週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:PWCSランクバトル VS マスタード 後編

「さあ来てみろラビ、貴様の言う爺を、討ち取ってみせろい!!!ジャラランガ、推参!!!」

「ジャララララァ!!!!」

「ああ、今目に物見せてやるよ!!!さあ次はお前の番だ、デカくなったお前を見せてやれフシギバナ!!!」

「バアアナアアアア!!!!」

 

・ジャラランガとフシギバナ!!

・ナタネ:凄い、凄い立派なフシギバナ!!あ~んその立派なお花に顔を埋めた~い!!!

・安定のナタネさんである。

・ネモ:すご~いフシギバナも持ってるんだ!!バトルした~い!!!

・ナンジャモ:ホントラビ氏って色々持ってるなぁ

・キバナ:それな。

・アイリス:持ってない子とかいるのかな。

 

『NEXT BATTLE フシギバナ VS ジャラランガ!!3、2、1……BATTLE START!!』

「ラビに対して容赦もいらなければ加減も無用!!最初から全力、即ちZワザで行くぞ!!!」

「ラアアアンガァァ!!!」

 

そう言いながらも振り抜いた腕の手首にあるのはZリング、当然のように付けられているそのリングに懐から飛び出したクリスタルを装着する、それはラビも知っているZクリスタル、即ち――――ジャラランガ専用のZクリスタル、ジャラランガZ!!!

 

「ならば此方も―――!!!」

 

ラビが叫んだ先にあったのはZリング―――そしてメガリングであった。そしてフシギバナの額にはメガストーンがはめ込まれた額当てがある。

 

「行くぞフシギバナ!!あらゆる大樹を凌駕する力を今此処に!!超克せよメガシンカ!!」

「バアアアナアアアア!!!」

 

溢れ出したメガシンカエネルギーはフシギバナを包み込んでいく、光が四散した時、そこには更なる成長を遂げたフシギバナがいる。頭部と尻の部分に新しい花が咲き、背中の花が巨大化してつるを巻いたヤシのような形に変化している、これぞメガシンカしたメガフシギバナ!!!そしてラビはZリングに毒Zクリスタルをはめ込んだ。

 

・えっええ!?

・メガシンカしながらZワザ!?

・ありなんだっけ!?

・キバナ:普通にアリだぞ。メガシンカもZワザも試合中に使えるのは一度だけだけど同時使用は別に珍しい事でもないぞ。

・アイリス:うん、私もよくやるし。

・ナンジャモ:パルデアだとテラスタルしながらZワザ打つ人もいるしね

・ネモ:へ~他に誰がいるんだろ!?

・ナンジャモ:いや君だよネモ氏。

・ネモ:だから他に誰かいるんだろうって言ったんだけど……

 

「行くぞ!!!」「応っ!!!」

 

互いに拳を腰だめにし、それぞれのZワザのポーズへと入った。マスタードはジャラランガZを発動させるドラゴンZ、ラビは毒Zのポーズを。

 

「人とポケモンが、心を一つにして放つ」「究極の一たるそのワザ―――」

「「Zワザッ!!!」」

 

ブレイジングソウルビート!!!!

ジャアアアアアアランガアアアアアアアア!!!!

 

アシッドポイズンデリート!!!!

バァァアナアアアアァァァァァッ!!!!

 

両者が取ったポーズ、それらは別々でありながらポケモンには同じ力を齎す。ただ性質が異なるだけの事、そして注がれたエネルギーを使って放たれる究極技、それこそがZワザ。ジャラランガの場合は専用の物ゆえにジャラランガにとってはこれ以上ない効力を見せる。

 

・Zワザ同士の激突とか中々ねぇぞ!?

・サトシ:アローラリーグなら結構あるんですけどねぇ~

・いや本場と一緒にされても……

・アイリス:ホントだよ

・にしてもこれ、どっちが凄いの?

・どっちも凄いでいい。

・というかロトムが乱れまくってて映像が見えねぇ……。

 

Zワザという途方もない技同士のぶつかり合い。爆風で何も見えなくなっているが、互いは互いを見据えていた。だがラビとしてはZワザを許してしまった時点で半分は負けている気分だった、何故ならばブレイジングソウルビートの最大の力はその強力な威力ではなくジャラランガの能力を引き上げる効果にある。攻撃防御特攻特防素早さ、これらを上昇させる。文字通り、ソウルビートを内包している技でもあるのだ。

 

「流石ラビ、あのフシギダネをよくぞここまで育て上げた。だがな、まだまだ、このジャラランガの本気はこれからよ!!!」

「ラアアアンガアアア!!!!」

 

Zワザを放った事で身体のキレと迫力が増しているジャラランガ、これが全能力アップの恩恵か……だが此方だってメガシンカしているのだ、舐めて貰っては困る。

 

「行けぃジャラランガ!!龍の波動!!」

「行くぞ、蔓の鞭で回避!!」

 

発射される龍の形をした砲撃、それをフシギバナは地面を蔓の鞭で殴りつけるようにして跳躍し回避した。そして着地するのだが……マスタードが見たのは今まで生きて来て見た事もないフシギバナの姿だった。メガシンカしているからではない、身体から伸びた極太の四本の蔓がまるで脚のように地面を捉えていた。

 

「ヘドロ爆弾!!!」

「バナアアア!!!」

 

背中から火山の噴火を思わせるようにヘドロ爆弾が無数に撃ち出されていく、空から降り注ぐ毒液の爆弾だがジャラランガは身動ぎ一つしない。ヘドロ爆弾が直撃してもそれほどダメージを負っているように見えない。

 

「師匠のは防音の筈だが……」

「呵々!!ジャラランガはワシと厳しい修業を積んでおった、ホウエンのセンリほどではないが特性の一部を得る事には成功しておる!!防音でありながらも防弾の力をも宿すジャラランガ、超えてみろラビよ!!!」

「完全な防弾仕様って訳でもなさそうだな……半減はしてると見るのが良いな」

「ジャラランガ、波動弾!!」

「弾け!!」

 

両手から波動弾を連射するジャラランガ、だがそれらを自由に動く四本の太い蔓が弾いてしまう。何発かすり抜けて来るのだが、その巨体とは思えない程に俊敏且つ滑らかに回避する動きにはマスタードも舌を巻いた。

 

・いやジャラランガも可笑しいけどその蔓の鞭なんぞ?!

・ナタネ:ただの蔓の鞭じゃないわね、無数の蔓を編み上げて一本の太い蔓にしつつそれで手の形を模る事で人間の手みたいな柔軟性と汎用性を獲得してる……!?

・そ、そんなのあり!?

・キバナ:ズルじゃねぇな、ズルくせぇけど

・アイリス:いや普通思いつかないからズルですらないのが酷い。

 

「ならば接近戦あるのみ!!ジャラランガ、ドラゴンクロー!!」

「ジャララジャラアアア!!!」

 

ジャラランガも見事な身のこなしを発揮して一気に接近する、フシギバナは接近を阻もうと蔓をやたらめったらと動かして阻もうとするのだが、それをパルクールのような軽々とした動きで乗り越えて来る。

 

「ジャラランガを、舐めるでないわ!!その程度、屁でもないわぁ!!」

「だったらこれだよくそったれ爺!!今だやれ!!」

「バッナアア!!!」

「ラガァッ!!?」

 

今、正に蔓を踏み台にして跳躍しようとしたジャラランガ。その足場にした蔓は解けて踏み抜いてしまった。そして脚と腕に蔓が絡みついてジャラランガの動きを完全に封じる。まるで磔にされたようにジャラランガは拘束されてしまう。

 

「な、なんとっ!?」

「誰が解けないって言った、それは信念だけで沢山だ。アシッドボム連打!!」

「ジャラランガ、そのまま爆音波!!」

 

防弾の特性を一部得ている、ダメージは半減以下にされる。だが通りはする、ならばやりようは幾らでもあると言わんばかりにアシッドボムを連打するフシギバナ、その通りだと言わんばかりにジャラランガの特防は一気に落ちていくがそれでも爆音波を口から放つジャラランガ、身体を揺さぶって来るそれらを受けてもフシギバナは歯を食いしばりながらアシッドボムを撃つ事をやめない。

 

「沈めてやれ―――一撃必殺、猛々しく―――ハードプラントォ!!!!

バアアアアッナアアアアアッ!!!!!

 

強く強く踏み締められた地面は鳴動しそこから無数の巨大な根がフィールドを割りながら出現した。フシギバナが展開した蔓の脚よりもずっと太いそれはまるで意志を持つようにジャラランガを捉えると収束して一本のドリルのようになりながらジャラランガへと突撃していく。

 

「負けるでないわジャラランガ!!!爆裂させよ、命を―――スケイルノイズ!!!!

ジャアアラアアアアンンラアアアア!!!!!

 

全身を震わせて発せられる超巨大な音、それらは放たれたハードプラントへと伝わって崩壊へと導いていく。そして自身を拘束している蔓にまで伝播してそれを通して直接フシギバナを抉っていく。それでもフシギバナは歯を食いしばりながらも前へと歩みを進めた。

 

「バアアナアアアアア!!!!」

 

もう崩壊する一歩手前の蔓の脚で地面を殴りつけてジャラランガへと突進した。身体を内部から破壊するような凄まじい声、それでも怯まない、まだ自分はやれるし負けていない、自分の憧れた人が目の前にいた情けない所なんて見せたくない、見せる位なら―――今ここでジャラランガを道連れにするまで!!!

 

「バアアアナアアアアアッ!!!!」

「ジャラァッ……ガアアアアアアァァァァッ!!!!」

 

腹部を抉るように突撃してきたフシギバナ、鎧のような鱗を穿つような衝撃が身体を走る。意識が飛びそうになった刹那、ジャラランガは両手をハンマーのようにフシギバナへと叩きつけてみせた。それはフシギバナの頭部を確りと捉えた。そしてハードプラントと蔓の脚が崩壊したと同時に二匹は地面へと落ちた。メガフシギバナのメガシンカが解除され、ジャラランガが拳を天へと突き上げたと同時に―――ジャラランガも倒れ込む。

 

『フシギバナ、ジャラランガ共に戦闘不能!!両者、新しいポケモンを同時に出してください!!』

 

・ま、また相打ち……!!

・キバナ:いやあのジャラランガなんつうガッツ……最後の最後にフシギバナに一発かましたぞ!!!

・ダンデ:よくもあそこまで……。

・サトシ:あの蔓の鞭、ショータのジュカインのハードプラントみたいだった

・ショータ:いやあれよりずっと上です。僕のジュカインのはその場から動けなくなりますけど、あのフシギバナはあれを脚と腕として使ってました。ジュカインは元々スピードがありますからあんな使い方は思いつきませんでした

 

「戻れいジャラランガ、よくぞ最後の一撃を打った。見事、真の戦士よ」

「フシギバナ、有難うな。意地を見せたな、流石俺のポケモンの中でも随一の負けず嫌い」

 

同時にボールにポケモンを戻す、次が最後のポケモン……素直な事を言うとラビは―――堪らなく今の状況が楽しかった。何方が負けるかも分からない、勝つのかさえも見えない、敗北も勝利も何もかもが闇の中にあって照らすのは自分達のとポケモンの光だけ、最高の状況だ……そして最後に出すのは決まっている、それはマスタードも同じ。

 

「さあ―――あの時の再現と行こう」

「ああ、覚悟は良いか爺」

「呵々……馬鹿弟子が、その減らず口を叩けなくしてやるわ!!!流派マスタードの真の力を見せてくれるわ!!!行くぞウーラオスゥ!!!」

「ベアアアアアアクッ!!!!」

「ならば、流派マスタードの免許皆伝として勝つまでの事!!勝つぞウーラオス!!」

「ベェエエエアクルゥゥゥァアアア!!!」

 

To Be Continued……!!




後編に収まらなかった。本当にごめんなさい。
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