週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ?:留守番交渉

「ガラル地方への遠征って事?」

「まあ噛み砕いていえばな」

 

ユウリからの再戦要求、それに伴ってのガラルへの渡航の可否を問う通知が運営から来ている。これを受けてホップは一足先にガラルへと戻っていき、事態の確認をするという。正直な事を言えば自分はこれを受けなくてもいいし受けても良いというのが実情。向こうが自分の庭でリベンジをしたいというのは分からなくもないしユウリもガラルを離れる事は出来ないのでバトルするには、このような手段を取るしかないのは理解出来なくもないのだが……

 

「ンで行くの?」

「簡単に行けると思ってんの?」

「だよね」

 

庭云々という事もあるのだが、ラビには特別指定保護区の管理人という立場もあるのでそう簡単に他地方へと行きますと言って行けるような物ではない。まずオモダカに話を通して、そこで許可を得てから渡航の準備をしなければいけないし、ガラル地方には在来種を守る為のポケモンの持ち込みの規約なんかもある。一応それをクリアする為の事前審査もあるが、兎も角面倒な事が多い。前回はキバナが前以てそれらをパスする為の手続きを何時の間にかやってくれていたので何とかなったのだが……今回はそれを自分でやらないといけない。正直言って面倒である。

 

「庭の方はウネルミナモやら留守番組と警備班に任せておけばいいだろうが、そうなると問題が起きた時に誰が連絡が行って、誰に確認をして貰うかになるんだよなぁ……仮にも此処は保護区指定受けてるからこっちもこっちで厳正に審査しないと俺が怒られる事になるから手を抜く訳にはいかない、かと言ってそうなると誰に頼むかって問題が必然的に湧き上がってくる訳よ」

「フリードに頼む?」

「あいつ今なんかどっかの会社から依頼受けて忙しくしてんだよな、それにあいつに社会的な信用ってあったっけ?」

「ラビからしたらそうかもしれないけどあの人一応博士だよ」

「ああ、そうだ忘れとった」

 

ラビからしたらいつも連絡を忘れる戯け者という印象ばかりが先行するが、あれはあれで一応博士号を取っている。定期的に論文をネットで発表しているし一定以上評価を毎回受けている結構凄い人だったという事を完全に忘れていた。

 

「だけどあいつに此処を任せるのもはそれはそれで怖い物が……」

 

そんな事になっているとインターホンが鳴った、サザレに出迎えに行ってもらう間にも考えを纏めようとする。一応様々なコネがあるラビだが、それを用いてもパルデア地方で信頼がある人はそう簡単には……―――

 

「やっほ~ラビ氏~!!ムクロジで新発売の抹茶クレープを持ってナンジャモがきったよ~!!」

「あっいたわ、もうナモ公でいいか」

「そうそう毎度お馴染みナモ公で御座います、では此処で小話を―――ってなんでやねん!!」

「ナンジャモちゃん、なんかもう完全にそっちに染まっていってない?」

 

 

「へっボクがこの保護区の管理人代理人を?」

 

一先ずお茶を提供し、抹茶クレープを突きながら先程の話をナンジャモにする事にした。

 

「管理人と言っても何かあった時に連絡を受けてくれるだけでいいよ、別にこの庭のあれこれをしてくれって言われても困るでしょ、ただでさえ此処は凄い敷地なんだから」

「あ~確かにナンジャモちゃんなら私達も信用出来るし社会的な地位も十分だね」

「う~ん……ラビ氏にはお世話になってるしやってあげても良いんだけど……」

 

ナンジャモとしてはラビからのお願いを受けるのも吝かでもない、色んな意味でナンジャモとしてもお世話になっている上にパルデアどころか各地方で大ブームを引き起こしつつあるメガスターミーグッズの権利はナンジャモも噛ませて貰っている上に動画はナンジャモが上げているのでそれらの利益も貰っている。だからその利益分の働きをしろと言われて代理人をするのは吝かではないのでやっても良いとは思っているが、管理人というのが随分と重く感じられる。

 

「どうせ何時か家族になるんだから義兄の家の庭に慣れてても問題はないじゃろ」

「そうそうボク達は何れ家族―――ってだからレベ氏とは……い、いや最近は漸くお家デートにこぎつけたし一緒にご飯を食べたり手を繋いだりは出来てるからここここっこっこっこっこ恋人って言っても不足ないかもしれないけどさ……」

「何処が恋人だ、せめてキスしてから出直してこい」

「キ、キキキキッキスなんてそんな不純な!?」

「応聞いたかサザレ、俺達がいつもやってる事は不純だとさ」

「あははは、これは参ったなぁ」

 

サザレも乗ってナンジャモを追い詰めていく、実際レベとの関係は極めて良好であと一歩で恋人になれるという所で二人が恋愛弱者である為に足踏みをしている状況。

 

「というか、留守の間はお前とレベに任せるからその間に仲発展させろ」

「んな無茶なぁ!?」

「んじゃアーマーガアと連戦どっちがいい?」

「デッドオアアライブ!?」

 

まあ流石にアーマーガアとの連戦は冗談だ、何故ならばアーマーガアは連れていくつもりだから留守番は出来ないのでこの場合は多分……いや誰になるんだろうか、バンギラスか?いやバンギラスも連れて行きたい欲が……。

 

「まあ取り敢えず、俺はレベと付き合う事は別段何とも思ってないから好きにしてくれ。だからその手伝いも兼ねて留守番の間は此処に居ていいぞ、なんだったら配信のネタにしてくれてもいい。そう思えばいい取引ではあるだろ?」

「それに関しては凄い良い事に聞こえるんだけどなぁ……というかボクも一応ジムリーダーで色々あるんだけど……」

「大丈夫でしょ、こっからハッコウシティ近いし」

「いやまあ出勤出来る距離ではあるけどさ……う~ん……分かった!!僕もラビ氏に色々お世話になってる身、管理人引き受けようじゃないか!!」

「よしなら交渉成立だ」

 

これで管理人の問題は解決、恐らくナンジャモなら何とか許可も下りるだろう。そうなると後は……誰を選抜で連れて行くかだな。

 

「というかさ、ラビ氏もポケモンの通信装置を此処に置けば選抜とか気にせずにポケモン交換出来ない?」

「……成程、それじゃあ早速注文しよう」

「えっいや、あれ結構高いよ!?」

「大丈夫だよバトルフィールドを増設出来る位にはこの人お金持ってるから」

「……そうだった。ラビ氏はPWCSランクバトル用に特殊合金の壁とバリアフィールドのセットを増築する位にはお金持ちだった……」

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