「あと少しでランクアップが見込めるラインになって来たな」
「お~それじゃあお祝いの準備しないとね」
「おいおい、ハイパーランクになった程度でそれじゃあマスターズエイトになった時には何する気なんだよ」
アプリで自分の順位を確認していたラビにサザレがそんな事を言うと返しの言葉がそれだったのでサザレは思わずキョトンとしてしまった。
「本気で行く気あったんだ……ハイパーボール帯の良い所で終わらせるつもりだと私思ってたんだけど」
「それもありだとは思ったけどな、サトシさんと戦うには最低でもマスターズエイトには行かないと駄目だろ。まあそこまで行くのがクッソ面倒なんだけどな……」
スーパーボール帯は魔境という程に層が厚いがそれは単純に人数的な意味合いでの層が厚いという事でもある、だがハイパーボール帯は本当の実力者達が軒を連ねる。ジムリーダークラスは基本的に此処に居る事が大半なので上がったら一戦一戦が本気のバトルになっていくのは目に見えている。
「そうなるといよいよ1軍メンバーをガンガン使っていく感じ?」
「別に今だって使うのに躊躇してないけどな、してたらペンドラーとか使ってねぇし」
今だって1軍メンバーは普通に使っている、別に自分は彼らを使いたくない訳ではない。使わなかったのは今までのトレーナーでは彼らが満足出来ないからでしかない。
「言っちゃ悪いが、モンスターボール帯の連中はまだまだ発展途上だからな」
「言うねぇ~」
実際そうだったんだからしょうがない。しいて言うならアキラと聖代は楽しめた位だろうか……というか初代のゲストキャラと会うとは思ってなかったので別の意味では割と内心ではしゃいでいたような気がしなくもない。
「ハイパーボール帯に上がる意気込みはある?」
「さあな、挑んで来たトレーナー全員返り討ちにして来ただけだからなぁ……後偶には自分で誰かに挑みに行きたいけどそれやると庭の維持が怖いからなぁ……」
「というかさ、ネットだと野良ジムリーダーって言われてるのが分かる気がして来た」
「何それ俺知らない」
早速調べてみると、ポケッターのトレンドにパルデア非公認ジムリーダー ラビというのがあった。誰がジムリーダーだ、と言いたいが公認されていないから勝手にジムリーダーと呼んでいるからこその非公認なんだという事を思う。一部では裏ジムリーダーとも呼ばれている、まだそっちの方がいい、欲を言えば裏ランカーと呼ばれたい。そっちの方がカッコいい。
「その内オモダカさんから本当にそういう事任されたりしてね」
「やめてくれ、そう言う事を言うと真実に変わる」
「あっそういえばさ、レシラムとゼクロムのあれって……マジなの」
「マジだぞ」
サザレの言うそれとはレシラムとゼクロムの力の本質の話である。イッシュからのお客さんが来た際にサザレは三龍の写真を撮ったり話を聞いたりしたが……その際に三龍の力の本質にも踏み込んだ。
「レシラムは真実を与える、それが0になっていたとしても元々が10や100の価値があればそれを真実にする。ゼクロムは理想を具現化する、そこに0しかなくても望んだ物をそこに具現化する。そしてキュレムは虚無を齎す、万物の隔たり無く全てを0へと帰す」
「……改めて聞くとほんとやばいね、昔はこの真実と理想がぶつかり合ってたんでしょ?決着つくの?」
「ぶっちゃけ付かん。ゼクロムが理想の世界を作ろうとしても、レシラムが真実を与える。レシラムが真実で飽和させようとしてもゼクロムがそれを塗り替えるのいたちごっこだ、だからこそ英雄は戦いの無意味さを悟って戦いをやめた、だけどその子供たちがまた戦い始めてイッシュは炎と雷に焼かれたってのが神話だな、尚ガチの事実だった」
「Oh……シンオウ神話も大概だけどイッシュ神話もあれだね……」
「言えてるな」
両者の能力が互いにとっての天敵であるという構図だったのでなんとか争いは収まったという事になる。そしてキュレムは両者への完全なカウンター的な能力を持つ、こう思うと三龍のオリジンの龍はどういう力を秘めていたのだろうか……そうなると無の否定とかになるのだろうか……なんだか型月的な事しか想像できなくなってきた。
「すいませ~ん!!PWCSに参加している者ですが、ラビさんはいらっしゃいますか~?」
「……だからさ、なんで皆インターホン使わねぇの?」
また挑戦者か、そして使われないインターホン。こうなると使ったNが異端みたいになるじゃないか……と思いながらも出迎えに出るとルビサファ時代のエリートトレーナーの出で立ちをしている女性がそこにいた。彼女はラビの姿を見ると姿勢を正した。
「初めまして、私はカエデと申します。えっとパルデア地方のカエデさんとは名前が同じなだけで……此処に来てから随分と間違えられてしまったので今の内訂正しておこうかと」
「私としては彼女とは懇意にさせて頂いておりますので大丈夫ですよ、ようこそおいでくださいました。ホウエンリーグではサトシさんとのフルバトルをしておられましたね」
「ご、ご存じなんですね。ちょっと照れますね」
僅かばかり頬を赤くして照れるカエデ。名前こそパルデアのジムリーダーのカエデと同じだが、あくまで同じ名前なだけで出身はミナモシティ。彼女はサトシともバトルの経験があるエリートトレーナー、テクニカルかつ計算され尽くした戦術でサトシを苦しめたが、混乱すると逆に強くなるヘイガニにペースを崩されてしまい、最後は惜しくも敗れてしまった。
「スーパーボールクラスのバトルをお願いしたく参りました、実は以前も来たのですがその時はバトルの受付をしてないという看板がありましたので」
「そうでしたか、実はPWCS用のバトルフィールドがバトルの余波でダメージを受けてしまったので修繕してたんですよ」
「ならば致し方ありませんね、ジムによってそういう事でバトルが延期になるなんてよくある事ですのでお気になさらず」
「では、ご案内しましょう」
「お願いします、あっそうだ配信はOKですので」
「承知しました」
なんというか話が早くて助かる、そして以前も訪ねてくれていたのにまた来てくれるのは少しだけ嬉しさがある。それだけ望まれているというのはトレーナー冥利に尽きる。到着と同時にドローンロトムがやってくる、最近妙に来るのが早い気がするのだが……気のせいだろうか。
『スマホロトムより互いの情報を取得。このバトルはPWCSランクバトル、スーパーボールクラス公式戦として承認されました。対戦ルールは2対2、ポケモンの交代は両者自由となります。ラビ選手 VS カエデ選手。それでは両者、最初のポケモンをフィールドへ』
「行くわよ、ムウマージ!!」「ムウウッ!!」
「バシャーモ、アクセル全開!!」
ホウエン地方からカエデさんです。アニメではサトシを追い込むなど中々な活躍をしてました。実は新無印でも映ってたらしいですね。パルデアではジムリーダーのカエデさんと名前が一緒でちょっと苦労してます。
ラビの過去編に需要はありますか?
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あり
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ない
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さっさと次書け