『NEXT BATTLE ペンドラー VS カメックス!!3、2、1……BATTLE START!!』
「渦巻け激流、狂えよ大波!!我らが敵を、全て押し流せ―――メガシンカぁ!!!」
「ガメエエエエエエエエエ!!!!」
メガカメックスの登場にラビとペンドラーは自然と身体を下げた、その姿にグリーンは笑った。
「どったよ」
「いやよ、あいつとペンドラーが今一緒になって身体下げたろ?レッドのピカチュウとかもやるんだよなあれ、付き合いがなげぇとよ、自然と一緒の行動を取っちまうって奴」
「あ~あるあるなそれ」
だが付き合いが長い=強いという訳ではない、だが同時にトレーナーによって心が通じ合っているからこその行動を取れる事が多いし以心伝心を発揮する事がある、そしてポケモンに何かあった時にはポケモンの目になる事もある。それに完全に身を委ねる事が出来る奴は必然的に積み重ねが多いポケモンが多くなる。
「駆けろペンドラー、高速移動!!」
「ペッドッ!!!」
「カメっち、水の波動!!」
メガシンカした事で至ったメガカメックスの特性はメガランチャー、それは波動技の威力を1.5倍にするというもの。適切に運用すればサブウェポンがメインウェポン級として扱える特性、トレーナーの見極めが肝となる。
「素早く―――剣の舞!!そこから力強く這い寄る一撃!!―――」
「ペエエッ―――ドオオッ!!!」
「カメっち素早く―――殻を破る、そして力強く波動弾!!」
「ガメガメガメッ―――ガッメエエエッ!!!」
身体から甲殻のような赤い光が破れていくとメガカメックスの動きが一気に機敏な物へとなった。撃ち放たれた波動弾はペンドラーを襲うが、それを突き抜けて一撃を放つ。
「特攻を下げようったってそうはいかないわ!!こっちには殻破があるんだからね!!素早く―――鉄壁!!」
「ガメエエエエッ!!!」
殻を破るは強力だが、その分防御と特防が下がる技。だが鉄壁で防御は補強出来る、狙うべきは特防だが……残念だがペンドラーはそっち方面はあまり強くない。だったらやるべきは……正面から突き破る事のみ。
「素早く―――剣の舞!!力強く―――影分身!!!」
「ペドオオ――――ペドドドドドドドッ!!!!」
「これが噂の力業影分身ね、ひゅう痺れるわね!!」
瞬時に全周囲を取り囲むペンドラー達、力業によって出現それらの事はレッドから聞いていたが、此処までのものとは思わなかった。カメックスが声を上げながらブルーに警告する。
「分かってるわカメックス、龍の波動水の波動悪の波動!!」
「ガメメメメメメッ!!!!」
メガカメックスのハイドロカノンは3門、そのそれぞれから龍、水、悪それぞれの波動が発射される。それは真っ直ぐとペンドラーへと向かって行くのだが――――ペンドラー達は一斉に駆け出していくとそれぞれがばらばらに散っていく。
「やっぱり、そういう事よねぇ!!!カメっち攻撃の手を緩めないで!!」
「ガッメエエエエエエエッ!!!!」
力業影分身最大の利点は、ポケモンを増やせるに等しい点。それぞれが一匹のポケモンと変わらぬ程に思考をして、能力変化までもを共有して戦わせる事が出来る。検証した結果、その体力は身代わりと同程度だが……数を増やせるのが最大の利点だ。
「メガホーンと毒突きに分かれろ!!後方は岩雪崩!!」
「ペェッド!!!」『ペド!!』『ペッドォォッッ!!!』『ドオラアアアアア!!!』
| ・そ、それぞれが全く別の技を使ってる!? ・何これトリプルバトルの領域を完全に超えてんじゃん!? ・シロナ:しかもそれぞれが独立しているわね、一体一体の動きが全て違う……それらを可能な限り統率、いや三集団に分けて指揮を執っている。トレーナーというよりも指揮官ねこれ。 ・サトシ:でも俺にはこんな事出来ない。 ・アイリス:どういう事? ・サトシ:俺はその都度指示を飛ばして動かす事は出来るけど、ラビさんのそれは影分身のそれらに主目的を与えて行動をさせる、そして先読みをして動いてる。 ・オーバ:シロナの言う通り、こりゃもはや軍の指揮官と変わりねぇよ。 |
|---|
無数に降り注いでくる岩雪崩を捌きながらも突っ込んでくるメガホーンと毒突きのペンドラーの頭を上げさせないようにし続ける、本当に苦しいが、本当に楽しい。楽しくてしょうがないよ、ああっもっと続けていたい―――という思いがブルーの中に溢れ出してくる、もっと、もっとやれるよ、私たちは、戦いの中で自分達が研ぎ澄まされていくのが分かるのだ。自分はもっと、化わる事が出来ると確信する。
「カメっち、素早く―――殻を破る、そして力強く―――ハイドロポンプ!!!」
「ガアアアメエエエ―――ガッメエエエエエエエ!!!!」
3門から溢れ出した津波にも思える程の大瀑布、それがフィールド全体を包み込んでいく。それは一瞬で影分身を飲み込んでいった。一瞬でペンドラーの分身が消えて、ラビの正面に立つペンドラーを発見、あれこそが本体だと思った時、手が止まった。あの空気はなんだ、あれ程までに研ぎ澄まされている空気は……レッド以外で見た事が無い。
「ラビ、何かやる気」
「あり、レッドお前アーマーガアとのバトルは?」
「6戦5勝1引き分け」
「あのバ鴉、レッドさんに一引き分けしやがったのか……」
「ガァッ」
「お疲れ、ほれオボンの実だ」
グリーンからオボンの実を貰いながらもアーマーガアはレッドと同じようにフィールドを見つめていた。キバナはあのアーマーガアが酷く理知的な光を宿している事に驚いた。そして、その意味が直ぐに理解出来た。ラビはキーストーンが嵌めこまれた指輪を、そしてペンドラーが頭を大きく上げると……そこには小さなネックレス、メガストーンが嵌めこまれたアクセサリーがあった。
「まさか、メガシンカ!?」
「へぇっペンドラーのメガシンカなんて聞いた事ねぇな、こりゃ楽しみだ」
「楽しみ」
そんな声の中でラビは静かに思いを滾らせていた、此処でこれを切る事があるのか、ペンドラーは行けるのかと、いや行くだけだろう。ペンドラーはリベンジしたいのだ、その為に毎日メガシンカし続けていたスターミーの元で特訓までしたのだ―――確実にものにしてみせる。
「行くぞ、ペンドラー!!」
「ペドッ!!!」
「あらゆる猛毒を凌駕する力を、騎士へと至らんとする力を今此処に、超克せよメガシンカ!!」
「ペドオオオッ―――ペエエエドオオラアアアアアアアアッ!!!!!」
| ・おおおおっペンドラーがメガシンカしたぁ!!? ・すっげぇカッコいい!! ・アイリス:ホイーガ時代の殻が復活したみたいな感じかしら? ・サトシ:凄い硬そうな守りだ。 ・シロナ:これは興味深いわね。 |
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発動したメガシンカ、それにアーマーガアは思わず翼を広げる準備をしていた。レッドもそれを察したのかボールに手を伸ばした。前回は暴走寸前な所をペンドラー自身が抑えつけていた……だが今回は、ペンドラーはゆっくりと振り向くとラビを真っ直ぐに見据えた。
「ペンドラー、俺が分かるな」
「……(コクッ)」
静かに頷いたペンドラー、その瞳は確りと彼の意識がある事が分かる。あれ程までに辛そうにしていたのがメガスターミーとの特訓が効いているのか、制御が効いている。あいつは一体何処まで優秀なんだと思いつつも、これなら行けると確信する。
「行くぞペンドラー、俺の騎士として敵を穿て!!」
「ペドオオオオオオオオオオオッ!!!!」
雄叫びを上げながらも振り向き、その矛先をメガカメックスへと向けた。それを見てブルーは察する。あれ程の分身は全てメガシンカをする為の準備時間を稼ぐ為だけのものだったと、ならその力を存分に見せて貰おうじゃないかとブルーは笑う。
「カメっち、力強く―――波動三連!!」
「ガアアメエエエエ!!!!」
チャージを開始するカメックス、それぞれの砲門にタイプ別のエネルギーがチャージされていく。そんなことが出来るのもメガカメックスならでは……だがペンドラーはそんな事知った事かと言わんばかりに突撃する。
「素早く―――剣の舞!!力強く―――シザークロス!!!」
「ペェドオオオオオラアアア!!!」
「波動三連発射ぁ!!!」
龍、水、悪の波動が同時に発射されていく。それは一点で収束して更に極太の波動となってペンドラーを飲み込んだ。余りの破壊力に緊急でバリア装置が作動して爆風が外に溢れすぎないようにする、それもその筈でこれはメガカメックスの奥義に近い技。だが―――その中を突っ切って突破していくペンドラー、その全身を夥しい量の青緑色の毒が覆いつくしていた。
「ど、毒を保護膜みたいにしてるの!?」
「そのまま、突き通せ!!」
そのまま飛び出したペンドラーはメガカメックスの腹へとシザークロスを炸裂させた、剣の舞によって大幅にパワーアップしているシザークロスはカメックスに膝を突かせた。それだけではない、身体を覆っていた毒も同時に浴びせ掛けた為に猛毒へと陥れた。
「素早く―――ダストシュート!!力強く―――メガホーン!!!」
「カメっち、ハイドロポンプ!!」
「ガ、メェェッ……!!」
「カメっち!?」
カメックスの動きが酷く鈍い、まるで麻痺しているかのような……その身体に付いている毒、それは神経性の毒でもありカメックスの動きを阻害している。更に毒を浴びせかけ、遂にはメガホーンが直撃してカメックスは空中へと舞った。
「カ、カメっちぃ!!!」
「ガ、ガメェェェ……」
『カメックス戦闘不能!!ペンドラーの勝ち!!』
| ・おおおっ持って行ったぁ!!! ・ブルーさんの相棒を持って行った!! ・これ、勝利みえて来たぞ!! ・そのまま行っちまえぇヌシィ!! ・サトシ:と言っても相手ブルーさんだからなぁ……。 ・アイリス:うん、油断は出来ない。そもそもランキング低めなの、ブリーダーとコーディネイター活動が忙しいからだからね…… |
|---|
「アハハハハハハッアハハハハハッアッハハハハハハハハッ!!!!カメっちを、メガシンカしたカメっちを倒された!?アハハハハハッいいわいいわよやっぱり貴方いいわ!!じゃあこういうのは如何かしら―――ねぇっラビ、こう思った事ない?エースが何匹もいたらって」
「いや俺1軍全員エースなんで別に」
「そういうと思ったわ!!でも、私はこうするの―――行くわよメタちゃん!!」
「もんも~ん!!!」
繰り出されたのは色違いの青いメタモン、そしてそのメタモンは即座に変化を起こした。変わり者個体か?と思った直後にラビは絶句した。何故ならばメタモンが変身したのは―――先程倒した筈のメガカメックス、しかも先程よりも明らかにデカい。
「これが私の回答よ、私のメタちゃんはそんじょそこらのメタモンとは二味も三味も違うわよ!!」
「ええ~……」
思わずラビは引いた、確かにエース複数運用は理想的だ。ラビはそれを主力級をエース級に育て上げる事で解決しているが、実質的にはエースポケモンは一匹、それか準エースを含めた二枚看板辺り……ブルーはメタモンに最強の相棒であるカメックスに変身させる事で解決している……しかも明らかに相棒のカメックスより強そうなのはなんでだよ、明らかにデカいのもなんでだ、盛るなよそこはと色々と色違いのメガカメックスにツッコミを入れたい所だが……
「行くぞ、ペンドラー。俺達は、行くだけだ」
「ペドオオオラアアアア!!!」
『NEXT BATTLE ペンドラー VS メタモン!!3、2、1……BATTLE START!!』
Q.なんでメタモン?
A.公式戦の悪夢を再現したかった。あれはドーブルだけど。そっちはラビのドーブルでやりたい。