週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:PWCSガラルトーナメント VS マサル 中編

『再びのエクスレッグと、マサル選手はストリンダーです!!あっ~っと足元のまきびしとステルスロックが炸裂するぅ~!!ですが毒タイプの登場で毒びしは無効化!!これで最後のポケモンへの毒は逃れました!!ダメージこそ負ってしまっていますが毒のダメージの回避は出来そうです!!』

「リイイイインッダァァ!!!」

 

ハイの姿のストリンダーが巻き起こす爆音によって押し出される空気が作り出す爆風に身を預けるように立つエクスレッグ、風を楽しんでいるようにも、それを塞いでいるようにも見える。そしてゆっくりとラビを見ていた、いや正確に言えばラビのボールを見た。

 

「余計な事を考えるな、お前は俺のエースだ。唯の情だけで俺がそれを与えたと思ってるのかよ、自惚れんな、お前は自分の実力でそれを勝ち取った、それを―――自分で示してみろ」

「……レィッ!!!」

 

強く返答したエクスレッグは唸りながらも地面を蹴り出そうとしている。目の前に雷撃と音撃を操る敵が居ようとも怖いとも思わない。開幕のベルが鳴ると同時に、エクスレッグは全力で跳躍した。直後に先程までいた地面に電気の槍が刺さった。

 

「リイイインッ!!!」

 

空中には逃げ場がないなぁと言わんばかりの笑顔を浮かべるストリンダーは胸の発電器官を激しく掻き鳴らして膨大な電力を一気に発電した。

 

「オーバードライブ!!」

「リイイダアアアアアアア!!!!」

 

ストリンダー最強の技と言っても過言ではないオーバードライブ。特性にもよるだろうが、ラビはパンクロックと想定して動く。空中では避けられない―――とでも言うと思ったのか。

 

「バカとの空中戦でそういうのは経験済みだ!!見切れ!!」

「レエエイィッガッ……スゥゥレィグゥゥエエエクスレイッ!!!!」

 

大ジャンプしていたのがこの際功を奏した、空中で第三の脚を広げて空気抵抗を意図的に大きくしつつ向きを変えてオーバードライブの雷撃をギリギリの所で避けていく、身体を捩っていくそれらは誰しもの目をくぎ付けにし、最後には身体を一直線に伸ばして空気抵抗を殺して急加速してオーバードライブの嵐を突破してみせた。

 

「虫の抵抗!!」

「レエエイガァァ!!!」

 

背後でのオーバードライブの爆風さえも切り裂くように突撃したエクスレッグは高速回転しながらも虫の抵抗を放ってストリンダーの身体を抉っていく。そして着地すると即座にその懐へと飛び込み一瞬、第三の脚を展開して大ジャンプしつつもストリンダーの顎へ蹴りを叩き込みつつ上を取ると再び虫の抵抗を降らせる。

 

「ストリンダー、まだいける!?」

「リイインダッ!!!」「なら爆音―――いや違う、バックステップ!!」

「リ、リィンッ!!!」

 

急の指示の変更に戸惑いつつも後ろへと飛ぶと真上から超高速で振って来たエクスレッグの踏みつけを回避出来た、だが踏み抜いた足を軸にして身体を回転させて蹴りが炸裂する。

 

「まだだ!!電撃波!!」

「ダアアアリィィインンッ!!!」

「レィゥッ……ガアットゥハァ!!!」

 

身体を焼くような電撃を振り払うように飛び上がって後退するエクスレッグ、まだまだやれると言いたげなそれにレベルの高さを感じる。だけどまだまだやれることはあるんだと拳を握り締めた。

 

「だったら素早く―――雨乞い!!から雷!!!」

リィィインッ!!!ダアアアアアアアアッ!!!」

 

即座に展開された雨雲、そこから降り注ぐ無数の落雷は正確無比にエクスレッグを撃ち貫いた。

 

『雨乞いからの雷、王道ですが打ち破るには難しい一手だ』

『猛烈な雷が炸裂したぁ!!エクスレッグ、耐えられるかぁ!?』

 

「レイィッ……ガァッ―――……レエエエイッ!!!」

 

全身を焼くような電撃の中、苦しみながらもエクスレッグは地面へと足を突き刺した。すると雷は地面へと逃げて行く。咄嗟に脚をアースのようにして雷を逃がしたが……それでもかなりのダメージを負ったのは事実でエクスレッグは決して打たれ強くはない、もう長期戦は出来ない……ならば―――とエクスレッグは自ら第三の脚を完全に展開した。瞬間瞬間ではなく、全開の状態。

 

「分かった。全開で攻めろ、素早く―――剣の舞!!力強く―――地獄突き!!! 

ィィィィッ―――エエエエイグァ!!!

 

素早く舞をすませると先程とは段違いのスピードと跳躍力で跳び回る、前を向いていたかと思えば後ろを向き、姿勢を激しく入れ替えながらの跳躍で距離を詰めてストリンダーの喉へと突きを叩き込む、これでもうオーバードライブは打てまい!!と言いたげな顔だが、ストリンダーは笑った。

 

「打てないなら、最初から打たなきゃいい!!ストリンダー、全開で雷だぁぁぁ!!!!」

「リイイイイイイイイインッ!!!」

 

頭上の雨雲が激しく鳴動し始めた、雷が来る、これで終わらせるつもりだというのはエクスレッグも理解した。が自分の脚も後何十秒も持たない、後10秒が限界だと思った時、ラビの指示が来た。

 

「もう一度素早く―――剣の舞!!!力強く叩き込め―――踵落とし!!!

ィィィィイイイイイイッ!!!レイッガアアアアアアアアアッ!!!!!!

 

跳躍しながらも高速で回転して剣の舞を終わらせるとそのまま足を大きく広げて一直線にストリンダーへと落下し始めた。頭上の雨雲からは雷鳴が響く、そしてそれが落ちる前にエクスレッグの渾身の踵落としがストリンダーに炸裂―――と同時に雷が降り注いだ。

 

『猛烈な雷と激烈な踵落としが衝突ぅぅ!!これは如何だ、雷撃が両者を包んでいるが、両者共に技が炸裂しているのか!?これは何方が先に命中したかの勝負でしょう!!踵落としが決まっていればエクスレッグの勝利も見えますが、雷が先ならばストリンダー!!!何方だ!?』

『これは、きわどいぞ……!!』

 

煙が雨によって晴れていく、その先にあったのはストリンダーの頭部に踵落としを極めていたエクスレッグだった。そのまま足を振り抜くとストリンダーがゆっくりと崩れ落ちるように倒れ込みエクスレッグは第三の脚を戻しながらも拳を空へと振り上げた。

 

『ストリンダー戦闘不能!!エクスレッグの勝ち!!』

『決着!!!勝者はエクスレッグです!!雷よりも速い閃光となってストリンダーへと技を決めました!!!これで2対1、マサル選手は後が―――い、いえ少しお待ちください!!エクスレッグが……動きません!!』

『……そうか、君はもう限界だったのか』

 

ワタルの言葉通り、エクスレッグの瞳は光を失っていた。戦闘不能となったエクスレッグはドローンロトムによって戦闘不能の処理がなされた、それを見ながらもボールへと戻す。それと同時にマサルもストリンダーをボールへと戻した。

 

「よくやってくれたよストリンダー、君の音楽、震えたよ!!」

「流石俺のエースだ、カッコ良かったぞ」

 

次がラストのポケモン……そう思っているそのボールを手に取るとマサルが先にポケモンを出した。これが僕の相棒だ、最強の相棒だと言わんばかりに出したのは―――ゴリランダーだ。

 

「ゴリランダー、ストリンダーのソウルを継ぐんだ。最高の戦闘音楽を見せてやろう!!」

「ゴオオオンダァ!!!」

 

そうか、あれがユウリが旅に出た時に一緒に選んだというサルノリなのか……良い面構えだ。それでは此方も応えるとしよう。ナンジャモに言って試合登録前に交換して貰ったポケモン……言うなれば自分にとっての気性難四天王の一角だ、ガラルならばお前もやる気は上がるだろう……。

 

「さあ、お前の舞台が出来たぞ。その気があるなら暴れてみろ、いけぇマルヤクデ!!!」

「ヴォヴォヴォヴォッ……ヴォオオオオオッルデェエエ!!!!!」

 

To Be Continued……!!

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