週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:正体不明の星スターミー

「ヘアッ!!!」

「あいつ、何時までメガシンカしてんだよ」

 

大問題のメガシンカ、メガスターミー。まさかここまで異色とは……あれから幾つかのメガシンカを試してみたが矢張り共通しているのは身体への負荷が大きい事と高揚感があるという事だった。そしてペンドラーと同じような状態になったのはエンブオーとゲッコウガだった。と言ってもゲッコウガに関してはそれらを完璧に御した上でメガシンカを物にしているという印象があった。こうなるとペンドラーのそれは暴走メガシンカのメガストーンというだけではなく、メガシンカをした事で獲得した性質が大きく関係しているとラビは断定した。一先ずペンドラーは既に回復しており労う為の大量の料理をぺろりと平らげて今は引っ繰り返って寝ている。だが問題はそこではなく

 

「おい、なんでお前はそこまで元気なんだ」

「ヘアッ!!!」

 

数日が経過している筈なのにいまだにメガシンカし続けているスターミーだった。通常メガシンカは長続きしない、したとしてもバトルの間だけでバトルが終わるかメガシンカ事態を維持出来なくなって自然と解除されるのが通常な筈なのに……何故か普通にメガシンカを維持している。そして今は……

 

「シッブァァァ!!!」

「ヘアッダアアアッ!!!!」

「バアアルクゥ!?」

 

マッシブーンとガチガチの格闘戦を繰り広げている。マッシブーンはなんだかんだで純粋な格闘戦という意味合いではアシレーヌと互角にやり合い、時折上回る。単純な力が互角というのもあるがマッシブーンは戦闘技術としての格闘がかなりの高水準。そんなマッシブーンを投げてみせたり、蹴り飛ばしたり、殴り合ったりしている。あいつ本当に何なんだ。

 

「バドレックス、スターミーの言う事、分かる?」

「残念ながら、スターミー殿の言葉は我にはサッパリだ……デオキシス殿は分かるであるか?」

『分かると言えば分かるのだが……なぜ彼は私が使う言語を使えるんだ、一応普通のも喋れる様子ではあるが』

 

デオキシスの言葉からスターミーが何故か宇宙言語を操れることが発覚し、本当にこいつも宇宙からやって来たポケモンなのでは……というか何故メガシンカを継続できるのかをデオキシス経由で尋ねてみると―――

 

「ヘアッ!!シュワッダアアア、ヘヤッ!!!」

『曰く、自然界にあるエネルギーを取り込んでメガシンカエネルギーに追加しているらしい。焚火に新たな薪を加えて火が消えないようにしているのと同じだ、と言っている』

「納得できるような、出来んような……」

 

そしてラビはプラターヌ博士に連絡を取ってこれを報告するのだが……

 

『メ、メガスターミー……そんな事になっているなんて……』

「一応聞きますけどこれって配信で使っていいんですか?」

『まあうん……一応OK、かな……?ただし反響については保証しないよ?』

「まあバカ受けでしょうから大丈夫です」

 

 

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。今回紹介するのは此方」

「ヘヤッ!!」

「スターミーです」

 

 

・カスミ:あ~スターミーだ!!やっぱりいいわぁ~♡

・早速反応しておられるぞ。

・ミクリ:おおっあのスターミーじゃないか!!元気そうで何よりだ!!

・相変わらずすげぇコメ欄だ。

・キバナ:まあ此処だしな。

・アイリス:それにしても面白いフォルムしてるね

・ナンジャモ:色々都市伝説もあった気がする。

・ナモ公がいます!!

 

「スターミーは水とエスパーの複合タイプです。ヒトデポケモン?星形ポケモン?いいえ、謎のポケモンです。これ、ガチで謎のポケモン扱いされてます。いや本当に分類が謎のポケモンとして登録されてます。宇宙から来たのでは?とか色々と話題が絶えない事でも有名なポケモンです、噂ではスターミーを崇める宗教もあるとかないとか……」

 

・えっガチで謎のポケモンって分類なの?

・オーキド:恥ずかしながらマジじゃ、発見された当時は大騒ぎになって何も分からんかったんじゃ。だからどう分類するのか散々議論された結果の暫定処置が今でも続いておるんじゃ。

・まあ、色んな意味で名状しがたいもんな。

・なんかもう、台詞に困るもんな。

・カスミ:そこが良いんじゃない!!

・まあミステリアスな魅力はあるよな。

・そりゃ宗教も出来ますわ。

 

「身体の中央部にあるコアは時折謎の電波を発するらしく、その時には七色に輝くそうです。そしてこれは別名が海の宝石とも言われる程に希少価値が高い為に裏取引が絶えないそうです」

 

・あ~綺麗だもんね。

・スターミーに限らずこういうの後を絶たないからなぁ……

・本当に人間って一回ほろんだ方が良いのでは?

・否定出来んが怖い事言うな。

・言いたくなる気持ちも分かる。

 

「因みにこの五芒星を二つ重ねたような身体は後ろの方は回転しますし結構柔らかいです。左に何回、右に何回回転しても大丈夫な構造をしているらしいです。そして特性は発光、自然回復、夢特性はアナライズです」

 

・発光?何輝くの?

・いやまあ色んな意味で輝いてるけど……

・輝いてるよ輝いてるよ!!

・頑張るあなたは美しい!!

・君の輝きで初詣したい!!

・ボディビルの掛け声みたいな事してんじゃねえwww

・どういう特性なんだよそれでwww

・ダメだ、さっきの言葉が頭はなれねぇwww

 

「発光ですが、これは手持ちにいると野生でのポケモンとの遭遇確率が上昇します。バトルでは自身の命中率低下が起こらず、相手の回避率の上昇が起こらないという効果があります」

 

・あっ何それ凄いいいじゃん

・私、研究所の職員なんですけど生態調査でポケモンをゲットしに行くので凄い有難いです!!

・成程そういう利点もあるのか。

・命中率下がらないのは良いな。

・下げられるとすげぇ厄介だもんな。

・そして影分身も無意味と化すのか。

 

「自然回復は状態異常を手持ちへと戻すと回復します。単純な交代で状態異常が回復するのは有難いですね」

 

・アナライズは何だっけ。

・後攻で攻撃すると特殊技の威力上昇だった筈。

・んじゃ命中率心配なし、状態異常回復、後攻火力アップか

・あれどれも優秀じゃない?特に影分身なんて使い手多いし。

・だな、一瞬んっ?って思ったけど普通に強い。

 

「技はかなり多彩です。特殊の主力級だけを上げ連ねてもハイドロポンプ、波乗り、熱湯、サイコキネシス、サイコショック、ワイドフォース、冷凍ビーム、凍える風、吹雪、オーロラビーム、10万ボルト、雷、電磁砲、草結び、パワージェム、メテオビーム、ラスターカノン、マジカルシャイン、シグナルビームなどが上がります。そして物理技はアクアブレイク、クイックターン、高速スピン、思念の頭突き、トリプルアクセル、などがメインですね。変化技は電磁波、トリック、小さくなる、影分身、痛み分け、身代わり、堪える、守る、自己再生、両壁、スキルスワップ、コスモパワー、高速移動、怪しい光、毒々などです」

 

・水、エスパー、氷、電気、草、岩、鋼、フェアリー、虫、ノーマル

・うっわぁ……

・こりゃ凄いわ。

・そして変化技も豊富だし。

・ルリナ:私も使おうかと検討してるのよね。

・カスミ:絶対おすすめ!!

 

「さて、これは紹介するべきか悩みましたが、まあプラターヌ博士から許可は貰ってますしいいか……最近、スターミーのメガシンカが確認されました。プラターヌ博士から調査を依頼されてちょうどこれからメガシンカさせます」

「ヘヤッ!!」

 

・えっメガシンカすんのこいつ!?

・マジか最近色々発見されたけどこいつもか!!!

・カスミ:いやった~!!!!水ポケモンの、スターミーのメガシンカなんて最高~!!

・オーキド:プラターヌ君、どういう事かな?わしは聞いとらんぞ。

・ナナカマド:私は聞いているが

・プラターヌ:アハハ……色々ありまして

 

「んじゃ行くぞスターミー」

「ヘヤッ!!!」

「あらゆる怪異を凌駕する力を、星へと届く力を今此処に、超克せよメガシンカ!!」

「ヘヤアアアアアア―――ヘアアアッ!!!!ダアアアッ!!!!シュワッチ!!!!

 

・えっ

・はい?

・え?

・へ?

・え

・ファ?

・―――何これ

・えええええええええええええええええええええっ!!???

 

「はい、これがメガシンカしたスターミー、メガスターミーです。なんか、こう……ニュっと脚と腕が伸びて人間みたいになってます。……これ以上何を言えと?」

 

・いや何これ着ぐるみかなんかか!?

・キバナ:ダハハハハハハハハハッイヒヒヒヒッ!!!!や、やめてくれ腹筋もたねええええ!!!!

・アイリス:ちょこれは、流石にゴメン私も……アハハハハハッ!!!!

・流石にこれは、大草原不可避wwwww

・アハハハハハッ!!!!なんだそれお前如何なってんだ……wwwww

・ナナカマド:メガシンカによって激変するポケモンは多いが、いやこれは激変と言って、良いのだろうか……?

・オーキド:これはまた奇抜な変化じゃのぉ……

 

「はいスターミー、走っていいですよ、はいよーいドン」

「ヘアアアアッ!!!!」

「きゅぅぅきゅぅぅぅぅ……キュハハハハハハハッ!!!キュキュウウウンンキュハハハハハハ!!!」

「ラグハハアハハハハ!!!ハハハハハッ!!!!」

 

・凄い、凄い走ってるよ!!

・何あのきれいすぎるフォームってはや!?めちゃはや!?

・なんだこの妙な威圧感……そしてやっぱり腹筋に悪いwww

・アシレーヌとラグラージのツボに入っていられるwwww

・いやマジでこれはキッツいキッツい!!wwwww

・カスミ:素敵ぃぃぃぃっ!!!私達に歩み寄ってくれてるのね!!ああっその腕に抱かれて夕暮れの浜辺を駆け抜けてぇえええ!!!

・サトシ:まあうん、カスミならそういうと思ってた

・タケシ:俺も。なんか安心したよ。

 

「一応現在も調査中でありますが……物理攻撃力が大幅に上昇しています。他にもいろいろ上がってますけど取り敢えず攻撃力の上昇が著しいので、特性はヨガパワーか力持ちと同じものではないかと思っています。さて色々言いましたが謎の海の星スターミー、いかがでしょうか」

「ヘアッ!!!」

「肩に手を置いて寄り掛かるな」

 

・ダメだ頭に入ってこねぇwww

・キバナ:神回だろこれwwww

・アイリス:ああもうお腹痛いwww

・ナンジャモ:ああ漸くコメントできる……笑い過ぎて画面見れなかったwwww

・ナモ公がぶふっ……!!

・ナンジャモ:ボクが変なことしたみたいなコメを―――ゲフゥッ駄目だあははははwww

 

 

過去一コメントが来た配信を閉じる。スターミーは未だにメガシンカしたままで再び爆走し始めた。時折アシレーヌとラグラージの前で無言の高速足踏みをして二匹を噴き出させている。

 

「あいつ、あんな性格だったんだ……」

 

 

 

 

「ヘアアアアッ!!!ダアアアッ!!!」

 

駆け抜けるこの快感、素晴らしい!!私はずっとこうして大地を蹴って走ってみたかったんだ!!夢が叶ったぞ!!タツベイのように夢を抱き続けたお陰だな!!感謝しなければ!!そして皆の笑顔をも作り出せるとは何と素晴らしいんだメガシンカは!!そして

 

「シュワッチ!!!」

 

短時間ではあるが空まで飛べる!!よし、イルカマンに飛び方を習うぞ!!私はこれからも頑張るぞ!!みんなの笑顔の為に!!よし、取り敢えず一番喜んでくれているアシレーヌとラグラージの前でもう一回高速足踏みだ。

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