勝負後、ポケモンセンター近くのカフェでお茶をしながらオノノクスについての事を話すラビ。如何してオノノクスは片牙なのか、如何してあのような闘法なのかを事細かく話した。ドラゴンタイプを専門にしているハッサクならば何か自分には分からない何かがあるのかもしれないと思っての相談なのだが……
「話を総合しますと……オノノクスは貴方へ既に十分に懐いていると言っても良いでしょう」
「矢張りですか、俺としては少し複雑ではあるんですけどね」
「現存する貴族の当主を支えるポケモンがそのような形で信頼をあらわにするケースは何方かと言えば多いです。一般のトレーナーではかなり珍しいケースではありますが、オノノクスのような懐き方がない訳ではありません」
だがしかし不安になるのも分からなくもない。自分もラビの配信は見ているが、ラビのポケモンの多くは自らの好意を隠す事無く存分に甘えたりしている事の方が多い。それはラビ自身がポケモンへの敬意と愛情の表れでもあり、心の底から安心しきっている証だから。
その一方でオノノクスのそれは忠誠心や忠義の領域、ポケモンバトルに勝利したのに一切の喜びを露わにせず、主であるラビからの言葉を受けて初めて嬉しさを形にしている。自らの戦いの全てをラビへと捧げている騎士のようだった。
「あの戦闘スタイルはキバゴの頃から辛い目にあったのでしょう、そしてオノンドへと進化しても群れに馴染む事が出来ずにいた所をハンターに狙われた。そして貴方に助けられて漸く心から安らげる場所を得た。その感謝を示しているのでしょう」
「う~ん……周囲があれですからオノノクスのそれが少し変な捉え方しちゃいましたかね」
「かもしれません。ですが貴方はそれを確りと受け止めているのですから、焦る事はありません」
オノノクスにも平穏で静かな生き方をしてほしいと思うのは悪くはないが、決して押し付けてはいけない。今のオノノクスを受け入れてあげる事こそがオノノクス自身の平穏にも繋がるのだから。
「今日は有難う御座いました、私のやり方は間違っていなかったんですね」
「いえいえ、小生も色違いのオノノクスをこの目で見られて嬉しい限りです。イッシュ地方の自然保護区に漆黒のポケモンがいるという噂を聞きましたが、そこにもオノノクスがいるのかも知れませんなぁ」
「ハハッかもしれませんな」
「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。本日ご紹介するポケモンさんは此方」
「……ZZZ」
「あれ?あ~あこりゃ寝てるな……ゴルーグさん、すみません起こしてあげてください」
「ルグ」
「はい有難う御座います、はい、ダダリンさんです」
| ・ダダリンか。 ・つうかでっか!? ・ゴルーグよりデケェじゃねえか!!? ・大迫力だぁ…… ・だけど寝てる、のかこいつ |
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「ホント相変わらずですね……ダダリンさん、起きてください」
「……ZZZ……リン……?」
「あっ起きました?」
「――――……ZZZ 」
「ゴルーグさん、やっておしまい」
「ゴルルーグ、ゴォオオオオルラァァァァッ!!!!」
「リィイイイイイイイイインッ!!!!!???」
| ・ダダリンを確りと掴んで、それから? ・思いっきり振り回したぁぁぁぁぁ!!!? ・最早縮尺がロボが持つでっけぇ剣だろこいつ ・すっげぇっ大迫力だぁああ!! ・ゴルーグもすげぇな、自分よりもでっけぇのを軽々と…… |
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「ゴルルルゴル」
「リ、リィィィンッ……(ガクッ)」
「あっ気絶した」
「ゴル」
| ・そりゃあんだけ振り回されたらな…… ・おい大丈夫かこれ大事故じゃねえのか ・えっゴルーグ? ・ダダリンを持ち上げて、上にぶん投げたぁぁぁぁ!!? ・そして腰を落として拳を構える!? |
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「ゴオ、ルゥ、ウゥゥゥ、グウウウウ!!!」
「リンリンイリイイイイイン!!!??」
「やっぱり気絶の振りでしたか、貴方も懲りませんね」
「リ、リン……」
「ゴルルル」
| ・あっ起きた。 ・何時もの事なのかwww ・ゴーストタイプが死ぬかと思ったみてぇな面してるぞ ・お前らもう死んでるみたいなもんだろwww |
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「では気を取り直して、ダダリンさんは草タイプとゴーストタイプの複合タイプです。ダダリンさんの本体はこの海藻に見える部分でして、海中のゴミなどを自らの身体で繋ぎとめているような形で今こうしています。この海藻部分を錨の鎖部分として使って攻撃するとそのリーチは数百メートルにまでなると言われています。その破壊力はたったの一撃であのホエルオーをKOしてしまう程だとか」
| ・やっば!? ・ホエルオーってポケモンの中も一二を争う位には体力なかったっけ……? ・加えてBA・KA・DE・KA・I☆ ・それを一撃て…… ・どんだけやべぇんだよ……。 |
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「このように大物のポケモンを狙って狩りをするポケモンさんでKOした後はゴーストタイプらしく生気を吸い取るとの事です。因みに同じように海藻に擬態を行うクズモーさんやドラミドロさんとは共生関係を築いており、とても仲が良いそうです」
| ・確かに似てると言えば似てるか ・あの凶暴なドラミドロと仲いいのか ・類友ってやつか? ・なんか違う気がする。 ・同類だろどっちかと言えば |
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「さて、そんなダダリンさんの特性は鋼使いで今の所これだけが確認されています。皆さんはポケモンさんが技を使う時に自分のタイプと同じタイプの技を放つと威力が上がる事はご存じだと思います。これをタイプ一致とも呼びますが、鋼使いはダダリンさんが使う鋼技の威力を上げるという特性です。この上がり幅はタイプ一致技と同じ程なんです」
| ・えって事は…… ・どういう事? ・ズコー!!? ・実質的にダダリンは三つの一致技があんの!? ・あっそういう事なの!?えっツよ!? ・判断が遅い!! |
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「そしてダダリンさんはアンカーショットという得意技があります、これは鋼タイプの技なのですが相手の交代を封じることが出来るという効果があります。黒い眼差しを内蔵していると言っても良いですね」
| ・特性で威力を上げながら交代を封じる ・えっやばくねそれ ・シンプルにやべぇ ・これ、ボルチェンとかどうなるん? ・確かそれは抜けれる。 ・サイクルだっけ? |
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「そうですね、この技の存在のお陰で有利を押し付けて戦うサイクルパーティの回転を止めてしまう事が可能になります。アンカーショットはゴーストタイプを拘束出来ない弱点こそあります。それとバトンタッチやボルトチェンジなどで交代は出来ます。ダダリンさん自体も攻撃力も相当に高いので文字通り、相手のサイクルに打ち込まれる楔となることが出来ます。他にもアクアブレイクや瓦割りで自分の苦手な相手にも打ち合えますし、草やゴーストタイプとしてはパワーウィップやソーラーブレード、ゴーストダイブにシャドークロー、ポルターガイストといった技で圧力も掛ける、三つのタイプ一致技で相手の考えるプランへの楔となる、それがダダリンさんです」
| ・三つもタイプ一致技ってとんでもねぇなぁ…… ・普通二つだもんな。 ・草にゴーストに鋼、範囲も中々……。 ・弱点も対処可能な巨大な鎖か…… ・つうかマジでデカいな…… |
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「ダダリンさん、貴方大丈夫ですか?」
「リ、リィィン……」
「だったらあんな指示をゴルーグさんに出すな、ですか」
「リンッ!!」
「いや、配信の時にはちゃんと起きてくださいって言ったのに貴方が気絶した振りなんかするから悪い」
「ルグ」
「リ、リィィン……」
| ・み、味方がいねぇ……ってリアクションが笑えるwww ・ゴーストタイプってこんなに面白いのかwww ・まあこれに関してはダダリンさんが悪いwww ・ゴルーグさん、もう一回ダダリンさん持ってくれよwww ・いいなもう一回見たい!! |
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「おや、リクエスト頂けましたよゴルーグさん」
「ルグッ!!」
「リンッ!!?」