週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:PWCSガラルトーナメント準決勝

PWCSガラルトーナメントもいよいよ大詰めとなって来た、残すのは3試合で今日はその2試合が行われる事になる。無敵のユウリ対流派マスタード創始者マスタード、そしてガラルのトップジムリーダーのキバナ対イラストレーターのラビ。正直な事を言うとかなり順当な勝ち上がりだったと言う他無いしラビとしては別に驚く事もなくふ~んの一言で済ませている。

 

「大番狂わせとか思わなかったの?」

「別に?タイプ相性の観点から見たら寧ろ師匠の方が不利だけど師匠は師匠で格闘タイプが苦手とする相手への対策を怠る訳が無いしこの程度は出来て当然、だけど改めてこのガラルリーグの特色というか派手さのみを追い求める歪な形なのがよく分かるね」

 

マスタードとオニオンの対決を見るが、オニオンは想像以上にうまく立ち回っているが……ハッキリ言ってそれ、ゴーストでやる必要ある?と言いたくなるような物ばかりだ、適切な攻撃、適切な防御、回避、それらは賞賛に値はする。だが何故搦め手を使わない、ゴーストが最も得意とするのは文字通りの幽霊と化して相手をすり抜けながらも動きを縛り、時に一気に戦闘不能へと持っていく神出鬼没で老獪な立ち回りだ。

 

「俺ならジャラランガは道連れで落としつつ、コジョンドには滅びの歌で圧を掛けながら鬼火で火力を抑えつつ金縛りで動きを更に縛る、ンでウーラオスにも鬼火から入る、これだけでも師匠の強みを大分抑えられる、これでも勝てるとは断言できないのが師匠の怖い所だけどね」

「私は一瞬でオニオン君の手持ちでそれを導き出せるほうが怖いよ」

 

ヨノワールにサニゴーン、そしてゲンガーならこの位普通に思いつくと思うのだが……それらを抜きにしてもオニオンの立ち回りはかなりレベルが高い、本領を封じられながらもこれだけやれるのは感嘆以外の感想が出ない。だからこそ本気のゴースト戦術で対戦してみたい気がしてならない。自分が警戒するポケモンのタイプの筆頭がゴーストだからなのもあるが……。

 

「キバナさんの事は考えなくていいの?」

「俺のオヤジが何タイプ使いだったか忘れた?」

「あっそうだった、どうしてもラブラブさが頭から抜けなくて」

「それは分かる」

 

言ってしまったら悪いが、対ドラゴンは一番経験がある。なんだったら母親からは対ドラゴン戦術を叩き込まれているしその実践を親父でやっていたまであるし……世間的にはドラゴンこそ最強!!という風潮があるが、ラビはそんな事は思っていない。確かに手強くはあるが対策法は既に確立されている相手でもある、だからこそドラゴンバスターを名乗る輩だっているのだから。

 

「竜の里にだって何度連れて行かれたか分からないし、そこでドラゴンタイプのポケモンの世話やバトルの訓練だって請け負ったし……水タイプの次に心が通じ合う自信があるよ俺は」

「そんなにってそうか、ハルさんって竜の里の出身なんだっけ」

「そ、俺の爺ちゃん婆ちゃんもそこにいるからな」

 

正直、キバナよりもあと一勝でユウリと戦えるかもしれないという期待もあるがまた師匠と戦う事にならないよな……という不安の方がデカい、仮にこれ師匠が勝っちゃったらどうするんだろうか、一応自分はユウリとバトルするという名目で此処まで来ているのだが……この場合はもう一回、ガラルリーグへの苦情を入れても良いのだろうか。

 

「まあユウリなら大丈夫だろ」

「余裕だね~お師匠さんが勝つ事だって十分あり得るのに」

「勝つさ、あのユウリは最強に近い」

「……それ、ギャグとかじゃないんだよね」

「マジだよ……今のユウリはガラル地方で一番強い、正しく最強。師匠はそれに勝てるかと言われたら相当に微妙だ。強いて言えば十分な時間の修行を付けられてないからユウリの実力を把握しきれてないってのがユウリにとっては良い点だ、ウーラオスも持ってないしな」

 

それにあのレジアイス……自分の中ではトボけている姿の印象が強いがあれも相当なレベルになっているのが分かる。電磁砲を七連続で?ふざけるんなどうしろってんだよ、とも思うがあれはあれか、アーマーガアでレジアイスを蹂躙したせいかと思うと自分の行いが巡り巡って返って来たのかと思えてならなかった。

 

「まあ今からユウリの事を考えてたらオーガポンが笑うからな」

「今はキバナさん、だね」

「ああ、んじゃまあ―――頼むぜ今日は」

 

声を掛けると震えるボール、任せとけと言いたげな頼もしさを感じるのは気性難四天王の一角であるとあるポケモン。四天王の中でも一番マシで一先ず自分の指示は聞いてくれるが、出すと確実に攻撃を自分にしてくる。まあドラピオンのそれよりもずっと回避しやすいのは良いのだが、これを避けて上げないと拗ねていじけ始めるという面倒臭い所がある。一回ダイケンキがブロックしたらダイケンキに駄々っ子のように怒り始め、ポカポカと叩いた後に如何にも不機嫌です、拗ねてますというオーラを全開にしてラビの視界に必ず入って来た程に面倒臭い。懐いてくれているのは分かるのだがなぁ……。

 

「バンギラスにマルヤクデ、それで三人目って事だね。どんな子なの?」

「甘えん坊の駄々っ子で面倒臭い末っ子だ」

「( ,,`・ω・´)ンンン?それで気性難四天王の一角なの?それならドラピオンとかの方が余程相応しい気がする気もするけど……」

「まあそりゃ試合を見てりゃ分かるさ」

 

 

 

「それじゃあ始めようじゃねぇか、ラビよぉ!!」

「負ける覚悟は良いか、キバナさんよぉ」

 

To Be Continued……!!

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