週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:大顎大王鰐オーダイル

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。本日はゲスト付きです」

「どうも皆さん!!勝負いつでも全力でユウリに決めちゃおう!!ユウリです!!」

「今回は此方をゲストにお迎えしてお送りしますと、ご紹介を始める前に此処で皆様にお知らせが御座います」

 

・キバナ:おっなんだ結婚のお知らせか?

・ナンジャモ:いやアンタがそれ言うのは洒落にならんって

・お前ら二人共だ

・キバナ:えへっ♪

・ナンジャモ:えへっ♪

・う、うっぜぇ!!!

・凄い、どっちも顔面種族値高いのにウザいとしか感じねぇぞ!?

・イケメンと美女と美少女って何やっても許される訳じゃないんやな

・サトシ:それ言ったらカスミが何やっても許されちゃうもんな

・カスミ:アンタホント覚えときなさいよ

 

「以前のガラルリーグで私が力業影分身をした事は皆様覚えていらっしゃるでしょうか?あれは元々ネズさんがブロッキングを力業で発動させたことをヒントにしたのですが、それで変化技を力業で繰り出すと一部能力が向上する事が分かりました。しかし―――余りにも危険な事にもなるという事が発覚致しました」

 

・あ~あったな、でもあれすっごい難しかったぞ?

・影分身全然成功しないんだもんな。

・難易度高いんだと思うぞあれ。

・というかネズさんが開祖って事?

・開祖というかなんというか……技復活させたのヌシだし

・えっ危険なの?

・何が?主に何が?

 

「力業と天候系の技、これらを組み合わせると危険な状態になりかねないという事が判明しました。現在、ククイ博士、シゲルさんと情報を共有して研究中ですが……それらをポケモンリーグ本部に提出した所、即急に対策と研究、そしてこれらを一時的に禁止技としての登録、無許可発動させた場合の罰則の策定が進められております。既に国際警察とポケモンレンジャー本部との連携が決定しております」

 

・力業と天候……考えた事のない組み合わせだ。

・言われてみたら……どうなるんだ?でもこう関わるのか?

・永続化するとか?

・いや流石に……。

・えっ本部が!?禁止技認定!?

・アイリス:それって相当に危険性が高いって事じゃない?幾つかを掛け合わせたうえで、環境が合わさると禁止になりますってのは幾つかあるけど……。

・シロナ:禁止技は可能な限り登録しない方針の本部が……それって相当ね。

・バ、罰則!?マジで!?そんなにヤバイの!?

 

「ハッキリ言って―――やばいです。これは私がガラル地方のワイルドエリアにて試験した場合の映像をご覧下さい。ロトム、お願い」

「ロトっ!!」

 

・あっそんなのあるのか。

・まあ映像記録って一番ポピュラーな所があるから

・ンで、やってるのはダイケンキか。

・あのダイケンキ強いよなぁ……どうやって育てて……あっ雨

・あれ、そう言えば少し前の凄い雨がエリアで……んっなんか雨が……

・サトシ:……この雨、カイオーガの雨降らし程じゃないけど凄い雨だ

・レッド:雷雲……雨乞いでこんな事が起きるのは普通ない。

・何この雨……

・カスミ:ポケモンの力でこんな雨が降るの?

・シロナ:電気タイプの技の威力が上がってるいや雷の威力が上がってるんだわ、しかも今のシェルブレードの威力の上がり方……

・オーバ:確かにこれは、やべぇぞ……俺は鳥肌が止まらねぇ

 

「今ご覧になった様に、私のダイケンキだからという事も考えられますがそれでも力業と雨乞いを掛け合わせた結果としてこれだけの雨と様々なメリットがありました。そして私は気付きませんでしたが、この時の降雨量は56ミリ。キバナさんからは警報級の雨が降ってるのに何で街に入らないんだと言われるぐらいでした」

「あの時の雨って本当に凄かったですからね」

「そして、これは雨乞いだけに言える事ではなく砂嵐、日本晴れ、雪景色にも言える事でした」

 

・マジかよ……

・これって天候パにとっての革命か?

・簡単にとればそうだけど、だったら罰則なんて言われないだろ。

・ワタル:これは、ラビ君の本部に通達は極めて正しい判断だ

・シロナ:同感です。これは秘匿した方が良いかもしれないという意見もあるかもしれないけど、何れ辿り着いてしまった人が広める事を考えると今から情報を共有して対策した方が遥かに有意義ですからね。

・キバナ:正直、これはオレ様もラビと話し合った。ロケット団とかの事を考えると伏せた方が良いんじゃね?ってな。だけどそれじゃあ遅い、対策は今からやるべきだってな。

・レッド:正しい。それに、何かあったら……俺が叩き潰すから大丈夫。

・やべぇ頼りになり過ぎる。

・流石レッドさんやでぇ

・グリーン:そん時は俺も付き合うから安心しとけ。手は足りる。

・ブルー:同じく、任せて了解よん。

・うわあっマサラの三英傑が全員出たぁ!?

 

「このようにバトルで得られるプラスも大きいですが、それによる周辺環境への影響がかなり大きくなることが懸念されます。なので私はククイ博士とシゲルさんに連絡を取って共同研究を持ちかけました。それらの結果を本部に届けた結果として、禁止技の認定をされる事になりました」

「免許制の導入も考えるって言ってましたもんね。どのあたりが妥当なんですかね」

「ジムバッジの数じゃないですかね、今回の事を考えるとリーグ挑戦が射程圏内位のバッジの数が妥当だとは思いますねえ……」

 

・そうなると6~8個辺りか

・結構ハードル高い、って言いたいけど低い部類だろこれ

・でもこれ本当に言ってよかったのか?悪人とか嬉々として利用しない?

・利用するって言っても、環境的なダメージが大きすぎて使い所が難しいだろこれ、あいつらが喜んで使うっていうのは分かり易く冷凍ビームが絶対零度になりますって感じの奴だろ。

・うんそれは思った。これはそこまで利用しないと思う。どっちかという環境団体とかそっちに注意がいると思う。

・そう言えば一時期居たな、陸地を増やせやら海を広げろやらっていう奴ら

・ハルカ:マグマ団とアクア団ね。グラードンとカイオーガを引っ張り出して来た時は本当に吃驚したわぁ……

・サトシ:確かに注意するのはそっちだと思う、レッドさんあいつらってどうしてますっけ?

・レッド:国際警察の重要監視対象になってて監視員が動向をチェックしてる、今は陸地の緑化と海洋汚染除去を頑張ってるらしい

・そこはそこで普通に活動はしてるのか……。

 

「これに関しては皆様ご意見があるかと思います、しかし、私は今、ポケモンリーグ総本部会長のタマランゼ会長よりご依頼を受けてこの場でお伝えさせて頂いております。どうか皆様のご協力とご理解、そして……何より、私達が使う業でポケモン達を苦しめないようにお力添えを、お願いしたく存じ上げます。何卒、宜しくお願いします」

「現ガラルチャンピオンのユウリもこの場でラビ氏への全面協力を約束いたします、そして皆様のご協力を、なにとぞ……」

 

・ナンジャモ:パルデアジムリーダーナンジャモ、全面協力を誓います。

・キバナ:同じくガラルジムリーダーキバナ、協力を惜しまねぇ。

・サトシ:PWCSチャンピオンサトシ、同じく。

・レッド:同じく。

・シロナ:シンオウチャンピオンシロナ、協力を惜しみません。

・次々とVIPの名前が……

・こりゃ俺達が反対した所で無意味だよ

・する意味なくね?この人の言葉に嘘はねぇよ

・ポケモンに関しては極めて誠意ある人だからな。

 

「皆様、有難う御座います。後日、本部から正式なお知らせが発表されますのでどうか詳細はそちらをご覧ください……さて堅苦しい話はもう終わりです、それでは本日のメインイベントというか本筋である紹介へと戻りましょう」

「あっ忘れてた」

 

・ユウリちゃんwwww

・まあ実際あんな真面目な話だから忘れそうに放ってたよな。

・ナンジャモ:そうだよボクラビ氏にポケモン送ってたのに忘れたよ。

・おいナモ公。

・お前はダメだろ管理人代理

 

「今回紹介するポケモンは此方」

「―――……ダイル」

「オーダイルです」

 

・おおっカッコいい!!

・ジョウト地方の初心者向けポケモンだっけ?

・カスミ:そう、ワニノコの最終進化!!あ~んその逞しい腕で私を弄んで~!!

・……ねぇやっぱり強い人ってなんか変態的じゃ

・それ以上いけない。

 

「タイプは水単タイプですね。ワニノコから進化を重ねる度により大型化し、オーダイルになる頃には全体的に筋肉質な体つきになってますね、この力強さと背中の背ビレや頭の赤く大きなトサカが特徴的で、そこからカッコ良さの人気はかなり根強く、タイプ別カッコいいポケモンランキングの水タイプ部門では上位入賞の常連ですね」

 

・そうそうカッコいいんだ。

・かっこいいだけじゃない、頼りになるんだぜ?

・おっきいポケモンってなんであんなに安心感あるんだろうな。

・大きいポケモン統一とかもある位だからなぁ

・気持ちは解るよな

・ホントホント。

 

「因みにオーダイルは普通に二足歩行していますが、野生のオーダイルは基本的に四足歩行です。身体も大きい為に二足歩行では負担が大きいとされています、ではトレーナーがいる場合は何故、基本二足なのかというのも理由があります。ワニノコの段階でバトルの多くの経験を積んで足腰が鍛えられている場合が殆どだからです、バトルというのは対人戦ですので相手も戦術を使ってきますのでそれらに対応するには二足歩行の方がしやすいからというのもありますね」

 

・へ~そうなんだ。

・ヤドランとかも二足歩行だもんな

・ありゃシェルダーがあんな進化したせいだろ。

・でも実際それで腕が使えるからパンチできるし。

・戦術的にはありなのでは?

・なのかな、分からん。

 

「そんなオーダイルですが獲物を捉えると強靭な後ろ脚で地面を蹴って、目にも留まらぬスピードで突進して喰らい付きますので、二足歩行は結構有効な手立てとなっています。そんなオーダイルの特性は激流、そして夢特性は力尽くです」

 

・あっ力尽くなんだ。

・パワー自慢のオーダイルに相応しいじゃんwww

・だからあんなに素早いのか……あいつ何時の間か近づいてくんねんな。

・パワーばっかり注目されがちだけど結構素早いよな。

・龍舞使えるしな

・えっマジで?

・それマジ?

・ナンジャモ:ラビ氏に聞いてみたら?ラビ氏~オーダイル氏って龍の舞使える~?

 

「使えますよ、解説します。さてそんなオーダイルの主力技は物理技はアクアブレイク、滝登り、アクアジェット、クイックターン、冷凍パンチ、氷の牙、馬鹿力、けたぐり、地震、噛み砕く、サイコファング、岩雪崩、岩石封じ、草分け、スケイルショット、燕返し、ドラゴンテール、カウンター、爆裂パンチ、気合パンチ、グロウパンチ、アイアンテール。特殊はハイドロポンプ、波乗り、濁流、熱湯、冷凍ビーム、凍える風、吹雪、気合玉。変化技は龍の舞、剣の舞、高速移動、嘘泣き、守る、身代わり、影分身、吠える、怖い顔、嫌な音、見切り、毒々と言った所ですね。龍の舞どころか剣の舞やら高速移動やらも出来ちゃいます」

 

・マジだった……

・龍の舞出来るのにそれら出来るの?

・早業でそっちやった方がよくね?

・でも早業で別の技に繋げた方がよくね?

・そっちは適宜ご自由にって事で

 

「オーダイルは能力が平均な所に攻撃と防御が高いと言う癖のない能力値が特徴ですので、そこに素早さを伸ばしつつ攻撃を上げられる龍の舞はかなり相性がいいですね。タイプも水単体と弱点が少ないので役割を持ちやすいのが特徴です」

 

・言われてみたら水って本当優秀だな……

・ナンジャモ:テラスタイプでも人気なのは水って言われるぐらいだからねぇ

・電気だって人気やんけ。

・でも水は無効タイプがないからな。

・あ~成程そう言う事か。

 

「その大顎と自慢の怪力で相手を粉砕するオーダイル、如何でしょうか」

 

・カスミ:ねえサトシワニノコなんだけど

・サトシ:もうその話終わってるから。

・いやぁにしても本当にオーダイル良い筋肉してますわぁ……

・いいよな、あの広背筋の凄さ。

・アイリス:この子もドラゴンじゃないんだぁ……

・ワタル:気持ちは解るさ。

 

「ああ、メガシンカしたらドラゴン追加されますよ」

 

・はっ?

・えっ?

・ふぇ?

・アイリス:本当!?

・リザードンみたいな感じなの!?

・えっなんでそれを

 

「それでは本日の相手はラビと」

「ユウリでした~」

 

・終わろうとすんなああああああ!!!!!

・最後の最後にぶっこんできやがって!!

・カスミ:お願いだからそのメガシンカを見せてぇえ!!!!

・アイリス:私も見たい~!!!!

・ワタル:私も興味深い!!これはまたラビ君の所に行かなければ

・キバナ:ホントフリーダムなお前さん……

 

 

構わず配信を切った。オーダイルは欠伸をしつつも身体を伸ばしている、元気性難四天王の一角だったにしては随分としおらしくなった物だと見ていると、オーダイルは泳いでくると一瞥して湖へと向かって行った。

 

「本当にあのオーダイルの背中凄いですね、ムキムキじゃないですか。力尽くなんですか?」

「いやあいつは激流だよ、激流だけど自力で力尽く並のパワーを出せるようになった努力家さ」

 

 

 

目元と腹にかけてある大きな傷を撫でる、自分はこの傷に負けない位に強くなれたのだろうか、本当に……自分の情けない実力のせいでこの傷を負った、この傷を見る為にあの時の苦しみと苦さを思い出す。そんな自分を態々引き取って育てる愚か者を見下して馬鹿にしていた自分の方が遥かに愚か者だという事に気づくのに何年かかった事か……。

 

「ダィ~……」

 

ゆっくりと湖へと入ると冷たい水が身体を包んだ。あの時、この傷を付けたポケモンに何時かリベンジしたいと思って鍛え続けているが、また会う機会なんてないかもしれない。相手は……化け物で出会わない方が良い、その方があいつを危険にさらさなくて済む。

 

『その時が来たら、全力で殴り飛ばせ。お前は強いんだからな』

「……ダァル」

 

全く、どっちが気性難だ。と笑いつつも泳ぎ進めていくオーダイル、そんな彼を傷つけたポケモンとの出会いは、遠くない未来だという事に気づくのは少しだけ、先のお話。

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