週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ?:Nとトウヤとトウコと

「や、やっと解放された……」

「つ、疲れた……」

「お疲れ様二人とも、はいラビさんから預かってるドリンク」

 

3人から説教される事約3時間、漸く解放されたトウ2コンビはぐったりとしながらもNに介抱をされていた。

 

「しかしまさか本当に君たちがこんな事になるなんて僕も予想だにしなかったよ」

「……だったら連絡の一つぐらい頂戴よ」

「と、言っても君たちのライブキャスターの連絡先も分からないしスマホロトムの番号も分からないから……僕もあちこち回ってたんだ、それで今回PWCSで顔を出せばいい感じに見てくれるんじゃないかなって思ってさ」

「それにまんまと釣られたというか、引っかかって俺達はやっちまったって感じだよなぁ……」

 

もう本当に反省しかない……こんこんと詰められ続けて自分達の行いがどれだけやばかったかを思い知らされた。

 

「ねえN」

「なんだいトウコ」

「……もう、いなくならないよね」

 

静かにそう呟いたトウコは顔を膝に埋めるようにしていた、その言葉に続くようにトウヤも言う。

 

「俺達さ、ずっとお前を探してた。あの時のお前の顔が忘れられなくてさ……もう一度無理矢理にでも手を掴もうとしないとどっかに消えちゃうんじゃないかって不安がずっとあったんだ」

「そう思われても、しょうがないと僕は思うよ。実際、レシラムと世界を巡って色んな人とポケモンの関係性をマジマジと見せつけられてきた、このモンスターボールの意味もね」

 

あの時、自分達が知っているNはボールを持っていなかった。ボールを使わずにいた、モンスターボールはポケモンを縛り付けていると言っていた彼がそれを手にしている事が二人には信じられないような思いだった。唯一の例外こそがレシラムだったともいえるが……。

 

「怪我をした時には一時的にボールに入れて、大きな病院に移送してそこで治療を施したりたくさんのトモダチの治療が必要な時にも効果的……何より、モンスターボールも絶対的ではない事を、僕は知ったよ」

 

『俺のピカチュウはモンスターボールが嫌いなんです』

『ピィッカァ~』

 

「それに、独りよがり的な考えだという事も知れたからね……」

 

それはラビとの話の中で出て来た。人間とポケモンを完全に切り離す思想についての意見を求められた時にラビは完全な理想論且つ極めて一方的な幼稚な理想だと断言した。

 

『理由を、聞いても?』

『今の世の中、人間を利用したり共存しているポケモンも大勢いる。そこに彼らなりの打算もあるし力の弱いポケモンは人間に寄り添う事で己の身を守ったり食料や安心出来る住処を手にする事も出来る』

『成程……』

『今の世の中全てのポケモンを人から切り離すっていうのは無理な話、それに人の手で育てられた連中からすれば突然野生に放り出される事にもなるだろ』

『……それは』

 

プラズマ団とは決別していたがNの心はどうしてもポケモン寄りだった、だからこそ旅をしている間に人間が苦しんでいたり困りごとを抱えているポケモンを大量に見て来た。それと同じだけの数の人間と共存しているポケモンも見て来たからこそラビに尋ねてみたのだ。

 

「それ私達も思った、カロス地方のミアレシティって所でヒスイ展っていうのがあったの。そこにはまだ今みたいにポケモンが人のパートナーとして機能する前の時代の事がいっぱいあったの」

「ヒスイ……確かシンオウ地方の昔の呼び方だったかな」

「そう、そこにはポケモンは怖い生き物ですってハッキリ断言する資料もあって流石に驚いたよ」

「怖いか……僕には理解できない言葉だね」

 

それはポケモンの言葉を完全に理解できるNだからこその感性だと思った。だが二人は思う、ポケモンが怖い時は存分にある。旅をしている時に幾度も思った感覚だった、例え言葉が通じ合ったとしても分かり合えるとは思えない。

 

「人にとって分からないって本当に怖い事だから、それにNも割と最近の生まれだしその時は色々と分かってることも多かったからこそだと思うよ」

「そうなのかな……?」

「多分、N的にはポケモンは言葉が分かる外国人だけど、私達からすると言葉が通じない外国人って言ったら少しは分かるかな」

「ああ、それなら少しわかるね。成程そういう事なのか……こんな簡単にも気づけないなんてね」

「Nは頭いいのに基本的な事に気づくの遅いタイプと見た!!」

「そりゃ俺達が追ってるのに分からない位だもんな」

「フフフッそうだね、しょうがないね僕は」

 

気付けば笑っていた、色々ぶつかり合う事もあったけど自分はこの二人とは仲良くしたいと心から思っているのが分かった。だから……

 

「ねぇトウヤにトウコ、連絡先交換しない?」

「良いね良いね!!毎日連絡する!!」

「毎日はやめてやれよ……まあこれからはどこにいるかとはちゃんと教えてくれよ」

「フフフッうん分かったよ」

 

 

「全く二人は本当に反省しているのか……?やっぱり後でもっと確りと……」

「いいや、あの位でいいだろう」

 

Nと笑い合っているトウヤトウコを見てチェレンは溜息交じりに眉間を揉んでいるので抑える。

 

「二人にとってそれだけNさんは大切な人なんだよ、ただの友人という枠を遥かに越えている」

「でもそれだと大分複雑な関係じゃない?」

「アイリス、そういうのを何処で覚えたんだ……」

「やだなぁアデクさんってば古いんだから、この位はもう普通なのよ?お昼のドラマでもよくこういうの取り上げてるじゃない」

「……言われてみれば確かに」

 

アイリスの今後が不安になりそうだったアデクだが、即座に丸め込まれてしまった。それでいいのかチャンピオン……。

 

「ンで結局あの二人への罰則とかどうすんの?」

「そうですね、取り敢えずジョインアベニューの経営でも手伝って貰おうと思ってます」

「ポケウッドのスタントマンやって貰うのも良いかなぁ~って思ってまぁ~す♪」

「メイ、変化がエグすぎて風邪ひきそう」

「えへっ♪」

 

自分としては保護区でなければ罰を与えるつもりはなかったのだが……なってしまったからには示しがつかない、だからこそチェレンに連絡をしたようなものだ。個人的にはあの二人をNに会わせることが出来たという事は思った以上に嬉しい事なのだ。

 

「い~やぁ~素晴らしい時間だったわ……」

 

肌をツルツルのテッカテカに輝かせているアララギ博士が漸く戻ってきた、その手には分厚いノートがあり、そこにはキュレム達の事がきっと沢山書かれているんだろうなぁという事が察することが出来るのは以前来たオーキド博士とシゲルも同じような事をしていたからだ。

 

「これでイッシュの神話伝説関連の研究が一気に進むわぁ……でもラビ、キュレムを持ってるなんて私にぐらいは言っても良いんじゃない?」

「何処から情報が洩れるか知れたものじゃないので」

 

しかしあのキュレムが大人しく受け入れるとは……自分以外にはかなり気難しい所がある奴なんだが……まあ思う所があるのかもしれないが。

 

 

「お~いそろそろ飯にするから手伝ってくれよ、そこの三人もな!!」

「「あっは~い!!」」

「トモダチの分のは僕がやりますよ」

「んじゃ任せるぜ、こっちは何を作るか」

「はいはいはいっ!!私ラビさんのカレーが食べた~い!!」

「んじゃリクエストにお応えするとしますか」

ラビの過去編に需要はありますか?

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