週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:PWCSランクバトル VS N 前編

「……」

 

パソコンで調べ物をするラビ、それは自分に対する評価という物を調べていた。別にエゴサーチをしているつもりはない、自分の評判なんてどうでもいい、突き詰めれば他人の感想なんて興味を持つだけ無駄でしかないのだから大切な人からの意見を大切にすればいい。調べているのは他のトレーナーからは自分はどのようなトレーナーとみられているのかというのを調べる事にある。

 

「ガラルチャンピオンにも勝利するトレーナー、膨大な知識とそれに見合う実力を兼ね備える、数多くのポケモンを持つトレーナー……碌なのが無いな」

 

思った以上にネットの海を漂流している情報は大した事が無かった、自分を褒める物ではあるが表面的な事ばかりで戦術などに言及している物は少ない。そもそもが自分を研究するにしても、配信の情報だけではハッキリ言って足りないし自己分析をするにしても曖昧な表現が多い……。

 

「俺が思っている以上に世間的に俺は謎のトレーナー的な立ち位置になってるのか……」

 

これでも旅は10年してるし各地方のリーグでいい成績を残しているとは思っているのだが……情報は水物なのは重々承知しているが……何年も表舞台に出ていなかった影響がこんな所で発揮されるとは思いもしなかった。現役時代と今との大幅の差、業なども含めると自分の不明点はかなり大きなマイナス要素になるのだろう。

 

「お茶入ったよ~」

「ああ、今行く」

お茶入ったよ~!!!

「ああそうか、此処防音処置してるんだった」

 

部屋の扉を少し閉めていたのを忘れていた、外へと出てサザレに謝りながらお茶を受け取る。矢張りメブキジカのお茶は自分にとってのジャスティスだ……ちらりと視線をやるとゴーゴートのグルーミングをしてあげているメブキジカが誇らしげな顔をしていた。

 

「俺というトレーナーは世間的には随分と恐ろしいトレーナーらしいぜ」

「えっ今更?」

 

サザレからしたらラビの恐ろしさというか凄さは知っている、それは配信だけからでも十分過ぎる程に抽出出来る物だと思っていたのだが……自分がそれを知らなかったという話だろうか、それとも世間的が思ってた以上に警戒していたという部類の話だろうか。

 

「ラビが凄いのなんて誰でもわかるし、ラビもそれを分かって警告的な意味合いでやってたと思ってたんだけど、偶に煽ってるじゃん」

「誰が煽柱だって?だが同時にあんだけ大量の情報をネットにばら撒いてんだぞ、一人ぐらい対策してきても可笑しくはないのに誰もしてこないのが意外だったからちょっとエゴサモドキしたら、俺の事想像以上に何にも書かれてなくてワロタ」

「いやだってさ、あんだけの数のポケモンからピンポイントに今回使う2体選んで対策するとか普通に考えたら出来る事じゃないよ?」

「じゃあ指定すりゃいいじゃん、対策して来たので試させてください!!とか言われたら俺普通に乗るぞ、というか既にそれやってるし」

 

ドオーとモトトカゲを繰り出してきたグラバーが良い例だろう。別にそうやってバトルをする事も吝かではない、態々手持ち開示式なんてルールを公式が制定しているんだから利用しない方が悪いのだから……。

 

「宣言しない限り俺はそれに従ってやる義理はないけどな」

「優しそうに見えて結構ドライだよねラビって」

「何を言ってるんだ菩薩のように優しいだろ」

「何処がよ」

 

と半笑いを浮かべる恋人に肩を竦める、しかしPWCSが始まった影響で式場選びなども中々進まないのが申し訳ない……サザレとしては気にしなくていいからゆっくり決めようとは言ってくれているのだが……それはそれでいいのかという思いが無い訳ではない。

 

「んっ?」

「あれインターホン?珍しいね」

「いやそれが普通なんだよ、声で在宅確認する方が少数派だ」

「でもここだと多数派だよ?」

 

久し振りに活用されたインターホン、ここ最近は声で在宅確認をしてくるトレーナーばかりだったのでなんだか妙な気分だ。となると宅配便だろうか、そう思って外へと出てみる。そこにいたのは―――

 

「初めまして、えっとここはイラストレーターのラビさんのご自宅でいいですかね」

 

そこにいた人物を見た時、思わず思考が凍ってしまったラビは悪くはないだろう。そこにいたのは……白黒の帽子、白のシャツ、黒のインナー、ベージュの長ズボンというシンプルな服装だがそれらが彼の容姿を際立たせている、シンプルさ故に素材の良さが引き立つ……というのは人間には失礼かもしれないがそれが最も分かりやすい例なのだ。

 

「わお凄いイケメン……ラビ程じゃないけど」

「比較するな、惨めになる」

 

サザレとしては自分にとってはラビが一番だよ、という事を言いたいのだろうがラビからしたら流石にこのイケメンより上だと言われても嫌味かおべっかにしか聞こえなくなる、そしてそれを言われた自分が酷く惨めになる。

 

「一度お話をしたいと思って参上させて貰いました、今お時間宜しいでしょうか」

「ええまあ……良いですよ、Nさん」

「これは驚いた、ボクの事を知ってるとは」

 

やって来た人物の名前はN。第五世代では様々な意味で深い存在として物語のキーパーソンとなり、英雄としてゼクロムとレシラムに認められた存在。この世界はアニポケ時空なのでサトシとは一時的に旅を共にしたこともある筈……それがなぜ自分の元を訪れるのか。

 

「いろいろとお話をしたい事があったんだ、トモダチについてもだけど……だけどまずは―――」

 

その手に握られたのはモンスターボール、そしてスマホロトム。まさか……と思ったがNはニッコリと笑った、バトルをするのか、しかもPWCSに参加しているというのか。

 

「どうやら貴方は僕の事を知っているようですね、結構な所まで」

「ええまあ……」

「僕も最初は抵抗もあったけど、トモダチはバトルも好きだったみたいでね、それでスポーツとして受け入れる事から始めたんだよ。そしたらもっともっととせがまれてしまってね……」

 

困ったような顔をしながらもその顔にはバトルの中にある楽しさなども分かっていると言わんばかりの物があった。本当にいい笑顔だ。

 

「分かりました、バトルしましょう」

「感謝するよラビさん、あっ配信はOKですから」

「それはどうも」

 

Nとのバトル……正直言ってNには不明な点も多い。その出自やどのように生きて来たかなども謎だが……実力の方も謎が多い。ゲームではそのIQの高さと数学的な関心などもあってか、ミステリアスな知的なイケメンというので人気を博していた。それがいざ、バトルになるとどのような相乗効果をこの世界で発揮するのか……これは、本気で行かなければいけないかもしれない。

 

「この庭は素晴らしいね、トモダチが皆生き生きとして活力に満ちている。満ちすぎている彼もいるけど……それが他のトモダチに元気を分け与えている……素晴らしい、この環境は此処だけで完全な美しいメビウスの輪を作っているんだ……」

「そう言われると照れますね」

「是非ともバトルの後には話をしたいね」

「幾らでも」

 

バトルフィールドに立つと同時にドローンロトムがやって来た。

 

『スマホロトムより互いの情報を取得。このバトルはPWCSランクバトル、スーパーボールクラス公式戦として承認されました。対戦ルールは2対2、ポケモンの交代は両者自由となります。ラビ選手 VS N選手。それでは両者、最初のポケモンをフィールドへ』

「行くよ僕のトモダチ、アーケオス!!」「ケエエエオオオゥス!!!」

「行くぞサザンドラ!!」「ドラアアアァァァ!!!」

 

To Be Continued……!!




さあ次はイッシュ地方から―――Nの登場です。勿論CV中村悠一です。

ラビの過去編に需要はありますか?

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