出して行こうと思ってます。
ラビの過去編に需要はありますか?
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あり
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ない
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さっさと次書け