週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:PWCSガラルトーナメント準決勝 VS キバナ 前編

『皆さまお待たせいたしました。PWCSガラルトーナメント準決勝、キバナ対ラビをお送り致します。実況はこの私、ガラルバトルトーナメントの生き字引こと、ヒトシが、そして解説はなんとラビ選手のご厚意でのご紹介となります、ホウエン地方のチャンピオンをされておりますダイゴさんでお送りいたします。最終戦もどうぞ宜しくお願い致します』

『宜しくお願いします、流石に解説は不慣れですのでご理解頂けると有難いです』

『いえいえいえ、ユウリ選手対マスタード選手とのバトルではお互いの戦術を理解した上でご説明して頂きまして視聴者からは分かり易かった!!そうなんだ!!という温かいメッセージが届いております。兎も角お互いにポケモンバトルを楽しみながら色々お話していきましょう』

『そうですねそれなら何とかなりそうです、宜しくお願いします』

 

今回の解説はダイゴ、ラビの紹介というが……キバナがトーナメント前に誰か呼べね?と言われての専用のグループチャットに誰か解説お願い出来る人います?と打ってみたらあっじゃあ僕暇だから行くよ、というひっじょ~に軽いノリで引き受けてくれたのがダイゴだったりする。尚、他にも手を上げてくれた人もいた、だがレッドは満場一致でダメだろという事になった。

 

『スマホロトムより互いの情報を取得。このバトルはPWCSランクバトル、ハイパーボールクラス公式戦として承認されました。対戦ルールは3対3、メガシンカ、Zワザ、テラスタル、ダイマックスは各選手一度ずつのみ、ポケモンの交代は両者自由となります。ラビ選手 VS キバナ選手。それでは両者、最初のポケモンをフィールドへ』

「行くぜ、ヌメルゴン!!」「メエエエルゴ」

「GOキュウコン!!」「コオオオンッ!!!」

『ラビ選手はアローラ地方のキュウコン、そしてこれは、キバナ選手はヌメルゴンですが大きな殻のようなものを背負っております!!これはもしや、以前のラビ選手が配信で取り上げたという!?』

『ヒスイヌメルゴン……!!もう進化させたのか』

 

キバナが繰り出して来たのはラビが送り出したヒスイヌメイルの進化形たるヌメルゴン、しかもちゃんとヒスイの姿を維持している。あんな短時間で進化させたのか……流石トップジムリーダーと言わざるを得ない。そんな中で雪が降り始める。

 

『そしてラビ君のアローラキュウコンは雪降らしか、天候使いのキバナ君相手にワザと雪で挑むなんて随分と挑発的な事をするね』

『相手の領域に自ら突撃してのバトルを展開しようというラビ選手、これは目が離せないぞ!!』

 

『キュウコン VS ヌメルゴン!!3、2、1……BATTLE START!!』

素早く―――オーロラベール

「だと思ったぜ、素早く―――ラスターカノン!!

 

雪が降っている中でのみ使える、両壁を瞬時に展開する最強技のオーロラベールを展開するキュウコン、キバナはどうせそう来るだろうなと思っていたのでラスターカノンを指示する。臆病さのある垂れ目から瞬時に強気の目へと変貌したヌメルゴンが即座にラスターカノンを発射する。

 

「当たるなよ、躱しながら瞑想」

「コオンッ!!」

 

乱れ飛ぶラスターカノン、早業故に一つ一つが小さいがそれがマシンガンのように発射されて来るのは中々の圧を感じるがそこで思い出した。自分のもそうだがあのヒスイヌメルゴンは元々、時間を越えてやって来たヒスイの時代のポケモンだった、ならば早業を出来ていたとしても可笑しくはなかった。道理で慣れている筈だ。

 

「瞑想」

「ハッ特殊を警戒するねぇ、ならっ素早く―――鉄壁!!そっから力強く―――ボディプレス!!

メゴメゴメゴ―――メッゴッ!!!!

 

まるで弾かれたように飛び出していくヌメルゴン、瞬時に頭上を取って降り注いでくる巨体を生かしたプレス攻撃にキュウコンは間一髪のところで回避する。だが、即座にヌメルゴンは切り返して巨体を振り回して来た。

 

「そんままアイアンテール!!」

「メエエゴッ!!!」

素早く―――甘える!!

コオオンッ♡コンッ!!!」

 

咄嗟の甘えるを出したがそれでもキュウコンにとっては4倍の効果抜群のダメージ、オーロラベールもあってダメージは大分抑えられているがそれでも辛い物は辛い。だが―――有難うアイアンテールをしてくれて。

 

素早く―――アンコール

「あっテメッ!?」

 

思わずキバナは声を上げてしまった、キュウコンによって技を縛り上げられてしまったヌメルゴンを見ながらもキバナはぐぬぅ……と声を上げてしまった。考えていなかったわけではないが本当にこいつは食えない戦い方をする。

 

素早く―――悪巧み。力強く―――冷凍ビーム!!

コオオオッ―――コオオオオンッ!!!

「くそっアイアンテールで撃ち返せ!!」

 

アンコールによる技縛り、アイアンテールで固定されたために技選択の自由を奪われてしまった。一度引っ込めるべきかと思うよりも早く、思考を奪うような冷凍ビームが襲い掛かって来る。アイアンテールで撃ち返すが、キュウコンは知った事かと連射してくる。ヌメルゴンも必死に撃ち返すが、悪巧みによって火力の上がっている冷凍ビームに身体が冷えつつあるのか、動きが徐々に鈍り始めてきている。

 

素早く―――高速移動、力強く―――凍える風!!

「だったら此方も力強く―――アイアンテール!!!地面を殴れ!!」

 

アイアンテールしか使えないならアイアンテールで立ち回るだけだと言わんばかりに地面をアイアンテールで殴りつけてキュウコンの上を取った、そしてそのまま急降下。

 

「いっけええ力強く―――アイアンテール!!!

メエエエエエゴオオオッ!!!

「コオオオオンッ……!!!」

 

『アイアンテールがクリティカルヒットぉぉ!!!これは大ダメージだ、幾らオーロラベールと甘えるで威力が下がるとはいえ4倍のダメージは伊達ではありません!!キュウコン、身体を立て直しますが、これは辛そうです!!』

 

流石はトップトレーナーと呼ばれるだけはある、技一つでいい戦術をするものだ、そしてここでアンコールの効力が切れた。キバナはしめた、と言わんばかりに笑顔を浮かべる。

 

「キュウコン行けるか!!」

「コンッ……」

「なら決めてやるか、ヘビーボンバー!!」

「メエゴッ!!」

 

笑顔で答えるヌメルゴン、彼女もアンコールの呪縛を煩わしく思っていたのだろう。飛び上がろうとした際に身体に重い虚脱感を覚えるが、キバナの笑顔のためという思いがそれを凌駕して飛び上がって圧し掛かろうとした時―――耐えがたい虚脱感が生まれた。それによって狙いはそれてキュウコンを狙ったヘビーボンバーは外れてしまった。そして顔を上げた時、そこには笑顔且つ元気いっぱいなキュウコンがいた。

 

『これは、痛み分け……ダメージを受けながらもこのチャンスを狙っていたのか。最大のチャンスと思ったヌメルゴンの虚を突いての痛み分け、そしてそこから再び雪景色で雪を展開、再度オーロラベールを……』

『計算されていた、という事でしょうか。キバナ選手を相手にしながら』

『彼ならやりますね、この位は』

 

「まだ日も浅いその子ならトレーナーの為に張り切ってくれると思ってましたよ、他のアンタのポケモンなら冷静を保持してくると思ったからな」

「相変わらず喰えねぇ奴だな……」

「お褒めに預かり恐悦至極、素早く―――悪巧み、力強く―――ムーンフォース!!

コオオオオ――――コオオオオオオオオンッ!!!!

 

超至近距離からのムーンフォースを受けてヌメルゴンは吹き飛ばされてキバナの足元まで転がった。最後に彼女の視界に広がったのはよくやったと自分への労いの笑みを浮かべるキバナだった。それだけでもう満足……と言わんばかりに瞳を閉じた。

 

『ヌメルゴン戦闘不能!!キュウコンの勝ち!!』

「よくやってくれたぜ、俺の想像以上にな。だがこれを糧にもっと強くなれるぞ」

 

素直な事を言うと既に持っていたヌメルゴンを出そうと思っていたのだが、そちらからヒスイの方を出してやってくれという意見を貰って出してみたのだ。想像以上にやれていた、これはガラルリーグのシーズンでも期待出来るなと思いながらもキバナは次のボールに手を取る。

 

「行くぜバクガメス!!」

『キバナ選手の二番手はバクガメスです!!灼熱の鉄壁龍は雪の妖精相手にどのような戦いを繰り広げるのか!?』

 

そんな期待を盛り上げてくれてる実況をしてくれているところ悪いけど……

 

「バトンタッチだ」

「コン」

「テメ……やっぱりそう来たかぁ……」

 

キバナとしては分かっていた事だがやっぱりやって来たバトンタッチ、ダイゴもやっぱりかぁと言いたげな笑みを浮かべている。そしてラビは悪い笑みを浮かべた。やっとか!!と言わんばかりにボールが揺れている、本当に元気な事だ。

 

「さあ、見せつけてやれ、煌めけ!!GOシルヴァディ!!!」

「ヴァアアアアアアアアアアルディッ!!!!」

 

To Be Continued……!!

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