週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ?:PWCSインタビュー・アララギ博士

「よ、よし今回は大した負担もなく来れたわ……」

「ウ~リュ~」

「……悪気が無いとは分かってるけど、こうも胸を張って凄いでしょアピールされるとイラっと来るわね……愛嬌があると尚更……」

 

あの一件以来、如何してもカイリューが嫌いになりそうになってもう使わないと決めていたカイリュータクシー便、だがその到達速度やら料金などを考慮したら使わざるを得ないという事になって渋々乗り込んだこのタクシー……しかも今回のカイリューも以前のカイリューと同一なのか、顔を合わせたら抱きしめて来て……つい、許してしまった……今回は確りとしないと……。

 

「あらららっお早い到着ね、予定よりも5分早いご到着……フフフッ遅刻するより億倍もマシね」

「本日はお時間を取っていただきまして有難う御座います、私月間ポケモン大好きクラブのラシーマと申します」

「此方こそ、ポケモン研究者のアララギです。今日は遠い所をようこそおいでくださいました」

 

私の今日の仕事は先日、ハイパーボールクラスへの昇格を果たしたポケモントレーナーのラビ氏。氏に関するインタビュー、一応当人にも取材希望のメールなどは出しているのだが、まだ返事を貰えていないので貰えるまでの間、それか貰えない事を想定して周辺から取材を行う事にした。前回のPWCSインタビューは極めて好評でネットでの閲覧数も同業各社と比べると頭二つ三つは飛び抜けていた上に購読者数もかなりの物で手ごたえを感じられた。まあだからと言ってなんでまた私が、カイリュータクシー便で出向かなければいけないんだ……という疑念はあるが、兎も角仕事は仕事、ちゃんとやらなければ……第一弾の相手はイッシュ地方のポケモン博士ことアララギ博士だ。

 

「研究などでお忙しいのにお時間を取って頂いて有難う御座います」

「いいのよ、私だって四六時中研究しっぱなしって訳じゃないのよ?休憩代わりにポケモン達と戯れたり、別の研究して気分転換したりしてるからね」

「研究の間に、研究ですか?」

「画家も進めてる絵が行き詰まると別の絵を描くって言うじゃない?それと似たような感じよ」

「あっそれなら分かります」

 

博士という相手だからと身構えていたのだが、酷く話しやすい印象を受ける。同性だからだろうか……いや恐らくアララギ博士の気質なんだろう、これは新人トレーナーがポケモンを受け取りに来る際も来易いんじゃないだろうか?逆にナナカマド博士のところにはかなりオズオズとした感じで来るという噂を聞いた事がある……一度話すと直ぐに打ち解けるらしいけど。

 

「それと今回は博士ご自身の取材ではない事を謝罪させて頂きます」

「いいのよそんなの。というかぶっちゃけると私関連のインタビューなんてもう飽き気味だったからラビに関する事は味変みたいな感じで好意的よ私」

「そ、それは良かったです。それでは取材について始めさせて頂きます」

「は~い」

 

 

Q.ラビ氏との出会いは?

「あの子のご両親と友人関係なのよね、偶に飲みにも行くぐらいの仲って感じで。だからあの二人の息子がポケモンを受け取りに来た時はちょっと感慨深いものがあったわね、ちょっと見ないうちにこんなに大きくなったのねぇ~……後凄い健全に育ってくれてよかったわって」

「えっ……ラビ氏のご両親ってそんな素行が悪いんですか……?」

「いえ品行方正が服を着て歩いてるような感じよ、ただ夫婦二人が揃うととんでもないバカップルと化すのよ。あの二人はこの辺りじゃ有名な超絶バカップルよ、二人揃って買い物とか行くと平気で恋人繋ぎするし頭預け合うしキスするわよ人前で」

「……此処は、カットしときますね。ラビ氏と関係ありませんし……」

「多分その方がいいわよね……私も要らんこと言ったわね……ラビに怒られるわ」

 

Q.ラビ氏の印象は?

「小さいころから本当に頭のいい子だったわね、例えばチラチーノの得意な戦い方とかワザとか特性とか凄い知識量だったわ」

「ラバイ氏にもインタビューした時にそれはお聞きしました、博士の研究所で資料などを読んでいたとお聞きしましたが」

「確かにウチの研究所にはそういうのあるけど、あの子の知見はそれを越えてるわよ?そうね……ポケモン性格別による能力成長率の差について……なんて貴方聞いた事ある?」

「い、いえ……お恥ずかしながら……私も記者として論文などには目を通しているつもりなんですけど……」

「でしょ?これ、あの子がブルベリ学園にいた間に纏めてた奴なんだけど……未だに私もどういう観点でこんなデータを導き出せたのか全く分からないのよ……例えば意地っ張りなポケモンだと攻撃が上がりやすくて特攻が上がりにくいとか」

「……えっどうやってですか!?」

「それが分かれば私も苦労しないのよ~……オーキド博士とかの別地方の博士方に共同研究をお願いしている所なのよ」

 

 

Q.ラビ氏はどんなトレーナーだと思っておりますか?

「ポケモンを極めて合理的且つ科学的に分析しているけどそれ以上にポケモンを愛しているトレーナーよ。これは根強い考え方だけどポケモンは生き物だから数字なんて適用出来る訳がないって考え方知ってる?」

「分かります、科学的にポケモンを解釈する人を非難する人達がよく言う言葉でもありますよね」

「そう。だけどラビは種族値っていうポケモンの一種族が持つ能力値を数値化しているの、これは極めて凄い事なんだけど今言ってくれた人達からの反感を買いやすいわ、だけどラビはそれを全無視してるのよ、理由解る?」

「……得意不得意が分かりやすいから、ですか?」

「正解よ。出来る事、得意な事をやらせた方がポケモンの為にもなるっていうのが彼の持論。出来ない、苦手な事をポケモンにお前ならできる!!信じてる!!の言葉を押し付けて結果的にポケモンを苦しめ続けるよりも明確な所をハッキリさせたの方が良いっていう考え方」

「……一ポケモントレーナーとしてはそれが正しいと思います。それにそれはポケモンが望んでいる苦手の克服などは全く否定していませんよね?」

「寧ろ、ポケモンがそれを望むならばそれを手助けするのがトレーナーの役目だと思う位にはあの子はポケモンを尊重する。場合によっては止めたりするけどね。あの子は形だけの根性論が一番嫌いなのよ、確かブルベリ学園でもそれで意見の対立が起きて、退学を懸けたポケモンバトルをしたって聞いたわね」

「思った以上にやんちゃしてますねラビさんって!?」

「それで相手に何もさせずに完勝したらしいわ」

「しかも勝ってるし!?」

 

 

Q.研究者として力業や早業についてどう思いますか?

「それについてはポケモンの技について研究しているククイ博士に聞くべきな気もするからちょっと控えめにするわね、そうね……研究者としては凄い事だと思ってるわ。だってあの子がやってる事は文献とか記録にしか残ってない過去の技術を、それらを読み解いた上で復活させたって事なんだからね、正直ポケノーベル賞与えても良いんじゃないかしら、って思うわ」

 

 

Q.ハイパーボールクラスに昇格したラビ氏に一言お願いします。

「はぁ~いラビ元気にしてるかしら、まあ貴方の事だから元気よね。貴方がPWCSに参加するなんて本当に吃驚したわ、あれだけ出ない出ないって言ってたのにどういう心境の変化なのかしらね?まあ出るからには優勝目指しちゃいなさいよ!!」

 

 

「またいつでも来て良いからね~」

 

う~ん本当に自分が取材に行った人たちは皆こう言ってくれるなあ……皆良い人ばっかりだ。さてと今度は……ああそうだ、まさか本当に取材許可が下りるとは思っていなかった相手がいるんだった……気合入れて行かないと……

 

「ウ~リュ~!!」

「だからなんでそんなに気合いっぱいなの?!気楽でいいって言ってるじゃん!?というか次はイッシュ地方内なんだからそんなに急がなくていいのちょっと聞いてるカイリュー!?待っただから身体を固定するまでぐらいは待って!!お願い待ってちょっと待って、ああっなんか壊れてるこれ!?大丈夫だよねちゃんと固定できてるよね!?」

「ウ~~~~リュウウウウウウウウッ!!!」

「だからイッシュ地方内って言ってるでしょうがあああ!!!いいいいいいやあああああああああああああああなんで私はこんな目にばっかり遭うんだぁぁぁぁぁあ!!!!!???」

 

 

 

「あら来たのね、って貴方大丈夫?」

「……大丈夫に見えてるなら目腐ってますよ……」

「私にそういう事言える胆力嫌いじゃないわ、だけど取材の条件の撮影それで出来るの?」

「えっ撮影……?」

「ええ、私の取材の条件として私の新作発表撮影の相方になって貰うって……聞いてないの?」

「編集長この野郎おおおおおお!!!」

ラビの過去編に需要はありますか?

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