「ゴト……」
「キィ~ジカ」
メブキジカの身体をグルーミングしながらも何処か謝っているようなゴーゴート、エリアゼロへのゼロダイブの一件以降、酷く大人しくなっていたのは矢張りラビの心停止を見てしまった事、自らの力不足が原因だと思っていたらしい。レックウザを下すことが出来ていたらラビの元へ救援に向う事が出来ていたのに……ラビを主とは思っていない、だがよき友、良き同盟者とは思っている。真の王は同盟者に苦労はさせぬ、それどころか危機すら与えないものだとゴーゴートは思っているのでラビの心停止は自分に原因があると思っているとの事。
「なんて面倒臭い考え方だ……」
「よくあんな子ゲットしたね」
「我ながら思います」
ダイケンキからの通訳を経て理解する、これまで自分が大人しかった事への説明をするゴーゴート、そんな妹分を優しく慰めるメブキジカ。メブキジカもよくもまああんな面倒な妹分をあそこまで可愛がれる物だ……本当に尊敬してしまう。
「しかしそこまで尊大な彼女が大人しかったとは……君、何をやったんだい?」
「5秒ほど、心停止を少々」
「ああそうか心停止、成程そりゃショックも―――心停止!!?いやいやいや何趣味を少々みたいなノリで重大な事言ってるの!?」
「いいツッコミです、俺と笑いの頂点目指しません?」
「いやだよこんなコンビ結成!?」
こんなにも人をおちょくったのは久しぶりかもしれないな、いやぁシンプルに楽しい。だけどこの位にしておこう、サザレからの視線が怖い。
「成程ね……それで大人しく……君も君でとんでもない事をサラッとカミングアウトするのやめてくれないかな、ホントに心臓に悪いんだけど」
「いやぁ別に貴方なら大丈夫でしょ、大舞台に立ち慣れてるんですから」
「それとこれは話が別なんだけどなぁ!?」
ナンジャモと組ませてデビューするのも悪くない気が……いやダメだ、あれにはレベが居るのだから変な事したら怒られるわ、弟や妹の怒りは無条件で兄には抜群で刺さるのだから自重しなければ……。
「ンでイダイトウの解説云々でしたっけ?」
「ああそうだったそうだった、君も持っているんだったね?」
「ええ、あ~そうだ、紹介時には一緒にミクリさんのも出して貰っていいですか?多分そうした方が分かりやすいと思うので」
「分かったよ」
「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。そして本日のゲストは此方」
「やぁっ皆さん、先程のバトルはどうだったかな?水のアーティストのミクリとは僕の事、あははっ今回は宜しく頼むよ」
「本日はこのメンバーでいきます、そして本日ご紹介するポケモンさんは此方」
「バッシャアアッ」「バッシャアアアアアアラ!!!」
「イダイトウさんです」
| ・あ、あれ!?普通の配信!? ・なんかすげぇっ久しぶりな気分!! ・ジッサイ=スゴイ・久しぶり!!ドーモヌシサン、リスナー=デス。 ・何その喋り方。 ・そして安定のゲストが可笑しい。 ・マジでなんなん ・キバナ:おっ今回はミクリが使ってた奴か ・アイリス:あれでもなんか色違くない?色違いなの? ・ナンジャモ:いや、あれじゃない?個体で色が違うとかあるじゃん。カバルドンみたいな ・ナモ公がいます!! ・あ~性別によっての色違いか |
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「随分と白いね、だけど色違いとは違う気がするねぇ……?」
「それについても詳しくお話しします。イダイトウさんのタイプは水とゴーストの複合タイプとなります、そしてこのポケモンはヒスイの時代を生きたポケモンでもあり、ヒスイの時代を生きたバスラオのみが進化出来るとされています」
「そこだよ、如何してヒスイのバスラオでないと進化出来ないんだい?現代のバスラオは何故進化をしなくなったのだろうか」
「当時のヒスイは今よりも環境が厳しく、現代のバスラオは過酷な環境を生き抜くための進化が必要なくなったのでは、と思います。ポケモンの進化には単純なパワーアップだけではなく、環境への適応を行う為の変化が大きいと思います。それを踏まえると今のシンオウ地方と比べるとかなり過酷な環境で、そのヒスイの川を遡上する中で倒れていった多数のバスラオの無念が取り憑いた事によって進化したと資料にも記載があります、ですからタイプも水単タイプから水とゴーストの複合へと変化したというのが私の仮説です。これはガラルジグザグマにも通ずるものがあると思います、逆説的に現代の方がバスラオにとっては過酷な環境で生きずとも繁栄出来る環境に適応しているともいえるかもしれません」
「フムフム……適応した結果として進化が廃れていったという事か」
| ・は~成程……進化とは適応の為に変化するか ・それで進化をしなくなった。シンプルに勉強になるな今回。 ・そ、そう言う事だったんだべな ・やっぱりラビさんが手伝ってくれたら課題一発だったんじゃない? ・ブライア:そこは自分で頑張り給え、しかしラビそこまで精通してるって……学園でそこまで教えた覚えはないんだが……? ・やっぱりこのヌシ、隠してる経歴とか色々あるだろ。 ・というかこれ、博士連中にとっても良い情報なんじゃね? ・アララギ:だからいま皆黙ってメモってるのよ、言わせないで恥ずかしい ・アッハイ |
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「バトルの際には仲間たちの魂と共に闘い、魂は意思があるかのように相手を攻撃するともありますから……ミクリさんのウェーブタックルはこれの応用でしょう」
「おっバレたね、実はフヨウにも手伝って貰って完成させた応用なんだよ」
「やっぱりか……これに加えて爆発的に身体能力が向上しているだけではなく、魂から推進力が供給されており無限に泳ぎ続けられるともされています。その強靭さとジャンプ力はヒスイの河川では敵なしだったと言われています」
「へぇ、だから僕のミロカロス以上のジャンプを見せてくれるんだね」
| ・あのウェーブタックルそんな応用だったんかい!! ・そりゃ見た事もねぇ技な筈だよ!!! ・ルリナ:じゃあ練習しようと思ってもそう簡単じゃないわね…… ・カスミ:エスパータイプ位じゃないかなぁ出来るの…… ・サトシ:えっ俺のブイゼル出来たぜ? ・レッド:俺のカメックスも。 ・アンタら何なんだ |
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「さてミクリさんも気になっているこの色の差ですが、これは雌雄の違いによるものです。カバルドン辺りを想像すると分かりやすいでしょうね。赤いのがオスで、白いのがメスです。オスの方が気性が荒く攻撃的、白いメスは気性が幾ばくか穏やかではありますがその分強力な幻覚を操る力を持っています」
「ふぅむ……言うなればオスの方が物理的な攻撃能力でメスは特殊に秀でてるイメージかな、君の言い方からしてそんな感じがするけど」
「だからなんで分かるんですか、まあ正解ですけど……メスの方が特殊も高いという感じですね、だからバランスで言えばメスの方が癖が無いから扱い易い感じです」
| ・んじゃオスが物理でメスが特殊も高いバランス型なんだ。 ・はぁ~こりゃ好みわかれるな。 ・キバナ:ルリナ、つまりこれってメスの方が体力管理しやすいって事でいいのか? ・ルリナ:多分。物理に秀でてないならウェーブタックルをする選択肢は低いから必然的に体力も高めを維持しやすいから扱い易いのは事実だと思うわ。 ・そういう面もあるのか。 |
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「そして特性ですが、すいすいと適応力。そして夢特性が型破りです」
「へぇっ型破りなのか!!しかしそれを何で知ってるんだい?」
「この子が型破りでもう一匹がすいすいなんですよ……だけどどうやら今はそのもう一匹がいないみたいです、遊びに行ってるのかも」
| ・雨で加速、タイプ一致増強、特性無効か ・どれも良いなぁ……適応力がいいなぁ ・火力アップは心惹かれますなぁ ・それこそミクリさんみたいに追い風で素早さ補強だって可能な訳だしな ・でもすいすいも捨てがたいなぁ…… |
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「そして進化条件なんですが……イダイトウが仲間の無念を感じて進化するという記述があったので恐らく瀕死に近づく事が条件だとは思うんですけど……ミクリさんはどうやって進化しました?」
「う~ん……妙にウェーブタックルに拘るから、まずはそこを極めさせてみようと思って練習に付き合っていたんだ。反動も受けるからケアも確りしてね、そうしたら進化したんだ」
「って事はもしかして……反動ダメージを蓄積し続けてレベルが上がると進化、ですかね……?」
「無い、とは言い切れないのがポケモンの面白い所だね。引っ繰り返った状態でレベルアップとか悪タイプが手持ちに居ると進化するとかもある物ね」
| ・反動蓄積……? ・んじゃウェーブタックルとか捨て身タックルとかしまくればいいって事? ・それが条件って緩いのかキツいのか分からねぇな ・試してみたいけどヒスイのバスラオ自体が早々いねぇからなぁ…… ・難しいなぁ |
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「僕のイダイトウにお勧めの技とかあるかな?」
「オスだから物理ですね。反動を気にするなら滝登りとかアクアブレイク、スケイルショットに諸刃の頭突き、サイコファング、氷の牙に我武者羅とかゴーストダイブとか」
「お~良い技あるね、じゃあ君のイダイトウは?」
「特殊も行けるのでハイドロポンプ、波乗り、濁流、シャドーボール、冷凍ビームに吹雪、凍える風とかですかね。後は高速移動とか雨乞い、堪えるに眠るに怪しい光って所ですかね」
| ・どっちも俺好き。でも特殊の方が良いかな。 ・俺物理派 ・キバナ:オレ様オス派 ・アイリス:私特殊 ・ナンジャモ:ボク特殊 ・サトシ:俺物理 ・レッド:物理 |
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「どういう運用が良いのかな」
「ミクリさんの場合は物理押しで普通に今の運用でいいと思いますよ、でも苦手相手は突破しにくいので他のポケモンで削りを入れておく必要がありますね。3対3想定だと前二体で出来るだけ削りたいですね、そうすればお墓参りも威力を上げられますからラストスイーパー的なのが使いやすいかと。私のイダイトウは上手い事サイクル戦に持ち込むとかですかね……有利を取れない相手には交代を直ぐに考える必要があります。だから総合すると、基本的に一匹でも完結して他のパーティにも組み込みやすい高火力仲間のオス、仲間との組み合わせが前提ですが上手い事やればそれ以上に爆発力を発揮できるメスと言った感じですかね」
「ふ~む……そうなると初手はイルカマンの方が良かったかな、それで直ぐに引いてまたペリッパーから戻してイルカマンで削って、またペリッパーを出してそこからイダイトウみたいな」
「やめてください面倒臭い。魂と共に川を遡上する偉大な魚のイダイトウ、如何でしょう」
| ・う~ん欲しい!! ・カスミ:私も!!ちょっとサトシ、一緒に探さない!?タケシも誘って!! ・サトシ:良いなそれ!!ラビさんから情報貰って行ってみるか!! ・タケシ:おいおいおい俺もか?休暇申請出すまでせめて待ってくれよ ・キバナ:なんだなんだたのしそうじゃないか、オレ様も行きてぇ~ ・アイリス:あ~サトシズルい私も~!! ・コルニ:私も立候補したい~!! |
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そんなサトシとまた旅をしたい人たちが挙手を始めたので配信を切っておく。ミクリは自分のイダイトウにポケモンフーズを上げている。それを見てラビのイダイトウも興味を示したのをみて其方にも上げる。
「あっラビ、僕の上げちゃってもいいかい?」
「別にいいですよ、貴方のなら栄養的にも問題ないでしょうし」
「勿論。僕特性のポロック入りでコンディションもバッチリに整うお手製品さ」
フム……ポフィンに似ていますね……フムッほのかな渋みが甘さを引き立てて食べやすいですね。しかしラビの他にもイダイトウを持つ操り人がいるとは……そう思いながらミクリのイダイトウを見ていると、何故か自慢げに身体を伸ばしてくる。
「ダ~トゥッシャバシャ!!!」
「ねぇラビ、なんか僕のイダイトウが君のイダイトウにメロメロになってる気がするんだけど」
「あ~……ウチのもう一匹、オスでこいつの旦那なんだよなぁ……」
「あ~それはマズいね、イダイトウ彼女にはもう愛する旦那様がいるんだって」
「バシャァッ!!?」
誘ってくれるのは嬉しいですが生憎私は貴方の番になる気はありませんよ、既に番はいるので。ええ、今出掛けているもう一匹が私の番のオスです。そういう事ですので……ええ、ご理解頂けて良かったです。しかし、そんなに私は美しいのでしょうか……?
「バッバシャシャ!!!」
フフフッ褒め言葉として受け取っておきますよ。何時になっても褒められると女は嬉しくなるものなのですね。