週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ?:襲来プラターヌ

「やぁっ久しぶりだね、ラビ君」

「いやホント急に来ますね……ホント急に来すぎですよアンタ」

「ハハハッ申し訳ない!!」

 

テンション高めなお客さんの相手をしているラビ、今回やって来たのはラビも世話になった事がある人物なので強くは言えないが……その人物というのがカロス地方のポケモン博士、ポケモン博士の中でも屈指の色男とも言われたりするプラターヌ博士である。

 

「というか研究所の方は大丈夫なんですか、一応貴方所長でしょ」

「ああ、所長は辞めたんだ」

「―――いやサラッという事じゃねぇでしょ」

「ハハッ全くだね」

 

なんと現在のプラターヌはポケモン研究所の所長を引退しており、研究員となったトロバと各地方のフィールドワークに勤しんでいるとの事。

 

「それでそのトロバさんは」

「ああ、彼とは一時的に別れていてね。彼は今シンオウ地方のキッサキ神殿にいるよ」

「なんか前にも増してフリーダム加減が悪化してません?」

「より広い視野で物事に望めると言って欲しいな」

「あれ、じゃあ今の研究所は」

「そっちは代理を立ててあるから大丈夫だよ、今の所長も優秀だよ。僕が保証するよ」

「まあそれならいいですけど……」

 

カロス地方は中々に大変な事になっているという噂を聞くが……サトシ経由でミアレジムが移転したという話は聞いた。なんでも野生のポケモンが街中にも出現する事になって、緊急処置としてワイルドゾーンなる物が設置されたとか……取り敢えず、新婚旅行の候補からカロスは削除された。

 

「というかカロス地方を放置していいんですか?」

「僕自身もカロス地方にずっといたから見聞を広げたいと常々思っていたのさ、それを思い切って引退からフィールドワーカーに転身したのさ」

「思いきり過ぎです。アンタ一応メガシンカ研究者の第一人者なんですから」

「最近はメガシンカするポケモンが多数報告されていてね、それを調べる意味もあるから強ちこれが無駄とも言い切れないのさ」

 

曰く、メガシンカするポケモンは増加傾向にあるらしくそれを調べる意味合いもあるとの事。そして一部地域では野生のポケモンがメガシンカするという現象も確認されており、これの調査も急務とされているのが実情。そこで乗り出したのがプラターヌという訳なのだが……だからって引退をしなくてもいいじゃないか……とラビは思うのであった。

 

「それでもしかしたら―――」

「もしかしたら?」

「ラビ君の庭ならメガシンカするポケモンもいるんじゃないかな~って思って」

「なんだその理由」

「いや此処程他地方のポケモン同士が共存している環境も中々ないと思ってさ」

「え~……」

 

というのは建前で実際は単純にPWCSの本選会場であるパルデア地方に来てみたかったのとラビに会いに来たという事らしい。喜んでいいのか呆れれば良いのかいまいち分からなくなってきた……しかしトレーナーもいない状態でのメガシンカとは……正直いって穏やかではない。

 

「君も知っての通り、メガシンカはポケモンによっては身体に大きな負荷を掛けるし常に負担が強いられるような物がある。メガサメハダーやメガアブソルなんか典型例だね、だから僕はこれらの事象を暴走メガシンカと定義しているんだ」

「暴走……確かに、意図的ではないとするなら相応しいですね。仮説があるんですか?」

「メガシンカによって巻き起こるエネルギー、メガエネルギーがポケモンに流入する事で発生するという事位しかわかっていないね……原因も解明もまだまだな状態だよ」

 

まだまだ発見されて間もないから解明のしようもない、する為にはまだまだ時間と情報とお金が必要というのが本音だとプラターヌは語る。

 

「そもそもメガエネルギーの発生自体も謎でね……キーストーンとメガストーンの双方がなければ生成すら困難な筈のエネルギーが生産されること自体が謎なんだ……だけど分かった事もあった、今回のメガエネルギーが似たエネルギーが過去にも生産された事象があったんだ」

「それは、一体?」

「一つは数年前、サトシ君たちが解決してくれたあの事件さ」

 

そう言われて思い出されるのはフレア団が引き起こしたあの大災厄事件、フレア団によって洗脳を施されてしまったジガルデによってカロスどころか星そのものの破滅を目論んだというあの事件。伝説の巨石と植物の根が似た波長のエネルギーを生み出していたとの事。そしてもう一つがつい最近、ガラル地方で観測されたという。

 

「ガラルのカンムリ雪原の中心ともいえる山、そこで大規模な天候異変が報告されているんだ。ダイマックスエネルギーと一緒に観測されたのが暴走メガシンカの時に観測されたのと極めて酷似しているエネルギーだったんだ。恐らくだが僕はこの事象にもジガルデが関わっていると睨んでいる。だけど流石にカンムリ雪原への調査は後回しにしてしまってね……ガラル地方への入管は中々に厳しい上に規定も色々あって申請に時間が掛かって―――どうしたんだいラビ君頭を抱えちゃって」

「なんてこったぁ……」

 

そりゃ頭を抱えてしまうだろうよ、まさかガラルファイヤー関連で向かったガラルのあれが、暴走メガシンカのそれに酷似しているなんて誰が思うか……というか思い当たる節は幾つかあるのが、本当に困る。ネクロズマがジガルデセルを吸収して変異したあの姿……つまりあれも一種のメガシンカだったという事なのか……Zネクロズマと自分の中で呼んでいたが言い得て妙だったという事か……これは最悪、もう一回ガラルに行かなければいけないのではなかろうか……。

 

「まあ暴走メガシンカは今のところカロスでの目撃が主だ、他は偶然メガストーンを見つけた野生のポケモンが何らかの原因でメガシンカしたぐらいだよ。それも暴走とは言えない程に確りと制御した状態でね、だから大丈夫だと思うよ」

「……フラグくせぇ……」

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