「う~ん……」
ラビは悩んでいた、別段悩みがない訳でもないがそれでも悩む事は珍しい。何に悩んでいるのか、それはポケモン紹介のリクエストだった。時たまあるのだが、それを採用して紹介ポケモンを決める時だってある。それこそドオーとモトトカゲが正にそれだしハラバリーだってナンジャモからのリクエストのようなものだ。
「まさか、こうなるとは……」
紹介希望というよりも配信で取り上げて自分なりの戦略などを教えて欲しいというべきなのだろう。が、最近はそれが増えてきている傾向にある。偶にトレンドに乗ってしまうのも影響しているのだろうか……
「まあ、気が向けば乗ってやっても……んっ?」
メールを整理している時にとある名前が目に入った。そのメールを開いてみる。
『ブロロロームを紹介していただけませんか、私の友人がブロロロームを大切にしているのですがどんなポケモンなのかを知りたいです』
「差出人は……カシオペア、偶然の一致かそれとも当人か……」
そのうち絡むかもしれないとは思ってはいたがまさかメールが来るとは……いやハッキング出来る相手である事を考えるとメールはある種妥当なのか……そうなるとこのメールを開いた事で自分の個人情報やらが抜かれるなんて事はないだろうな……と少しだけ不安になってきたので後で手を打つ事にしよう。
「さて、折角貰えたんだからするか」
「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。本日ご紹介するポケモンさんは此方」
「ブロロロロロンッ!!!」
「ブロロロームさんです、ロの数で偶に迷いますよね」
| ・おっパルデアポケモン2連チャン ・なんだこれ、何? ・普通のブロロロームと、なんか、違くね? ・一部のパーツがなんか違うな。 ・どうなってんだ? |
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「ブロロロームさんは毒と鋼の複合タイプ。進化前のブロロンさんはスクラップになっていたエンジンに毒タイプのポケモンさんが入り込んで誕生したという経緯を持ちます。本体部分はエンジン部で下部分には岩で作った車を張り付けてエネルギー源としています。私のブロロロームさんは私が昔使っていた車と融合してます。なのでタイヤなどが普通のブロロロームさんと異なってます」
| ・マジで車も行けるのか……!? ・面白い生態してるなぁ ・というか岩でもいいのか。 ・なんか楽しそうだな。 ・ドライブしてぇ |
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「実際、私は買い物に行く時はブロロロームさんと行きますね。そんなブロロロームさんの特性は防塵、そして夢特性がフィルターです。何方もエンジンに関係するのが面白いですね。防塵は粉系の技を無力化出来ます。代表例を挙げれば痺れ粉や茸の胞子などで状態異常になりません、そして砂嵐などによるダメージも無効化出来ますが、鋼タイプですのでそこは気にしなくても良いですね。フィルターは効果抜群のダメージを軽減します、鋼と毒の複合は相性の補完が優秀で地面と炎タイプしかありませんので益々盤石になります」
| ・言われてみたらどっちも車関係あるか。 ・あ~胞子防御できるのでかいな。 ・茸の胞子…… ・キノガッサ…… ・やばいトラウマ患者が多い。 |
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「地面タイプの弱点が気になるならば飛行テラスタル、弱点の地面と炎を牽制できる水がお勧めですね。ブロロロームさんはエンジンポケモンさんらしくギアチェンジを覚えます、この技は高速移動しつつ攻撃を一段階上げられるという龍の舞の上位互換技です。これでスピードを上げながらも火力を上げていく戦術が単純ですが安定しますね」
| ・えっ龍舞の上ってマジ? ・こわっ!!? ・高速移動しながら遠吠えするようなもんか ・文字にすると意味わからねぇな。 |
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「ブロロロームさんはホイールスピンというアイアンヘッドよりも強い技を覚えます、この技はタイヤに負担を掛けるのか素早さが下がってしまうという弱点がありますがそこをギアチェンジで上手い事カバーする事も出来ますし捨て台詞という相手の攻撃と特攻を下げつつも自分は交代出来るという技もありますのでそちらと組み合わせても面白いです。因みに電磁浮遊という地面タイプの技を無効化出来るという技も自力習得出来ますのでそれで地面タイプに強く出る手段もあります」
| ・思った以上にギアがあるんだな。 ・色んな技覚えてそれこそトレーナー次第って感じがする~ ・こうしてみると色々なスタイルで行けそうだな。 ・ギアチェンジでガンガン押していくのも良さそう。 ・ホイールスピンぶつけてその後は捨て台詞も気に入った。 ・なんか不良みてぇ ・不良と言えば……ブロロロームってスター団って奴らが違法改造してるって噂聞いたな。 |
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そのコメントに思わずラビも身構えた。スター団のスターモービル、ブロロローム自体をエンジンとして組み込んだ特殊車両。ライドポケモンの改造の範疇ではあるがスターモービルのブロロロームだけが使える専用技も存在しているので違法改造と言えなくもない。
「スター団、ですか……生憎私はその辺りは存じ上げておりませんがブロロロームさん的には自分の相手をして貰えつつもメンテナンスをしてくれている事を喜んでいる可能性が高いですね。私も偶にブロロロームさんのメンテナンスをしますが、タイヤを変えたりしてると嬉しそうな声を上げます。その改造の範囲がいまいちわかりませんがブロロロームさんの身体にも直結するものですし間違いなくものとしては素晴らしい出来栄えだと思います」
| ・あ~そうか、自分の身体だもんな ・いやだったら下手に弄らせるとかあり得ないか…… ・その是非は兎も角、ブロロロームは納得済みか ・寧ろその改造が出来るスター団は凄くね? ・色んな意味でな。 |
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「アカデミーではライドポケモンの改造は違法らしいですので悪い事かと言われたら校則違反ですけどね。私としては一回そのブロロロームさんと私のブロロロームさんを引き合わせてみたいですね。案外いいお友達になれるかもしれませんし」
一度、会ってみたいのは本心だ。スター団とも一度話してみたい、まああのポーズだけは勘弁だが……今度、アオイとハルトにスターダスト大作戦の進捗でもさり気なく探ってみようかな?と思っていたらブロロロームがエンジンを景気良く回した。
「走りに行くか?」
「ブロロロロロン!!!」
「おっしゃあっ行くか!!」
因みに、進化前のブロロンの夢特性はスロースタート。あのレジギガスと同じ特性である。実数値を半減にする為、ブロロンは条件付きではあるが、最終的な実質的な素早さ種族値がマイナス3にすることが出来る。