週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ?:ウルトのラビ家での修行?

「……やっぱり信じられねぇ」

 

そう呟いた視線の先に広大な敷地、そこで自由に過ごすポケモン達。しかもここに生息する大半のポケモン達は自分が見た事もないような実力者揃い、そんな土地の親分がトレーナーで、此処のポケモン達は全ての頂点に立っているというのもいまいち理解しきれない事実だった。と言っても先日、此処に来て敗北した後、自分を激しく追い立てて来たアーマーガアを一言で止めたのは本当に驚いた……。

 

「リコにマスカーニャ、よく見ておけよ。これを覚えておけば相当幅が広がる」

「はい!!」「ンナァゥ」

「マスカーニャ、トリプルアクセル!!」

「ニャウン!ニャァウン!!ニャアァウン!!」

「これって氷タイプの技!?マスカーニャにも使えるんですか!?」

「目の前のが現実さね、後可能であれば雷パンチとじゃれつく辺りも伝授するよ」

 

あの男、ラビの家で自分達は合宿のような物をしているが、リコとロイは技を教わっている。自分は一先ず待って貰いその様子を観続けている。

 

「つうか、お前はなんでオレ様を見続けてんだ監視かごら!?」

「ガアアアアッ」

「だからバトルしねぇっつってんだろ!?」

「ガアアアアア?」

 

気に入られた、というよりも一度目を付けられたためかアーマーガアは改めてバトルしようと誘っているのだが……ウルトは如何やら大声且つ凄い勢いで迫ってきたアーマーガアが半トラウマになっているのかその気になれなかった。アーマーガアはそれを聞いて、つまんね~な、じゃあ後でやろうぜ~?と言ってから飛び立っていく。

 

「ったく、メガなんだよ此処は……」

「此処はPWCSランキング28位、イラストレーターラビの家だよ。何度も言うけどね」

「ぬおわっ!?」

 

ウルトの隣に座ったサザレがお茶を差し出すが、ウルトは恐る恐ると言った感じにそれを受け取る。女性が怖い、という訳ではなく苦手な印象を抱いたのでサザレも必要以上には近づかないようにする。感覚的には写真が苦手なポケモンとの距離感を意識するに近い。

 

「此処はラビが捕まえたポケモン達が自由に暮らしてるからね、他だと中々見ない土地なのは確かではあるよ。トレーナーとして此処でレベルアップしたいならラビは協力してくれるよ」

「ほ、本当かよ……」

「実際、ラビはヤミラミを持ってるしメガシンカもさせられるよ」

「メガヤミラミを!?」「ヤミィッ!?」

 

ヤミラミは鉱物食のポケモン向けのポケモンフーズを齧りながらも驚いた、ウルトとそれなりに旅をしてきてつもりだが、メガヤミラミとは遭遇した事はなかった。それを知る事が出来れば……自分はもっと黒いレックウザに近づけるかもしれない……。

 

「アチゲータに関してはそうだな……進化先のラウドボーンになれば勝手に幅が広がるしあの技も使える……となると、弱点対策で雷の牙と種爆弾で如何だ?」

「最高ですよそれ!!やろうアチゲータ!!」

「アッチゲ!!」

「というか、ラウドボーン持ってるんですか!?」

「うん持ってるよ~」

 

自分も、あの二人みたいに教えを受ければ……

 

「しょうがねぇ……ヤミラミをもっと強くする為に、教えられてやろうじゃねぇか!!」

「その意気だよ」

 

元気でいいねぇとウルトを見送りながらもサザレはその後姿を撮るのであった。

 

「応ラビよ、オレ様にもメガヤミラミについて教えてくれ!!」

「えっやだ」

「メガなんでだ!?」

「教えてくださいラビさん、いや先生、あっ師匠……」

「教えてくださいラビ!!」

「まあいいか」

「ウルトを逆に振り回してる……」

 

 

 

「ンで、教えるのはメガヤミラミについてでいいのか?」

「応!!」

 

取り敢えずリコとロイの特訓はそれぞれ任せておいて、自分はウルトの相手をする事にした。

 

「んじゃまずは……お~いヤミラミ~?」

「ヤミ?」

「うわっなんだこいつ!?か、影の中から……じゃなくて影になってる所から……ってなんだこいつ?!メガキラキラしてやがらぁ!?」

「ヤミィ~」

「ヤァミィ~……ヤミヤ、ヤミィ~……」

 

影の中、正確に言えばラビの影が掛かっている地面から顔を覗かせたヤミラミ。ウルトが驚くのも当然、本来ヤミラミは暗所に生息するポケモンでその身体は黒みがかった紫で輝いているのは身体から出ている宝石、が、ラビのヤミラミはその身体が金色に輝いていた。そう、色違いである。そしてそんなヤミラミは太陽の光を見ると目の上に手で影を作っている。

 

「悪いな日中に呼び出しちまって」

「ヤ、ヤンミィ~……」

「すっげぇなんだこいつ!?」

「ヤ、ヤミィッ~!!?」

「あっおい!?」

 

ウルトは初めて見る色違いのヤミラミに興味津々なのか思わず近づいてしまったのだが、見た事もない人間が近づいてくる事に吃驚してしまったのか、地面を掘って隠れてしまった。

 

「俺のヤミラミは凄い臆病な性格なんだ。太陽の光を極端に嫌うし、仲間でも怯えたように振舞っちまう。悪い奴ではないんだけどな、まあ要するに……すげぇ臆病なんだ」

「そ、そんなのがメガシンカ出来んのかよ……」

「出来るぞ。なんだったらこいつはメガシンカすれば、俺の相棒がガチになる位には手強いぞ」

「ふ~ん……」

 

ウルトはラビの相棒のダイケンキの実力を知らないので、あのアシレーヌ並に強いのと互角なんだなという認識を持った。が、仮にリコとロイが居たら大声を上げて驚く事だろう。

 

「取り敢えず、バトルをしてからでいいか。ヤミラミ、バトル出来るか?」

「ヤ、ヤミィ~……」

 

したくないけど、ラビの為ならやる~……と言いたげな感じに控えめに穴を開けて出て来たヤミラミ、ウルトは初めてのヤミラミのミラーマッチにドキドキしながらも相棒のヤミラミと勝つ気満々で挑む事にする。

 

「まず簡単に言っておくぞ、ヤミラミの強みは弱点がフェアリーなだけというタイプの優秀さだ。お前を倒したアシレーヌはフェアリータイプだから最悪の相手でもあったって訳だ」

「だからあんなにあっさり……だが、同じヤミラミなら俺達の方がメガつえぇに決まってるぜ!!」

「ヤンミヤンミィ~!!!」

「その意気だ。そしてヤミラミ最大の真価はその特性とレパートリーの多さだ、これに関してはバトルの中で教えてやる。さあかかってこい」

「応!!行くぜ、ヤミラミぃ!!」

「ヤンミィッ!!!」

「軽くこなすぞ、ヤミラミ」

「ヤ、ヤミ~……!!」

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