週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:PWCSランクバトル VS ダイゴ 中編

『スマホロトムより互いの情報を取得。このバトルはPWCSランクバトル、ハイパーボールクラス公式戦として承認されました。対戦ルールは3対3、ポケモンの交代は両者自由となります。ラビ選手 VS ダイゴ選手。それでは両者、最初のポケモンをフィールドへ』

「行くよ、大地を揺るがせボスゴドラ!!」「ドオオオラアアアア!!!!」

「今度は勝ちに行くぞ、アシレーヌの相手をして鍛えた力を、見せてみろラグラージ!!」

「ラグアアアアアアアアアアッ!!!」

 

 

・だ、ダイゴさん!?

・おいマジかよマスターズエイトの一角じゃねえか!?

・ミクリさんの次はこの人かよ!?

・サトシ:ダイゴさん行ったんだ。

・キバナ:これでラビの実力の本当の所が図れるな。

・アイリス:見逃せないね

・シロナ:じっくり見せてもらうわよ。

 

「まずは力比べと行こう、ボスゴドラ!!」「ドオオオオオオオオオラ!!!」

「迎え撃てラグラージ!!」「グラアアア!!」

 

同時に駆け出して向かって行く二匹は真正面からの勝負を仕掛けた。そして互いの射程距離に入った瞬間に腕を突き出して、互いに手を掴みながら押し合いを始めた。重量級系パワーポケモンの華と言えば矢張り小細工なしのパワー勝負、パワーは互角、と言いたい所だがボスゴドラが地面に足をめり込ませるように深く踏み込んで押し込み始める。

 

「流石に重量差から来るパワー差はやばいか……」

「僕のボスゴドラは通常の個体よりもずっと重いからね、かと言ってヘヴィメタルでもない。鍛え方次第でポケモンは別の特性のような身体を持てる」

「そりゃ、知ってるよ……だけど、それならラグラージ!!」

「ラグゥッ!!!」

 

押し込まれていた身体が止まる、ボスゴドラが更に力を込めて押そうとしてもビクともしない。それにボスゴドラがニヤリと笑うとラグラージも更に笑ってみせる。こういう時こそ笑う、そういう心構えこそがアシレーヌとの毎日で会得した究極の極意だ。そして今度は自分が深く踏み込むとボスゴドラの鋼鉄の甲殻を握り潰すような勢いで掴んだ。

 

「ゴドォッ……!?」

「ランングアアアア!!!」

 

握撃と言わんばかりに握り込んだそれに一瞬怯んだ隙にその懐に膝蹴りを叩き込む。ダメージは薄いかもしれないが、それに気を取られたボスゴドラの力は緩んだ、その隙を見逃さずにそのまま跳躍するとボスゴドラの背後を取り尻尾を掴んだ。刹那、ラグラージは思いっきり息を吸い込むと、一気に筋肉が怒張し始めた。メガラグラージにも劣らない筋肉を露わにして力任せにボスゴドラをぶん回し始めた。

 

「700㎏はある僕のボスゴドラをジャイアントスイング!?」

「ラグラージは1tもある岩を持ち上げる事が出来る、その位ならまだまだ許容範囲内だ!!」

「ラアアアグアアアアアアアッッッッ!!!!」

「ボスゴドラ、ラスターカノン!!」

 

ぶん回されてこそいるがボスゴドラは的確にラスターカノンをラグラージへと当てていくが、最早その程度で止まるような勢いではない。ハンマー投げのような態勢に入ったラグラージはそのまま渾身の力でボスゴドラを投げ飛ばしてしまった。

 

「ゴツッドオオオオラァァアアッ……ゴオオオオオッドォォオッ!!!!」

 

投げられてそのまま壁に激突すると思いきや、ボスゴドラは咄嗟に尻尾を地面へと突き刺すように伸ばして急ブレーキを掛けた。そのままバランスを失った事で地面へと激しく叩き付けられるのだが、著しくスピードは落ちた事で威力は軽減されてボスゴドラは素早く立ち上がった。

 

・な、何ちゅう力技……

・戦術もくそもない単純明快な力押しで此処までやるか……

・というか700キロ言うた?ヘヴィメタルのボスゴドラでも体重は720キロぐらいだぞ。

・ほとんどヘヴィメタルじゃねえか!!?

・いやどんな育成したんだよ……

 

「まだいける、よね」

「ゴドラァッ!!」

「よしいい根性だ、しかしあそこまで投げるなんて」

「そりゃこっちのセリフですよ、何ですか700キロって、殆どヘヴィメタルじゃねぇですか。何やったんですか?」

「単純だよ、比重の重い金属をボスゴドラに食べさせていただけだよ」

「鉛とか、ですか?」

「鉛もそうだけど、僕のボスゴドラはタングステンとかイリジウムが好きだね」

「……金持ちめ」

「君に言われると誇らしいね」

「嫌味に決まってんだろ御曹司」

「ですよね」

 

・えっ何どういう事?

・キバナ:ボスゴドラは鉄が主食だ、トレーナーでも鉄分の多い食品を食べさせるか、偶には鉄を食わせないと身体を覆ってる鎧が脆くなるんだよ。

・タケシ:質のいい金属を食べさせると身体の鎧は更に美しい光沢を放つんですよね。だけど食べた鉄を身体の鎧に直接反映させるから、理論的には鉛とかタングステンの鎧を得る事は出来る。

・理論的に、は?

・ナンジャモ:あ~……そりゃ鉛とかタングステンとかを食用にするんだから凄いお金かかるよね……いや鉄も相当だろうけどそれらよりはマシだろうし……

・あ~……金額的な意味合いなのね

・そりゃ金かかるわ……というかイリジウムってレアメタルでは?

・何食わせてくれてんだよ、食わせる位ならくれよ by製造業

 

「さあ仕切り直すぞボスゴドラ!!」

「こっからガチだぞラグラージ!!」

「ドラゴンダイブ!!」

「ゲッ覚えてやがった!!」

 

一瞬、身体を沈みこませるように屈むと一気に地面を蹴って加速する。すると身体は徐々にドラゴンタイプのエネルギーを帯び始め、鋼鉄の巨竜となって迫って来た。ドラゴン対策として覚えさせたのか、仮にもタマゴ技だぞそれと内心でツッコミを入れる。

 

力強く―――アームハンマー!!!

ラグアアアアアア!!!

 

選んだのは真っ向からのパワー勝負、あのスピードでは避けるのは無理、ならば迎撃が最善手。力業でドラゴンダイブを突破してその奥の本体を殴る、そう決めるとラグラージは身体を捻ってから渾身の一撃を放ってドラゴンダイブに対抗するが、鋼岩のボスゴドラが放っているとは思えぬほどの異常なパワーに一瞬、押されそうになるが即座に押し込んでドラゴンダイブを突破。その頭にアームハンマーを叩き込む―――が、ボスゴドラは予測していたと言わんばかりに笑った。

 

「ボスゴドラ、素早く―――捨て身タックル!! 

ゴッドラアアアア!!!

「ラグアアアアッ……!!」

「続けてアイアンテール!!」

「ゴッドラアアアア!!!」

 

アームハンマーを受けてからの反撃、その初動を早業で補強した捨て身タックルを受けたラグラージ、その体勢が崩れているのと力業の代償ともいえる次動の遅さを突いてアイアンテールを顔面へと直撃させる。効果いまひとつとは言え、連続攻撃は効く……。

 

「まだまだぁっ!!素早く―――ビルドアップ!! からの力強く―――アームハンマー!!!

ラッグッラグウウッ……グラアアアアア!!!!

「ゴッドラァァ……!?」

「ならば、素早く―――鉄壁から繋いで力強く、ボディプレス!!! 

ドォォッ……ラァアアアアッ!!!!

 

・力業、早業の応酬……!!

・此処までの事ってあったか!?

・サトシ:PWCSを通しても此処まで連発するのは初めてだ……

・いやすげぇ殴り合いだ

・ナンジャモ:本来、業ってこうやって使うのかな……

 

問答無用の殴り合いが続けられていく。互いの身体には生々しい打撲痕が残り、息も絶え絶えになっていく殴り合い、バトルではない力比べがそこにある。嘗て、ラビがダイゴに敗れた時も倒すことが出来なかったのがボスゴドラとメタグロスの二体、その一体に勝つ、その事に意味がある。ラグラージと共に過去を乗り越えるために……

 

「次で決めるぞ!!力強く―――ボディプレス!!!! 

 ドオオオラアアアアアアア!!!!

 

「踏み越えろ!!!猛々しく―――アームハンマー!!!!

ラアアアアグアアアアアアアアアアア!!!!

 

頭上から落ちて来るボスゴドラ、それを迎え撃つ為に腕を広げるラグラージ、最強の一撃がぶつかり合って空気が押し出され、一瞬真空になったと錯覚し、即座に空気が入り込んで来るような爆風が辺りを包み込む。その先にあるのは―――

 

「ゴ、ドラァ……」

「ラッグアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

『ボスゴドラ、戦闘不能!!ラグラージの勝ち、いやラグラージも戦闘不能!!』

 

・あ、相打ち!?

・キバナ:いや、ルール的にはラグラージの勝ちだなこれは。処理的には勝利宣言時に戦闘不能になっただけだ。

・あのボスゴドラに打ち勝った……

・シロナ:……油断ならないわね

・アイリス:すっごい……。

 

「戻ってくれボスゴドラ、いい勝負だったよ」

「アシレーヌ、ラグラージを」

「きゅうぬ」

 

何時の間にかやって来たアシレーヌはラグラージの頬をそっと撫でるとそのまま担ぎ上げてフィールドの外へと連れて行った。後は彼女に任せればいい。

 

「さあ次だ、行くぞ太古より蘇れユレイドル!!」「ユ~レイ……」

「頼むぞ、ファイヤー!!」「ギャアアアアアアアアッ!!!」

 

 

To Be Continued……!!

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