「―――遂にかぁ……」
思わずそんな言葉を口にしてしまった自分は悪くない、寧ろ正常な反応だという言葉が出そうになるのを必死に飲みながらもスマホロトムにやって来た通知を開いた。ネモとのバトルから三日、あれからウルトが妙にバトルに意欲を見せる様になったり、ロイのアチゲータの真価も見えて来て、リコは既にトリプルアクセルのコツを掴んだのかマスカーニャと練習に明け暮れている。そんな時にやって来た通知を見て―――思わず拳を握り込んだ。
『PWCS、ポケモンワールドチャンピオンシップ運営委員会よりお知らせ致します。本日12:00を持ちまして……PWCSランクバトルを終了いたします。皆様、ランクバトルお疲れ様でした。これにより、PWCSランキングも現在のランキングで固定となります。今大会は前大会に比べて数倍の参加者様がお集まり頂きました、よって、今回のマスターボールクラスは、32位にまで拡張されマスターズエイトではなく、マスターズサーティーツーとなります。それでは、以下1位から32位の皆様の発表をさせて頂きます』
遂に来た。この発表を―――待っていた。
『それではランキングの発表です。
ランキング1位 現PWCSチャンピオン、サトシ選手。
ランキング2位 レジェンドチャンピオンマスター、レッド選手。
ランキング3位 シンオウ地方チャンピオン、シロナ選手。
ランキング4位 ガラル地方ポケモンリーグ委員会四天王、ダンデ選手。
ランキング5位 ホウエン地方チャンピオン、ダイゴ選手。
ランキング6位 カントージョウト地方チャンピオン、ワタル選手。
ランキング7位 カロス地方チャンピオン、カルネ選手。
ランキング8位 イッシュ地方チャンピオン、アイリス選手。
ランキング9位 カロスリーグミアレ大会優勝者、アラン選手。
ランキング10位 ガラル地方トップジムリーダー、キバナ選手。
以上がPWCSランキングトップ10の紹介となります』
矢張りというべきか、この辺りは極めて安定している面子ばかりだ……というか、キバナってそんなに順位高かったんだ……、そりゃガラルリーグでランキングが上がっていたのも納得だ……そう思うとガラルリーグやってよかったのだろうか?いやゲストで呼んだ人とランクバトル出来たんだからそれはないか。
『続けて、11位以降の紹介となります。
ランキング11位 シンオウ地方四天王、ゴヨウ選手。
ランキング12位 ホウエン地方ジムリーダー兼コーディネイター、ミクリ選手。
ランキング13位 ガラル地方チャンピオン、ユウリ選手。
ランキング14位 イッシュ地方四天王、ギーマ選手。
ランキング15位 シンオウ地方ジムリーダー、デンジ選手。
ランキング16位 カロス地方四天王、ドラセナ選手。
ランキング17位 カントー地方ジムリーダー、グリーン選手。
ランキング18位 カントー地方四天王、キクコ選手。
ランキング19位 シンオウ地方、シンジ選手。
ランキング20位 ホウエン地方ジムリーダー、センリ選手。
以上がPWCSランキング20位の紹介となります』
ミクリ、そんなに高かったんだ……今までどれだけランキングに無頓着だったのかがよく分かった気がする……そしてユウリも思った以上に高い。そう言えば自分に挑んでくる人も多いと聞いた事があったな……グリーンは17位、ジムの仕事を普段どれだけ優先しているのかがよく分かる順位。そしてセンリも20位とは流石、息子のドヤ顔が浮かんで来る、後でロックソルト弾を撒こう。
『続けて、21位以降の紹介となります。
ランキング21位 ガラル地方四天王、オニオン選手。
ランキング22位 パルデア地方四天王、ハッサク選手。
ランキング23位 ガラル地方四天王、ネズ選手。
ランキング24位 パルデア地方ジムリーダー、グルーシャ選手。
ランキング25位 パルデア地方イラストレーター、ラビ選手。
ランキング26位 パルデア地方ジムリーダー、ナンジャモ選手。
ランキング27位 カントー地方ブリーダー兼コーディネイター、ブルー選手。
ランキング28位 イッシュ地方ジムリーダー、ホミカ選手。
ランキング29位 ホウエン地方ジムリーダー、ナギ選手。
ランキング30位 シンオウ地方四天王、オーバ選手。
ランキング31位 ジョウト地方四天王、カリン選手。
ランキング32位 パルデア地方チャンピオンクラス―――ネモ選手。
以上が32位までの紹介となり、以上の選手がPWCS本選トーナメントに出場が決定致しました事をご報告致します。本選開始にはまだ準備期間が御座います、どうぞそれまで、更なる研鑽を積む事を願い、各々方のご活躍をお祈り申し上げます』
「25位……はぁぁぁっ……すっげぇ肩の荷が下りた気がするぅ~……アブソルさん、来て」
「ソルルゥッ♪」
思わずアブソルを呼び寄せてその毛並みに顔を埋めながらもモフモフとアブソル吸いをしてしまう程には安心してしまう。思ってた以上に自分はちゃんと本選出場圏内に入れていたかを気にしていたらしい……まあ兎も角、これで漸く夜しか眠れない生活とはおさらばして、のんびりと昼寝も出来るようになる。
「にしても……グルーシャはともかく、ハッサクさんも参戦してたんだな」
グルーシャの方は連絡があったので知っていたのだが……ハッサクの方は全く知らなかった、というかそれを言ったらナンジャモだって知らんかった。しかも26位って……地味に凄い頑張っていたという事か、レベにいい所でも見せようと頑張った結果という奴なのだろうか……。
「想像していたよりもずっと荒れた結果だな……というか、あの赤アフロあんだけ俺に出ろ出ろって言ってたくせにギリッギリじゃねぇか」
これで本選出場出来ていなかったら盛大に弄ってやろうと思っていたが、これはこれで弄るには十分すぎる位の材料だ。よし、見てろ赤アフロ……そしてそれよりもギリギリの所に滑り込んできているネモに敬意以上に恐怖染みたモノを感じずにはいられないラビであった。敗北してから三日で相手を見つけてバトルしまくって此処まで上げたのだろうか……それと上位を落として席を奪ったというべきなのだろうか……因みに32位欄の履歴を見ると……11:57に入れ替わっている、入れ替わったのは……
「あっマチスさんだ」
あの人と入れ替え戦をやってその席を奪ったのか……しかしあの軍人によく勝てたものだ。
『ラビ氏~!!!本選出場おめでとう!!そしてボクも出場なのだぁ~!!記念のコラボ配信しようよ!!!』
「またいきなり言いやがって……まあいいですけど」
「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。そして本日のゲストは此方」
「貴方の目玉をエレキネット!!ナニモンナンジャ?ナンジャモです!!今回はラビ氏とのコラボをお送りするぞ~!!」
「そして今回ご紹介するのは此方」
「リキィィィッ」
「リキキリンさんです」