週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ?:PWCSインタビュー・シャガ

「成程……カイリューを許してやって欲しい。こいつはスピードを出す事が大好きでな、だがそのスピードはラビ曰く無邪気の最速個体という物らしくてな……だが戦う事は苦手で人を運ぶことに最も喜びを感じるらしいのだ。故にカイリュータクシー便に推薦したのだが……良い所に就職出来たと私は喜ばしいのだ」

「わ、私もカイリューが嫌いな訳じゃないんですよ。実際カイリューのお陰で他地方との行き帰りが今までより数倍も早くなりましたし……でも地方内の移動でもマッハ突破しないで欲しいだけなんです……あと神速も勘弁して……」

「ほぅっこいつが神速までも、懐かれておりますな」

「そ、そうなんでしょうか……」

 

懐いてくれているのは何となく分かる……ウチの出版社と提携しているカイリュータクシー便の中でも何故か私専用にされてしまっている……いや別にそう言う事は無いのだが、カイリューは私を見ると抱き着いてくるのだ……個人的には悪い気分もしないしかなり嬉しくはある……これでスピード狂な面さえなければなぁ……と常日頃から思うぐらいだ。

 

「カイリューが心から自分の力を使ってあげたいと思わなければ使わぬ技だ、タクシー便の社長もユニット部分の改良をして神速でも搭乗者の負担を軽減する仕組みを搭載予定と聞くが……」

「だと良いんですけど……私はもうちょっと優雅な空の旅って奴を想像してたんですよ……タクシー便で雲海を見ながらのティータイムとか……」

「ハッハッハッ……まあカイリューと絆を深めていけば何れ」

「そうしたいです、是非とも……」

 

まあカイリューの事は……事情は理解したし懐かれているのは非常に嬉しい。子供のころはカイリューの郵便局員さんに目を輝かせた身としては嬉しい。だがモデルを伝えて来なかったあのくそ親父編集長は許さねぇ、私の相棒がだれか忘れていないか、ジュペッタだぞ、メガも出来るんだぞ、毎日箪笥の角に小指をぶつける呪いをかけて貰うようにお願いしてみよう……オカルト部署上がりを舐めるなよあの親父め……。

 

「それで今回の取材なのですが……」

「ああ問題ない。カミツレとアララギ博士から事前に連絡を受けておる、ラビについてだったな?ソウリュウ学園でも力業や早業について指導を行っている故話せるネタもある。つまらん話にならんように努力しよう」

「とんでもない!!此方こそシャガさん自身の取材ではなく本当に申し訳ありません」

「何、この身の取材など飽きるほど受けておるからな。寧ろ新鮮で何を聞かれるか楽しみだ」

 

意外とフレンドリーで話しやすい……結構強面な方だと思ってたけどこれは認識を改めた方が良いのかもしれない……さてと、頑張らなければ!!

 

 

Q.ラビ氏の印象は?

「私は彼の父親とは懇意にさせて貰っていてね、可愛い息子がいるという話は聞いていた。だがその子が父親すら凌ぐほどの鬼才を秘めているとは思ってもみなかったものだ。知っているかな、彼の父であるハルはフロンティアブレーンでもあり、PWCSでも上位ランカーとして知られていた」

「は、はい。狂暴極まりないドラゴンポケモン達を従える辣腕のトレーナー、通称竜帝……噂ではあのワタルさんが師と仰ぐ程だと」

「ああ、そうだ。そんな彼が自分の息子は自分を越えると言ってきた、最初は親ばかだと思ったが、いざ相対した時にはそれが吹き飛んだ。此方を見透かすような鋭い瞳の中にポケモンへの絶やさぬ愛を持った子だ」

 

 

Q.ラビ氏とバトルをした感想は?

「私とのバトルでは彼は既にジヘッドを連れており、その最中にサザンドラへと進化した。その時にサザンドラは暴走したが、彼は私の力を借りる事無く、サザンドラを落ち着かせた。そしてそのままボールに戻し、実質的に3対2になるにも関らず、ダイケンキとクリムガンで私を倒した」

「サザンドラを使わず、ですか。サザンドラは進化した時には一番荒れるというのは聞いた事がありますが……」

「確かにあの時のサザンドラは指示を受け付けられるような状態ではなかった。だから特例としてポケモンの枠の交換や後日にやり直す事も提案したが、彼はそれを蹴った。サザンドラの進化を無駄にする事こそが彼に対する最大の侮辱だ、と睨み付けられてな」

「……なんというか、これまでのインタビューでも思いましたが、ラビ氏って本当にポケモンの事を思ってらっしゃるんですね」

「ああ、心から愛してると言っても過言ではない。結局、そのサザンドラと和解するにはかなり掛かったようだが……誰の力も借りる事もなく自分で和解した」

 

 

Q.ラビ氏をどのようなトレーナーと評価しますか?

「そうだな……先程と矛盾するように聞こえるかもしれないが、ポケモンバトルは計算式と答える程には科学的且つ合理的な解釈をする男だ。私も教育者としてポケモンバトルは唯の根性論などでは勝てないと教えているが、彼はそれの数段上を行く男だ。ポケモンの技の威力や特性を分析してバトルをするのは当たり前でそこに相手の苦手を的確に突く戦いをする」

「此処まで色んな人にインタビューをしましたが、ラビ氏をそのように評価する方が大半でした」

「PWCSに参加しているトレーナーで最もこれに近いトレーナーを探すとするならば……トバリシティのシンジだろうな」

「彼、ですか?データ派という意味ではコウヘイ選手なども上がると思いますが」

「彼も中々な戦略家且つデータを重んじるが、シンジほどではない。彼は育成の段階で強いポケモンを求めている、ポケモンバトルに対してそこまで熱と強い姿勢は中々向けられん。彼の事を好かんという者もいるらしいが、やるからには必ず勝つ為の努力を欠かさないという意味合いでは彼と同じ努力を少しでもしてから考えるべきだとも思う。コウヘイは何方かと言えばトレーナーの心理から戦術を組み立てる節があるからジャンル違いだな」

 

 

Q.力業や早業について。

「彼に習い、私も力業や早業については会得こそしましたが、それを教えるというのはまだまだうまく行きませんな。ただ覚えるだけとそれを教えるのは大きく違うものです。今は座学で概要を教えつつその活用法を学ぶという手法を取りつつ、練習をしているという所です」

 

 

Q.PWCSに参加していらっしゃいますが、ラビ氏に勝つ自信はありますか?

「ふぅむ……いざ戦うとしたらそれこそマスターズエイトになったらですな。私もジムリーダーとソウリュウ学園の学園長の身、此処を離れるのは難しいですので彼から此方に来てもらうか、私が出向くしかないでしょう。だがバトルをすれば今度は勝つつもりで臨むだけの事」

 

 

Q.ハイパーボールクラスに昇格したラビ氏に一言お願いします。

「君の活躍は聞いている、君がこのソウリュウジムのシャガを破って幾年も経ったが私も再び君と刃を交わしたいと思っている。その時を楽しみに待っているぞ」

 

 

 

「また何時でもいらして下され、学園の取材は子供たちも喜ぶでしょうからな」

 

う~ん思った以上にいい人で話しやすかったし良いエピソードを聞けちゃったなぁ……しかしこうなるとトバリシティのシンジにも話を聞いてみたくなったな……確か配信に出ていたし、あの時の配信はリアルタイムで視聴したがあのアシレーヌと戦った感想を是非とも聞きたい……

 

「さてと、出版社に……あれ、あの禿親父から電話だ。はいラシーマです」

『応ラーマちゃん、取材は如何だ!?』

「シャガさんからいい話を聞けましたよ、これから其方に戻るつもりです」

『おおそうか!!そりゃよかった、ならば帰る前に一つ追加を頼みたい!!』

「え~……今度は何処に行かせるつもりですか?」

 

正直行くのは吝かではないが、もうカイリュータクシー便に乗ってしまっている。イッシュ地方以外ならばご遠慮したい所なのだが……

 

『行先はパルデア地方、ボウルタウン!!』

「えっそれって……」

『応っ!!話題のラビ氏からOKの返事が来たんだ!!!』

「マジですか行きます行きます!!カイリュー行先パルデア地方のボウルタウンで宜しく!!!」

「ウリュ!!」

 

遂に、遂にあのラビさんに取材が出来る!!ああっ一体どんなことを聞こうか……今まで色んな事を思ってたけどいざ取材をするとなると追い付かないなぁ……う~ん早速リストを作って……あれ、何で天井を見てるんだろ……

 

「あれ、何で天井―――しまったこれ耐Gモード!?あっ待ってカイリューまだ固定終わってないの!!しまったワクワクしてて気づくの遅れたぁ!?発射まではあと10秒!?待ってお願いだから待って!?私の事を好きなら待って、待ってお願いっ私が悪かった、悪かったからお願いだから!!後生だから助け―――いいいいいいやああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!?????

「ウウウウウウリュウウウウウウウ!!!!!」

 

 

 

「ラビ、記者さんが来るって何時頃だっけ?」

「確か今日の午後3時辺りだったな、お菓子の準備もしとかないとマズいか……サザレ悪いけどカイリューと一緒にひとっ走りムクロジでケーキ買ってきてくれないか?」

「うんいいよ、カイリューお願いね~」

「ウ~リュ~リュ~!!」

「よ~し出発~!!」

「いってらっしゃ~い」




この落差よ。

ラビの過去編に需要はありますか?

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